バナナフィッシュのアニメ化への原作ファンの反応は?最終回の評価ネタバレ

2018年にアニメ化し、新規ファンを多く獲得した名作・バナナフィッシュ。アニメ化に伴い、原作ファンもネット上で期待と不安の入り混じる反応を見せました。アニメ最終回までハラハラした反応を見せる原作ファンもいました。大好きな作品が数十年の時を経てアニメ化されることは、喜ばしいことでもあり、原作の再評価にも繋がります。好き故に不安な反応を見せる原作ファンもいましたが、バナナフィッシュのアニメ化は大成功だったと言えるでしょう。ここでは評価を交えながらアニメ最終回のネタバレを紹介します。

バナナフィッシュのアニメ化への原作ファンの反応は?最終回の評価ネタバレのイメージ

目次

  1. アニメ化したバナナフィッシュ!原作ファンの反応は?
  2. アニメ化したバナナフィッシュの最終回評価ネタバレ
  3. アニメ化したバナナフィッシュの原作
  4. アニメ化したバナナフィッシュの主題歌
  5. アニメ化したバナナフィッシュの最終回に関する感想や評価
  6. アニメ化したバナナフィッシュへの原作ファンの反応まとめ

アニメ化したバナナフィッシュ!原作ファンの反応は?

アニメ化したことで、話題の作品となったバナナフィッシュ。2018年のアニメ化発表時、または放送開始時の原作ファンの反応は、期待と不安が見え隠れするものでしたが、結果はアニメ化大成功だと評価されています。アニメは基本的に原作に忠実に制作されましたが、原作ファンはアニメならではの特異点を見抜いていました。ここでは、鋭い原作ファンのアニメへの反応をお届けします。

原作ファンの反応①比喩として登場「アマデウス」

アニメのバナナフィッシュでは、2回「アマデウス」というワードが比喩として登場します。アマデウスは作曲家のモーツァルトのことを指し、天才の比喩として使われる名前です。戯曲「アマデウス」には、天才(アマデウス)を憎む人物(作曲家・サリエリ)が登場します。では、アマデウスとサリエリをバナナフィッシュの登場人物で置き換えてみましょう。

アマデウス=アッシュ、英二となり、サリエリ=ゴルツィネ、月龍、伊部となります。アッシュは並外れた美貌と才能(武器の扱い、統率力など)を持ち、ゴルツィネや月龍、その他大勢の人物から歪んだ愛情を向けられ、嫉妬されます。一方、英二も棒高跳びでの才能で伊部を魅了し、彼の嫉妬心と加護欲(愛情)を引きたてました。特にアッシュはアマデウスとしての立ち回りが多く、何度も困難を強いられる人生を送りました。

穏やかな伊部が英二に嫉妬していたことは意外かもしれませんが、伊部の場合はゴルツィネ達とは異なり、愛情が加護欲として出ていたので、英二との関係に大きな問題は出ませんでした。アッシュと英二は人々から嫉妬され愛されるアマデウスで、ストーリーで多くの苦難を経験しましたが、それほど彼らは魅力的な人物だったのです。

原作ファンの反応②理解しやすい英二像

アニメで大きく強調されたシーンがあります。それはアニメ序盤のシーンで、英二が棒高跳びの要領で高い壁を飛び越えたシーンです。原作では数コマしか描かれなかったこのシーンは、アニメではとても印象深く描かれ、英二のその姿は自由な鳥そのものでした。アッシュはその英二の姿に、自身が得られなかった「自由」を見出したのです。英二がアッシュにとって特別な存在に変わったのは、このシーンからだと考えられます。

原作ファンの反応③愛が万人向けに変化

漫画でもアニメでもボーイズラブ(BL)要素が強いバナナフィッシュですが、実はBLよりも兄弟愛(家族愛)を強調した物語であることが作品の端々で見ることができます。要は読者・視聴者の解釈によるのです。アニメでは、アッシュが英二を「お兄ちゃん」とからかって呼ぶシーンが、原作よりも多く存在します。

アニメの2人はまるで実の兄弟のように描かれ、微笑ましいシーンが数多く登場しました。こうして、2人の関係性を兄弟愛(家族愛)として描くことで、愛を万人向けに変化させたのです。同性愛=万人向けではないということではなく、あくまで強調する面を兄弟愛に変えたと認識することが妥当です。

