バナナフィッシュは鬱アニメ?気持ち悪い・立ち直れないと言われる理由や感想は?

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は「鬱作品で気持ち悪い」「最終回を読んで立ち直れない」「読んだ後に病む」といった感想が多く寄せられている作品です。こちらの記事では、なぜバナナフィッシュがそのような評価をうけているのかを紹介しています。バナナフィッシュのどのような部分が鬱作品と言われているのか知りたい人や、鬱漫画・アニメが好きな人は、こちらの記事に目を通してみてください。

バナナフィッシュは鬱アニメ?気持ち悪い・立ち直れないと言われる理由や感想は?のイメージ

目次

  1. バナナフィッシュとは?
  2. バナナフィッシュは鬱アニメで気持ち悪い?立ち直れない・病む理由は?
  3. バナナフィッシュのキャラクター・登場人物の声優一覧
  4. バナナフィッシュの面白い魅力
  5. バナナフィッシュに関する感想や評価
  6. バナナフィッシュが鬱アニメといわれる理由まとめ

バナナフィッシュとは?

バナナフィッシュ(BANANA FISH)の概要

『バナナフィッシュ(BANANA FISH)』は、別冊少女コミックスで連載されていたクライムアクション漫画です。連載されていたのは1985年の5月号から1994年の4月号までで、単行本は全19巻で完結しています。バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、連載されていた当時に発売されたフラワーコミック版の単行本のほかに、文庫版やBOX版が発売される人気作品となりました。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)の作者は、同作のほかにも『海街diary』や『吉祥天女』などの映画化作品を輩出している、吉田秋生先生です。吉田秋生先生は「面白い」と感想が寄せられている多くの実写映画作品を手掛けており、バナナフィッシュ(BANANA FISH)は初のアニメ化作品となりました。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、アニメ化された人気作ですが「最終回が鬱すぎる」「病むし立ち直れない」という感想が寄せられています。漫画読者やアニメ視聴者のなかには、その鬱展開に「気持ち悪い」という感想を持つ人もいます。しかし、原作漫画が完結してから24年も経った後にアニメ化されていることから、名作の鬱アニメとして注目されています。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)のあらすじ

19歳の青年・奥村英二は、カメラマンのアシスタントとしてニューヨークにやってきます。ストリートギャングを取材するという仕事を請け負った英二たちは、ギャングたちの中でも特に手強いと言われている青年・アッシュと出会います。アッシュは容姿端麗で頭脳明晰、権力も持ちあわせる仲間想いな人物でした。そのような彼の人柄に、奥村英二は次第に惹かれていきます。

TVアニメ「BANANA FISH」公式サイト

バナナフィッシュは鬱アニメで気持ち悪い?立ち直れない・病む理由は?

理由①アッシュの辛い過去

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、爽快なアクションシーンや仲間との友情を描いた人気漫画です。しかし、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の漫画やアニメを見た人の中には「鬱展開すぎて病む」「最終回の結末を見て立ち直れない」「鬱アニメで気持ち悪い」という感想があげられています。なぜのそのような感想があげられているのかというと、その理由の1つはアッシュの過去にあります。

アッシュとは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)の主人公の1人として活躍する少年で、同世代の少年たちを束ねるギャングのボス的存在です。美しい容姿を持ち、IQ180を超える天才であるアッシュですが、幼児期に複数の大人に暴力を振るわれたり、性的虐待を受けていた過去を持っています。バナナフィッシュ(BANANA FISH)の物語冒頭でアッシュは、何でもこなす天才としてかっこよく描かれています。

しかし、話が進んでいくと、そのような暗い過去やトラウマが判明していきます。バナナフィッシュ(BANANA FISH)のヒーローポジションにあるアッシュの、そのような悲惨な過去を見た漫画読者やアニメ視聴者からは「アッシュにそんな過去があったなんて病む」「性的な描写があって気持ち悪い」という感想があげられることもあるようです。

理由②ハッピーエンドで終わらない

バナナフィッシュ(BANANA FISH)が鬱アニメで気持ち悪いといわれる2つ目の理由は、物語がハッピーエンドではないことが原因となっています。バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、最後に英二が日本に帰国し、アッシュも大きな事件から解放されます。そして、穏やかなラストを迎える雰囲気となりますが、最後にアッシュが悲しい結末を迎えることとなります。

そのようなバナナフィッシュ(BANANA FISH)の最終回の原作漫画やアニメを見た人からは「鬱過ぎて立ち直れない」「このラストは病む」という感想が寄せられています。物語の流れとしても、最後はハッピーエンドで終わる雰囲気だったため、鬱エンドの結末を見た人から「わざわざ見ている人の気分を落とす結末を選んだ、制作陣の意図が気持ち悪い」と批判の声があがっています。

