【サカモトデイズ】南雲のタトゥーの意味は？入っている箇所やデザイン・記号は？

週刊少年ジャンプにて連載中の大人気アクションコメディ漫画「SAKAMOTO DAYS」には、謎の殺し屋キャラが数多く登場します。見た目のかっこよさが目を引き、お茶目な性格が読者からも人気の南雲（なぐも）もそんな1人です。

この記事ではこの南雲を取り上げ、身長などプロフィールをはじめ彼の特徴となっているタトゥーの意味などを考察していきますが、その前にまずはサカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）の作品情報をお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

「サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）」は、日本の漫画家・鈴木祐斗によるアクションコメディ漫画で、集英社の週刊少年ジャンプにて2020年51号から連載が始まりました。同作品の単行本は、集英社のジャンプ・コミックスから11巻まで刊行され、2023年4月時点での累計発行部数は280万部を超えています。

漫画「サカモトデイズ」は、「次にくるマンガ大賞 2021」のコミックス部門で9位に入賞し、さらに特別賞U-NEXT賞を獲得するなど漫画界の潮流を表す作品として注目されています。また、2022年には、「全国書店員が選んだおすすめコミック 2022」にて6位にランクインするなど高い評価を受けています。

SAKAMOTO DAYSの主人公・坂本太郎は、かつて裏社会で腕利きの殺し屋として恐れられ、数多くの伝説を築いた人物です。しかし、あることがきっかけで彼は殺し屋業界から引退し、所帯を持って良き夫・父親として坂本商店を経営していました。しかしながら、かつての腕前は衰えを知らず、ある日突然彼に懸賞金がかけられ、刺客が襲撃してくることを察知した太郎は、愛する家族を守るために敵と戦う覚悟を決めました。

ここからは、メインテーマであるサカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）の南雲の話題に移っていきます。最初は南雲のプロフィール解説からになります。

南雲（なぐも）は、1993年7月9日生まれでサカモトデイズの物語への登場時27歳の青年です。JCC出身で現在は殺し屋集団「ORDER」の一員となっています。ORDERの中でもかつての同期・坂本と並ぶ最強格の実力者と言われています。表題にある身長は190cmとかなり高く、スラっとした体型も相まってサカモトデイズ読者の間ではかっこいいと評判になっています。

また、詳しくは後述しますが、変装を得意としており、エスパーのシンでさえ見抜けないほどの実力を誇ります。細身の体に似合わず並外れた腕力と椅子に縛り付けられても抜け出す俊敏性を併せ持っています。一方で、捉えどころのないお茶目な性格をしており、人をからかうシーンも数多く登場します。

自分のことを話したがらないこともあり、サカモトデイズのキャラの中でも謎に満ちた人物と言えるでしょう。ふざけて人をからかうのも自分の内面を悟られないようにしている演技なのかも知れません。かつてORDERに所属していたことのある四ツ村暁は、南雲のことを「くえねぇ男」と評していました。

サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）の南雲は、謎の多いキャラであるとして知られていますが、誰もが一目瞭然なのが彼の体に描かれた様々なタトゥーです。ここでは、南雲のタトゥーの意味やデザイン・記号について考察していきます。はたして南雲のタトゥーにはどのような意味があるのでしょうか？

南雲の体には、様々なデザイン・記号のタトゥーが描かれています。まず漫画2巻の第10話の回想シーンでは、当時14歳の南雲の両手足に彫られたタトゥーが現れます。若干14歳のあどけない顔をした少年とのギャップが衝撃的という読者も多かったようです。この頃の南雲はJCCの学生でしたが、JCC学内でこのタトゥーが問題視されたことをうかがわせる描写はありません。かなり自由奔放な校風ではないでしょうか？

次に紹介するのは、南雲の手の甲と各指にはいっているタトゥーです。こちらは漫画「サカモトデイズ」2巻の第14話で描かれています。手の甲のデザインはハッキリしませんがグラフのようです。両手のタトゥーは、左右シンメトリーになっています。また、各指に入れたタトゥーは、人差し指が「２」、中指は「Φ（ファイ）」、薬指は「１」、そして小指には「％」といった記号がデザインされています。

