【まちカドまぞく】陽夏木ミカンがかけられた呪いとは？能力やカエルについても解説

この記事では、「まちカドまぞく」に魔法少女・桃の助っ人として登場するキャラクター、陽夏木ミカンを特集します。これから、ミカンの能力や飼っているカエル、そして彼女にかけられた呪いについて考察していきますが、その前にまずはまちカドまぞくの作品情報をお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと進みます。

「まちカドまぞく」は、日本の漫画家・伊藤いづもによる4コマ漫画です。主人公シャミ子と敵対する魔法少女・桃を中心とした日常生活を描くファンタジー調のコメディ作品となっています。まちカドまぞくは、芳文社の「まんがタイムきららキャラット」にて2014年8月号と9月号に掲載された後、11月号から連載が開始されました。その後、2022年12月号にて休載となりますが、翌年7月号から連載が再開され現在に至っています。

また、まちカドまぞくはテレビアニメ化もされており、2019年7月から9月までTBSなどで第1期が放送されました。そして、第2期も2022年4月から7月まで同じ放送局で放送されています。

主人公の吉田優子は、自身が病弱で貧困家庭育ちであることを除けば、ごく普通の女子高校生だと思って生活していました。しかし、ある日突然ツノと尻尾が生え、闇の一族「まぞく」として覚醒します。シャドウミストレス優子という活動名を授かると、置物に封印されていたメソポタミア文明時代のご先祖・リリスから、光の一族の魔法少女を倒すという使命を託されます。

ここからは、メインテーマであるまちカドまぞくの陽夏木ミカンの話題に移っていきます。ミカンは漫画まちカドまぞくの2巻第16話で初登場します。千代田桃の力が弱まった時に助っ人として多魔市に現れた11月3日生まれの魔法少女で、星座はさそり座です。年齢は15歳で現在高校1年生になります。外見上の特徴はオレンジ色のお団子ヘアで、身長は平均的な158cm、血液型は日本人ではA型に次いで多いO型です。

まちカドまぞくのミカンは、当初は他の町を守る穏健な魔法少女として活動していましたが、ある事情によりシャミ子を守るために彼女の通う桜ヶ丘高等学校に転校することを決意します。はじめはシャミ子を「優子」と呼んでいましたが、親しくなるにつれシャミ子という活動名の略名で呼ぶことを許されるようになりました。

まちカドまぞくのミカンは、とても面倒見がよく親切な性格をしています。当初はツッコミ役が多かったミカンですが、次第にボケ役を演じるようになります。また、彼女の味覚のセンスは特殊で、例えば「実家の味」レモンをあらゆる料理にかけて柑橘系の風味にしてしまうことあります。

かつて巻き込まれた事件の後遺症で、ミカンは動揺すると「関わった人にささやかな困難が襲いかかる呪い」を発動してしまいます。それを起こさないためにミカンは心を平静に保つことに努めています。ちなみに、原作漫画「まちカドまぞく」第4巻のあるエピソードでは、この呪いを解決することがメインテーマとなっているほどです。

魔法少女としてのミカンの活動名は「シトラスレディ」です。彼女はクロスボウを武器として使い、狙撃を得意としています。驚異的な腕前を持っており、1キロメートル先の目標を矢で射抜くことができます。ただし、目標に近づき過ぎると、緊張して命中率が下がるのが難点です。

まちカドまぞくの物語の中で、陽夏木ミカンがある呪いにかかっていることが明かされます。まず、この「呪い」がかかった経緯について確認しておきましょう。

ミカンの郷里の実家では、柑橘系製品を製造する会社を経営していました。ところが、やがて会社の経営が傾き、経営者であるミカンの父親は、家族や工場の従業員を守るために闇の儀式に手を染めることとなります。闇の儀式を取り仕切る悪魔は、父親の願いを叶える代わりにミカンに呪いをかけました。以降、ミカンは悪魔の呪いによって苦しむこととなったのです。

気になるのは、まちカドまぞくの陽夏木ミカンが抱える呪いの強さです。ミカンにかけられた呪いは、「彼女が不安や興奮に陥ると、関わった人にささやかながらも困難が訪れる」というものです。呪いはミカンが緊張や興奮、気絶など起こすと発動するのです。

