【嘘喰い】伽羅は生きてる？最強キャラとも言われる男の死亡シーンをネタバレ

この記事で特集するのは、漫画「嘘喰い」の立会人の中でも最強と言われる実力者、伽羅（きゃら）です。これから謎に包まれた少年時代や主人公・斑目貘との関係などを解説していきますが、その前にまずは嘘喰いの作品情報をお届けしましょう。最初に作品の概要説明、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

「嘘喰い」は、日本の漫画家・迫稔雄氏が創作した漫画です。この作品は、週刊ヤングジャンプの2006年24号から2018年3・4号合併号まで連載され、全49巻のコミックスが刊行されています。コミックスの累計発行部数は、2022年7月現在で実に1000万部の大台を突破しています。

さらに、漫画「嘘喰い」の連載開始から10周年の節目となる2016年5月に実写映画化が発表され、約5年後の2022年2月11日に公開されました。また、映画公開前の2021年には、スピンオフ漫画「嘘喰い -立会人 夜行妃古壱-」が週刊ヤングジャンプにて連載されています。

梶隆臣は、ギャンブル中毒に陥って多重債務を抱え、サラ金や闇金業者から逃げ回る日々を過ごしていました。ある日、偶然パチンコ屋で伝説的なギャンブラー・斑目貘と出会います。彼は秘密俱楽部「賭郎」の長の座を賭けた「屋形越え」に敗れ全てを失いますが、捲土重来の好機を狙い再び屋形越えに挑戦することを決意していました。そんな斑目を支えようと、ギャンブル中毒の青年・梶は彼の協力者になることを決めました。

ここからは、メインテーマである嘘喰いの伽羅（きゃら）の話題に入っていきます。伽羅は、漫画「嘘喰い」に登場するキャラクターの名前です。作中に彼の年齢や誕生日を示す描写はなく、謎に包まれた存在となっています。詳しくは後述しますが、伽羅は少年時代を香港のスラム街で孤児として過ごします。独りで生きていくため、伽羅はマフィアとの抗争にも恐れることなく立ち向かい、不屈の戦闘能力を培ってきました。

伽羅（きゃら）は、過去に嘘喰いの主人公班目獏のたった1人の仲間だったことがあり、暴力性が全身から表れている獰猛な人物です。過去には秘密俱楽部「賭郎」に所属し、0から100番まである立会人の序列の中で”零號（ぜろごう）”という最高位に就いていたこともあります。

闇ギャンブルを運営する賭郎でのし上がるには、高い暴力性はもちろんのこと、明晰な頭脳も兼ね備えていなければなりません。伽羅はそれらを高い次元で併せ持っていました。嘘喰い作中では、主人公・班目獏の策略をいとも容易く見破った上であえて静観するシーンが登場します。後に伽羅は、獏の専属立会人に選ばれました。

また、伽羅は様々な格闘気を身に付けることにより、嘘喰いでも最強の存在として君臨します。「生きて抜けることは不可能」とまで言われた賭郎を無事に抜けることのできた唯一の人物でもあります。嘘喰いの廃坑のテロリスト編では、武器商人のカール・ベルモンドのボディーガードとして雇われ、その後も雄牛の子宮編ではカールのピンチを救いに駆けつけています。兄貴肌で面倒見の良い一面も持っていました。

嘘喰いのキャラの中で、伽羅（きゃら）と貘は互いに最も信頼し合っている間柄と言えるでしょう。伽羅は強者ぞろいの嘘喰いのキャラの中でも最強であり、戦闘に参加した全ての人間から警戒されるほどです。貘は、プロトポロス編で伽羅を闘技場に投入する際、伽羅の敗北を一切考慮せずに作戦を立てていました。

貘は伽羅を信頼していましたが、それは伽羅が過去から現在に至るまで勝ち続けていたからです。しかし、お互いの強さに対するリスペクトは強いものの、梶やマルコとのような友情は希薄で、むしろ戦友やパートナーといった関係に近いと言えます。

伽羅の興味も貘が勝ち続けることにあったため、貘が敗北を喫すると彼から離れていきました。貘の最初の屋形越えでの敗北は彼が意図的に仕組んだものでしたが、それを伽羅には明かしていませんでした。

次に、ベールに包まれた伽羅（きゃら）の少年時代を探っていきます。伽羅は、香港のスラム街で孤児として少年時代を過ごします。香港のスラム街にいた孤児でした。そこで、現在は密葬課の課員である三鷹花のと出会い、彼女の援助を受けていました。