理由③主人公が死ぬ

上記の『理由②ハッピーエンドで終わらない』の項目でも紹介したように、バナナフィッシュ(BANANA FISH)は最後に主人公のアッシュが悲しい結末を迎えます。その結末というのは、アッシュが死亡するというものです。バナナフィッシュ(BANANA FISH)のラストで、アッシュは悲しい過去や壮絶な戦いを乗り越え、やっと平穏に暮らすことができるようになるかと思われました。

しかし、最後にはアッシュを待ち構えていた者によって、アッシュは腹を刺されてしまいます。そのうえ、アッシュを刺したその人物は、勘違いからアッシュを殺してしまったのでした。このような結末となったことで、バナナフィッシュ(BANANA FISH)に「誰も悪くない結末だからこそ立ち直れない」「主人公が死ぬのは病む」といった感想を持つ人も少なくないようです。

理由④闇が深い

物語の設定の闇が深いことも、バナナフィッシュ(BANANA FISH)が「気持ち悪い」「見ていると病む」といわれる要素となっています。物語のタイトルになっている"バナナフィッシュ(BANANA FISH)"とは、作中に登場するキーアイテムの薬の名前です。このバナナフィッシュ(BANANA FISH)は、使った者に幻覚を見せる危険薬物です。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)を使った人々は、次々に精神が狂い、最後には快楽のために人殺しまでするようになります。そのような薬物は、現実でも厳しく取り締まっており、多くの人の目に触れられないように管理されています。また、その薬を手に入れるためにマフィアなどが暗躍をし、多くの若者たちの未来を奪うという結末が生まれます。

そのように、多くの人々を危険や暴力に巻き込むバナナフィッシュ(BANANA FISH)という存在を巡る物語となっていることから、見た人からは「現実味があって気持ち悪い」「実際に起こりそうな内容で病む」という意見があげられることもあるようです。

理由⑤多くの未来ある若者が登場

バナナフィッシュ(BANANA FISH)を最後まで見た人からは「立ち直れない」という感想があげられることも少なくありません。なぜ「立ち直れない」といわれているのかというと、その理由の1つは多くのキャラクターが死亡するからです。そのうえ、その被害者は、アッシュの仲間である、未来ある若者たちの傾向にあります。

仲間を思って戦う少年たちや、今の劣悪な生活から抜け出したいと努力する若者たちの死を見た人からは「辛辣なストーリーで立ち直れない」「作品を見ている人に絶望を植え付ける魂胆が気持ち悪い」と酷評されることも多くあります。

漫画やアニメでは、登場キャラクターたちの努力の結果が実ることが多い傾向にあります。そのような作品を見慣れている人は、バナナフィッシュ(BANANA FISH)を見て「立ち直れない」「気持ち悪い」「病む」という感想を持つことも少なくないでしょう。

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バナナフィッシュのキャラクター・登場人物の声優一覧

アッシュ・リンクス役/内田雄馬

アッシュは、最後に死亡したことで、多くのファンに「立ち直れない」「病む」という感想を持たせたキャラクターです。そのようなアッシュの声を演じたのは『呪術廻戦』の伏黒恵や、『東京喰種:re』の不知吟士なあどの役も演じた声優、内田雄馬さんです。

奥村英二役/野島健児

バナナフィッシュ(BANANA FISH)のもう1人の主人公で、物語の語り部も務めた奥村英二を演じたのは、野島健児さんです。野島健児さんは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)以外のアニメでは『PSYCHO-PASS』の宜野座伸元、『ハイキュー‼』の北信介などを演じています。

マックス・ロボ役/平田広明

平田広明さんは、軍人だったアッシュの兄・グリフィンの元同僚で、アッシュにバナナフィッシュ(BANANA FISH)のことを教えた人物であるマックス・ロボの声を演じました。『ONE PIECE』のサンジ役や、『最遊記』シリーズの沙悟浄などのキャラクター声優としても活躍しています。

ディノ・ゴルツィネ役/石塚運昇

アッシュの養父であり、アッシュを男娼として商売に利用していたディノ・ゴルツィネは、石塚運昇さんが担当しています。バナナフィッシュ(BANANA FISH)のアニメ放映中に逝去されています。他のアニメ作品では『NARUTO』の桃地再不斬、『ポケットモンスター』シリーズの初代オーキド博士の声などを担当しています。

ショーター・ウォン役/古川慎

古川慎さんは、『ワンパンマン』のサイタマや、『転生したらスライムだった件』のベニマルなどのキャラクターを演じられている声優です。バナナフィッシュ(BANANA FISH)では、親友のアッシュに殺されたことで、読者・視聴者に「立ち直れない」「病む」という気持ちを抱かせたショーター・ウォンの声を担当しました。

