【地獄楽】タオ（氣）を徹底解説！各キャラクターの属性・相性や修行方法は？

『地獄楽』ではタオ（氣）という力があり、その属性をどのように扱うかが戦いの重要ポイントとなっています。では、タオとはどのような力なのか？そこで、ここからは地獄楽のキャラクターのタオの属性を一覧形式で紹介しつつ、タオの属性の相性や修行方法を解説していきます。それではまず、地獄楽の作品情報から見ていきましょう。

• 漫画タイトル：地獄楽（じごくらく）
• 作者：賀来ゆうじ
• 掲載サイト：少年ジャンプ＋
• 発表期間：2018年1月22日～2021年1月25日
• アニメ情報：賀来ゆうじ（原作）、牧田佳織（監督）、MAPPA（アニメーション制作）、2023年4月1日～（放送期間）

『地獄楽』は漫画家・漫画編集者の賀来ゆうじ先生によるアクション漫画です。集英社が配信する週刊少年ジャンプのウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて、2018年1月22日から2021年1月25日まで連載されていました。巻数は全13巻です。2023年4月1日からはテレビアニメが放送されており、それを記念した特別編の読み切り「勿怪の森」が『J＋』に掲載されています。

ここでは地獄楽のあらすじを紹介します。時は江戸時代末期。かつて最強の忍として畏れられた画眉丸は、死罪人として囚われていました。しかし、斬首や火刑などあらゆる刑を執行しても画眉丸は死にません。そのような画眉丸に対し、打ち首執行人・山田浅ェ門佐切は無罪放免にする条件として、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰ることを提案します。画眉丸は愛する妻にもう一度会うため、仙薬探しの道を選び…

地獄楽のタオ（氣）とは、万物に流れるエネルギーのことを指しています。生物はもちろん、建物や大気などの無機物にも流れており、そのエネルギーを知るということは神羅万象を知ると言っても過言ではありません。ただ、タオを見て扱えるようになるためには、精神的な強さと身体的な強さのバランスが中間位になる必要があります。つまり強さを持ちながらも弱さを持つという状態です。

タオを扱えるようになれば身体能力が強化され、致命傷になるほどの攻撃を喰らっても生きていたり、普通は防ぎきれない強大な力を止めたりすることが可能です。杠の故郷ではタオのことを「氣（き）」と呼んでおり、杠はそれを無意識に扱うことができます。また。士遠と殊現はタオを波という形で認知していました。タオには使用上のリスクもあり、使いすぎると身体に大きな負担がかかり軽く記憶を失ってしまうこともあります。

地獄楽のタオには、「木、火、土、金、水」という5つの属性が存在しています。では、ここから地獄楽に登場するキャラクターたちのタオの属性を一覧形式でまとめていきます。

まずはじめに地獄楽に登場する火の属性のキャラクターを一覧形式で見ていきましょう。火の属性のキャラクターは全部で7人います。

• 画眉丸（がびまる）
• 典坐（てんざ）
• あか絹（ぎぬ）
• 民谷厳鉄斎（たみやがんてつさい）
• 羅芋（ががいも）
• 菊花（ジュファ）
• 金閣坊（きんかくぼう）

次に地獄楽に登場する水の属性のキャラクターを一覧形式で見ていきましょう。水の属性のキャラクターは全部で9人います。

• 殊現（しゅげん）
• シジャ（次代画眉丸）
• 蘭（ラン）
• ヌルガイ
• 仙汰（せんた）
• 源嗣（げんじ）
• 威鈴（いすず）
• メイ
• 朱槿（ヂュジン）

