【推しの子】斉藤壱護社長が失踪した理由・目的は？星野アイやミヤコとの関係は？

斉藤壱護は、『推しの子』の序盤から登場するキャラです。アイドルである星野アイの良き理解者として、活躍していました。しかし、物語途中で失踪し、しばらく姿を見せなくなってしまいます。本記事では、斉藤壱護が失踪した理由や目的、失踪したその後などを詳しく解説します。まずは、斉藤壱護のプロフィールや、推しの子の作品情報をチェックしていきましょう。

推しの子は、2020年から週刊ヤングジャンプで連載が始まった漫画です。原作者は、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の作者でも知られている赤坂アカさんです。赤坂アカさんはかぐや様は告らせたいの連載中に推しの子の連載を始め、しばらくは2作品同時に週刊連載をこなしていました。推しの子で作画担当をしているのは、横槍メンゴさんです。

推しの子は現在単行本が11巻まで発売されており、累計発行部数は900万部を突破しています。2023年にアニメ化されたことで、さらに注目を集めています。推しの子は批判的な意見が出ることも多く、たびたびニュースなどにも取り上げられています。

宮崎県の病院で働いていたゴローは、アイドルの星野アイのファンでした。ある日そのアイが、妊娠した状態で診察にやって来ました。ゴローはアイの担当医となりますが、アイの出産当日に殺されてしまいます。ゴローはアイの子供のアクアとして生まれ変わり、幸せに暮らします。しかし、今度はアイが殺されてしまい、アクアは復讐のために生きることになるのでした。

推しの子の斉藤壱護は、苺プロダクションという芸能事務所の社長でした。苺プロはあまり大きな事務所ではなく、社長自らスカウト活動などを行なっていたようです。斉藤壱護は茶色い短髪の男性で、いつもサングラスをかけています。ミヤコという女性と結婚しており、ミヤコも事務所の運営に関わっていました。斉藤壱護は星野アイの事務所の社長であると同時に、アイの身元引受人でもありました。

斉藤壱護のプロデュース能力は高く、まったくの無名だった星野アイの売出しにも成功しています。アイが東京ドームで公演を行えるまでに成長したのも、斉藤壱護のプロデュース能力が優れていたからです。アイがどれだけ才能のある少女でも、まずはメディアでの露出が増えなければ人の目に止まりません。斉藤壱護はアイの才能を誰よりも理解し、アイの魅力を最大限引き出していたのです。

苺プロの社長の斉藤壱護は、星野アイの診察に付き合う形で推しの子に登場しました。診察室で雨宮吾郎と対面した斉藤壱護は、偉ぶる様子もなく謙虚にアイの様子を尋ねていました。この描写からも、斉藤壱護はTPOをわきまえた人物であることがわかります。しかし、仲良くなるとだいぶ砕けた態度になり、調子の良い一面も見せるようになります。

アイが引っ越したときには、前祝いと称してまだ未成年のアイに酒をすすめようとしていました。ミヤコが止めていなければ、そのまま飲ませていたでしょう。斉藤壱護は表情豊かで愛嬌のある性格でしたが、アイが殺されたことで暗く沈んでしまいました。

斉藤壱護は推しの子の物語序盤から登場し、星野アイが妊娠したときも親身になってアイを支え続けてきました。しかし、推しの子序盤のメインキャラだったにも関わらず、斉藤壱護はいきなり失踪してしまいます。しかも、失踪したときの詳しい描写はなく、アクアの簡単な説明だけで失踪した事実が告げられました。

斉藤壱護の唐突な失踪には、意表を突かれた読者も少なくないでしょう。では、なぜ斉藤壱護は失踪してしまったのでしょうか？ここでは、斉藤壱護が失踪までに辿った経緯や、失踪した理由などを解説します。

推しの子の斉藤壱護は、一般人だった星野アイをアイドルとして一から育て上げた人物です。斉藤壱護はアイの才能に惚れ込んで、アイをスターにまで育て上げました。斉藤壱護が上手くプロデュースした甲斐あり、アイはB小町の仕事だけでなくドラマの主演を務めるようにもなりました。

