【ルパン三世】ゴート札は実在する?カリオストロの城の元ネタやキャラのモデルは?

ゴート札とは「ルパン三世」の劇場版アニメの2作目「カリオストロの城」で登場した偽札です。当記事では「ルパン三世 カリオストロの城」に登場したゴート札は実在するのかや、名前の由来をみていき、ルパンがゴート札を捨てた理由などを考察していきます。さらに、カリオストロの城の元ネタやキャラのモデルを紹介し、作中に登場する指輪に刻まれていたゴート文字の意味も解説していきます。

【ルパン三世】ゴート札は実在する?カリオストロの城の元ネタやキャラのモデルは?のイメージ

目次

  1. ゴート札が登場するカリオストロの城とは?
  2. ゴート札は実在する?由来を解説
  3. カリオストロの城の元ネタやキャラのモデル
  4. ゴート文字とは?指輪の文字を解説
  5. ゴート札に関する感想や評価
  6. ゴート札まとめ

ゴート札が登場するカリオストロの城とは?

ルパン三世 カリオストロの城の概要

「ルパン三世 カリオストロの城」はモンキー・パンチ先生原作の「ルパン三世」劇場版アニメの2作目で、1979年に公開されました。架空のヨーロッパの小国、カリオストロ公国を舞台に、ルパンたちが偽札と指輪に秘められた宝の謎に迫っていくストーリーです。また、同作はジブリ作品でお馴染みの宮崎駿さんにとって、劇場映画初監督作品でもあります。

ルパン三世 カリオストロの城のあらすじ

ルパン三世と仲間の次元大介、石川五ェ門が盗んだ大金は、精巧に作られた偽札の「ゴート札」でした。ルパンたちはそれらを捨て、ゴート札の出どころとされるカリオストロ公国に入ります。公国の前領主の娘クラリスと出会ったルパンは、彼女がかつて自分を看病してくれた少女だと気づきました。その後、現領主のカリオストロ伯爵に結婚を迫られるクラリスを救おうとするルパンたちは、公国の財宝を巡る争いに巻き込まれていきます。

ルパン三世 カリオストロの城 | ルパン三世 | TMS作品一覧 | アニメーションの総合プロデュース会社 トムス・エンタテインメント

ゴート札は実在する?由来を解説

ゴート札とは?

「カリオストロの城」に登場するゴート札とは、作中に登場するヨーロッパの架空の小国、カリオストロ公国で製造されていた偽札です。カリオストロ公国は「偽札界のブラックホール」と評されるほどの、世界最高レベルの造幣技術を有しており、その精密さは本物以上とも言われています。それゆえ、ゴート札はルパンほどのハイレベルな真贋を見抜く能力がなければ、偽札であることを見抜けないと言われています。

また、カリオストロ公国は国を挙げて偽札事業に取り組んでおり、カリオストロの城の地下に存在する巨大施設にて、世界中の通貨が偽造されてきました。さらに、ルパンによるとゴート札は数百年もの間、世界の歴史の裏で暗躍し続けてきた存在だそうです。

実際、ブルボン王朝を滅亡させ、ナポレオンの軍資金に使用されたり、近代では1927年に発生した世界恐慌の引き金になったりした、とルパンが作中で語っています。このように、ゴート札は中世の権力闘争をかわし、世界中の政府機関や警察機関、情報機関の捜査を上手く回避しながら、400年もの長きに渡り、偽札製造の秘密を守ってきたようです。

ゴート札は実在する?

「カリオストロの城」に登場するゴート札は実在するのでしょうか?ゴート札は「ルパン三世 カリオストロの城」作中だけで登場する架空の存在であり、実在しません。

ゴート札の名前の由来

ゴート札の「ゴート」の由来は、英語で動物のヤギを意味する「goat(ゴート)」だと言われています。実際、カリオストロ家の紋章は、向かい合うヤギがモチーフとされており、クラリスが継承した指輪にも同じ紋章が刻まれていました。

次元の「ウォンまであるぜ」の意味

ルパンたちがカリオストロ公国の偽札を見つけた際、次元が「ウォンまであるぜ」と発言しました。そのセリフの意味についてみていくと、ウォンは韓国の通貨単位であり、当時の韓国はウォンを国外に流通させていませんでした。そのような韓国国内でしか流通していない通貨まで、カリオストロ公国で偽造されていることに驚いたことによる発言だったと考えられています。

ゴート札をルパンが捨てた理由

冒頭、ルパンは大量の札束をカジノから盗み出し、車を札束で溢れさせていました。しかし、ルパンはその札束が偽札であることに気づき、車から捨ててしまいました。ただ、このときの偽札はゴート札で、ルパンくらいの目利きでなければ、見抜けないほど精巧に偽造されていました。そのまま使用してもバレなかったはずです。それでも、ルパンは車からばら撒いて捨ててしまいました。

なぜ、ルパンはゴート札を捨ててしまったのでしょうか?その理由として、ルパンが本物にしか興味を持たないからだと言われています。ルパンは自身が大泥棒であることを自負しており、大泥棒であることにプライドを持っています。そのため、たとえ誰もが偽物だと気づかなかったとしても、偽物の紙幣であることが分かったゴート札を使用することを、自身のプライドが許さなかったのではないかと考えられています。