原作ファンの反応④最終回まで丁寧に制作

原作ファンの反応で多かったものは、アニメが最終回まで丁寧に制作されたことについてでした。長年のファンが多いバナナフィッシュですが、アニメに対しての否定的な反応は意外と少なく、最終回までほぼ忠実に制作されたことへの感謝が、ファンの間で語られていました。バナナフィッシュは原作・アニメ共に愛される名作だと言えるでしょう。

アニメ化したバナナフィッシュの最終回評価ネタバレ

こちらでは、評価を交えながらバナナフィッシュのアニメ最終回をネタバレします。原作を忠実且つ魅力的にアニメ化してきたバナナフィッシュ。最終回では、アニメならではの演出も加わり、ファンの間で高評価を得ました。

アニメ最終回評価ネタバレ①いざ救出へ

フォックスはゴルツィネを裏切り、彼の財団を乗っ取ることを宣言します。アッシュは麻酔で眠らされ、拘束されてしまいました。ケインは人質救出へ、シン、ブランカはアッシュの救出へ向かいました。捕らわれたアッシュは、常人離れした力を振り絞り、武装した敵を倒し、その場から逃亡します。アッシュの「鬼神の如く」といったパワーに圧倒されるシーンです。

アニメ最終回評価ネタバレ②アッシュを想う英二

負傷した英二は、病院のベッドでアッシュを想いながら、不安な夜を過ごしていました。アッシュがまた1人でどこかへ行ってしまうのではないか、そう心配したのです。英二の脳裏によぎったのは、アッシュの「さよなら」という言葉でした。そんな日本語を教えるべきではなかった、と英二は後悔しました。英二の切なすぎる想いに心を打たれる場面です。

アニメ最終回評価ネタバレ③捕虜達の解放

ケインと仲間達は、敵との銃撃戦に苦戦していましたが、マックスの妻・ジェシカの応戦により、人質達全員を救出することに成功します。唯一の女性戦闘員・ジェシカの勇ましさ、そしてマックスがジェシカに再プロポーズする展開に、ファンが盛り上がるシーンでした。

アニメ最終回評価ネタバレ④それぞれの戦い

ブランカとシンはアッシュをサポートするためにビルの屋上へ向かいました。ブランカはスナイパーの技術でヘリコプターを打ち落とし、シンは銃撃で敵を撹乱させ、ブランカとアッシュの応戦に徹しました。一方アッシュはフォックスとの最終決戦を迎えていました。ここで1期のOPが流れる演出が加わり、2人の戦闘シーンも迫力を増します。

アニメ最終回評価ネタバレ⑤バナナフィッシュの消失

アッシュは怪我を負いながらも力を振り絞り、とうとうフォックスを追い詰めました。一方、バナナフィッシュが入ったケースを手に入れたシンは、爆発の衝撃により、ビルから体を投げ出され、間一髪のところでアッシュに救われます。ケースはシンの手から離れ、火の海に沈みましたが、アッシュにとってはシンの命を救うことの方が大切でした。

アッシュはシンを救う途中、仕留めたはずのフォックスに背後を取られますが、フォックスは何者かに頭を銃撃され、命を落とします。フォックスを撃ち、アッシュ達を助けたのはなんとゴルツィネでした。

ゴルツィネは優しさとも憎しみとも捉えられる眼差しをアッシュに向けた後、自ら火の海へ飛び込んでいくのでした。ゴルツィネの最期のシーンは、アッシュへの執念を感じざるを得ません。歪んだ愛情でしたが、彼もアッシュを愛する人物の1人だったのです。

アニメ最終回評価ネタバレ⑥月龍とシン

バナナフィッシュは火に焼かれてしまいましたが、テレビではフォックス等政治関係者が児童買春をしていたことが問題視され、大きなスクープとして取り上げられていました。場所は李一族の屋敷に移り、酷く泥酔した月龍が横暴な態度でソファに寝転がり、イラ立ちを見せていました。そこにシンが訪れ、月龍が兄・ラオを使って英二を襲わせたことなどを咎めました。

しかし、怒りよりもシンは月龍に同情していました。月龍の心の傷を知っていたシンは、彼の人生の建て直しに協力する決意をしていたのです。泣きながらシンを怒鳴る月龍でしたが、彼の温かさに触れたことで少しずつ心が解けていくのでした。月龍とシンの口論が友達同士のようで可愛いと話題になったシーンでした。