そして、誰の目にもすぐにわかるデザイン・記号が首に彫られたタトゥーです。こちらは漫画「サカモトデイズ」2巻の第15話に登場します。首の左側に黄金比の記号と黄金の螺旋のような記号を確認できます。このように、南雲の体は、タトゥーの入っていないところはないというくらいタトゥーまみれとなっています。南雲は、なぜここまでタトゥーを入れることにこだわってきたのでしょうか？次の項で詳しく考察します。

この項では、サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）の南雲のタトゥーのデザインや記号の意味について掘り下げていきます。タトゥーのデザインや記号には何らかの意味があるようで、どんでん会所属の殺し屋・帯黒のタトゥーに描かれている月のデザインは、女性のシンボルの意味で使われています。しかしながら、南雲のタトゥーに描かれた黄金比のデザインや記号については、意味を見出すことはできませんでした。

また、生年月日など本人に意味のある数字をデザインに採用することもあるようですが、南雲の場合はそれもありません。南雲の生年月日は1993年7月9日で、彼のタトゥーにある2や1の数字はこの中には含まれません。以上のことから南雲のタトゥーには意味は特にないとの結論に至りました。ただし、中指に描かれた「φ」は黄金比に関連する記号なので、黄金比を表すために使ったデザインの可能性も捨てきれません。

次に、南雲がなぜタトゥーを入れているのか、その理由について考察してみます。南雲は、サカモトデイズの作中では変装の達人として知られています。彼は瞬時に変装することができ、過去には坂本や坂本の妻・葵に変装したこともあります。高度な変装テクニックにより、南雲は対象を選びません。

しかしながら、変装の達人である南雲が身体中にタトゥーを入れていることは変装をやり難くしているとも考えられ、やや不自然な感じが否めません。これには一体どういう意味があるのでしょうか？南雲は、変装する際に相手の目を欺くための巧妙な仕掛けをしている可能性があります。つまり、相手の目の錯覚を引き起こすためにタトゥーを入れているのではないかと考察されるのです。

南雲は、相手の注意をタトゥーに向けさせ、変装がバレることを防いでいるというわけです。小柄な女性である葵に変装できたことや、全身にタトゥーを入れていることも、こうした狙いがあるのであれば理解できます。現実には少し難しいかもしれませんが、作品の世界観、すなわち”何でもあり”ということを考えれば、このような可能性も否定できないでしょう。

実は、漫画「サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）」には南雲の他にもタトゥーを入れているキャラクターがいます。ここでは、サカモトデイズの南雲以外のタトゥーキャラを紹介します。最初に紹介するのは、フリーの殺し屋・眞霜平助（ましも・へいすけ）です。

眞霜は、2001年12月17日生まれなので南雲や坂本より9歳年下になります。「ピースケ」という名前のオウムを飼っていますが、単なるペットではなく裏家業の相棒です。涙もろい直情的な性格で、相棒のピー助をとても大切にしています。常に金欠で食費は月2千円なのですが、ピー助の食事には2万円もかけています。狙撃の腕は坂本も認める神業で、跳弾の角度とオウムのピー助を使って死角に入っている敵への攻撃も可能です。

眞霜は、JCC在学中に射撃の才能を開花させました。彼は坂本の持つ射撃の記録を塗り替えるスコアを記録します。しかし、南雲は、狙撃以外のスキルについてはかなり劣っており、他の殺し屋から軽蔑の目で見られていました。過去には、無能さを理由に所属していた組織をクビにされたこともあります。そんな彼が坂本商店の常連客になったのも、自分を解雇した組織を見返すために坂本の懸賞金を狙ったことがきっかけでした。

漫画「サカモトデイズ」3巻の第17話では、この眞霜のタトゥーが登場します。眞霜のタトゥーは、右のほっぺたに描かれています。跳弾を使う狙撃手らしく、彼のタトゥーは射的の的の十時の記号をデザイン化しているのです。南雲とは異なり、眞霜のタトゥーは彼の特技・能力を記号化し表していると言えそうです。

続いて紹介するサカモトデイズの眞霜意外のタトゥー・キャラは、殺し屋の裏家業を持つ映画監督の京（かなぐり)です。

京は、フィルムの模様が描かれたマフラーを首に巻いており、映画監督が使うカチンコ型の刃物を武器として持っています。読心術のエキスパートである朝倉シンでも、彼の行動を予測することはできません。また、彼の表の仕事である映画を馬鹿にされると、非常に激しい怒りを露わにします。

