【呪術廻戦】胎蔵遍野は羂索の領域展開！名前の意味・手印や強さを徹底解説

『呪術廻戦』の羂索は、作品のキーパーソンともいうべき存在です。主人公たちの最大の敵で、常人離れした強さで彼らの前に立ちはだかります。本記事では、羂索が使用する領域展開について解説します。まずは羂索がどういったキャラかを知るために、羂索のプロフィールや術式を見ていきましょう。

呪術廻戦は、週刊少年ジャンプに連載中の漫画です。作者は芥見下々さんで、2018年から連載が始まりました。呪霊という化け物が登場するダークファンタジー漫画で、少年漫画の王道であるバトル要素も大いに含まれています。呪術廻戦のコミックスは、2023年3月時点で22巻まで刊行済みです。

呪術廻戦は2020年10月にテレビアニメとなり、2021年の3月まで全24話が放送されました。その続きとなる2期が、2023年7月6日から放送予定です。アニメ1期のOP映像はネット上で話題となり、Youtubeで公開されたOP映像の再生回数は380万回を突破しました。また、呪術廻戦は映画にもなっており、前日譚となる『劇場版 呪術廻戦 0』が2021年に全国で上映されました。

ある日虎杖悠仁の前に現れた呪術師の伏黒恵は、虎杖悠仁が拾った呪物を渡すように言ってきました。しかし、虎杖悠仁はすでに、その呪物をオカルト研究会の先輩たちに渡していました。2人が急いで学校にむかうと、すでに呪物の封印が解かれて呪物が現れていました。虎杖悠仁は伏黒恵や先輩たちを助けるため、呪物を飲み込んで力を得ようとします。虎杖悠仁が器になったことで、特級呪物である両面宿儺が復活したのでした。

呪術廻戦の羂索は、呪詛師と呼ばれる存在です。呪術廻戦において、すべての元凶のもととなっています。羂索は何度か別の人間の体を渡り歩き、現在では夏油傑の体に乗り移っています。羂索が過去に操っていた人物として明らかになっているのは、「史上最悪の呪術師」と呼ばれていた加茂憲倫です。加茂憲倫は現在でも呪術師たちから忌み嫌われていますが、加茂憲倫の悪行の数々は羂索が行ったものでした。

また、虎杖香織の体も乗っ取っていたことが、後に判明しました。羂索は人の体を渡り歩くことで長いときを生き続けることができ、少なくとも千年以上は活動していることがわかっています。しかし、正確な年齢や顔、性別などの詳細な情報はわかっていません。羂索は慎重かつ計算高い性格で、計略を巡らせて自分の目的を達成しようとします。非常に冷徹で、人道にもとる行為も平気で行います。

呪術廻戦の羂索が使うことができる術式は、人間の肉体を乗っ取るというものです。この術式を使い、羂索は何人もの人間の体を渡り歩いてきたのです。人の体を乗っ取った羂索は、その人間の記憶や会得していた術式をそのまま受け継ぐことができます。ただ、脳自体は羂索のものであるため、言動が以前の人間の思考などに影響されることはありません。術式にはそれぞれ名前がついていますが、羂索のこの術式の名前は現時点では不明です。

呪術廻戦の羂索が使用する「うずまき」とは、夏油傑の術式である呪霊操術の奥義です。うずまきを使うためには、周りの呪霊を体内に取り込む必要があります。このとき、取り込んだ呪霊が使っていた術式を抽出して、その術式を使うことが可能となります。羂索は真人をうずまきに取り込んだ際、真人の無為天変を使えるようになりました。

うずまきを使うことで、羂索は複数の術式をストックしておくことができます。しかし、九十九由基は羂索との戦いで、ストックした術式は一度しか使えないと推測します。九十九由基がそう考えた理由は、羂索が真人の無為転変を使っていなかったためです。ただ、確実にそうだと言い切るだけの証拠はなく、これが事実かどうかはわかっていません。

羂索は現在は夏油傑の体に入っているため、体を乗っ取る術式以外に夏油傑が使っていた呪霊操術も使用が可能です。本来であれば、以前に乗っ取っていた人物の術式は使えなくなります。しかし、羂索は何らかの方法で、以前の体の主が使っていた術式もそのまま使うことができるようです。