最初の頃、ミカンの呪いが発動すると、関係者が深刻な怪我をするほどの危険性があったようですが、幸いなことに現在は千代田桜の力によって悪魔の力が鎮静化し、呪いの影響力も軽減されています。

ここからは、まちカドまぞくのミカンの性格や実家について考察していきます。魔法少女としての能力が弱まった千代田桃を助けるため、多魔市へとやってきたミカンですが、その性格は明るく朗らかです。そして、華やかで今時の女子高校生らしい装いの女の子でした。しかし、明るい性格の反面、実は小心者で極度の怖がりでもあります。

まちカドまぞくの陽夏木ミカンの実家は、加工食品製造会社を営んでおり、主にみかんや他の柑橘類を使った製品の生産を行っています。アニメ「まちカドまぞく」の物語では、ミカンが実家の商品を人々に配るなど営業活動をしている姿が描かれています。

10年前、ミカン一家は多魔市に住んでおり、実家の経営する「ひなつき食品」の工場もそこにありました。しかし、ある事件がきっかけで一家は別の場所へ引っ越さざるを得ないことになりました。

まちカドまぞくのミカンは、実家の影響で無類の柑橘系好きとして育ちます。蜜柑やレモン、柚子などの柑橘類をいつも持ち歩き、買い物に行くと、買い物カゴには柑橘系の商品をこれでもかというほど入れ込みます。

さらに、他人が食べたり飲んだりしているものにも、勝手に柑橘類を加えてしまうのです。彼女の柑橘系嗜好はかなり深刻な状態であり、愛用の自転車にはオレンジの一種である「マンダリン」という名前がつけられています。

ここからは、まちカドまぞくの陽夏木ミカンの能力や強さを考察します。まず能力からですが、ミカンの特技はボウガンを使用した攻撃で、とりわけ遠距離攻撃に秀でています。ただし、前述の通り、射程距離が近い場合は命中率が低下してしまいます。彼女のボウガンの射程距離は1km以上もあり、放たれる矢の速度は毎秒1kmという驚異的な速さです。

さらに、まちカドまぞくのミカンの能力を語る上で外せないのが「サンライズアロー」という必殺技です。この能力により、魔力を凝縮した大質量の矢を超高速で衛星軌道上から地上に打ち込むことができます。また、「スコーピオンアロー」という技も、さそり座の衛星軌道に待機させた9本の毒矢を相手に降り注ぐという非常に強力な能力を持っています。

まちカドまぞくの物語には、陽夏木ミカンが飼育している「ミカエルちゃん」という名前のカエルが登場します。ミカンのパートナーであるこのカエルは、見た目は可愛らしいのですが、実は「モウドクフキヤカエル」という猛毒を持つ種類のカエルです。ミカンによれば、このカエルに触れるだけで死ぬ可能性があると言います。

そのため、まちカドまぞくのミカンは直接カエルに触れることはせず、木の棒を使って触れ合います。「モウドクフキヤカエル」の生息地では、このカエルの毒を吹き矢に塗って使用しており、ミカンも戦闘時にはこのカエルの毒を魔法の矢じりに使っているようです。ミカンの飼育しているカエルのミカエルちゃんは会話する能力もあるようで、まちカドまぞくではこのカエルが優れたナビゲーターとして活躍しています。

ここでは、まちカドまぞくのミカンと他のキャラクターとの関係を考察していきます。まずはじめに、まちカドまぞくの主人公・シャミ子との関係からです。

シャミ子は、まちカドまぞくの主人公で、桜ヶ丘高等学校の1年D組に所属する少女です。シャミ子とは活動名「シャドウミストレス優子」の略語で、本名を吉田優子といいます。身長145cmと小柄で、誕生日は9月28日、血液型はO型です。ウェーブのかかった長い茶髪が見た目の特徴で、普段は丁寧な言葉遣いをしていますが、まぞくとして振る舞う際には偉そうな口調になります。

シャミ子は、勉強や運動は苦手で、桃からは「おばか」と言われています。性格は真面目で倹約家・努力家ですが、ドジを踏んだり勢いあまって空回りすることもよくあります。捨てセリフとして「これで勝ったと思うなよ」というフレーズをよく使います。趣味は古いゲームに興じることで、特にRPGがお気に入りのようです。

一方、まちカドまぞくの陽夏木ミカンは、気遣いのできる性格です。初めてシャミ子と出会った時、その異変にすぐに気づきます。たまざくらちゃんの着ぐるみを着るバイトをしていたシャミ子を気遣い、熱中症になる恐れがあるとして、強引に着ぐるみを脱がせようとしました。ところが、シャミ子の異変は熱中症ではなく、ミカンが直前に「まぞくをしばく」と発言したことによる恐怖心からくるものでした。

また、ミカンは、自身にかけられた呪いが周囲に害を及ぼすことを恐れるあまり、他人が近づくのを回避しようとします。彼女は、体育祭の看板を呪いによって汚してしまった時、「今日は距離を置いてほしい」と言って、シャミ子や桃から離れていきました。ただし、ミカンは決してコミュニケーション障害があるわけではなく、人とは普通に友情を築きたいと思っています。

シャミ子がSNSのアカウントを作ると、ミカンはすかさず彼女をフォローします。そして、桃よりも頻繁にネットでシャミ子と交流するようになりました。まちカドまぞく3巻終盤で、ミカンがシャミ子の口にレモン汁を注ぐ場面があります。シャミ子が自分の夢の中に閉じ込められ、記憶を辿って戻れなくなったため、レモン汁で目を覚まさせようとしたのです。しかし、口の中が酸っぱくなっただけで役には立ちませんでした。

続いて、まちカドまぞくのミカンと桃の関係を見ていきましょう。桃は、シャミ子と同じく桜ヶ丘高校に通う光の一族の魔法少女です。フルネームを千代田桃といい、高校では1年A組に所属しています。身長166cmと背が高く、ピン留めをした桃色のショートヘアが目を引きます。年齢はシャミ子と同じく15歳で、血液型はA型です。また、魔法少女同士の戦いで負った古傷が左脇腹に残っています。

桃は、冷静かつ無表情な反面、大雑把な性格をしており、宿題の管理などにはだらしない傾向があります。筋トレを趣味としている桃は、魔法少女としての本来の身体能力と筋力もあって、握力計を振り切ったり巨大な鉱山車両のタイヤを片手で持ち上げるなど、驚異的な能力を披露しています。変身するとさらに能力は強力さを増しますが、魔法少女時代にあまり良い思い出がないため、できるだけ変身を避けるようにしています。

かつて孤児だった桃は、やがて桜によって義理の妹として引き取られることになりました。以前は笑顔が絶えない柔和な性格だったようですが、つらい過去や魔法少女を辞めるに至った経緯、そして町を守ろうとした動機については固く口を閉ざしています。また、10年前に行方不明となった桜を探し続けていますが、同時に、桜の「光と闇の中立地帯である町のバランスを維持する」役割を受け継いでいます。

そんな桃とミカンの関係ですが、先ほどプロフィール欄で述べたように、ミカンはシャミ子を守るために桜ヶ丘高校に転校してきました。実は、助っ人としてミカンを呼び寄せたのが誰あろう桃だったのです。ミカンは以前遭遇した事件の影響で「動揺すると関わった相手にささやかな困難が起こる」呪いを背負っています。そのため、緊張や動揺、気絶などがきっかけでトラブルが引き起こされる状況に陥っていました。

まちカドまぞくで、桃は助っ人の人選に際してはかなり悩んだ末に決定しています。その結果選ばれたミカンは、少なくとも桃の知り合いの魔法少女の中では最も穏健です。魔法少女とは本来敵対関係にある魔族のシャミ子やリリスともすぐに打ち解けています。さらに、ミカンは魔法少女としての実力も非常に高く、桃は彼女に背中を預けることができるほど信頼を寄せています。

ここでは、アニメ「まちカドまぞく」でミカンを演じた声優を紹介していきます。アニメ「まちカドまぞく」でのミカン役は、1994年10月14日生まれで千葉県出身の女性声優、高柳知葉（たかやなぎ・ ともよ）が担当しました。高柳は、現在声優事務所のラクーンドッグに所属し、声優だけでなくアーティスト（歌手）としても活動しています。

高柳知葉は、小学生時代にラジオからから流れてきた声優・大原さやかの声に感銘を受け、声優を目指すことになったと述べています。彼女は声優になるためプロ・フィット声優養成所の門を叩き入学します。2015年4月に卒業すると同時に声優事務所プロ・フィットに所属することとなりました。