アニメ最終回評価ネタバレ⑦ブランカとの語らい

アッシュが師匠のブランカと穏やかに語り合う貴重な場面です。ベンチで静かに佇むブランカの元にアッシュがやって来ました。ブランカは優しい口調でシンと月龍の行く末を案じましたが、アッシュはシンがお人好しだから大丈夫だと悪戯な笑みを浮かべて言いました。

アッシュも英二についての想いを語り、自分は英二の幸せを願っている、想うだけなら許されるだろ?と切ない言葉を発します。ブランカはそんなアッシュを見て、一緒にカリブへ来ないか?と誘いますが、アッシュはそれを断りました。アッシュとブランカの爽やかな別れでした。

アニメ最終回評価ネタバレ⑧英二からの手紙

英二と伊部の帰国が迫っていました。英二は、アッシュが会いに来ない理由は彼の優しさなのだと分かっていました。帰国する前、英二はシンにアッシュへの手紙を託します。シンは大急ぎでアッシュのいる国立図書館へ向かい、彼に英二の手紙を届けました。シンは必死にアッシュを英二の元へ向かわせようとしましたが、アッシュはそれを拒みました。

シンが去った後、アッシュは複雑な心境で英二の手紙を開封しました。封筒の中には日本行きの航空券が入っており、アッシュは思わず驚きます。英二の手紙にはアッシュへの想いが優しく綴られていました。ここで何人ものファンがアッシュの日本行きを望みますが、この後波乱の展開が待ち受けていました…。

アニメ最終回評価ネタバレ⑨ラオの襲撃

英二からの手紙を読み進めていく内に、アッシュは居ても立っても居られなくなり、その場から急いで空港へ向かおうとします。しかし、アッシュはその一瞬の隙を突かれ、シンの兄・ラオからナイフで刺されてしまいます。アッシュも抵抗するため、ラオを銃で撃ちました。

ラオがアッシュを刺したのは、弟・シンとアッシュの対決を防ぐためでした。アッシュとシンの間では、対決の約束など既に放棄されていましたが、ラオは一方的にアッシュがシンを殺すと思い込んでいたのです。この悲劇は言いようもない絶望感をファンに与えました。

アニメ最終回評価ネタバレ⑩魂はともに

銃撃でラオが亡くなると、アッシュは重傷を負いながら、国立図書館へ足を進めます。息も絶え絶えに図書館へ赴いたアッシュは、席に座ると英二からの手紙の続きを読み始めました。「ぼくの魂はいつも君とともにある」、そう手紙には書いてありました。

英二からの言葉を受け取ると、アッシュは涙を流し、空を眺めるように天井を見つめました。アッシュは英二の手紙を読み終えると、幸福に包まれたような微笑みを浮かべ、永い眠りにつくのでした…。

アッシュの死という壮絶なラストを迎えたバナナフィッシュ。アニメ最終回を視聴したファンの多くは、アッシュへ感謝の気持ちを述べ、彼の死が覆らない現実、そして深い悲しみと戦っていました。バナナフィッシュをアニメから知ったファンも、結末を知っていた原作ファンも「アッシュロス」と必死に戦っていたのです。

アニメ化したバナナフィッシュの原作

アニメを観てバナナフィッシュを好きになったファンは、作品の世界観に感極まり、遅かれ早かれアニメだけでは物足りなくなり、原作購入不可避になると言われています。ここでは、バナナフィッシュの原作漫画情報や原作者・吉田秋生先生について紹介します。

バナナフィッシュの原作情報

バナナフィッシュは、1985年~1994年まで「別冊少女コミック」にて連載された作品で、恋愛中心だった少女漫画の概念を覆した作品だと評価されています。2018年にアニメ化されたことをきっかけに、新規ファンの獲得に成功し、原作漫画を購入するファンも増えました。

バナナフィッシュの原作者

原作者の吉田秋生(よしだあきみ)さんは、1956年8月12日生まれ、東京都渋谷区出身の漫画家です。武蔵野美術大学卒業を卒業し、「ちょっと不思議な下宿人」(1977年)でデビューを飾りました。少女漫画特有の繊細な絵柄が美しく、尚且つ少年漫画のようにハードなシーンが描かれる独特な作風に魅せられるファンは少なくなく、アニメ化されたバナナフィッシュを含む多くの作品がファンから愛されています。

