亜人のアニメがひどい？面白いという感想・評価や原作漫画との違いも解説

亜人は、桜井画門先生が漫画雑誌『good！アフタヌーン』にて連載していたアクション漫画作品です。単行本1巻までは、三浦追儺先生が原作を担当していましたが、第2巻からは桜井画門先生のみで制作されています。原作漫画は2012年から連載開始し、2021年で最終回を迎えています。単行本は全17巻となっています。

また、2016年には全2クールにて亜人のアニメが放送されています。アニメ第1クールは2016年の1月16日から4月9日まで放送され、アニメ第2クールは同年の10月8かから12月24日までの放送となりました。アニメは全26話となっています。物語に登場する"亜人"は、死ぬことがない人の姿をした生物ということもあり、グロテスクなシーンなども登場します。

亜人はアニメだけではなく実写映画化もされており、原作ファンやアニメの視聴者の注目作品となりました。実写映画版が公開されたのは、亜人のアニメの放送が終了した翌年の2017年9月30日です。主人公の永井圭の役は、『るろうに剣心』の主人公・緋村剣心などの役を演じられている、人気俳優の佐藤健さんです。また、主題歌はTHE ORAL CIGARETTESの『BACK MEMORY』が起用されました。

亜人の物語は、主人公が死なない体ということもあり、グロテスクなシーンが度々登場します。実写版の亜人にも一部、原作漫画のようなグロテスクシーンが含まれているものの、原作漫画より緩和されています。そのため、年齢規制のレーティングはGとなっており、極度にグロテスクなシーンが苦手な人以外は楽しめる作品となっています。

原作漫画が人気となっている亜人ですが、アニメを見た人からは「ひどい」という声もあがっています。亜人のアニメが「ひどい」と言われている理由には2つあり、「作画のフルCGがひどい」という感想と「内容がグロくてひどい」という感想があげられています。まずは、「作画のフルCGがひどい」という感想について紹介します。

アニメの亜人はフルCGで制作されており、その結果、登場人物の表情が乏しいというデメリットが発生しています。2016年のアニメでは、CGの動きにまだ違和感がある作品が多く、亜人もそのようなアニメ作品の1つとして評価されているようです。

亜人のアニメが「ひどい」と言われている理由の2つ目は、物語の内容がグロテスクであるというものです。"亜人"と呼ばれている人種は、いくら体を損傷しても死なないという特徴があります。そのため、作中では亜人たちに非道な人体実験をするグロテスクなシーンが度々登場しています。そのような描写により、アニメを見ている視聴者から「グロすぎる」「見ていて気分が悪くなる」という感想があげられているようです。

亜人は、2012年に連載が開始された漫画を原作とする作品です。原作漫画は全17巻で完結しており「面白い」と高評価を受けている作品です。その「面白い」という読者の感想や評価により、2016年にアニメ化の運びとなりました。しかし、原作漫画とアニメでは、内容に幾つもの違いが見られています。

そのため、原作漫画と同じ内容を期待していた漫画読者からは「漫画は面白いのにアニメはつまらない」と低評価を受けています。アニメから亜人を見始めた人には「グロいけど面白い」という感想もあげられています。こちらの項目では、亜人の原作漫画とアニメの違いや、どちらから見た方が面白いのかを紹介します。原作漫画もしくはアニメを見て「面白い」という感想を持った人も、もう一方を見る際の参考にしてみてください。

原作漫画の第2巻では、「亜人のアニメと漫画の内容が違う」という感想があがっているのは、バイク事故を引き起こした大学生の中村慎也のエピソードです。中村慎也は、事故により頭部が切断されるというグロテスクな体験をします。しかし、そのような状態でも生きていたことで、亜人だというとこが発覚します。この事件は後に"中村慎也事件"と呼ばれる重要エピソードとなります。

原作漫画では、グロテスクでありながらも、読者に衝撃を与え「面白い」と言われる要素となりました。しかし、アニメの亜人では、このエピソードについては詳しく描かれていません。そのため、原作漫画を読んで「面白い」と評価した人からは、アニメ版のこちらのシーンは低評価となっています。

原作漫画とアニメの違い2つ目は、原作漫画の単行本第4巻の内容について紹介します。原作漫画の第4巻には、亜人テログループに所属する老人・佐藤の活躍が描かれています。佐藤は、亜人に対する人体実験に携わったグラント製薬に乗り込みます。原作漫画とアニメでは、この襲撃シーンでの佐藤の行動が大幅に変更されています。

原作漫画の単行本第5巻の内容とアニメ版の違いは、村からの逃走方法です。主人公の永井圭は、亜人の研究所から逃げ出し、とある村に逃げのびます。その際に、山中という老女に出会い、匿ってもらうことになります。

その後、村人が警察に亜人がいると通報されたことで、永井圭は追い詰められることになりますが、その展開が原作漫画とアニメでは違うものとなっています。両作品を見た人の感想では「アニメの方が緊張感があって面白い」という評価が見られています。

原作漫画の第6巻から9巻では、ビルでの攻防戦が描かれました。主人公の永井圭が亜人テログループの佐藤と対決するという展開は同じとなっていますが、佐藤の登場の仕方に違いがあります。また「アニメでは秘密兵器が登場するという展開が面白い」と、アニメ視聴者から評価されています。

原作漫画の10巻とアニメでは、主人公の永井圭の復活の方法に違いがありました。原作では、気落ちしている永井圭が立ち直るきっかけとなったのは、自身の母親でした。母親と電話をしたことで永井圭は復活する流れとなります。一方、アニメでは、永井圭を元気づけたのは母親ではなくカイでした。原作とアニメでは母親の性格に若干の違いがあり、永井圭を支える人物が変更されたのは、その設定が理由となっているようです。