そして、ついに東京ドームでの公演が決まります。自分がプロデュースしたアイドルをドームに連れていくことは、苺プロの社長である斉藤壱護にとって長年の夢でした。その夢が叶うとあって、ドーム公演を語る斉藤壱護はこれまでにないほど上機嫌な様子でした。

東京ドームの公演は、ちょうど星野アイの20歳の誕生日当日でした。その日、朝からアイの家のインターホンが鳴り、アイは何の警戒もせずにドアを開けてしまいます。そこに立っていたのは、花束を持ったフード姿の男でした。男は花束に隠していたナイフでアイを刺し、アイのことを「この嘘つきが」と罵りました。

しかし、アイが自分の名前を覚えていたことや、自分が渡したプレゼントを今でも大事にしている事実を知り、パニックを起こして泣きながら逃げ出します。アイは即死ではなかったものの、血を多く流してそのまま息を引き取りました。アイが殺された事件の後、斉藤壱護は誰にも行方を告げずに失踪します。そして、そのまま連絡がつかなくなってしまいました。

推しの子の1巻には、主要キャラが未来に受けたインタビューの様子が描かれています。斉藤壱護はこのインタビューシーンで、「アイを失った瞬間に俺の人生も終わった」と語っています。斉藤壱護のインタビューシーンが登場したのは、星野アイが刺される回の冒頭でした。このインタビューで斉藤壱護は、「苺プロの元社長」と呼ばれていました。このインタビュアーのセリフは、斉藤壱護が後に失踪する伏線となっていたと推察できます。

推しの子の斉藤壱護はアクアと同じように、星野アイを殺した真犯人はアクアとルビーの実の父親だと目星をつけているようです。しかし、その男の正体については、いまだに知らない様子でした。アクアが真犯人の名前を知っていると言ったときは、犯人の名前をアクアに激しく問い詰めていました。この描写からも、斉藤壱護は真犯人を知らないフリをしているわけではなく、本当に真犯人が誰か知らないと考えるのが自然です。

推しの子の斉藤壱護は苺プロの社長という立場を捨て、唐突に失踪してしまいました。星野アイの死がショックだったとしても、なぜ失踪までしなければならなかったのでしょうか？斉藤壱護が失踪したのは、アイを殺した真犯人に復讐するためだったと推察されます。

再登場したときの斉藤壱護の様子を見ると、復讐のためには犯罪行為も厭わない覚悟であることが伝わってきます。もしも斉藤壱護が苺プロの社長であるまま犯人に復讐をした場合、ミヤコやアクアたちにも被害が及びます。斉藤壱護は誰にも迷惑をかけずに復讐を遂げるため、社長の座を捨てて失踪したのでしょう。

推しの子の斉藤壱護は、アイドルの星野アイと深い関係にあったキャラです。アイの子供であるアクアとルビーを除けば、アイと最も親しかったのは苺プロの社長だった斉藤壱護でしょう。ここでは、アイと斉藤壱護の出会いや、その後の関係について説明します。

推しの子の星野アイの生い立ちについては、作中で本人の口から語られました。アイの母親はアイが子供の頃に窃盗で捕まり、アイは施設で育ちました。しかし、アイの母親は釈放された後もアイのことを迎えには来ず、アイはそのまま施設で大きくなりました。また、推しの子の書き下ろし小説である45510には、アイの幼少時代の壮絶なエピソードが書かれています。

アイはファンからの「嫌いな食べ物は？」という質問に、「白米」と答えます。その理由は、「白米の中にガラスとか入っていたらと思うと怖いから」というものでした。普通に生活をしていれば、白米にガラスが混ざることなどありません。しかし、アイは幼い頃、本当に白米にガラスが混ざるという経験をしていました。まだアイが母親と暮らしていた頃、母親が投げたグラスが割れ、その破片が白米の中に入ってしまったのです。