ゴート札の原版をルパンが羨ましがった理由

終盤、カリオストロの城から不二子がゴート札の原版を持ち帰ります。それを見たルパンはゴート札の原版に興味津々で羨ましがっていました。なぜ、ルパンは冒頭でゴート札を捨てたにも関わらず、ゴート札の原版を羨ましがったのでしょうか?それに関して、ゴート札の原版は本物だからだと考えられています。

ルパンが冒頭で捨てたゴート札は偽物の紙幣であり、大泥棒のルパンは偽物には興味を示しません。一方、ゴート札の原版はカリオストロの技術が詰まった本物であり、ルパンも盗む価値があると思ったのだろうと予想されています。

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カリオストロの城の元ネタやキャラのモデル

カリオストロの城の元ネタ

「カリオストロの城」はフィクションで、実話が基になっているわけではありません。「カリオストロの城」の元ネタは1927年に発表された、アルセーヌ・ルパンシリーズの小説「緑の目の令嬢」だと言われています。「緑の目の令嬢」は宮崎駿監督が中学生の頃に何度も読んだお気に入りの小説だそうで、映画内にそっくりなシーンが多く登場しています。

実際「緑の目の令嬢」でのルパン(初代、ルパン三世の祖父)とオーレリーの物語、当作のルパン三世とクラリスの物語にも、多くの類似点がみられるようです。他に、江戸川乱歩の小説「幽霊塔」や、宮崎駿監督が手掛けたアニメ「長靴をはいた猫」や「未来少年コナン」なども、同映画の元ネタだと言われており、こちらも似たシーンが多くなっています。

伯爵のモデル

カリオストロ伯爵には実在のモデルがいると言われています。そのモデルとされる人物とは、18世紀に実在したアレッサンドロ・ディ・カリオストロです。アレッサンドロ・ディ・カリオストロは山師や医師、錬金術師など肩書きを複数持ち、稀代の詐欺師として知られる人物です。ただ、壮年期には愉快犯的な側面が強く、富裕層から奪ったカネを貧民層に分け与えていたとも言われています。

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ゴート文字とは?指輪の文字を解説

ゴート文字とは?

「カリオストロの城」に登場した指輪には、ゴート文字が刻まれていました。ここで、ゴート文字とは、古代ゲルマン系の民族、ゴート族が使用していたゴート語の文字のことで、実在する古代文字です。ゴート族は4世紀頃から国土を拡大するローマ帝国とたたかい、壊滅的な被害を与えるほど強い軍勢を誇った民族でした。

そして、ゴート族はいち早くローマ帝国の文化を取り入れており、独自の文字を残したとされ、後期ローマ帝国の歴史にも大きく寄与したと言われています。ただ、作中で指輪に刻まれているゴート文字が、実在のゴート文字と同じものか、それともフィクションなのかについては不明のようです。

指輪に書かれたゴート文字の意味

次に、指輪に書かれたゴート文字の意味についてみてきます。レストランで指輪を眺めていたルパンは、指輪に刻まれた文字がゴート文字であることに気づきます。そして、以下のように読み解きました。これは金の指輪と銀の指輪が1つになることが示唆されていたようです。

“光と影、再びひとつとなりて蘇らん。1517年。”年号はローマ数字だ。

さらに、クラリスがカリオストロ家の言い伝えを思い出し、以下のように発言しました。それは高い時計塔の文字盤において、向かい合わせに山羊を配置し、指輪をはめ込むという意味でした。これがカリオストロ公国に秘められた謎を解くカギとなりました。

光と影を結び 時告ぐる 高き山羊の 陽に向かいし眼に 我を納めよ…  昔から私の家に伝わっている言葉です お役に立ちますか…?

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ゴート札に関する感想や評価

「ルパン三世 カリオストロの城」のゴート札の名前に関して、ゴートの由来が英語のヤギを意味する「goat(ゴート)」であることや、それがカリオストロ家の家紋と指輪のモチーフにもなっていることに気づき、驚いたという感想となっています。

「ルパン三世 カリオストロの城」の冒頭で、ルパンと次元がゴート札を車からばら撒きながら、カリオストロ公国に向かうシーンがかっこいいという感想となっています。

「ルパン三世 カリオストロの城」のゴート札に関して、フィクションの中で歴史が語られており、非常にリアリティがあると評価されています。

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ゴート札まとめ

以上、人気アニメ「ルパン三世」の劇場版2作目「カリオストロの城」で登場する、ゴート札についてみてきました。そして、ゴート札はカリオストロ公国で製造される精巧な偽札で、実在しないことや名前の由来は英語でヤギを意味する「goat」であることが分かりました。さらに、ルパンがゴート札を捨てた理由やゴート札の原版をルパンが羨ましがった理由についても考察してきました。

また、カリオストロの城の元ネタや伯爵のモデルをみてきました。そして、カリオストロの城は「緑の目の令嬢」や「幽霊塔」などが元ネタとなっていることや、カリオストロ伯爵のモデルは18世紀に実在した人物であることなどが分かりました。また、指輪に刻まれていたゴート文字の意味も紹介してきました。

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