後に、京は「×（スラー）」の協力者であることが判明します。ORDERから除名されると、彼は殺連によって抹殺される対象になってしまいます。このように、京は非常に危険な立場に身を置いています。

京のタトゥーは、漫画サカモトデイズの7巻第59話に登場します。頭に映画フィルム型のタトゥーが彫られています。上述の通り京の表の職業は映画監督ですから、彼の場合にはタトゥーと職業が関係していると言えそうです。

最後に紹介するサカモトデイズの眞霜以外のタトゥー・キャラは、ダンプとミニマリストです。なぜ2人をまとめて紹介するかというと、どちらも凶悪犯罪を犯した死刑囚だからです。

死刑囚の1人目のダンプは、独占欲からかなり屈折した恋愛脳を持つ女性殺人鬼です。彼女は、手に２本、そして体には６本の収納型ランサーを持つ殺人鬼で、最終的には、坂本が抜けた後のORDERに入った女殺し屋・大佛によって殺害されます。

また、死刑囚2人目のミニマリストは、ドレットヘアーをした体格のよい黒人の殺人鬼です。異様なまでの怪力の持ち主で、様々な物を怪力で圧縮します。ところが、坂本商店での南雲との戦いでは、圧倒的な力量差で殺されます。

この2人の死刑囚のタトゥーは、漫画「サカモトデイズ」の5巻第37話に登場します。ダンプは胸に、そしてミニマリストは顔にタトゥーを入れています。2人のタトゥーは能力には関係なく、単にファッションの一環として入れているようです。しかし、ミニマリストのように顔にタトゥーを入れるのは、かなりの痛みが伴うでしょう。

ここで、タトゥーの話題から離れて、サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）の南雲の強さや戦績について考察していきます。南雲の特技は、前にも解説したとおり変装です。彼の変装技術は超一流で、一瞬で変装をしたり解いたりすることができます。

漫画「サカモトデイズ」の作中では、これまでに南雲は4人のキャラクターに変装しています。まず1人目は、サカモトデイズの主人公・坂本太郎です。サカモトデイズ第6話の冒頭で、南雲は坂本に変装をして登場しました。

続いて紹介する南雲の変装キャラ・2人目は、坂本のORDER時代の部下である朝倉シンです。こちらの変装シーンは、サカモトデイズ6巻死刑囚編の序盤で登場します。死刑囚に関する情報入手にやっきになる坂本に対して、シンに変装した南雲は諦めるように忠告していました。

南雲の変装キャラ・3人目は、坂本の妻・葵でミニマリスト戦でお披露目しています。死刑囚が妻の葵のところに訪れることを危惧した坂本は、南雲に店番を頼みます。南雲は葵に変装し彼女の身代わりとして店番をしていました。そして、最後の4人目は死刑囚のミニマリストです。この戦いで南雲は、自分自身の姿をガラスに反射させるという、相手を巧妙に欺く戦い方を披露しました。

ここで、南雲の戦闘スタイルや武器について考察を加えてみます。南雲は、変装技術を駆使して相手を混乱させる戦い方を得意としています。彼が使う武器は、刃だけではなく、栓抜きやハサミ、ドライバーなど多機能な巨大ツールナイフです。ミニマリスト戦では、サイコロを振ってどの機能を使うか決めていました。南雲は戦いにも遊び心を取り入れているようです。

次に、南雲の戦績について考察をしていきます、サカモトデイズ・死刑囚編では、ミニマリスト戦が登場します。坂本の依頼で彼の妻に成り代わり坂本商店の店番をしている時に、ミニマリストと一戦を交えることになります。南雲は終始ミニマリストを煽りながら戦います。最後は、彼女にサイコロで死に方を選ばせ、首を切断し勝利を手にします。

続いて紹介するのは、サカモトデイズ・京都編での四ツ村暁（よつむら・さとる）戦です。こちらの戦闘は、ORDERからの指令で向かった京都で勃発しました。南雲は、坂本や神々廻、大佛と共に四ツ村に立ち向かい、彼に重傷を負わせます。しかし、四ツ村がケガを押して逃げ切ったことにより、戦闘は中断を余儀なくされました。

