【盾の勇者の成り上がり】元康は最後死亡する？クズでうざいといわれる理由も考察

元康は盾の勇者の成り上がりで、クズと呼ばれるキャラクターです。この記事では元康について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

元康が登場する盾の勇者の成り上がりは、2012年から『小説家になろう』になろうにて、アネコユサギ先生が連載している異世界転生系作品です。2013年からはweb版を元に、大幅に加筆・修正を加える形でMFブックスレーベルから書籍化も行われています。高い人気を誇り、2022年2月時点でシリーズ累計発行部数は1100万部を突破するほどの作品になっています。

盾の勇者の成り上がりは、メディアミックス展開なども積極的に行われている作品です。2014年には漫画化も行われている他、2019年から断続的にアニメ化も行われるなどいています。また、2014年から外伝作品として『槍の勇者のやり直し』も連載されるなどしています。

図書館で四勇者についてかかれた本を手にした岩谷尚文。その瞬間に、盾の勇者として異世界に召喚されることになります。盾の勇者は人気がなく、岩谷尚文はマインという女従者だけを連れて旅に出ることになってしまいます。しかも、マインは尚文の全財産を奪った挙げ句、強姦の冤罪をかけてしまいます。信用を失った尚文は、攻撃できない自らに変わり攻撃する者を用意するため、奴隷を買うことになるのでした。

北村元康は、主人公の岩谷尚文と同じく、異世界に召喚されたキャラクターの1人です。岩谷尚文とは別の日本から召喚され、槍の勇者に選ばれました。猪突猛進な性格と、元の世界でよく似たネットゲーム『エメラルドオンライン』をプレイしていたことでゲーム感覚で生活していました。また、フェミニストであり、基本的には女の子しか仲間にしませんが、見た目が女の子であれば、男の娘でもいいことが明らかになっています。

召喚された中では最年長で、召喚された当時は21歳でした。また、基本的には仲間思いですが、考えることをせず、盲信しているとも言える状態になっています。よくも悪くも女の子には尽くすタイプですが、それもあって尚文とはお互いに敵対することになってしまいました。

元康は最後には死亡するのでは、と言われるキャラクターになっています。その理由は2つあり、1つはマインの裏切りです。そして、もう1つはスピンオフ作品である『槍の勇者のやり直し』の存在です。マインは、盾の勇者の成り上がり作中でも稀代な悪女です。そのような彼女のことを盲信してしまう性格の元康は、死亡することになるのではないかと考察されました。

また、『槍の勇者のやり直し』については、元康が主人公を務めています。このスピンオフ作品では、元康が盾の勇者の成り上がりの本編では持たなかった『時間逆行スキル』を持っているという設定になっています。この時間逆行の発動条件が、『勇者の誰かが死亡すること』であり、元康が最後には死亡するのではないかと考察されているのです。

盾の勇者の成り上がりにおいて、元康を含む三勇者は、この世界のことをゲームの世界だと思いこんでいます。それもあって、世界の危機と言える『波』との戦いに向けて、鍛錬や努力をするようなこともありませんでした。そして、波が発生すると、元康を含む三勇者は、何もすることができませんでした。その結果、パーティーメンバーは解散することになってしまうのです。

元々、元康の戦闘スタイルは、パーティーメンバーに援護射撃をさせた上で、自身が突っ込み敵を仕留めるスタイルでした。逆にいえば、パーティーメンバーがいることが前提のスタイルであったため、1人では完全に戦力外になってしまうのでした。そのようなクズな元康でしたが、最終的には、尚文によって世界が救われることになるのです。これにより、元康は、完全に絶望してしまい無気力になってしまいます。

尚文は、元康を三勇者の中でも1番恨んでいましたが、同時に、マインに利用されていることも理解されていました。これは元々の元康の性格もありますが、それ以上にマインの正体に秘密があったことが明らかになっています。マインはメルロマルクの第一王女ですが、同時に女神が転生して宿った姿だったのです。そのようなマインに半ば操られている状態とも言えるのが元康が最後には死亡するのではないかと考察される理由になっています。

結局、盾の勇者の成り上がり本編では、元康は最後まで死亡しませんでした。しかし、本編で元康が死亡してもおかしくなかったのが霊亀事件です。この事件では、元康は、他の三勇者と共に、事件の黒幕であるキョウ＝エスニナに捕らえられて、エネルギー源として利用される形になったのです。この時は死亡しても不思議ではありませんでした。

結果的にこの時は、各国の連合軍、最終的には尚文とリーシアの活躍によって救われる形で、死亡しませんでした。ただ、死亡はしませんでしたが、この事件がきっかけで元康の槍の勇者としての信用は失墜する形になっています。

元康と尚文がお互いを恨むようになったのが、マインによる、尚文の婦女暴行容疑です。フェミニストである元康にとっては婦女暴行は考えられないことであり、三勇者の中でも1番尚文を恨むことになりました。正義感が強いとも言えますが、基本的に女性の意見を尊重しすぎることで、クズのような行動に走ってしまったのです。もちろん、これはマインが上手く利用したからとも言えます。

元々盾の勇者ということで人気がなかった尚文。それに加えてマインに冤罪をかけられたことで仲間を見つけることも絶望的な状況に追い込まれてしまいます。そこで尚文は、奴隷としてラフタリアを購入したのですが、ここでも首を突っ込んできたのが元康でした。ラフタリアが奴隷であると聞いた元康は、尚文にラフタリアの解放をかけて決闘をするように命令します。

元康をクズと見ている尚文は無視しようとしますが、国の命令で、受けざるを得なくなります。決闘自体は、真面目にレベルを上げていた尚文が押していきますが、これにマインが介入。マインの介入の結果で元康が勝利を納めるのです。そして元康は、マインの介入に気づかず、当たり前のように勝ち名乗りをしてしまい読者からクズ・うざいと言われてしまうのでした。