作中では、虎杖香織の術式である、反重力機構（アンリグラビティシステム）を使用していました。現時点で羂索が作中で使った術式はこれらの3つですが、その他の術式が使える可能性も残っています。

呪術廻戦の胎蔵遍野は、羂索の領域展開の名前です。呪術廻戦の領域展開は難しい漢字を使うものが多く、パッと見ただけでは意味がわからないものがほとんどです。羂索の胎蔵遍野も、どういった意味か疑問に思った人も少なくないでしょう。ここでは、羂索の領域展開である胎蔵遍野の詳細や、名前の意味について解説します。

呪術廻戦の205話で、ようやく羂索の領域展開が登場しました。羂索の領域展開は、胎蔵遍野というものでした。羂索が胎蔵遍野を発動すると、人の顔の集合体のような樹木が姿を現します。樹木の根元には、アフリカの呪術師にも似た妊婦たちが樹木を取り囲むように外向きに立っています。また、樹木の中には無数の顔に混じり、首をもぎ取られて磔にされた妊婦の姿もありました。

冷酷非情な羂索らしい、おぞましい見た目の領域展開です。胎蔵遍野は、空間を閉じずに領域を展開することができます。詳しい能力はまだ不明ですが、呪術廻戦の作中では九十九由基が地面に叩きつけられる様子が描かれていました。このことからも、重力の術式が必中となる効果があると推察できます。

呪術廻戦で羂索が使った胎蔵遍野の「胎蔵」は、仏教用語の「胎藏界」の略です。仏教には胎藏界という世界が存在しており、そこでは仏の慈悲が大衆を救済すると考えられています。「羂索」という言葉も仏教用語のひとつで、仏が慈悲の心で人々を救済するという意味があります。

この羂索という名前にかけ、胎藏界の「胎蔵」という言葉を領域展開の名前に使ったたと推察されます。また、胎蔵遍野の「遍野」は、何かが一面に広がった様子を表す言葉です。胎蔵遍野における「何か」とは、多くの魂である可能性が高いです。これらをまとめると、胎蔵遍野とは、「多くの魂を救済するための領域」という意味になると考察できます。

呪術廻戦のキャラは、領域展開を発動するときに手印を結びます。この手印は実際に存在する形で、それぞれに名前もついています。羂索も領域展開を発動するときには、手印を結んでいました。羂索は一体どういった手印を用いて胎蔵遍野を発動しているのか、詳しく見ていきましょう。また、胎蔵遍野はどの程度の強さがあるのかも、あわせて説明します。

羂索の胎蔵遍野の手印は、他のキャラに比べると単純な形です。呪術廻戦での描写を見ると、羂索が手の甲を合わせて指を交差しているのがわかります。羂索が胎蔵遍野で使っているこの手印は、反叉合掌という名前がついています。反叉合掌は、仏教で基本とされる12種類の合掌のうちのひとつです。手を合わせることで、仏と一体化すると考えられています。

呪術廻戦の他のキャラの手印は、それぞれ何らかの神様に対応しています。例えば五条悟の手印は帝釈天の印ですし、乙骨裕太の手印は荼吉尼天の印です。しかし、胎蔵遍野の手印は仏教の基本印であるため、これまでのキャラとは違い神様とは関係ないようです。

羂索の胎蔵遍野の強さの全貌はまだ判明しておらず、効果も具体的な説明はありません。しかし、特級呪術師である九十九由基を、一撃で瀕死状態に追い込めるほどの強さがあることはわかっています。また、結果の強さの度合いが高く、九十九由基の簡易領域ではガードすることができませんでした。胎蔵遍野は領域を閉じないという縛りがあり、その縛りが何らかの効果の強さを底上げしていると推察できます。

呪術廻戦の虎杖悠仁は、母親のことを覚えていませんでした。虎杖悠仁の母親が初めて作中に登場したのは、呪術廻戦の143話でのことです。虎杖悠仁の母親である虎杖香織の額には、縫い目のような跡がありました。この縫い目の跡は、羂索に体を乗っ取られた夏油傑の額にもあります。

このことから、羂索は当時虎杖香織の体に入っていて、虎杖悠仁を出産したと推察されます。また、呪術廻戦の209話で羂索が虎杖香織の術式を使用していたことからも、羂索が虎杖香織の体にいたことは間違いありません。羂索にとって虎杖悠仁は、自分の息子と変わりない存在だといえるでしょう。