このときのアイは、「見たこともないくらい弱音をこぼした」と書かれています。それだけ、この一件はアイにとって衝撃的な出来事だったのでしょう。このエピソードだけ見ても、母親とのアイの暮らしが過酷であったことがわかります。アイは母親に愛されることなく、誰かを愛することもなく育ちました。そのため、「愛」という感情がどういったものか理解できないまま、大人になってしまったのです。

推しの子の星野アイが刺される回では、アイと斉藤壱護の出会いのシーンが描かれています。斉藤壱護は町でアイを見かけ、抹茶フラペチーノをエサにアイをカフェに誘いました。そこで、アイをアイドルにスカウトしたのです。アイは斉藤壱護の誘いに乗る気はなく、自分が施設で育ったことを話しました。

自分の生い立ちを知れば、斉藤壱護がスカウトを諦めてくれると思ったからです。アイは自分が人に愛されたことも誰かを愛したこともないと言い、アイドルには向いていないと主張しました。しかし、斉藤壱護はアイの生い立ちなどはまるで気にせず、アイの性質を「個性」だと言いました。アイは、自分が「愛してる」というセリフを言ったら嘘になると戸惑います。

しかし、斉藤壱護は「嘘をつけるのも才能だ」と言って、どんどん嘘をつくように言ったのです。そして、「愛してる」という嘘がいつか本当になるかもしれないと言われ、アイはアイドルになることを決意しました。アイは心の底では誰かを愛したいと思っており、嘘が本当になることを願いながら「愛してる」と言い続けてきたのでした。

推しの子の斉藤壱護は、星野アイのことを大事に育ててきました。作中では、アイのことを「娘みたいなもんだった」と言っています。その言葉通り、斉藤壱護のアイに対する態度は、事務所の所属アイドルという枠を超えていました。推しの子の序盤では、斉藤壱護はアイの出産のためにわざわざ宮崎県までついてきていました。事務所の社長としては、所属アイドルの出産など断じて認められたものではないでしょう。

斉藤壱護も最初は反対していましたが、アイの意思の強さに折れて途中で白旗を上げています。反対していたときも「絶対に出産を許さない」という強い言い方ではなく、「本当に産む気か？」とアイの意志を確認するような言い方をしていました。アイを娘のように思っていたからこそ、アイの気持ちを無視してまで出産に反対できなかったのでしょう。また、アクアがアイの出産のことを暴露したときは、烈火のごとく怒っていました。

その様子は、まさに娘を傷つけられた父親そのものでした。これらの言動を見るだけでも、斉藤壱護がアイへ抱いてい愛情の強さが伝わってきます。斉藤壱護はアイの生い立ちや過去も知っていて、アイドルとしてのアイだけでなく1人の女性としての弱さも知っていました。彼女の不幸な生い立ちや「愛したいのに愛せない」という葛藤を知っているからこそ、さらに情も湧いたのではないかと推察されます。

アイの周囲にいる人間は、アイのことを完璧なアイドルだと思っています。しかし、それはアイが嘘で固めたものであり、本当のアイの姿ではありません。アイの本当の姿を知っているのは斉藤壱護だけで、斉藤壱護はアイの唯一の理解者だといえるでしょう。ただ、斉藤壱護はアイのことを大事に思うあまり、B小町の他のメンバーにもわかるくらいの露骨な贔屓をしていたようです。

B小町のメンバーは、妬みからアイに嫌がらせをすることもありました。しかし、斉藤壱護はアイへの攻撃を一切許さず、嫌がらせが発覚したメンバーは即座に契約解除させられています。アイにとっては大きな心の支えとなっていた斉藤壱護ですが、他のメンバーにとっては不満も多くあったようです。

推しの子のミヤコは、苺プロの社長である斉藤壱護と結婚した女性です。年齢は公表されていませんが、斉藤壱護よりもかなり若いことはわかっています。ゆるくウェーブがかったロングヘアの女性で、耳にはいつもピアスをしています。第2章では初登場時から十数年が経過しているにも関わらず、まるで変わらない美貌を披露してくれました。

いつまで経っても美しいミヤコには、ファンの間からも「歳を取らない」という声が上がっています。ミヤコはアルアとルビーが成長した後も、頻繁に推しの子の作中に登場します。ここでは、ミヤコが斉藤壱護と結婚した理由やその後など、斉藤壱護とミヤコの関係について解説します。

推しの子のミヤコは、純粋に斉藤壱護のことが好きで結婚したわけではありません。どうやら、斉藤壱護が芸能プロダクションの社長と知り、「美少年と仕事できる」と思って結婚したようです。しかし、実際は美少年と知り合いになれるどころか、アクアとルビーのベビーシッターを任されてしまいました。

当時のミヤコはそれを不満に思い、ヤケになって星野アイのスキャンダルを週刊誌に売ろうとしていました。ミヤコの暴挙を止めたのは、その場にいたアクアとルビーでした。この頃のアクアとルビーはまだ赤ちゃんでしたが、転生前の記憶があるためスムーズに喋ることができました。

それを利用し、神様のフリをしてミヤコを脅したのです。アクアが神様のフリをしたときは信じなかったミヤコでしたが、ルビーの迫真に迫る演技に騙され、すっかり信じ込んでしまいました。ルビーが「双子を可愛がっていうことをきけば、イケメンと俳優との再婚もできる」と言ったとたん、ミヤコは顔を輝かせて「やります！」と即答しました。

こうして、ミヤコはこの先もずっと、2人の世話係を続けることになります。もしも、ミヤコがアイのスキャンダルを売っていたとしたら、斉藤壱護との結婚生活はそこで終わっていたでしょう。しかし、この日以降ミヤコは文句も言わずに双子の世話をするようになり、斉藤壱護との夫婦生活も問題なく続いていきました。

最初は打算から斉藤壱護と結婚して双子の世話をしていたミヤコでしたが、徐々に双子にも愛情が芽生えていきます。そして、星野アイたち親子と斉藤夫婦は、まるで本当の家族のように仲良く過ごしていました。しかし、アイがストーカーに殺されてしまったことで、この幸せは呆気なく終わってしまいます。アイの死後に失踪した斉藤壱護は、妻であるミヤコにも何も告げずに姿を消したようです。

しかし、ミヤコは斉藤壱護に恨みを抱くわけでもなく、斉藤壱護の後をついで苺プロの社長となりました。それだけでなく、母親を亡くしたアクアとルビーを引き取って、自分の子供として育てることにしました。ミヤコは双子の世話を何年も続けるうちに、いつの間にか双子を自分の子供のように思い始めていたのです。ミヤコはアイの葬式が終わった後、アクアとルビーに「本当にうちの子になりませんか？」と言いました。

この言葉にルビーは涙を浮かべ、ミヤコに抱きつきました。それから2人はミヤコの子供として、彼女の元で育っていくことになります。その後、アイがいなくなったB小町は解散し、苺プロにはアイドル部門はなくなりました。社長になったミヤコは時代の流れに乗り、ネットタレントのマネジメント業務で事務所を運営するようになりました。

推しの子の斉藤壱護とミヤコは、この先どうなるのでしょうか？打算から斉藤壱護と結婚したミヤコでしたが、夫婦仲は悪くないようでした。斉藤壱護のほうは「若い子好き」といわれていたことからも、ミヤコのことが好きで結婚したことは間違いないでしょう。失踪後にルビーが会いに来たときも、ミヤコのことを心配するようなセリフを口にしていました。

このことからも、斉藤壱護はミヤコのことに関心がなくなったわけではなく、いまだに愛情を持っていると推察されます。2人ともお互いが嫌いになって別れたわけではないため、事態が丸く収まれば復縁する可能性もないとは言い切れません。しかし、斉藤壱護は星野アイの復讐に取り憑かれており、自分の身の安全などは顧みていない様子です。そのため、復讐のために犯罪に手を染めたり死亡するという展開もあり得るでしょう。

そうなった場合は、ミヤコとの復縁の可能性はなくなってしまいます。ただ、現在斉藤壱護はアクアに協力を求められ、水面下で復讐のために動いていると推察されます。表立って動いているのがアクアであるため、斉藤壱護への被害はそれほど多くなさそうです。アクアの復讐の計画次第で斉藤壱護の運命も変わるため、ミヤコとの復縁の可能性は五分五分であるといえそうです。

星野アイの死後失踪した斉藤壱護は、その後も何度か推しの子の作中に登場しています。失踪後に初めて登場したのは、すでに物語がだいぶ進んだ後のことでした。長い間姿を見せなかったため、斉藤壱護の存在を忘れかけていた人もいたのではないでしょうか？斉藤壱護が再登場したのは、原作9巻の84話でのことでした。

この回で斉藤壱護は、久しぶりにルビーと再会を果たします。この再登場を皮切りに、斉藤壱護はまた少しずつ姿を見せるようになりました。ここでは、斉藤壱護の失踪後の様子や、推しの子で再登場した回の内容などを解説します。

推しの子の84話では、ルビーが斉藤壱護に会いに行く様子が描かれています。このときの斉藤壱護は髪が肩くらいまで伸びていて、無精髭が生えていました。ルビーは釣り堀で釣りをしている斉藤壱護に近づき、自分の父親を教えろと迫ります。斉藤壱護の「また来たのか」という言葉から、ルビーが斉藤壱護のところへすでに何度も足を運んでいたことがわかります。

ルビーは前世で大好きだった雨宮吾郎の遺体を発見してから、犯人へ復讐しようと考えるようになりました。ルビーもアクアと同じく自分の父親が怪しいと考え、斉藤壱護に情報を求めに行ったのでしょう。しかし、斉藤壱護もルビーとアクアの父親のことは知らず、「知ってたらとっくに殺しに行ってる」と言いました。ルビーは星野アイの交友関係を教えろと食い下がりますが、斉藤壱護はミヤコに迷惑がかかることを恐れて教えません。

そこでルビーは、アイの関係者が向こうから会いに来たいと思えるほどの存在になろうと考えました。ルビーは斉藤壱護の社長としての手腕を信頼しており、自分が売れるためにはどうすれば良いかアドバイスを求めます。そこで斉藤壱護は、ルビーに自分のキャラを作るように助言します。ルビーは斉藤壱護の言う通り「おバカキャラ」を演じ、自分の存在感をアピールしていくのでした。

ルビーの様子を見ていたアクアは、誰かがルビーに助言をしていることに気づきます。そして、ルビーの後をつけ、バックに斉藤壱護がいることを突き止めました。このときの斉藤壱護は相変わらず釣りをしていましたが、髪の毛は以前のように短くなっていました。アクアは斉藤壱護がルビーに協力していることから、斉藤壱護がアイドルのプロデュースに未練があるのではと考えました。

しかし、斉藤壱護は芸能界に未練を感じているわけではなく、ミヤコに対しての申し訳なさからルビーに協力していたのです。斉藤壱護はミヤコに黙って失踪し、結果的に苺プロの運営を押し付ける形になってしまいました。そのことに罪悪感を抱いており、少しでも事務所の助けになればという思いからルビーの活動を後押ししていたのです。

回りくどい方法でミヤコの手助けをしている斉藤壱護に、アクアは「事務所に戻ったほうが手っ取り早くないか？」と言いました。しかし、斉藤壱護がアクアのその言葉にうなずくことはありませんでした。斉藤壱護は殺された星野アイの復讐を考えており、それにミヤコを巻き込みたくなかったのです。復讐に燃える斉藤壱護を見て、アクアは「アイを殺した男はもうこの世にいない」と言いました。

アクアは劇団ララライの姫川大輝と自分のDNAが一致したことで、姫川の父親が犯人の共犯者だと思っていました。しかし、姫川の父親がすでに死んでいると知り、そこで復讐をやめたのです。この話を聞いた斉藤壱護は、姫川の父親が死んだのはアイの引越し前だったことをアクアに教えます。つまり、アイが引っ越す前にすでに死んでいた姫川の父親が、アイの新居の住所を知っていたわけがないのです。