原作者・吉田秋生の作品

吉田秋生さんの作品には、小学館漫画賞を受賞した「河よりも長くゆるやかに」や「吉祥天女」、バナナフィッシュの世界観と連動している「YASHA-夜叉-」などがあり、数多くの名作を世に出しています。4姉妹の絆を描いた「海街diary」は映画化され、観客から高評価を得ました。

アニメ化したバナナフィッシュの主題歌

アニメのバナナフィッシュの主題歌は名曲揃いで、全てがアニメの世界観を深く意識した楽曲となっています。ここでは、バナナフィッシュのアニメ1期と2期のOP・EDを全て紹介します。どの楽曲もアニメの世界観に浸れる名曲だと評価されています。

Survive Said The Prophet「found & lost」

アニメ1期のOP曲「found & lost」の歌詞は、闇の中でもがき苦しんでいたアッシュが、英二と運命的な出会いを果たした奇跡を示唆するような内容です。歌詞の中で出てくる「hope(希望)」は、英二のことを指し、アッシュにとって英二は希望であることを示していると考察できます。

Survive Said The Prophet「RED」

「RED」はアニメ2期のED曲です。歌詞は全て英語で、アッシュが英二に「さよなら」と別れを告げることを示唆するような内容だと言われています。英二はアッシュに「さよなら」という日本語を教えたことを後悔していました。英二は別れの言葉などアッシュから聞きたくなかったのです。それを考慮すると、「RED」の歌詞は非常に切ない内容であることが分かります。

King Gnu「Prayer X」

アッシュは幼少期に性的虐待を受け、その後は殺人を犯し、不浄な大人の世界でストリートギャングのボスとして生きてきました。アニメ1期のED曲「Prayer X」の歌詞には、アッシュの波乱に満ちた人生が描かれています。

誰も信じられなかったアッシュでしたが、英二との出会いにより、彼は人を信じる心を得ます。祈る人(Prayer)はアッシュのことを指し、英二との出会いが彼の心を変え始めていることを表していると考察できます。

BLUE ENCOUNT「FREEDOM」

「FREEDOM」はアニメ2期のOP曲です。OPアニメの映像では、英二を守るために戦うアッシュとそんな彼を守りたいと願う英二の姿が儚く描かれています。「それでも守りたくて」、「Save you」などの歌詞から分かるように、アッシュと英二は共依存の関係にあり、お互いを守り合っているのです。

アニメ化したバナナフィッシュの最終回に関する感想や評価

感想や評価①アッシュと英二が尊すぎる

英二の存在はアッシュの癒しです。2人の純粋な関係性はアニメ最終回でもはっきりと描かれていました。アッシュが幸福な表情で最期を迎えられたのは、英二の愛情(言葉)が彼を包み込んだからだと言えます。ちなみにアニメでは描かれていませんが、英二のこの手紙は「恋文のようだ」と形容されています。

感想や評価②アッシュへのお疲れ様

アッシュの死はファンからしたら悲劇そのもので、アニメを観て「アッシュロス」または「バナナフィッシュロス」に陥った視聴者は少なくありません。しかし、どれだけ悲しみを抱いても、アニメの観賞を後悔するファンはおらず、アッシュへ「お疲れ様」と述べる優しいコメントが数多く見られました。

感想や評価③2人の出会いに感謝

バナナフィッシュのアニメを観賞して、英二とアッシュの確固たる絆と切ない友情に、思わず胸を締めつけられた視聴者はたくさんいると思われます。最終回では英二とアッシュの尊い関係性がより強調され、ファンは2人の幸せを願わずにはいられなかったでしょう。IFの物語を想像したファンも数知れず。亡くなったアッシュが幸せそうに微笑んでいたこと、そして英二と出会えたこと、これらはファンにとって救いでした。

アニメ化したバナナフィッシュへの原作ファンの反応まとめ

この記事では、アニメ化したバナナフィッシュについてファンはどう思い、アニメの最終回を観て何を感じたのか、これらの点にフォーカスを当て、ファンの想いをお届けしました。バナナフィッシュは原作・アニメ共に名作だと評価されていることが分かりました。アッシュと英二が過ごした日々は永遠に消えることはなく、2人の友情はいつまでも続くのです。

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