【ルパン三世 カリオストロの城】伯爵の最後はどうなった？名前・年齢やモデルは？

「ルパン三世 カリオストロの城」に登場する伯爵とは、同作品の敵役でありルパンシリーズ歴代の悪役の中で、最も強烈な印象をファンに与えたキャラクターです。伯爵については、名前や年齢が話題となり、最後の死亡シーンは現在においても語り草となりました。この記事では、カリオストロの城の伯爵の名前と年齢、最後どのようにして死亡したのか、伯爵役を演じた声優などを紹介するため、同作品を見る参考にしてください。

ルパン三世 カリオストロの城は、ルパンシリーズばかりではなく、日本アニメ史における傑作の一つと位置付けられている長編映画です。劇場公開から40年以上が経過した現在でも、動画配信や地上波放送などで新規ファンが続々と獲得されました。また、同作品は宮崎駿の監督、脚本家としての人気と地位を決定付けたことでも有名です。この章では、カリオストロの城の作品情報として、概要とあらすじを取り上げていきます。

ルパン三世 カリオストロの城は、1979年に劇場公開された長編アニメ映画です。2023年6月現在、ブルーレイとDVDが発売されました。また、Amazon Prime Videoなどの動画配信サービス、数年に一度の地上波放送などで鑑賞することができます。カリオストロの城は、モンキー・パンチ原作のルパン三世が、二度目のテレビアニメ版が大ヒットしたことを受けて制作され、宮崎駿のアニメ映画初監督作品として話題を呼びました。

カリオストロの城は、ルパン三世のテレビアニメ版第1作（ファーストルパン）の制作に携わっていた宮崎駿監督が、脚本も担当しています。宮崎駿は、同作品のことを「旧ルパン、東映時代の作品の大棚ざらい」と語っており、ルパン三世のジャケットが緑色であったり、ストーリーの随所にファーストルパンの要素が散りばめられていて、ファンに鮮烈な印象を与えました。

ルパン三世は、アルセーヌ・ルパンの孫であり、祖父に劣らぬ大泥棒として名を馳せています。ルパンは、相棒の次元大介、仲間の石川五エ門と組んで、モナコの国営カジノの金庫から多額の現金を盗み出すことに成功しました。ところが、ルパンは札束が精巧に作られたニセ札「ゴート札」であることに気づいたのです。そして、ゴート札をばら撒くと、それを次の標的に定めて、出処と噂の多いカリオストロ公国に潜入しました。

カリオストロの城に登場する伯爵の名前は、「ラザール・ド・カリオストロ伯爵」です。長い名前であることから、「カリオストロ伯爵」という呼び名が定着しました。また、作品タイトルと同じなので、シンプルに「伯爵」と呼ぶケースも、多く見受けられます。伯爵の容姿は、ずる賢そうな表情に七三分け、そして口元のちょび髭が特徴的に描かれていました。ちなみに、ストーリー内では、ファーストネームは呼ばれていません。

伯爵は、カリオストロ公国の摂政を務めており、伯爵家の当代です。大公夫妻の死亡後に、実質的に公国を統治していることが明らかにされました。カリオストロの城のヒロインは、クラリス・ド・カリオストロですが、伯爵は修道院にいたクラリスと強引に政略結婚しようとしたのです。その理由は、クラリスと結婚することで両家を統一し、自身の権力を揺るぎないものにせんという企みでした。しかし、結婚式はルパンに妨害されます。

伯爵は、「自分は大公家の影になり、カリオストロ家の闇の部分を担ってきた」という意味の発言をしています。このことは、国を挙げての裏の仕事があったことを示唆しました。その裏の仕事こそが、ゴート札の製造だったのです。ゴート札は、ニセ札でありながら本物を凌駕する出来だと裏社会で評価されており、カリオストロ公国の貴重な財源になっていました。ルパンは、この暗部に切り込んでいったことで、死亡しそうになります。

ルパン三世 カリオストロの城は、名場面や名セリフの宝庫と称されているアニメ映画です。特に、銭形警部の最後のセリフが有名ですが、他にも伯爵の最後の死亡シーンなどがファンにインパクトを与えました。伯爵は、どのような理由で死亡して、最後を迎えたのでしょうか？この章では、カリオストロの城の伯爵の最後の死亡シーンについて、さらに伯爵を死亡に追い込んだ時計塔の謎を、二項目に分けて考察紹介していきます。

カリオストロの城の伯爵の最後は、時計塔の巨大な長針と短針に挟まれて死亡しました。伯爵は、クラリスとの政略結婚で、彼女の持っている銀の山羊の指輪を手に入れようとしたのです。伯爵は、金の山羊の指輪の保有者でした。二つの指輪が揃うことで、伯爵は公国の正統なる後継者の地位を得ることができます。また、指輪にはゴートの秘宝の在り処も隠されており、彼は秘宝も手に入れるべく暗躍していました。

しかし、クラリスは伯爵との結婚に最後まで抵抗しました。そこに、ルパン一味が助っ人として加わったことで、伯爵の野望は潰えたかに見えます。伯爵はあろうことかクラリスを人質にして、窮地を乗り切りました。そして、ルパンにクラリスを渡す交換条件として、指輪とゴートの秘宝の入手手段を聞き出すことに成功します。騙し討ちでルパンを殺害しようとしますが、それは叶いません。それでも彼は、指輪を二つ手中にします。

ゴートの秘宝の入手方法は、時計塔の盤面にあるレリーフに指輪をはめ込むことでした。ルパンは、そのように伯爵に教えたのです。ところが、伯爵は指輪が時計塔の針が動くスイッチになっていることを知りません。その結果、12時を指そうと動き出した長針と短針の間に挟まれてしまい、身動きが取れないまま最後は時計の針が12時を指した時に、圧死しました。伯爵の最後の死亡シーンは、ファンに衝撃を与えたとされています。