その頃からキャラは格闘センスが抜群で、マフィアと単独で戦っていたくらいです。伽羅にとっては毎日が戦いの連続であり、敵を倒すとさらにその格上の人物から報復を受けることもありました。しかし、そんな厳しい状況にあっても、伽羅は無敗で戦い抜くことができました。

苛烈を極める戦いの中で、伽羅（きゃら）は果たしてまだ生きてるのでしょうか？ここからは伽羅の戦いを解説し、彼がまだ生きてるのかあるいは最後に死亡してしまったのかについて考察していきます。まず、伽羅を語る上で外すことのできない、キョンホ・ジョンリョ戦について解説します。

プロトポロス編で、秘密倶楽部「賭郎」を乗っ取ろうとするidealの刺客として登場したのが、「生きる都市伝説」と呼ばれるボディーガードのキョンホ・ジョンリョです。彼は契約した者が殺された場合、必ず殺した者を見つけ出し仇を討つというルールを守り続ける男であり、超人的な動体視力と反射神経を身に付けています。

伽羅との戦いでキョンホ・ジョンリョは圧倒的な優位に立ち、伽羅はかつてないほどの苦戦を強いられます。キョンホ・ジョンリョの厳しい攻撃により、伽羅は防戦一方となります。しかし、敗色濃厚となった状況の中、伽羅は自らの右腕を犠牲にした渾身の一撃を放ち、全身に傷を負いながらも何とか勝利を手にしました。

激しい戦いの末、勝利を掴んだ伽羅でしたが、キョンホ・ジョンリョから負った傷が致命傷となり、最終章を迎える前に彼は死亡してしまいました。別の場所で作戦を遂行していた獏は、伽羅死亡の報に接し生きてるころの姿を思い出し涙を流します。この涙を見て、2人の強い絆を感じたという読者も多かったようです。

キョンホ・ジョンリョとの激しい戦いの末、伽羅（きゃら）は命を落としてしまいますが、意外なことに嘘喰いの読者の間で彼がまだ生きてるという噂が広がりました。連載当時、最強の男・伽羅が最後に死亡したというショッキングな展開に、読者は驚きを禁じえませんでした。しかし、多くの読者は「彼は実はまだ生きてるはずだ！ここぞという場面で再登場するに違いない！」と、伽羅の生存説を信じたのです。

「嘘喰い」は多くの形勢逆転劇が繰り広げられる作品であるため、伽羅生存説は多くの読者から支持を得ています。プロトポロス編での登場はなくとも、その後の展開で再登場するのではないかという期待は非常に高く、実際に一番熱い場面で再登場することが予想されていました。

読者たちの単なる願望に過ぎないとも考えられますが、その願望にはある理由が存在しています。伽羅は、体がガスによって膨張し最後には見るも無残な姿になってしまいます。すると彼の死体がある敵のキャラクターに似ていたのです。そのため、別の人間の死体と入れ替えただけであり、伽羅はまだ生きてるというミステリーのような話が浮上したのです。

しかしながら、作品の後半で改めて伽羅の死亡が描かれ、公式に伽羅生存説は否定されました。「嘘喰い」完結までの間、伽羅の再登場はなく、彼の死亡は確定となります。しかし、それでもなお彼の死亡を受け入れられないファンたちによって、今でも伽羅生存説は唱えられ続けています。

”暴力の体現者”と称されることもある伽羅は、実際にどれだけの強さを持っているのでしょうか？彼が所属していた秘密倶楽部「賭郎」には、退会するためのルールが存在しません。すなわち退会＝死亡ということになっているのです。ところが、賭郎の最高位「零號」であった伽羅は、最後まで生きたまま倶楽部を脱退することに成功しています。つまり、伽羅は命を狙ってくる他の立会人たちを返り討ちにしていたのです。

闇のギャンブルを支配する立会人たちが、武術の一流の使い手であることは疑う余地もありません。しかし、そんな彼らを返り討ちにしているという事実から、伽羅の強さが並大抵ではないことは明らかでしょう。

伽羅が戦闘に挑むと、その戦いは頂上対決と形容され、それが覆されるのではないかという不安と期待が交錯します。読者は対戦を見て彼がやはり最強であると思い知らされ、ますます彼に魅了されていきました。