次に地獄楽に登場する木の属性のキャラクターを一覧形式で見ていきましょう。木の属性のキャラクターは全部で7人います。

• 佐切（さぎり）
• 陸郎太（りくろうた）
• 士遠（しおん）
• 衛善（えんぜん）
• 桃花（タオファ）
• 努々（つむつむ）
• 銀閣坊（ぎんかくぼう）

次に地獄楽に登場する金の属性のキャラクターを一覧形式で見ていきましょう。金の属性のキャラクターは全部で7人います。

• 付知（ふち）
• 茂籠牧耶（もろまきや）
• 桂花（グイファ）
• 亜左弔兵衛
• いがみの慶雲（けいうん)
• 清丸（きよまる）
• 雲霧（くもきり）

次に地獄楽に登場する土の属性のキャラクターを一覧形式で見ていきましょう。土の属性のキャラクターは全部で7人います。

• 杠（ゆずりは）
• 蓮（リエン）
• 十禾（じっか）
• 桐馬（とうま）
• 法流坊（ほうるぼう）
• 期聖（きしょう）
• 牡丹（ムーダン）

地獄楽のタオには、火・水・木・金・土からなる五行相克に沿った相性があります。五行相克とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想であり、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説を指しています。地獄楽においてこの5種類の元素は、個人の性格も大きく反映していました。そして、5種類の元素の重要なポイントとして「相生」「相克」があります。では、ここから相生と相克について詳しく見ていきましょう。

まず火・水・木・金・土の5種類の元素には、それぞれ相性があります。相生（そうせい）は相手に触れることで、相手のタオを高める相性のことです。相生には相手を癒す効果（回復）と、味方の五感を強化する効果があります。

相手の攻撃を察知できるようになったり、見えない場所でも見えるようになったりするのが五感の強化で、回復は本来の生命力を活性化して傷の治りを早くすることができます。二つ以上のものが一緒に生育することを意味する「相生する」という言葉があるように、相生は性格の良さを表していました。なお、タオを高める属性の相性については次の通りです。

• 木の属性の者は火の属性の者に対して相生する
• 火の属性の者は土の属性の者に対して相生する
• 土の属性の者は金の属性の者に対して相生する
• 金の属性の者は水の属性の者に対して相生する
• 水の属性の者は木の属性の者に対して相生する

続いて相克（そうこく）は相手に触れることで、相手のタオを弱める相性のことです。相克は対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うという意味で、地獄楽においては相手に対して大ダメージを与える力を発揮します。そのため高い再生能力を持つ天仙との戦いでは、積極的に相克を狙っていかなければ傷すら与えることができません。なお、タオを弱める属性の相克については次の通りです。

木の属性の者は土の属性の者に対して相克する
火の属性の者は金の属性の者に対して相克する
土の属性の者は水の属性の者に対して相克する
金の属性の者は木の属性の者に対して相克する
水の属性の者は火の属性の者に対して相克する

最終戦では天仙に有効なダメージを与えるためにペアを組んでいます。そのペアについては次の通りです。

• 佐切(木のタオ)と画眉丸(火のタオ)のペア：金のタオを相克する
• 威鈴(水のタオ)・清丸(金のタオ)のペア：火のタオを相克する
• 士遠(木のタオ)・ヌルガイ(水のタオ)のペア：土のタオを相克する
• 十禾(土のタオ)・巌鉄斎(火のタオ)のペア：水のタオを相克する
• 桐馬(土のタオ)・弔兵衛(金のタオ)のペア：木のタオを相克する

植物と徐福の気を掛け合わせて生み出された人造人間「天仙」は、ほぼ不老不死という立場を利用し、画眉丸たちが島に上陸するまで1000年の間ずっと修行をしてきました。初めから天仙は強かったわけではなく、修行をしてきたことによって、最強に位置する強さを手に入れたのです。そして、タオの修行方法は5つあります。ここからはタオの修行方法をそれぞれ解説していきます。

地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、房中術（ぼうちゅうじゅつ）があります。房中術とは、他姓と交わうことで新しい力を引き出す修行のことです。導引（どういん）と胎息（たいそく）で心身を整え、陰（女）と陽（男）を結合・循環させるのが房中術とされています。ひたすらに陰陽の循環を繰り返すことで高められたタオは、道士によると「世の理を変えるほどの力となる」とのことでした。房中術を担当していたのは菊花と桃花です。

続いて地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、周天（しゅうてん）があります。周天とは、ツボや内臓の気で不死を目指していく修行のことです。周天は錬丹術（気功法）の一つであり、気の循環をおこなうものとされています。人間の全身には身体を癒してくれるツボや身体の悪いところわかるツボなどさまざまなツボがあり、全部で700ものツボが存在しているようです。

