【のんのんびより】越谷卓は夏海と小鞠の無口な兄！喋るシーンやアニメ声優は？

越谷卓は、のんのんびよりに越谷家の長男として登場する無口なお兄ちゃんです。この記事ではそのような越谷卓において、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

越谷卓が登場するのんのんびよりは、2009年から月刊コミックアライブにて、あっと先生が連載している日常系コメディです。田舎をテーマにした作風と、徹底的に描き込まれた背景から、没入感の高さで人気を集めた作品になっています。元々は、あっと先生が描いた読み切り漫画『とことこ』を前身にして再編成して作られた作品です。

累計発行部数は175万部と日常系作品にしては、非常に高めになっています。メディアミックスも断続的に行われている作品になっており、2023年6月現在、アニメ3作、劇場版映画1作が製作されています。2021年には完結を迎えましたが、番外編として『のんのんびより　りめんばー』が短期連載されるなど、アニメも原神漫画も高い人気を獲得した作品になっています。

親の仕事の都合で、東京から引っ越してきた一条蛍。彼女は、小中併設校である『旭丘分校』に転入することになります。旭丘分校は全校生徒が蛍含めて5名しかいない学校で、まさに田舎と呼ぶに相応しい装いを呈していました。年齢も学年もバラバラな生徒達ですが、そのような田舎での生徒達の生活を描いていくのが、のんのんびよりのあらすじとなっています。

越谷卓は、旭丘分校に通う中学3年生で、夏海、小鞠の兄として登場したキャラクターです。旭丘分校唯一の男子生徒であり、のんのんびよりという作品的にも、唯一メインキャラクターに数えられないキャラクターになっています。非常に無口なキャラクターで、妹からぞんざいな扱いを受けてもあまり気にしている様子がありません。

明らかになっているプロフィールも、他の生徒に比べて少なく、誕生日が4月11日であること、身長が171cmであることしか判明していません。また、のんのんびより作中においては、基本的に名前で呼ばれることがなく『お兄ちゃん』と呼ばれることが多くなっています。また、メガネをかけていることから『メガネ』呼びされることもあります。

越谷卓の1つの特徴になっているのが、基本的に喋るシーンがなく、まともなセリフがない点にあります。原作漫画においても、結局完結までまともに吹き出しのあるセリフがあるシーンはありませんでした。1度ちゃんと喋るシーンがありましたが、その時も自分のギターの音で、喋る声がかき消され、その後、ギターを止めて喋ろうとした際には、このみが挨拶しながら入ってきて結局喋ることはありませんでした。

一応吹き出しがないセリフでは喋ることもありますが、基本的には同意を示す「ウン」という言葉だけで、喋るというよりも、頷いているに近い表現になっています。

原作漫画で、このような扱いを受ける越谷卓に関しては、アニメのんのんびよりシリーズにおいても声優がつけられないという形になっています。公式サイトなどでは越谷卓の紹介ページは存在するものの、声優は『？？？』と表現されているのです。原作漫画では吹き出し外で『ウン』というセリフがあった箇所でも基本的には行動で示す形になっており、一切喋ることがないキャラクターになっています。

越谷卓の扱いが分かりやすいのが見切れているシーンの多さです。アニメ1話から登場している越谷卓ですが、この時から、身体半分が見切れており、アイデンティティとも言えるメガネすら描かれない状態になっていました。

越谷卓達が通う旭丘分校は、彼らの地域の大人もみんなここの出身となるくらいには、歴史のある学校です。そのため、建物の老朽化もかなり進んでおり、腐って危ない所には、バケツなどを置いて対処していました。転校してきたばかりの蛍に夏海がそのような話をしながら、落ちる人なんているわけないと冗談めかしく話す夏海達。しかし、その後ろで越谷卓がしっかりと穴にハマっているところが描かれるのでした。

普段、ぞんざいな扱いを受けることも多い、越谷卓ですが、妹思いな側面も持っており、夏海と小鞠が家出をした際には2人を迎えに行ったりもしています。2人を自転車に乗せて押しながら平然と歩くなど、男の子らしさも発揮しているのです。