次に、嘘喰いの立会人の中でも最強との呼び声が高い伽羅（きゃら）の強さを実感するために、伽羅の戦闘シーンを具体的に見ていきます。

最初に紹介する伽羅の戦闘シーンは、マルコとの一戦です。マルコは本作主人公・獏の仲間の1人であり、凶暴な別人格「ロデム」を発現します。通常は獏によってその強靭な力が制御されていました。伽羅は、廃坑のテロリスト編に獏たちの敵として登場し、マルコと対決しました。

結果的には、マルコが辛うじて勝利しましたが、実はマルコ自身が作中最強であることを考えると、互角の戦いを繰り広げた伽羅はやはり最強レベルの強さを持っていると言えます。

次に注目すべき戦いは、立会人の夜行丈一とidealの幹部カラカルとの三つ巴の戦闘です。夜行丈一は、「パーフェクト取立人」とか「無敵の死神」と称される立会人の夜行妃古壱の弟であり、S級掃除人として知られる強力なキャラクターです。一方、カラカルはidealの幹部で、高い知能と強さという点では彼もまた強力なキャラクターと言えます。

伽羅は夜行丈一とカラカルとの戦いで、カラカルから「やや優れた強さを持つ」と評価されます。激しい肉弾戦と迫力あるスピード感が描かれ、実力者たちから認められた伽羅のかっこよさが光る戦いとなっていました。

ここからは、嘘喰いの中で伽羅が発した名言の数々を紹介していきます。最初は、地下道で行われた夜行丈一とカラカルとの三つ巴戦の後で伽羅が発した名言です。彼自身が誰からも「最強」と認められているからこそ、こうしたセリフも名言として光り輝くのでしょう。

次に紹介する名言は、伽羅がプロトポロス編で死の淵をさまよっていた時に獏のことを思って絞り出すように吐いたセリフです。

伽羅は、純粋に強さだけを追求しており、貘に興味を抱いたのも、彼が誰にも負けない頭脳を持っていたからです。貘が屋形越えで敗北した後、伽羅は獏への興味を失い彼から離れていきました。その後再会してもお互いを思いやる気持ちは消失していましたが、最後になってようやく貘への思いが伽羅の口をついて出てきたようです。

最後に紹介する伽羅の名言は、プロトポロス編で闘技場に登場した伽羅が発したセリフです。自身を「強者」と豪語し奴隷を虐げていたつね男に対し、弱者である梶やチャンプたちは闘技場で生き残るために必死で戦います。彼らの覚悟を後押しするように、伽羅のセリフは描かれています。このようなセリフは、常に強さを追求してきた伽羅ならではのものと言えるでしょう。

ここまで漫画「嘘喰い」の伽羅（きゃら）特集をお届けしてきましたが、最後に伽羅に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、嘘喰いの伽羅が生きてることを信じて疑わない方のツイートからです。作者が死亡したと言っても信じないほど強い確信を持っているようです。

続いて紹介する嘘喰いの伽羅に関する感想も、伽羅の死亡を受け入れられないファンのツイートからです。これから何を楽しみに嘘喰いを読めばいいのかわからないと嘆いていました。

最後に紹介するのは、嘘喰いの伽羅に惜しみない賛辞を送るツイートからです。最後まで己の強さを信じ、友との約束を守り切ったと伽羅の生き方を讃えていました。
 

ここまで「嘘喰いの伽羅（きゃら）は生きてる？」と題して、漫画「嘘喰い」の強者ぞろいの立会人の中でも最強キャラと言われる男の死亡シーンを中心にネタバレで解説してきました。

伽羅は、嘘喰いの主人公・班目獏の唯一の仲間として登場し、秘密俱楽部「賭郎」の立会人の中でも最高位にあたる「零號（ぜろごう）」だった人物です。高い暴力性に加えて明晰な頭脳も兼ね備えており、強者ぞろいの立会人の中ですぐに頭角を現わし頂点に立ちました。

「生きる都市伝説」と呼ばれるキョンホ・ジョンリョとの戦いかつてないほどの苦戦を強いられた伽羅ですが、最後は身を挺した渾身の一撃で何とか勝利を手にします。しかし、この時に負った傷が致命傷となり命を落としてしまいます。ところが、彼の死亡を信じたくない熱烈なファンにより、伽羅はまだ生きてるとの伝説が支持され続けるといった事態になりました。