同じ亜人として行動を共にしていた佐藤と田中ですが、1度仲違いをしてしまいます。アニメでは、その後2人が和解する展開となりましたが、原作漫画では田中が永井圭の仲間になりそうなそぶりを見せます。田中の行動によって、物語の展開が原作漫画とアニメで大きく変わるため、どちらも見ている人からは「原作漫画とアニメ版の内容をどう一致させるのだろう？」と注目されています。

上記の項目で紹介したように、亜人の原作漫画とアニメには若干の違いがあります。そのため、どちらから見るのがいいのか迷っている人もいるのではないでしょうか？亜人の原作漫画とアニメを両方見た人の感想では「どちらから見ても面白い」という感想があがっています。設定や登場人物は同じものの、それぞれ違った雰囲気と個性があるため、どちらから見ても楽しめるようです。

亜人のアニメで主人公・永井圭の声を務めたのは、声優の宮野真守さんです。他のアニメ作品では『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイ、『新テニスの王子様』の越前リョーガ、『DEATH NOTE』の夜神月などの声も担当しています。

『ちはやふる』の綿谷新、『黒子のバスケ』の日向順平、『進撃の巨人』のライナー・ブラウンなどの声優キャストとして活躍されている細谷佳正さんは、亜人のアニメで海斗役として出演されました。低音ボイスが印象的な人気声優です。

福山潤さんは、初代声優アワードの主演男優賞や、アニメグランプリ2006の最優秀男性声優賞に選ばれた実力派声優です。亜人以外の作品では『青の祓魔師』の奥村雪男、『暗殺教室』の殺せんせー、『コードギアス』のルルーシュ・ランペルージなどのキャラクターを演じています。

亜人の重要キャラクターである佐藤の声を担当したのは、大塚芳忠さんです。大塚芳忠さんは『スラムダンク』の仙道彰、『NARUTO』の自来也、『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉といった、主人公の強敵や師匠などの声を務めることも多い声優として人気です。

『SchoolDays』の伊藤誠、『鬼滅の刃』の魘夢、『Free！』の竜ヶ崎怜などの声を演じた経歴のある平川大輔さんは、亜人のアニメでは田中功次役にキャスティングされています。柔らかい声質が特徴的で、残忍キャラやヘタレキャラなどの役を演じる傾向が多い声優です。

櫻井孝宏さんは『おそ松さん』の松野おそ松、『鬼滅の刃』の冨岡義勇、『ファイナルファンタジー7』のクラウド・ストライフなどを代表作に持つ声優です。ファミ通アワード2010の男性キャラクターボイス賞や、第6回声優アワードの海外ファン賞などを受賞されており、人気声優として活躍されています。

アニメの亜人で下村泉を演じた小松未可子さんは、声優の他に女優業や音楽活動もされています。代表作のアニメキャラクターには『アオハライド』の村尾修子、『宝石の国』のシンシャ、『呪術廻戦』の禪院真希などがあります。

オグラ・イクヤ役で亜人に出演された木下浩之さんは、アニメ以外にも海外ドラマや洋画の吹き替え声優として、数多くの作品に出演されています。亜人の他には『名探偵コナン』のコルン、『ガンダム Gのレコンギスタ』のグシオン・スルガン、『Go！プリンセスプリキュア』の海藤つかさといったアニメキャラクターを演じられています。

「グロい」「ひどい」という感想や評価を寄せられることもある亜人のアニメですが、こちらの方は「面白い」と評価されています。主人公が人間ではなかったという衝撃的な展開や、次々と巻き起こるハプニングやアクションシーンが高評価を得ているようです。

現在の技術ではまだ違和感を拭いきれないことから、CGアニメは賛否両論の評価を得ることが多いです。しかし、こちらの方は「亜人のCGアニメは良かった」と感想をあげられています。亜人の作画を担当したアニメーション制作会社・ポリゴン・ピクチュアズは、これまでにディズニー・チャンネル内の『ツムツム』やホラーゲーム『零 －刺青ノ聲－』、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』などの開発に携わっています。

こちらの方は「亜人のアニメと漫画のストーリーが違うのではないか？」と気づいたようです。亜人はアニメと原作漫画で、大まかな設定やストーリーは共通しています。しかし、要所要所での登場人物の行動やキャラクターの設定が違っているため、それぞれの作品で別の面白さを堪能することができます。

「ひどい」「グロい」と低評価の感想も散見されている亜人のアニメですが、こちらの方のように「面白かった」という評価をされている人も多いようです。こちらの方の感想のように「期待せずに見始めたけど、予想外に面白かった」「好きなアニメの1つ」というツイートも見られています。

以上、亜人のアニメがひどいと言われている理由を紹介してきました。亜人のアニメが低評価を受けている主な理由は、「CGアニメなので違和感がある」「内容がグロテスクなのできつい」「原作漫画とアニメの展開が違う」という点にあるようです。しかし「CGアニメとしては見やすい」といった意見や、「スリルがあるストーリーが面白い」という視聴者の声も見られています。

また、原作漫画とアニメでは物語の展開が違うものの「それぞれのストーリーに個性があって2度楽しめる」という意見も寄せられていました。亜人のアニメは、2023年4月現在までに第2クールとして放送されています。動画配信サイトやDVDレンタルで見ることができるので、亜人のアニメが気になった人は、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか？