【ワンピース】シャンクスがワノ国近海に来た理由は？ルフィに会わないのはなぜ？

当記事では「ワンピース」でシャンクスがなぜワノ国近海にやって来たのか、その理由や目的をみていきます。さらに、なぜシャンクスはルフィに会わないのかや今後を考察し、シャンクスの覇気と悪魔の実の能力者かどうかについてもみていきます。まず、ここでは「ワンピース」の作品情報を紹介していきます。

「ONE PIECE（ワンピース）」は全世界での累計発行部数が、2022年8月時点で5億1000万部を突破している世界的人気漫画です。原作漫画は尾田栄一郎先生によって、1997年から連載が始まり、2023年現在も連載中です。そして、掲載誌は集英社の「週刊少年ジャンプ」で、コミックは2023年5月時点で105巻まで発売されています。また、テレビアニメは1999年以来、フジテレビ系列にて2023年現在も放送が続いています。

さらに、劇場版アニメシリーズは1作目が2000年に公開されてから、2022年までに15作品が発表されています。そして、シャンクスも活躍した最新作の15作目の映画「ONE PIECE FILM RED」は、日本では2022年8月に公開され、世界ではシリーズ最多となる90以上の国や地域で公開となりました。さらに、その興行収入は197億円を突破し、これまでの劇場版シリーズの中で最高額となる大ヒットを記録しました。

東の海で育った少年モンキー・D・ルフィは、ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）をゲットし海賊王になるという夢を目指し、故郷を発ちます。命の恩人のシャンクスから預かった麦わら帽子をトレードマークに冒険する、ルフィと仲間たちは「麦わらの一味」として、世界中に有名な海賊となります。その後、ワンピースが眠るとされる新世界のワノ国で四皇のカイドウを倒したルフィは、四皇に名を連ねる大海賊へと成長するのでした。

「ワンピース」に登場するシャンクスは、四皇の一角であり、赤髪海賊団を率いる大頭です。少年時代は海賊王ロジャーの海賊団で、海賊見習いをしていました。さらに、シャンクスはトレードマークの赤髪から「赤髪のシャンクス」の異名を持ち、赤髪とかつて黒ひげに顔に付けられた3本の傷が特徴的なキャラクターです。また、シャンクスはルフィの憧れの海賊であり、命の恩人でもあります。

その誕生日は3月9日、星座はうお座、年齢は39歳（新世界編）で、出身は西の海、身長は199㎝、血液型はXF型です。また、シャンクスは覇王色の覇気、武装色の覇気、見聞色の覇気のすべてを扱え、ラスボス説が浮上するなど相当な実力者だと予想されています。

ここでは「ワンピース」のワノ国編の終盤で、シャンクスがワノ国の近海に来た理由や目的を考察していきます。

「ワンピース」のコミック104巻収録の1054話「炎帝」にて、シャンクスが赤髪海賊団を率いて、ワノ国の近海に現れました。シャンクスはニカの能力を覚醒させたルフィの手配書を見つめながら、意味ありげに「これが…」と呟きます。そして、過去に自身がCP9の護送する船を襲撃し、ゴムゴムの実を奪った出来事や、ルフィとの出会いを思い出していました。

「ワンピース」のワノ国編の終盤で、自身が率いる赤髪海賊団の仲間とともに、シャンクスがワノ国近海に現れました。このとき、ルフィを知るシャンクスの仲間が、ルフィに会いに行こうと言いますが、シャンクスは「ルフィに会うつもりはない」とはっきりと告げました。

なぜシャンクスがルフィに会わないと言ったのかについては、のちほど詳しくみていきます。しかし、ルフィとの再会が目的でないのなら、シャンクスは何が目的でワノ国近海にやって来たのでしょうか？次に、シャンクスがワノ国近海に来た理由や目的を考察し、有力視されている説を紹介していきます。

シャンクスがワノ国の近海に来た理由や目的として、カイドウ不在のワノ国に妙なものが来ることを警戒したからという説が浮上しています。カイドウたちが倒された後、ワノ国に海軍大将の緑牛ことアラマキが上陸します。アラマキは尊敬する海軍元帥の赤犬ことサカズキを喜ばせたい一心で、カイドウとの戦いの傷を癒すルフィの首を狙い、ワノ国にやって来たのです。国内で大暴れするアラマキにモモの助や赤鞘の侍たちが応戦します。