ただ、ツボの場所はあまり特定できていません。周天は的確なツボの場所を研究し、その効力を高めようとしています。周天を担当していたのは、捕らえた人間をキョンシーにして操る力を持つ牡丹（ムーダン）です。牡丹は「周天宮」で周天について研究しつつ、落とし穴に落ちた人間を丹に変え、摂取できるようにするなど外丹法の役割をしていると考えられています。

続いて地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、守一（しゅいつ）があります。守一とは、瞑想によってタオを高め、不死を目指す修行のことです。精神を安定させることで肉体への影響が減るため、常に自分の潜在能力を最大限に発揮することができます。さらに思想力も広がるため、相手の動き方などを把握しやすく戦いにおいては優れた戦術を展開することができます。

守一を担当していたのは、常に雌雄同体でタオを循環させている桂花です。桂花は「守一宮」で守一について研究しており、その役割は不明。房中術を下らないと否定し、敵がいても戦わない謎めいた存在です。また、易（占い）によって画眉丸たちの動きを見たり聞いたりしていました。

続いて地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、胎息（たいそく）があります。胎息とは、呼吸法でタオを高め不死を目指す修行のことです。呼吸法には精神統一をすることで集中力を高める呼吸法や、呼吸で体内の酸素をよりよく循環させて潜在的な力を引き出す呼吸法などがあります。

胎息は口や鼻を使わないお腹の中の赤ちゃんのような呼吸法となっていました。胎息を担当していたのは、よく体の性別を入れ換えることで、胎内にタオを循環させていた朱槿（ヂュジン）です。朱槿は「胎息宮」で胎息について研究しつつ、島に流れ着いた人間を丹にするために捕まえているとみられます。

続いて地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、導引（どういん）があります。導引とは、体操で不死を目指す修行のことです。ヨガのようなポーズを取りながら肉体を鍛錬し、タオの循環を促進させます。

天仙のみならず人間でも体の仕組みや動かし方を知ると身体能力が大幅に向上しますが、そこにタオを纏えば素手で武器を持つ者を圧倒し、体は鎧を着用したかのようになります。天仙が並外れた力を有していたのはこの修行の成果なのでしょう。導引を担当していたのは、無機物のコントロールを得意としている蘭です。蘭は「導引宮」で導引について研究しつつ、鳥の石像や建物の改修を担っていました。

続いて地獄楽のタオ（氣）の修行方法に、外丹法（がいたんほう）があります。外丹法とは、仙薬など外的要因際のみで不死を目指す方法のことです。外丹法とは反対に、呼吸法や瞑想など自らの体で不死を目指す方法のことを内丹法と言います。

外丹法を担当しているのは、徐福が産み出した最初の天仙の一人である蓮と桃花とともに房中術を修める菊花です。不老不死の仙丹をつくる外丹法の研究をしているのが蓮で、菊花は木人を犠牲にして外丹法の研究をしています。

タオとは人間の持つ氣であり、目に見えませんが本作の主人公である画眉丸は無自覚に感じ取り、自分の力にしていました。島ではタオを上手く操ることができなければ、天仙たちに打ち勝つことはできません。タオとはそれほど重要な力なのです。そして、天仙たちはタオを鬼尸解という特殊な形で扱うことができます。また、花化という現象にもタオが関係しています。ここからは鬼尸解と花果について詳しく見ていきましょう。

鬼尸解（きしかい）とは、体内のタオを大量に消費することで戦力を大幅に上昇させる天仙の最終形態のことです。天仙たちが追い詰められた時に使用し、人と植物が混ざったような化け物や我、巨大な花などさまざまな姿に変化します。とても凄い能力ではありますが、長時間維持することができません。さらに、タオを消費しきってしまっているため、鬼尸解が解除された後は力を失います。

地獄楽の物語序盤では人間が花化しているのですが、コミック1巻6話にて花化の原因が判明しました。その原因とは、花と融合（島の虫に刺されるなど）した際に、花のタオが勝つことです。実際に花化が描写されたのは、島に上陸したばかりの民谷巌鉄斎（たみやがんてつさい）と付知（ふち）が島を探索している時でした。

