【盾の勇者の成り上がり】カースシリーズとは何?七つの大罪との関係は?

盾の勇者の成り上がりの中でも異質な存在として描かれているのがカースシリーズです。尚文の憤怒の盾を代表するカースシリーズは、一般の冒険者と比べて強い勇者の武器の中でも、一線を画する強さを持っています。この記事では盾の勇者の成り上がりのカースシリーズについて、そもそもカースシリーズとはどんなものか、使用する際の詠唱や、それぞれの勇者のカースシリーズを一覧形式にしてまとめて紹介していきます。

【盾の勇者の成り上がり】カースシリーズとは何?七つの大罪との関係は?のイメージ

目次

  1. 盾の勇者の成り上がりとは?
  2. 盾の勇者の成り上がりのカースシリーズとは?
  3. 盾の勇者の成り上がりの岩谷尚文のカースシリーズや技一覧
  4. 盾の勇者の成り上がりのその他キャラのカースシリーズ一覧
  5. 盾の勇者の成り上がりのカースシリーズに関する感想や評価
  6. 盾の勇者の成り上がりのカースシリーズまとめ

盾の勇者の成り上がりとは?

盾の勇者の成り上がりの概要

盾の勇者の成り上がりは、2012年からアネコユサギ先生が、小説家になろうにて執筆している作品です。いわゆるなろう系と言われるジャンルの作品で、異世界転生した主人公が活躍するタイプの作品になっています。小説家になろうでも高い人気を獲得した盾の勇者の成り上がりは、2013年には加筆と修正を加えながらも書籍化が行われ、MFブックスレーベルから発刊されています。

盾の勇者の成り上がりは、メディアミックス展開も積極的に行われています。2014年には漫画化も行われた他、2019年にはアニメ化も行われました。アニメ化以降も高い人気を継続し続けたこともあり、2022年には第2期が放送、さらには2013年には3期の放送も控えている作品になっています。アニメ化の影響もあり、累計発行部数は2022年2月時点で1100万部を突破している作品になっています。

盾の勇者の成り上がりのあらすじ

盾の勇者として異世界転生した岩谷尚文。しかし、周囲の扱いや仲間の裏切りもあり、信用も失い絶望しながら旅に出ることになります。攻撃ができない盾の勇者であることから奴隷としてラフタリアを購入して自らの剣とした尚文。その後の展開の中で、さらに打ちのめされる結果となり、岩谷尚文の怒りに呼応する形で登場したのが、この記事で紹介するカースシリーズです。

TVアニメ『盾の勇者の成り上がり』

盾の勇者の成り上がりのカースシリーズとは?

カースシリーズとは?

カースシリーズとは、勇者が持つ伝説の武器(聖武器)が持っている機能です。通常の状態に比べて1段階上の強さを誇っていますが、発動するとリスクを負うことにもなるデメリット持ちの能力になっています。使いこなすには高い精神力が必要で、使用することで増幅される感情に飲み込まれてしまうと暴走してしまうという性質を持っています。伝説の武器の形態の中でもかなりリスキーな武器になっています。

ちなみに、カースシリーズは解放の引き金になった負の感情を克服すると『ブレスシリーズ』というさらなるシリーズに派生させることもできます。

カースシリーズの発動条件

カースシリーズの発動条件は、伝説の武器を持つ勇者が『死を覚悟する程の絶望感を感じること』が条件になっています。盾の勇者の成り上がり作中では、尚文が、フィーロがドラゴンゾンビに食われたのがきっかけにカースシリーズの1つである『憤怒の盾』を発動するなどしています。

カースシリーズには意志がある?

盾の勇者の成り上がり作中の描写を見る限り、カースシリーズには、持ち主の物とは別の意志が宿っているような描写があります。その意志は基本的に勇者の感情を高ぶらせ、より強い力を引き出させる代わり持ち主を飲み込もうとしてきます。

カースシリーズと七つの大罪の関係

カースシリーズは、負の感情がトリガーになって発動しますが、負の感情の中でもとりわけ『七つの大罪』に数えられる7つの感情が影響しています。七つの大罪は『傲慢』『憤怒』『嫉妬』『怠惰』『強欲』『暴食』『色欲』に分類されています。盾の勇者の成り上がり作中で、初めてカースシリーズを解放したのは尚文ですが、尚文は、憤怒の盾を解放させるに至っています。

カースシリーズの呪いの代償

カースシリーズは上記でも紹介した通り、強い力を持つ代わりに、呪いの代償を持っています。この呪いは通常の呪いとは違いアイテムなどで解除することはできません。唯一の対処方法はカースシリーズの使用を終えてからの時間経過のみです。呪いの代償の中身は、どの感情で解放されたかによっても異なります。

盾の勇者の成り上がり作中で描かれている例としては、『自身が瀕死の重傷を負う』『防御以外のステータスが3割低下する』といったものがあります。

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盾の勇者の成り上がりの岩谷尚文のカースシリーズや技一覧

盾の勇者の成り上がり作中で、最初にカースシリーズを解放させたのは岩谷尚文です。ここからは岩谷尚文のカースシリーズを一覧で紹介しつつ、カースシリーズで使用する技などを一覧にして紹介していきます。

岩谷尚文のカースシリーズ一覧

岩谷尚文のカースシリーズ①憤怒の盾Ⅰ

岩谷尚文が最初に発動条件を満たしたカースシリーズが憤怒の盾1です。発現条件を満たすタイミングと、初使用のタイミングが異なっている、カースシリーズでもあります。尚文が憤怒の盾1の発現条件を満たしたのは、盾の勇者の成り上がり作中最初の波の後、元康と決闘をした時のことです。尚文はこの戦いを有利に進めていましたが、一騎打ちの決闘にも関わらずマインが介入したことで敗れることになってしまいます。

マインの介入も彼女が王女であるという立場から黙殺されたことで、強い怒りを感じたことで発現させるに至ったのです。この時は、結局使用されることはありませんでした。その後、初めて憤怒の盾1が使用されたのがドラゴンゾンビ戦です。眼の前でフィーロが食べられてしまい、自身からまた何かを奪うのかと怒りから使用することになっています。

このドラゴンゾンビとの戦いは、カースシリーズである憤怒の盾の強さを存分に発揮して勝利しています。しかし、力を暴走させたことで、ラフタリアを巻き込み、呪詛レベルの大火傷を負わせてしまうことになるのです。これ以降、尚文は、カースシリーズである憤怒の盾の使用に慎重になり、負の感情に負けないようにすることを再度誓っています。

余談ですが、外伝『槍の勇者のやり直し』の描写によると、元康の行動次第によっては、決闘の時点で憤怒の盾を使用していた可能性もあったことが明らかになっています。

岩谷尚文のカースシリーズ②憤怒の盾Ⅱ

憤怒の盾を使用して倒したドラゴンゾンビのコアを盾に与えたことでグロウアップしたのが憤怒の盾2です。人間に無惨に倒されたドラゴンの強い怒りの力から進化した形になっています。この憤怒の盾2の状態からアイアンメイデンなどが使用できるようになりました。

岩谷尚文のカースシリーズ③ラースシールド

憤怒の盾2がさらにグロウアップしたことで出現したのがラースシールドです。こちらは三勇教との戦いの中で、発現させてそのまま使用しています。負の感情はより強くなっているようで、発動と同時に感情に飲み込まれそうになりましたが、ラフタリアとフィーロの賢明な呼びかけにより意識を取り戻して使用することができました。

余談ですが、原作では描写はないものの、アニメ版や外伝作品での描写から、ラースシールドは下位互換である憤怒の盾との使い分けが可能である描写があります。レベルアップで解放されていますが、読み方が意図的に変わっていることから、分類上は別の盾扱いの可能性もあります。

岩谷尚文の主な技と詠唱

技と詠唱①アイアンメイデン

憤怒の盾2から使用できるようになったスキルが、アイアンメイデンです。盾の攻撃にしては珍しく、カウンター攻撃ではなく自発的に使うことができる攻撃技になっています。その代わり、発動にはシールドプリズン→チェンジシールド→アイアンメイデンの順番で詠唱して使用する必要があるという制約がある技です。

攻撃としては、盾で作られた檻に相手を捕らえて拷問器具などで攻撃するという技になっています。前段階の多さや、扱いづらさから、使用頻度は高くはありません。ただ尚文初とも言える純粋な攻撃技であり、インパクトもあることから、代名詞的な技になっています。ちなみに詠唱は『その愚かなる罪人への我が決めたる罰の名は鉄の処女の抱擁により全身を貫かれる一撃也。叫びすらも抱かれ、苦痛に悶絶するがいい』です。

技と詠唱②ブラッドサクリファイス

ラースシールドから使用が可能になったのが、ブラッドサクリファイスです。web版の時点ではブルートオブファーという技でした。巨大な多重層式のトラバサミを召喚して相手が血肉の塊になるまで噛み砕くという技になっています。ちなみに詠唱は『その愚かなる罪人への我が決めたる罰の名は神の生贄たる絶叫。我が血肉を糧に生み出されし竜の顎により激痛に絶叫しながら生贄と化せ』です。