しかし、モリモリの実の能力者で森人間のアラマキ相手に、彼らは苦戦していました。そして、アラマキはカイドウがいたらワノ国には来なかったと言い、カイドウ自体がワノ国を守る抑止力になっていたことを告げました。ここで、ワノ国は長年カイドウやオロチたちに支配され、苦しめられてきました。しかし、ルフィたちがカイドウたちを倒したことで、ワノ国の人々は昔のような平穏な暮らしを取り戻しました。

ただ、カイドウという抑止力がなくなったワノ国は、今度は外敵から狙われる状況になったそうです。一方、モモの助たちがアラマキに苦戦している頃、シャンクスたち赤髪海賊団がワノ国の近海にすでに来ていました。シャンクスはワノ国内でアラマキが暴れていることを察知し、「妙なのが入り込んでんなァ」と呟きます。そして、シャンクスはワノ国の近海から、国内のアラマキに対して覇王色の覇気を放って威嚇しました。

その強烈な覇気に気づいたアラマキは、即座に襲撃をやめ、ワノ国から撤退しました。その後、シャンクスもルフィに会うことなく、ワノ国近海から去りました。このように、実際カイドウ不在のワノ国にアラマキが攻め込んできました。シャンクスはそういったワノ国を狙う外敵を警戒し、ワノ国の近海にやって来たと推察されています。

シャンクスがワノ国の近海に来た理由や目的として他に、古代兵器プルトンの現状を確認するためという説も挙げられています。「ワンピース」のコミック104巻収録の1054話にて、シャンクスが相棒のベン・ベックマンに以下のセリフを言うシーンが描かれました。さらに、同コミック収録の原作漫画1053話にて、ワノ国に古代兵器プルトンがあることが明言されました。

そして、古代兵器プルトンを取り出すには、ワノ国を外敵から守るように取り囲む高い壁を取り除く必要があることも判明しました。古代兵器もワンピースを手に入れるのに、必要な要素の1つである可能性が考えられています。そして、もしそうなら、本格的にワンピースを狙い始めたシャンクスが、ワノ国にある古代兵器プルトンの様子を確認するため、ワノ国近海に来たのではないかと予想されています。

ここまで「ワンピース」で、シャンクスがワノ国の近海に来た理由や目的を考察してきました。次に、なぜシャンクスがルフィに会わないのか、その理由を考察していきます。

13～12年前、フーシャ村に1年間滞在していたシャンクスは、その村で暮らしていた幼いルフィと仲良くなります。そして、フーシャ村を発つ際、シャンクスは自身の大切な麦わら帽子をルフィに預け、ルフィが立派な海賊になってそれを返しに来るという約束を交わしました。そして、ルフィはワノ国でカイドウを倒し、四皇にまで上り詰めました。

ルフィが立派な海賊になっているにも関わらず、シャンクスはルフィのいるワノ国の近海までやって来て「ルフィに会うつもりはない」と言いました。なぜシャンクスはルフィと会わないといったのでしょうか？その理由として、シャンクスはルフィの子分を名乗るバルトロメオの行動を挙げています。

扉絵連載「押し掛け麦わら大船団物語」シリーズのバルトロメオ編にて、バルトロメオがシャンクスの縄張りでルフィの布教を行い、その島にあったシャンクスの海賊旗を燃やすシーンが描かれました。この出来事から、シャンクスはルフィの傘下の海賊であるバルトロメオの行いへのけじめとして、ルフィに会わないと言ったようです。

上記の通り、シャンクスは原作漫画1054話にて「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を奪（と）りにいく」と宣言しました。そして、このセリフの中で「獲る」や「取る」ではなく、奪い取るの「奪る」と表現されていることが、何らかの伏線となっていると考えられています。そして、原作漫画が最終章に突入し、本格的にワンピースを狙う宣言をしたシャンクスの今後の動きが注目されています。

ここまで「ワンピース」で、シャンクスがワノ国の近海に来た理由や目的を考察し、なぜシャンクスがルフィに会わないのか、その理由をみてきました。次に、シャンクスの覇気と悪魔の実の能力を考察していきます。