続いて、高柳知葉の経歴を紹介していきます。2017年には、「ひなろじ〜from Luck & Logic〜」の藤崎梨乃役でテレビアニメ初レギュラーを獲得し、さらに、2020年には「恋する小惑星」の木ノ幡みら役でテレビアニメ初主演を飾りました。そして、それまで所属していたプロ・フィットのマネジメント事業撤退に伴い、2022年4月1日付でラクーンドッグへの移籍が決まりました。

高柳知葉は、アニメ「まちカドまぞく」などで声優として活躍すると同時に、アーティスト活動も積極的に行っています。現在、ユニット「Prima Porta」に所属し活動しています。「Prima Porta」は、彼女のほかに相良茉優、内田秀、首藤志奈といったいずれも声優で構成されたユニットです。

まず、2019年12月25日に、ファーストシングル「CALL&GOAL!」をリリースします。翌2020年7月22日には、セカンドシングル「キャット・ザ・シーフ！」を発売しました。まだ「Prima Porta」の楽曲を聴いたことのない方は、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか？

次に、アニメ「まちカドまぞく」で陽夏木ミカンを演じた声優・高柳知葉の主なアニメ出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 恋する小惑星（木ノ幡みら）
• ウマ娘 プリティーダービー（オグリキャップ）
• Re:ステージ！ ドリームデイズ♪（南風野朱莉）
• ひなろじ ～from Luck & Logic～（藤崎梨乃）
• それいけ!アンパンマン（えんぴつぼうや他）
• アイカツフレンズ!（野々村ののは）
• けものフレンズ2（G・ロードランナー）
• ましろのおと（小薮啓子）
• 幼なじみが絶対に負けないラブコメ（浅黄玲菜）
• ポーション頼みで生き延びます!（フランセット）

上記が声優・高柳知葉の代表作とされている作品になりますが、まちカドまぞくで陽夏木ミカンを演じた2019年以降は、より多くのアニメ作品に出演するようになりました。そこで、声優・高柳知葉の直近（2023年）のアニメ出演作品を挙げてみます。

• 久保さんは僕を許さない（舞）
• お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件（女子生徒）
• REVENGER（次郎兵衛）
• もののがたり（音声）
• イジらないで、長瀞さん 2nd Attack（女子B）
• 僕の心のヤバイやつ（田沢）
• 君は放課後インソムニア（女子生徒）
• 【推しの子】（天童寺さりな）
• 江戸前エルフ（女性B）
• ポーション頼みで生き延びます!（フランセット）

直近の2023年では、5月現在とまだ半年もたたないうちにテレビアニメ10作品に出演し、そのうち「ポーション頼みで生き延びます!」では、準主役級の女性騎士の役を演じています。高柳知葉の今後の声優としての活躍にも期待しましょう。

ここまでまちカドまぞくの陽夏木ミカン特集をお届けしてきましたが、最後にミカンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

まちカドまぞくのミカンに関する感想・評価で多かったのが、ミカンがかわいいというツイートでした。このツイートによると、ゼノブレ2のヒカリが好きになる人は概ねミカンが好きになるということでした。

まちカドまぞくのミカンについては「かわいい」との感想を呟くツイートが多いのですが、こちらのツイートではそれとは異なる感想をあげています。「地味にクレイジーな女」ということですが、彼女のどのような言動を指しているのでしょうか？

最後に紹介するまちカドまぞくのミカンに関する感想・評価は、ミカンの性格や能力についてのツイートからです。一筋縄ではいかないミカンの性格や能力を的確に表現していました。

ここまで、まちカドまぞくの陽夏木ミカンに焦点を当て、彼女がかけられた呪いの謎や能力、そして飼っているカエルについての解説やアニメ「まちカドまぞく」でミカンを演じた声優の情報などをお届けしてきました。

まちカドまぞくの陽夏木ミカンは、シャミ子を守るために桃の助っ人として多魔市にやってきた魔法少女です。ミカエルちゃんという猛毒を持つカエルを飼育し、戦闘時にはカエルの毒を矢じりに塗って使用します。ミカンにかけられた呪いは、彼女が緊張や興奮等を起こすと発動し、関わった人にささやかな困難が訪れるというものでした。

また、まちカドまぞくのミカンの能力は、ボウガンを使った遠距離攻撃で真価を発揮します。射程距離は1km以上、矢の速度は毎秒1kmという驚異的な速さで敵を圧倒しました。