探索していた巌鉄斎は島を飛んでいた人面の蝶に手を刺されます。刺された瞬間、本能的に危険を感じたのか、巌鉄斎はすぐに手を刀で切り落としました。すると、切り落とした手が一気に腐ったうえに花が咲いてきたのです。

当初、花化は危険だとして画眉丸たちは花化の原因となるものを避けていましたが、のちにタオをコントロールすることで花のタオとのバランスが取れるようになると、花の力を自身のものにすることが可能であるということが判明しました。つまりタオさえ消費しなければ、天仙たちと同じような再生能力を持つことができるということです。

ここまで地獄楽に登場するキャラクターのタオの属性や相性（相生と相克）、修行方法などをまとめてきました。では最後に地獄楽のタオに関して寄せられたネット上の感想や評価を紹介していきます。ネット上ではタオの属性や相性、そしてタオの強さ・相性に頼らずに戦った画眉丸とシジャの戦いに関する声があがっていました。

地獄楽のタオ（氣）の設定に関する声があがっています。感想ではタオの設定について、「『ハンター×ハンター』のオーラと念能力に似てる」という印象を抱かれたようです。ハンターハンターの念能力は、体から溢れ出す声明エネルギー「オーラ」を自在に使いこなす力のことを意味します。

確かにタオと念能力は似ているかもしれませんが、タオの場合は万物（生物、建物や大気などの無機物）に流れるエネルギーを利用しているため、タオと念能力は全く同じというわけではないと言えるでしょう。タオも念能力も戦い方の幅を広げる要素となっているため、キャラクターたちの戦いに期待できます。

地獄楽のタオ（氣）の相生・相克に関する声があがっています。感想ではタオの設定を高く評価されているようです。タオが登場したことによって、戦いの勝敗は単純な強さだけで決まることはなくなりました。また、それぞれに役割ができ、キャラクターの活躍に注目しやすくなったと言えます。

地獄楽の画眉丸とシジャの戦いに関する声があがっています。感想では画眉丸とシジャの戦いに注目されているようです。地獄楽における数々の戦いの中で、画眉丸とシジャの戦いを一番高く評価されています。その理由としては、タオの強さ・相性の勝負ではなく忍の技術勝負になっているからとのことです。タオの相性・強さに頼るだけではないという点も地獄楽の魅力を引き立たせていることが分かります。

本記事では地獄楽に登場する各キャラクターのタオ（氣）の属性・相性や修行方法をまとめました。タオとは万物に流れるエネルギーのことです。生物はもちろん、建物や大気などの無機物にもタオが流れています。以下では地獄楽のキャラクターのタオの属性や相性についてまとめているため、地獄楽の漫画やアニメを見る際に参考にしていただければ幸いです。

• 火の属性のキャラクター：画眉丸、典坐、あか絹、民谷厳鉄斎、羅芋、菊花、金閣坊
• 水の属性のキャラクター：殊現、シジャ、蘭、ヌルガイ、仙汰、源嗣、威鈴、メイ、朱槿
• 木の属性のキャラクター：佐切、陸郎太、士遠、衛善、桃花、努々、銀閣坊
• 金の属性のキャラクター：付知、茂籠牧耶、桂花、亜左弔兵衛、いがみの慶雲、清丸、雲霧
• 土の属性のキャラクター：杠、蓮、十禾、桐馬、法流坊、期聖、牡丹

• 木の属性の者は火の属性の者に対して相生する
• 火の属性の者は土の属性の者に対して相生する
• 土の属性の者は金の属性の者に対して相生する
• 金の属性の者は水の属性の者に対して相生する
• 水の属性の者は木の属性の者に対して相生する

• 木の属性の者は土の属性の者に対して相克する
• 火の属性の者は金の属性の者に対して相克する
• 土の属性の者は水の属性の者に対して相克する
• 金の属性の者は木の属性の者に対して相克する
• 水の属性の者は火の属性の者に対して相克する