シャンクスは覇王色の覇気、武装色の覇気、見聞色の覇気の全てを使用可能です。特に、シャンクスの覇王色の覇気はレベルが高く、ワノ国近海から国内の緑牛を威圧したり、映画「FILE RED」では海軍中将の一部さえも圧倒していました。さらに、シャンクスの覇王色の覇気は「見聞殺しの覇気」という、相手の見聞色の覇気を封じ込めたり、その覇気による相手の未来予知を無効化したりできる能力も扱えます。

シャンクスは見聞色の覇気もレベルが高く、数秒先の未来を見ることができます。エッグヘッド編で、エルバフにやって来たユースタス・キッドと対峙した際も、シャンクスは見聞色の覇気で未来視を行いました。そして、キッドの攻撃による最悪な未来が見え、焦ったシャンクスは先制攻撃を行いました。

ワノ国の近海から立ち去ったシャンクスは、その後、巨人族が暮らす王国エルバフに立ち寄ります。そして、エルバフの近海にやって来たキッド海賊団と遭遇しました。そして、シャンクスは見聞色の覇気により、キッドの攻撃で赤髪海賊団の傘下の海賊団が壊滅させられる未来を見ます。それを回避するため、シャンクスはキッドへの先制攻撃を行い、キッドを一撃でKOしてしまいました。

そのとき、シャンクスが使用したのが覇王色の覇気を纏わせた「神避（かむさり）」という技です。それはかつてロジャーが使用していた技で、キッドの援護に入っていた彼の相棒のキラーも同時にKOしました。このように、ワノ国でトラファルガー・ローと共闘して四皇の一角だったビッグマムを倒したキッドを、一撃でKOしたことから、シャンクスの「神避」の破壊力は相当なものだと推察されています。

シャンクスが悪魔の実の能力者かどうかについて、ネット上では様々な考察がされています。そして、有力視されているのが、瞬間移動ができたり、時間を操ったりできる能力です。シャンクスは作中で突然、現れることがあり、原作漫画1話でルフィを近海の主から助けたときも、急に現れてルフィを庇いました。

さらに、マリンフォード頂上戦争の際、シャンクスが赤犬を止めたときも、彼は赤犬とコビーの前に急に現れました。また、このとき、シャンクスは前の日に新世界でカイドウと小競り合いを起こしたそうです。それにもかかわらず、彼はその翌日にマリンフォードに降り立ちました。

新世界からマリンフォードの間には、レッドライン（赤い土の壁）が存在し、両地点を行き来するには聖地マリージョアを通過するか、レッドラインの海底にある魚人島に寄る必要があります。それなので、マリンフォードにシャンクスたち赤髪海賊団が現れたときの海兵たちの反応から、たった1日で移動できる距離ではないようです。

そのため、シャンクスは瞬間移動ができたり、時間を操ったりできるなどの、悪魔の実の能力者なのではないかと予想されているようです。

シャンクスの覇気に関して、海軍中将のモモンガもシャンクスの覇王色の覇気を受け、気絶はしないまでも膝をついていたそうです。そのことから、海軍の将校クラスまでも威圧するシャンクスの覇気が凄いと評価されています。

シャンクスの強さについて、ワノ国を去った後、シャンクスはエルバフに立ち寄り、エルバフの近海にやって来たキッドと戦いました。ワノ国でローと共に四皇ビッグマムを倒したキッドですが、シャンクスの神避を受けて敗北しました。キッドを一撃で倒したことから、シャンクスが強すぎると話題になっています。

こちらもシャンクスの強さについてです。ワノ国を出航したキッドとローは別々の航路を進み、それぞれ到着した島で四皇のシャンクス、黒ひげと出くわしました。2人ともシャンクスと黒ひげにそれぞれ負けてしまいましたが、ローと戦った黒ひげは結構なダメージを受けていました。

そのことから、もしワノ国で共闘したキッドとローの強さが同じくらいなら、神避の一撃でキッドをKOし、無傷なシャンクスは黒ひげよりも強いのではないかと予想されています。

以上、大人気漫画「ワンピース」のワノ国編の終盤で、シャンクスがワノ国近海に来た理由や目的を考察してきました。そして、カイドウがいなくなったワノ国を狙う外敵を警戒していたからという説や、ワノ国にある古代兵器プルトンの現状を確認するためという説が浮上していることが分かりました。

さらに、シャンクスがルフィに会わない理由や今後、強すぎると言われるシャンクスの覇気や悪魔の実の能力についても考察してきました。今後も「ワンピース」のシャンクスの活躍に注目していきましょう！