伯爵の死因の時計塔の仕組みについては、公式に正体が明らかになっていません。多くのファンが、時計塔について考察しているのですが、「指輪と時計塔の仕組みはゴートの秘宝を盗もうとする者への仕掛けである」という意見が多く見受けられました。また、「大公夫妻の娘であるクラリスは、あらかじめこのことを知っていたのではないか」という分析もあります。カリオストロの城には、このように考察部分が多く存在するのです。

ルパン三世 カリオストロの城は、先述したように宮崎駿が手がけた「ルパン三世の集大成」的位置付けのアニメ映画です。また、ルパン三世の要素以外にも、様々なモデルや元ネタのある事柄が盛り込まれました。カリオストロ公国の伯爵についても、モデルがいるとのことです。この章では、カリオストロの城の伯爵のモデルについて、併せて伯爵の年齢や独特な卵の食べ方などを、三項目に分けてネタバレを交えて紹介していきます。

結論を先に書きますと、カリオストロの城に登場する伯爵の年齢は、明らかにされていません。彼の見た目から、30代中盤から後半の年齢ではないかと推察されています。後付け設定になりますが、1997年に放映されたTVスペシャル「ルパン三世 ワルサーP38」では、伯爵が1956年生まれで1996年に死亡したという描写がありました。ちなみに、クラリスの年齢も明らかにされておらず、こうした謎が作品に深みをもたらしています。

本当の名前が、ラザール・ド・カリオストロである伯爵は、食事シーンにおいてファンに衝撃を与えています。それは、卵の食べ方でした。伯爵は、エッグスタンドに乗っているゆで卵の上部をナイフで切り取って、スプーンで掬って食べていたのです。現在では、西洋でこのような食べ方をすることが知られていますが、公開当時の1979年の日本では、未だ認知されていない食べ方でした。それ故に、今でも話題に上がることがあります。

カリオストロの城の伯爵には、モデルがいたことが知られています。モデルの名前は、アレッサンドロ・ディ・カリオストロです。18世紀のヨーロッパに実在した人物であり、本当の名前はジュゼッペ・マルサーモといいました。シチリア島出身のカリオストロは、医者や錬金術師などを名乗った詐欺師として名を馳せ、義賊的一面や、オカルトに傾倒するなど多彩な人物ですが、最後は投獄されて年齢52歳の時に獄死しました。

ルパン三世 カリオストロの城は、性別や年齢を問わず誰でも楽しむことができる娯楽作品として、さらに感動の嵐を呼ぶ名作として高評価されています。同作品の人気の理由の一つに、声優陣の熱のこもった演技があると言われました。伯爵役を演じたのは、元俳優で声優の石田太郎です。この章では、石田太郎のプロフィールと経歴、声優としての主な出演作品などを紹介していきます。

石田太郎は、1944年3月16日に、京都府京都市で生まれました。血液型はB型で、最終的に所属した事務所はグランパパプロダクションです。別名義として本名の石田弦太郎や、石田絃太郎を名乗った時期がありました。また、俳優と声優活動の他に、浄土真宗本願寺派の僧侶であり、石川県金沢市にある乗敬寺の住職を務めたことがあります。石田太郎は、2013年9月21日に、ドラマの撮影中に心筋梗塞を起こし、69歳で死去しました。

石田太郎は、父親が俳優の石田茂樹、母親も俳優の立花房子という芸能一家に生まれました。劇団雲や劇団昴に在籍して舞台に出演したほか、映画やテレビドラマにも多数出演しています。また、「新刑事コロンボ」では、二代目コロンボの吹き替え声優を務めるなど、声優の分野でも活躍しました。テレビアニメの声優を担当するようになったのは、1970年代後半のことで、以降コンスタントにアニメ作品に出演して人気を得ました。

• ディズニー作品 くまのプーさん：イーヨー（初代）役
• 宇宙兄弟：デニール・ヤング役
• 宇宙戦艦ヤマト 完結編：ルガール大神官大総統役
• スペースコブラ：ブライアン・リード役
• アストロボーイ・鉄腕アトム：レッド将軍役
• わが青春のアルカディア：ゼーダ役

石田太郎のアニメ声優としての主な出演作品と演じたキャラクターの名前を、上記しました。くまのプーさんの初代イーヨー役では、おっとりとしたキャラクターを演じて子供を中心に支持されています。また、癖の強い悪役の演技にも定評があり、多くのファンから高評価されました。晩年は、宇宙兄弟のデニール・ヤング役で知られており、自身よりも遥かに若い年齢層からも人気を獲得しています。

この章では、ルパン三世 カリオストロの城に登場する伯爵に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。伯爵は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、カリオストロの城を何度か観ている方のツイートです。久しぶりに同作品を観たところ、伯爵が本当に気持ち悪いと改めて思ったという感想を持っています。

こちらは、カリオストロの城の大ファンだと思われる方のツイートです。伯爵の食事シーンを見て、ゆで卵の白身の部分をスプーンで掬って捨てた描写に、この男は絶対に悪い奴だと確信したとつぶやいていました。

こちらは、カリオストロの城を考察している方のツイートです。伯爵について、国のために先祖代々ニセ札作りに加担していたことで、単純に悪い人間だとは言い切れないという感想を持っており、クラリスが人身御供になった方が国としては良かったのではないかとつぶやいていました。

この章では、ルパン三世 カリオストロの城の伯爵について特集してきました。伯爵は、悪役でありながら、同作品になくてはならないキャラクターだと評されています。伯爵に注目して、カリオストロの城を観てください。