次に南雲の強さを考察します。南雲の強さは、ORDERに所属していることからサカモトデイズ作中でもかなりの強さを持っていると考察されます。スラーの殺し屋リストに最高ランクのSランクで掲載されている死刑囚ミニマリストを、無傷で圧倒したことからも明らかでしょう。彼はまた、人の心を読むシンですら読めないなど、他のキャラクターと比べてもかなり高い能力を持っています。

さらに南雲は、優れた狙撃手を多数輩出してきたJCCの学内射撃演習で、多くの先輩たちを抑えて歴代4位を勝ち取っています。南雲の強さは、対人戦だけでなく銃の扱いにおいても発揮されています。

ここで、南雲の性格について考察してみます。身体中にタトゥーを入れ、変装術や銃の腕前にも長けている南雲ですが、彼は言いにくいこともずけずけと言ってしまうタイプの性格をしています。とにかく人をおちょくるのが好きで、得意の変装術を使って他人に成りすまし、ドッキリのようなことをしています。

こうした彼の行動は、ORDER内では微妙に敬遠されているようです。そのようなことから、ORDERのメンバーは彼をぞんざいに扱っています。南雲の性格をよく知る人からすれば、割りと雑な扱いをしても大丈夫だ、といった認識があるのでしょう。ぞんざいな扱いをされても、南雲はいつもにこやかです。それには裏がありそうです。おそらく自分の本心を悟られたくないために、誤魔化しとして人をおちょくっているようです。

ここで、改めてサカモトデイズでの南雲の登場回を振り返ってみましょう。記念すべき初登場は第6話になります。ここでは、主人公の坂本太郎に変装して現れます。読心術のスペシャリストであるシンをも信じさせる驚くべき変装術でした。次に登場した45話では、坂本の妻・葵の姿に変装します。葵に成り代わり、店を襲撃してきた死刑囚ミニマリストを迎え撃っています。

46話では、南雲の戦闘シーンを堪能することができるでしょう。彼が使用する武器は、6つのツールを備えた６徳のマルチツールです。マルチツールを使っている理由として、南雲は「同じ殺し方だと飽きてしまうから」と話しています。また、戦闘中ミニマリストに変装するという早業も披露しています。彼の素早い指の動きは、ミニマリストに気付かれずにサイコロを口の中に入れるといった離れ業もこなすほどの凄さでした。

サカモトデイズ74話では、今度は坂本を妻の葵に変装させています。ここで南雲の変装術は他人にも有効であることが判明しますが、24時間以内という時間制限がついていました。さらに、77話と78話では、高速道路を走行中に襲撃を受け、そのまま戦闘が勃発します。この戦闘は、南雲の圧勝に終わりました。

そして、最後に紹介するのが79話での戦闘シーンです。神々廻や大佛と共に、元ORDERの四ツ村と一戦を交えます。この戦闘シーンで、南雲お気に入りの6徳マルチツールに仕込まれた武器が取り外し可能であることがわかりました。

ここまで漫画「サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）」の南雲のタトゥー考察特集をお届けしてきましたが、最後に南雲に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、沼に落ちるように南雲の魅力に引き込まれたという方のツイートからです。この記事でも解説した南雲の戦闘シーンが堪能できる46話でのことだったようです。

こちらも　　サカモトデイズの南雲の魅力に惹かれている方のツイートからです。タトゥーが苦手と言いつつも、南雲の全身タトゥーは別なのだそうです。あばたもエクボと言ったところでしょうか？

最後に紹介するのも、サカモトデイズの南雲の魅力を熱く語るツイートからです。おしまいにファンの率直な気持ちとして、本作のアニメ化を強く要望していました。

ここまで、漫画「サカモトデイズ（SAKAMOTO DAYS）」の南雲を特集し、彼の全身に描かれているタトゥーの意味や、タトゥーが入っている箇所、そしてデザイン・記号などについて考察してきました。

サカモトデイズの南雲は、190cmのスラリとした長身のイケメンで、殺し屋集団ORDERに所属する27歳の青年です。全身に様々なデザインのタトゥーを入れているのが特徴で、「φ」など黄金比に関連する記号はあるものの、結局タトゥーの意味はわかっていません。

タトゥーに相手の注意を引き付け、変装がバレないようにしているという説もありますが現時点でそれを裏付ける描写はありません。南雲の残された謎については今後のサカモトデイズの展開に期待しましょう。