ある村は、長らく飢饉に陥っていました。これを助けたのが元康です。ネタバレすると元康は、ゲームとしてプレイしていた時に、この問題をクエストとして知っていたのです。そのクエストの通りに奇跡の種を渡して村を救ったつもりだった元康。しかし、元康が渡した種は、封印指定されている植物の種をよく説明も見ずに渡してしまったのです。

結局その尻拭いは、尚文が行っており、その行いから元康がクズ・うざいと言われる結果になっています。

上記の決闘において、元康が勝った結果ラフタリアは解放されることになります。しかし、尚文とラフタリアが既に信頼関係を構築していたことでラフタリアは自ら尚文の元に戻ってくることになりました。その様子を見たマインは、尚文が洗脳の盾を所有しているという嘘を付きます。そして、案の定、元康はそれを盲信してしまうことになるのでした。

また、第二王女のメルティが登場して、尚文が暗殺者から彼女を助けます。そこに登場した元康は尚文にメルティ誘拐疑惑をかけるのです。そこにメルティが待ったをかけるのですが、この時もマインに洗脳の盾の話を持ち出され、元康はこれを盲信してしまうのでした。レンや樹は多少疑ってはいたため、やはり元康の盲信ぷりにクズ・うざいと言われる結果になっています。

盾の勇者の成り上がりの中で、レンと樹が殺されることになり、これが尚文がやったとして元康が尚文を討伐に出ます。当然これはデマであり、尚文は冷静に『死んだところは確認したのか？』と諭しますが、マインの教会からの情報という言葉に「俺の信じる仲間を信じる」という思考を放棄した盲信としか言えないクズ・うざい発言をしているのです。

さらにクズ・うざいと言われることになったのが、この後の展開です。結局2人は争うことになり尚文が勝利します。そこに介入してきたのが三勇教です。ネタバレすると、レンと樹を殺したのは三勇教であり、さらに尚文と元康をも亡き者にしようと企んでいたのです。ここで元康はなんと、尚文に共闘を持ちかけ、「理不尽な罪をかぶせられたまま死にたいのか？」と迷言を放つのです。まさにクズ・うざい発言になっています。

盾の勇者の成り上がりにおいて、元康の1つの特徴になっているのが、物語が進むにつれて口調が「ですぞ」になっていくという点があります。原作であるweb版では、この口調の変化は、心情の変化を表す表現方法の1つとして使用されていました。元々、元康はパーティーメンバーも全員女性であったりといわゆるハーレムを作るタイプのキャラクターでした。

しかし、最終的には死亡しかけた上に、パーティーメンバーにも捨てられたことで女性不信になってしまいます。精神状態が不安定な時期には、全ての女性が豚に見えてしまう程でした。そのようなボロボロになった元康を励ましたのが尚文の仲間の1人であるフィーロでした。

元々フィーロもナンパしていた程の元康はこのフィーロの優しさに、フィーロと飼い主である尚文に忠義を感じるようになるのです。その状態から「ですぞ」口調が登場するようになりました。

原作では、心境の変化を表現していましたが、アニメでは、マイン達に裏切られる前から「ですぞ」口調が飛び出すなどしています。ただその理由に関しては不明点が多いのが現状です。元々盾の勇者の成り上がりは、原作と書籍、そしてアニメで内容の改変が多い作品でもあります。改変の理由は様々あると考えられており、何かの伏線になるのではないか説や、より明確に表現するため説などが考えられています。

ここからは既に盾の勇者の成り上がりを視聴した人の、元康についての感想をネタバレありで、まとめて紹介していきます。槍の勇者である元康ですが、四聖勇者の中でも特にうざい・クズなキャラクターであるとされています。態度や言い分など、登場する度にこれだけ鼻につくキャラクターも珍しいと言われる程になっています。その結果、最後には死亡するのではないかとさえ言われる程になっているのです。

盾の勇者の成り上がりのファンの間では、基本的には元康の性格に問題があるとされています。その一方で、マインのせいである割合も大きく、同情的な意見もあります。マインに目を付けられたせいで、より酷くなっているとする声もあります。結果的に考えることを放棄して盲信しているので、実質死亡してるも同じとさえ言われる結果になっているのです。

元康は、最後には、精神をすり減らし心が壊れてしまいます。その前後では「ですぞ」口調を含め様々変わっているのです。あまりにも違いすぎて別のキャラクターにさえ思えると言われる程になっています。その有様は1度死亡したようとも捉えられる結果になっているのです。

盾の勇者の成り上がりでは散々、元康はクズ・うざいと言われてきました。そのような元康の見方が変わるのが槍の勇者のやり直しだとする声も多いです。元康が極端である性格こそ変わりませんが、盾の勇者の成り上がり本編との関わりも強くなっています。クズ・うざいと言われ続けてきた元康を主人公に据えるのも凄いとも言われる結果になっています。

盾の勇者の成り上がりの元康は、槍の勇者に選ばれたキャラクターです。盲信しやすい性格とマリンという存在もあり、最後には死亡するのではないかとも考察されるキャラクターになっています。盾の勇者の成り上がり本編の最後の時点では死亡していません。ただ盾の勇者の成り上がりは槍の勇者など外伝作品なども続いており、今後どこかで死亡する可能性もあるのではないかと考察も続いているのです。

盾の勇者の成り上がり自体、アニメ化などさらなるメディアミックス展開も予定されています。その後の展開次第では、元康が死亡する可能性もあります。今後も盾の勇者の成り上がりの展開に注目してみましょう。