岩谷尚文の流星盾

カースシリーズを使いこなしていく尚文ですが、そのような尚文が盾の勇者の成り上がり作中で中盤以降多用することになるのが流星盾です。防御結界を展開するスキルで、自分はもちろん、味方も守ることができる技になっています。この流星盾を含む伝説の武器に搭載された流星シリーズは使い勝手がよく、他の勇者も多用するスキルになっています。

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盾の勇者の成り上がりのその他キャラのカースシリーズ一覧

盾の勇者の成り上がり作中では、当初尚文のみが使えたカースシリーズですが、その後他の勇者も使用できるようになっています。ここからは盾の勇者の成り上がりの尚文以外のキャラクターの使用するカースシリーズを一覧形式で紹介していきます。

北村元康のカースシリーズ

槍の勇者である元康は、3つのカースシリーズを発現させています。1つは尚文と同じ憤怒で、後にラーススピアにまで昇華させました。他の2つはラストとエンヴィーで、エンヴィはラストと併用する形で使用しています。ちなみにラストの代償は肉欲の減衰、エンヴィーの代償は、他者を妬む気持ちの消失であることが明らかになっています。

ちなみにラストの代償に関しては、元々の元康の肉欲が強すぎて、多少マシになるだけという結果にとどまっており、実質デメリットなしになっています。

天木錬のカースシリーズ

天木錬のカースシリーズとしては、憤怒の剣が登場しています。ただ、発現させた時点で錬はカースシリーズの恐ろしさを実感していたため使用することはありませんでした。しかし、名称は不明ながら『貪欲』と『暴食』を組み合わせたカースシリーズも発現させており、こちらは使用しています。

この2つを組み合わせた攻撃はそれぞれの代償を複合させる形になっています。貪欲の代償で『金銭と武具の即時破壊』『ドロップアイテムの粗悪化』、暴食の代償で『レベルの減衰』と『経験値入量の低下』を招いています。

川澄樹のカースシリーズ

弓の勇者である川澄樹が発現させたカースシリーズは、傲慢の弓です。正式名称は不明(樹はジャスティスボウと呼ぶ)ながらも能力は明らかになっています。撃った相手を『正義に目覚めさせる』という名の下に洗脳してしまう能力を持っています。代償としては『自身の意志や判断力の喪失』『思ったことはなんでも口にしてしまう』というものを持っています。

元々樹は行き過ぎた正義感を持ち合わせていました。そこにマルティが干渉したことでより加速し、その結果解放されたものとなっています。

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盾の勇者の成り上がりのカースシリーズに関する感想や評価

ここからは、既に盾の勇者の成り上がりを視聴した人の、カースシリーズに関する感想をネタバレありで一覧形式でまとめて紹介していきます。盾の勇者の成り上がりにおいて、カースシリーズの登場は、それまでの物語の1つの転換点になったとする声が多くなっています。絶望してしまった主人公が得た力と考えると盾の勇者の成り上がりらしい習得方法だったのが良かったとされています。

カースシリーズの登場は、盾の勇者の成り上がりが一気に少年漫画感を感じさせる作品になった要因になっているとする声も見られます。強さはもちろんながら、使用にリスクがあり、暴走状態になってしまうあたりが、NARUTOやBLEACHを連想させたとする声も見られるのです。

カースシリーズに関しては、原作での登場はもちろんながらもアニメでの演出も良かったとする声が非常に多くなっています。他の技とは完全に差別化された演出が行われており、必殺技感が強くなっているのがいいとする声も多いです。また、代償もしっかりと描かれることで、無闇矢鱈に使用できない形もしっかり描かれているのがいいとも言われています。

また、アニメになって演出と共に良かったとされるのが、カースシリーズを使用した状態で使用する技の詠唱です。盾の勇者の成り上がりは、あまり魔法らしい演出などがなかったため、このカースシリーズで使用する技の詠唱が、よりカッコよく見えたとするされているのです。カースシリーズの詠唱はこの記事で一覧形式で紹介したように名前に相応しい、禍々しい雰囲気を感じさせるのが良いという声も見られます。

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盾の勇者の成り上がりのカースシリーズまとめ

盾の勇者の成り上がりのカースシリーズは、勇者の負の感情をトリガーに発現する必殺技のようなものです。通常のものとは一線を画す強さを持っていますが、同時に代償も抱えるものになっています。カースシリーズで使用する技は詠唱もカッコよくなっており、まさに勇者の最終兵器的な存在といえるものになっています。

特にアニメ盾の勇者の成り上がりでは、出現時の演出や詠唱がよりカッコよく描かれているとも言われています。まだ盾の勇者の成り上がりを視聴していない人は、カースシリーズの演出や詠唱などにも注目しながら視聴してみましょう。

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