フレデリック・オーサー役/細谷佳正

『テニスの王子様』の白石蔵ノ介の役や、『進撃の巨人』のライナー・ブラウンの声を務めた細谷佳正さんは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)でフレデリック・オーサーを演じられています。フレデリック・オーサーは、自身が所属するギャンググループのボスであるアッシュを恨み、アッシュの養父・ディノと手を組んで殺害しようと企みます。

伊部俊一役/川田紳司

伊部俊一は、英二をアシスタントとしてスカウトし、ニューヨークに連れてきたプロカメラマンです。アニメでは『NARUTO』の油女シノ役、『進撃の巨人』のオルオ・ボザド役などで活躍されている伊部俊一さんが声を担当しました。

ユーシス役/福山潤

アッシュの命を狙うチャイニーズ・マフィアの、ユーシスことリー・ユエルンの声を演じた声優は『おそ松さん』の松野一松、『コードギアス』シリーズのルルーシュ・ランペルージを演じている福山潤さんです。ユーシスの本名は「リー・ユエルン」ですが、アメリカでは「ユーシス」と名乗っています。

シン・スウ・リン役/千葉翔也

声優の千葉翔也さんは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)のシン・スウ・リンの役以外にも『ようこそ実力至上主義の教室へ』の綾小路清隆、『86-エイティシックス-』のシンエイ・ノウゼンなどのアニメキャラを演じています。バナナフィッシュ(BANANA FISH)では、ショーターを慕っていたストリートキッズのシン・スウ・リンの声優として活躍しました。

ラオ・イェン・タイ役/斉藤壮馬

シン・スウ・リンの異母兄で、物語のラストでアッシュを殺害したラオ・イェン・タイ役を演じたのは、斉藤壮馬さんです。斉藤壮馬さんは『ハイキュー‼』の山口忠、2023年版『るろうに剣心』の緋村剣心などのキャラも演じている声優です。

ブランカ役/森川智之

『犬夜叉』の奈落、『鬼滅の刃』の産屋敷耀哉などの声優として活躍されている森川智之さんは、バナナフィッシュ(BANANA FISH)では、アッシュの家庭教師・ブランカの声を演じられています。ブランカの本名はセルゲイ・ヴァリシコフという名前で、ディノに雇われ、彼の義子であるアッシュに戦闘技術を教えました。

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バナナフィッシュの面白い魅力

面白い魅力①絶望と希望が交互に来る

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は「気持ち悪い」「病む」といった評価を受けている一方で、「面白い」「感動鬱アニメ」という感想を持つ人も多い作品です。その理由は、見ている人に絶望と希望を交互に与えるからです。

困難が訪れるものの、仲間たちと共にそれを乗り越える姿は、作品を見ている人に感動を与えます。しかし、そのまま順風満帆に進むわけではなく、再び登場キャラクターたちに絶望が突きつけられます。そのようなシーンがテンポ良く繰り返されることで、作品を見ている人を物語に引き込みます。

面白い魅力②アッシュの成長

主人公の1人であるアッシュは、頭脳も運動神経も兼ね揃える完璧な人物です。しかし、そのような彼にも、トラウマや弱点はあります。その欠点さえも克服していく姿に、作品の読者や視聴者は爽快感や安心感を覚えることでしょう。

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バナナフィッシュに関する感想や評価

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、見た人から「最終回を見たあと立ち直れない」と言われることの多い鬱漫画・アニメ作品です。しかし、テンポ良く進むストーリーや、感動シーンもあることから「面白い」という意見も多い作品となっています。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、感動できる鬱作品として人気です。また、アニメではキャラクターの声を担当している声優の演技についても評価されています。声優陣がキャラクターの心情を見事に演じることで、さらにストーリーを盛り上げています。

こちらの方は「原作漫画を買うほど面白かったけど、アニメ2周目は見られない」という感想をツイートされています。深く感動できるシーンがあるものの、ラストの鬱展開や、主人公たちの味方が次々と死亡するシーンが「見ていて辛い」と感じる人も多いようです。

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バナナフィッシュが鬱アニメといわれる理由まとめ

以上、バナナフィッシュ(BANANA FISH)が「鬱アニメで気持ち悪い」「見たら病んで立ち直れない」と言われている理由を紹介してきました。バナナフィッシュ(BANANA FISH)は、感動するストーリーや爽快なアクションが面白いと評価されています。しかし、最終回のラストで主人公が死亡する展開や、仲間が次々と死んでいくシーンがあることから、鬱アニメとして嫌厭する人も多いようです。

バナナフィッシュ(BANANA FISH)の単行本19巻には、アッシュが死亡した最終回のその後を描いた番外編ストーリー『光の庭』が収録されています。漫画読者やアニメ視聴者からは「『光の庭』を読んで少しは救われた」という声もあがっています。最終回のその後を知りたい人は、単行本19巻に収録されているそちらの作品も読んでみてはいかがでしょうか?

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