ぞんざいに扱われたり、玩具代わりにされても基本的には受け入れている越谷卓。そのような越谷卓が唯一、妹達を置いてでも逃げ出すのが、母親である雪子に怒られそうになった時です。よほど怒られたくないのか、普段の存在感のなさを発揮して、スタイリッシュに走り去ってしまいます。

妹の遊び相手もする越谷卓ですが、夏海の性格も相まって、その扱いはかなりのものです。海に行った際も、夏海に捕まってしまうと、顔だけ砂浜に埋められてしまいます。しかも、普段の扱いも相まってその後、存在を忘れられてしまい、放置されることになってしまうのでした。

旭丘分校では女子4人は行動を共にすることが多いですが、越谷卓だけは一歩引いた立ち位置にいることも多いです。妹を含んでいるとはいえ、やはり女子グループの話にはいるのは躊躇いがあるのか、距離を取っていることも多いのです。しかし、集団行動はしっかりしており、電車に乗り遅れそうになった時も1人だけ先に席に座っているなどしていました。

夏に肝試しをすることになった一行。幽霊役をすることになったのは怖がりな小鞠でした。1人で怖くなって震えている小鞠でしたが、そのような時に人の気配を感じて振り返ります。しかし、そこには誰もいませんでした。さらに恐怖感が増してしまう小鞠でしたが、実はただ越谷卓が通り過ぎただけなのでした。

越谷卓には、隠れた特技もあり、それが手先の器用さです。ある時、学校の授業で、粘土を使った工作をすることになりました。小鞠がかわいい作品を作ったのを見て対抗心を燃やす夏海。しかし、不器用な夏海は自らで作品を作らず、越谷卓に頼るのです。そこで越谷卓が作ってみせたのが美少女フィギュアでした。

完成度の非常に高い作品でしたが、夏海が「れんげには見せられない」として破壊してしまいます。これには、さしもの越谷卓も落ち込んでしまうのでした。

同姓の同年代の友達が身近にいない影響もあってか、越谷卓は1人趣味が非常に多く、極めていると言ってもいいものも多くあります。その1つがギターです。自身の部屋でギターを引く際には相応の音量で演奏しており、その腕前はかなりの高さになっています。

夏海の思いつきで行われることになった文化祭、動物コスチュームをした喫茶店をすることになるのですが、ここで越谷卓がコスチュームしたのが『忠犬』でした。おそらく自作したであろう犬小屋を隣に置いて、首輪をつけて正座していたのです。結局、いつも通りスルーされる形になっていますが、渾身の演技になっていました。

ギターを引くことができる越谷卓ですが、音楽方面への造詣が深いのか、ピアノも引くことが出来ます。れんげの入学式でも伴奏を担当するなどしていたのです。そして卒業式、卒業生は自分だけという状況なのですが、旭丘分校には、他にピアノを引ける生徒がいませんでした。そこで結局卒業生である越谷卓自ら、ピアノを演奏することになるのでした。

ここからは既に、のんのんびよりを視聴した人の、越谷卓に関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。越谷卓は、主要なキャラクターとは言えないまでも、その雑な扱いで作中をうまく彩っており、独特なキャラクターとして一定の人気を集めています。

元々セリフがないことで知られていた越谷卓。しかし、アニメのんのんびよりにおいても、声優がほぼいないと言っても差し支えない状態になるとは、思わなかったとする声も多くなっています。原作漫画でも吹き出し外には一応セリフがあったので、簡単にでもあると思っていたので、声優の情報すら出ないことに驚いたとする声も見られます。

また、越谷卓は、基本的に物語に過干渉しないからこそ、ギターの演奏や手先の器用さなど、万能とも言える特徴を持てたのではないかと考察されています。これらが少しでも目立つ展開になると、一気に越谷卓が主人公の物語になってしまうので、これだけの特徴を持ちながらも、目立たないポジションで居続けたことが凄いとする声も見られます。

越谷卓は、のんのんびよりに登場する唯一と言ってもいい男子キャラクターです。作中ではほぼ喋ることがなく、アニメでも声優がいないような状態で成立するキャラクターになっています。それでも、のんのんびよりには欠かすことが出来ないキャラクターになっており、一定の人気を持つキャラクターになっているのです。まだのんのんびよりを視聴していない人は、越谷卓に注目しながら視聴してみましょう。