この事実を突きつけられたアクアは、まだ復讐が終わっていないことにパニックを起こします。アクアの様子を見た斉藤壱護は「後は俺に任せろ」と言い、アクアにはゆっくりと休むよう告げたのでした。斉藤壱護のアクアとの再会は、アクアが再び復讐を始めるきっかけとなりました。この後アクアは再び闇落ちし、黒川あかねが掴んだ情報から、自分の父親がカミキヒカルだと知ります。

アクアはアイの秘密を世間に暴露した後、再び斉藤壱護に会いに行きました。アイの名誉を傷つけたアクアに対し、斉藤壱護は怒りを爆発させます。しかし、アクアがアイの秘密を世間にバラしたのは、カミキヒカルに復讐するためのひとつの手段でした。アクアは自分の復讐計画を実行するため、斉藤壱護に協力を仰ぐのでした。

推しの子は2023年4月からアニメの放送が始まり、新人声優からベテラン声優まで、個性豊かな声優がキャラに命を吹き込んでいます。苺プロの社長である斉藤壱護の声優にキャスティングされたのは、江川央生さんです。ここでは、声優の江川央生さんのプロフィールや、声優としてこれまでに出演した作品を紹介します。

声優の江川央生さんは、1962年9月13日生まれのO型です。声優としてだけでなく、俳優やナレーターとしても活躍しています。声優養成所である青ニ塾東京校の11期生で、現在は青ニプロダクションの所属声優になっています。

趣味はバスケットとウィンドサーフィンで、特技は少林寺拳法です。江川央生さんは、1990年代から声優活動を始めました。海外映画やドラマの吹替版の声優としても活躍しており、特にドミニク・パーセルの吹き替えはほぼ専属となっています。

声優の江川央生さんは、『ドラゴンボールZ』や『キテレツ大百科』、『クレヨンしんちゃん』などの人気アニメで数々のモブキャラを演じてきました。『剣勇伝説YAIBA』でカゲトラを演じ、それ以降メインキャラを担当する機会も増えました。その後、江川央生さんは『真拳伝説タイトロード』のジェラール・ジェラインや、『勇者指令ダグオン』黒岩激（ゲキ）などを担当しました。

近年では、『ハイキュー!!』シリーズの烏養繋心、『からくりサーカス』の仲町信夫、『転生したらスライムだった件』のドルフなどを演じています。江川央生さんは特撮でも声優として出演しており、『ビーロボカブタック』のガニランの声、『炎神戦隊ゴーオンジャー』の炎神バスオンの声などを担当してきました。
 

推しの子の斉藤壱護は、見た目に反して人情味溢れた人物です。そのため、斉藤壱護が好きだという人は多く、失踪してしまったことを悲しく思う人が大勢いるようです。原作を知らずにアニメだけ観ている人は、斉藤壱護がこの先登場するかどうかを気にしていました。

推しの子の斉藤壱護に対しては、「一番かわいい」というコメントがありました。斉藤壱護は中年男性で、あまり「かわいい」という印象を受けるキャラではありません。しかし、困ったときの顔や、意外とお茶目なところが「かわいい」と評価されるようです。

推しの子の斉藤壱護に関しては、失踪したことを気にするコメントが多く上がっていました。アイを大事にしていた斉藤壱護だからこそ、最終的に犯人に罰を下すのではと考えている人もいました。斉藤壱護の失踪後の行動を気にかけている人は多く、Twitterにはさまざまな推論が上がっています。

推しの子の斉藤壱護の失踪の理由や、星野アイやミヤコとの関係についてまとめました。斉藤壱護はアイが殺された後に失踪し、しばらく表舞台から姿を消していました。しかし、ルビーとアクアが斉藤壱護を訪ねて行ったことにより、再登場を果たします。現在はアクアの計画を手伝っていると見られており、この先もまた登場する機会がありそうです。今後の推しの子の展開とともに、斉藤壱護の活躍にも期待しましょう。