呪術廻戦の作中では、羂索が宿儺に「再び呪術全盛の世界が始まるよ」と語りかけています。このことから、羂索と宿儺は以前からの知り合いであったことがわかります。その後死滅回遊が始まり、羂索が以前契約した呪術師は勝手にプレイヤーとして登録されました。虎杖悠仁も勝手に死滅回遊のプレイヤーとして登録されていたことから、宿儺が羂索と契約して呪物になった術師の1人だと予想されます。

虎杖悠仁のこの予想が当たっていれば、呪術師だった宿儺は呪術全盛期に羂索と契約をしていたことになります。この説を裏付けるように、羂索は宿儺の手下の裏梅と手を組んで宿儺を復活させようとしていました。羂索は宿儺との何らかの契約により、宿儺を蘇らせようとしていた可能性が高いです。

乙骨裕太は、呪術廻戦0巻での主人公です。呪術廻戦での羂索と乙骨裕太には、直接的な関係はありません。羂索が現在使っている体の持ち主であった夏油傑は、乙骨裕太との戦いに敗れています。そのため、夏油傑との因縁は深いのですが、羂索自身は乙骨裕太に「魅力を感じない」と言っています。特級呪術師として強さも実力もある乙骨裕太ですが、羂索にとっては取るに足らない存在のようです。

呪術廻戦の羂索は、呪術全盛の時代を作るという目的のもとに動いています。そのためには、天元と星漿体が同化することを防ぐ必要がありました。しかし、天元と星漿体の同化を妨げようとすると、必ず六眼を持った呪術師が羂索の前に現れました。羂索は過去に2度天元と星漿体の同化を防ごうとしていましたが、そのどちらも六眼を持った呪術師によって失敗に終わっています。

3度目の挑戦では伏黒甚爾の介入によって同化阻止に成功しますが、その次は天元を人類と同化させなくてはなりません。その計画の邪魔となるのが、現在の六眼の持ち主である五条悟です。そこで、羂索は自分の計画を五条悟に邪魔されないように、渋谷事変を起こして五条悟を封印したのでした。

呪術廻戦の羂索の目的は、昔のような呪術全盛の時代を作ることです。そして呪力の新しい形を生み出し、人間のさらなる可能性を見ようとしています。羂索は全日本人を天元と同化させることで、人類を進化させるという計画を練っています。進化した人類には個としての境界がなくなるため、1人の悪意が瞬時に1億人の間に広がってしまいます。

すると1億人分の呪力が流出し、巨大な呪霊が作り出されることになります。1億人の呪力から生まれた呪霊がどのような姿をしているか、羂索は非常に楽しみにしている様子でした。羂索はその呪霊で特に何かをしたいわけではなく、ただ好奇心を満たしたい一心で動いているようです。

呪術廻戦の羂索は、本来の術式以外にも夏油傑や虎杖香織の術式を使えます。そのため、胎蔵遍野は誰の術式の領域展開なのか、読者の間でも意見が割れているようです。羂索の領域展開だという意見が多かったですが、雰囲気が夏油傑の領域展開に思えるという意見もありました。胎蔵遍野が重力術式の領域に見えることから、虎杖香織の領域展開ではと考察する人もいました。

呪術廻戦の胎蔵遍野には、「不気味だ」という感想が寄せられていました。樹木を形成している多数の人の顔はもちろん、周りを囲っている妊婦の姿がさらに不気味さを煽っているようです。中には、「この不気味な見た目が良い」というコメントを上げている人もいました。

羂索が使う胎蔵遍野には、「ネーミングセンスが良い」という感想が多く見られました。「ネーミングがかっこいい」というコメントだけでなく、「ネーミングが夏油傑っぽい」といったコメントも上がっていました。また、胎蔵遍野という名前の意味を調べて、あまりの複雑さに途中で挫折したという人もいました。

呪術廻戦の羂索の領域展開である、胎蔵遍野についてまとめました。胎蔵遍野にはまだまだわからない部分が多く、名前の意味なども明らかになっていません。この先羂索が再び領域展開を使うことがあれば、より詳しい情報が出てくることもあるでしょう。今後の羂索の活躍や胎蔵遍野の出番を期待しながら、呪術廻戦の続きを楽しみに待ちましょう。