【ワンピース】ロジャーは不治の病で寿命を知っていた？ルフィも同じ病気？

尾田栄一郎による漫画「ワンピース」は、週刊少年ジャンプで連載中の海洋冒険ファンタジー作品です。2023年で26年という長期連載となり、コミックは2023年3月に105巻が発売されました。1999年開始のワンピースのテレビアニメは2004年第207話から、当時、フジテレビ製作のアニメ作品では初となるデジタルハイビジョン放送となりました。また、2021年には1000話を超えるなど、長年にわたって愛されている作品です。

激しいバトルや感動シーン、仲間同士の友情や絆が描かれているワンピースは、王道の少年漫画として人気を集めています。世界中で愛されるワンピースは、コミックの累計発行部数が5億1000万部を超え、2022年公開の劇場版第15作品目となる「ワンピースFILM RED（フィルムレッド）」が、全世界で大ヒットを記録しました。

海賊王ゴールド・ロジャーは処刑直前に「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を、この世のどこかに置いてきたと宣言します。そこから、秘宝を狙う海賊たちがしのぎを削る時代に突入します。海賊王を志す17歳のモンキー・D・ルフィは旅立ち、大切な仲間たちと出会います。やがて麦わらの一味と呼ばれるようになったルフィたちは、様々な海賊たちとのバトルや別れを経験し、友情を築いていきます。

ゴールド・ロジャーは、ゴール・D・ロジャーといい、「この世のすべてを手に入れた男」と呼ばれる海賊王です。出身地は東の海、ロジャー海賊団を率いており、船はオーロ・ジャクソン号、懸賞金は55億6480万ベリーです。覇気は覇王色、見聞色、武装色を備えています。家族は妻のポートガス・D・ルージュ、息子はポートガス・D・エースです。24年前、故郷のローグタウンで処刑されました。

ワンピースの漫画959話の後半から描かれた、ワノ国過去編で、ロジャーは「寿命（おわり）が近い」という発言をしています。何故、ロジャーはこのような発言をしたのでしょうか？ここでは、ロジャーが自分の寿命が残りわずかであることを知っている理由についてみていきます。

ロジャーが自身の寿命に関する発言をしたのはワノ国過去編の965話です。ロジャーがこの発言をした経緯をみていきます。光月おでんが白ひげ海賊団の船に乗り込んで4年が経ったころ、不穏な雰囲気が漂う島を発見します。上陸してみると、ロジャー海賊団が海軍兵士たちとの戦いを終えたところでした。海兵たちの手応えのなさに退屈を感じていたロジャーは、白ひげがやって来たことを喜びます。

ロジャーは久しぶりに会えた白ひげと、早速、一戦を交えようとします。たった今、海兵と戦ったばかりだと言って、レイリーはロジャーを止めようとします。しかし、ロジャーは自分の寿命があと少しで尽きる、白ひげと会うのもこれが最後かもしれないと言います。このセリフで、ロジャーが自身の寿命（おわり）が近いことを悟っていることが分かります。

なぜ、ロジャーは自分の寿命（おわり）が近いことを知っているのでしょうか？それは、ロジャーがこのセリフを言う数年前に、不治の病を患ったからだということです。このことは、ロジャー海賊団のレイリーが明らかにしています。この不治の病は、たとえ名医であっても治すことができないと言われています。病気の症状を和らげることはできるということで、それをロジャー海賊団の船医クロッカスが行っていました。

ロジャーが患っている不治の病とは、どのような病気なのでしょうか？頑丈な肉体と精神力を持つロジャーが先天的な病気を抱えていたとは考えにくく、また、内臓や脳などの何かの病気である可能性も考えられないと言われています。そこで、考えられているのは「呪い」です。海賊団の中でロジャーだけが不治の病を発症しているということで、この「呪い」は、ロジャーにだけ作用するものだったのでは？と考えられています。

ロジャーが自分の寿命（おわり）が近いことを知っている理由については、イム様との関係も考えられています。世界政府に君臨する五老星よりも、さらに高い地位にあり、世界の王と呼ばれるイム様は、歴史から抹消すべき人物を決めることができます。抹消すべき人物とは、世界政府を頂点とした世界の均衡を乱す者で、そのような人物をイム様は消してきました。

今は、ルフィやしらほし、黒ひげ、ビビなどがその候補者となっています。当時、大海賊だったロジャーもイム様にとっては消してしまいたい人物だった可能性があります。ロジャーは、象主（ズニーシャ）や海王類の声を聞くことができるルフィと同じように「万物の声を聞く」という能力を備えています。

ロジャーはこの能力によって、偶然、イム様の思考を読み取ってしまったかもしれないということです。ロジャーは自分の寿命が少ししか残っていないことを知り、白ひげと出会ったときの「寿命（おわり）が近い」という言葉になったと考えられています。

ワンピースのロジャーが不治の病にかかっている可能性や、イム様との関係についてみてきました。ここからは、ルフィがロジャーと同じ病気にかかっているという説があり、その可能性を考察していきます。

グランドラインに入ったルフィたち麦わらの一味が、太古の島リトルガーデンに上陸したとき、ナミがたちの悪い虫に刺されて病気になったことがありました。辛い症状に苦しんでいるナミに、ルフィは「病気というものはそんなにつらいのか？」というような言葉を掛けています。このことから、ルフィは病気になったことがないと考えられ、ロジャーと同じ不治の病にかかっている可能性は低いということです。

ゴムゴムの実が不治の病を発症する上で、何らかの関係があるのでは？という説があり、ここでは、ロジャーがゴムゴムの実の能力者だった可能性について考察していきます。ゴムゴムの実といえば、ルフィが7歳のとき、シャンクスが持っていたゴムゴムの実を食べてしまい、その能力者になりました。悪魔の実は、それを食べて能力者になった者が死亡すると復活することになっています。

かつてロジャー海賊団で見習いだったシャンクスがゴムゴムの実を持っていたことで、元の持ち主はロジャーだったのでは？と推測されたということです。ただ、ロジャーがゴムゴムの実の持ち主であったなら、ルフィがゴム人間としての能力を見せた際、ロジャーと行動を共にしていたバギーや、または、海軍などが何らかの反応を示したはずです。

しかし、作中でそのようなシーンは見られません。また、カイドウがロジャーについて、能力者ではなかったと言っており、ロジャーはゴムゴムの実に限らず、どの悪魔の実の能力者でもなかったと考えられます。これらのことから、ゴムゴムの実は不治の病の発症に関わっているかどうかは不明ですが、ロジャーはゴムゴムの実の能力者ではないことがわかりました。

ルフィが不治の病である可能性は低いということでしたが、病気ではなくてもこれまでの冒険や戦いの中で、彼の体は何度も大きなダメージを受けてきました。これまでのルフィの戦いの中でも王下七武海との連戦は壮絶なものでした。スリラーバーク編で麦わらの一味とゲッコー・モリアの激戦の後、気絶したルフィや、すでに体力の限界を超えた麦わらの一味の前にバーソロミューくまが現れ、彼らに襲い掛かります。

世界政府から麦わらの一味の抹殺命令を受けていたバーソロミューくまですが、ルフィの首だけで譲歩しようと提案します。しかし、ロロノア・ゾロが拒否し、代わりに自分の首を持っていけと言います。このようなゾロの男気に対して、くまは、ゾロの首ではなく、ルフィが体に受けた苦痛と疲労をゾロの体に移すことを提案します。ゾロ自身も大きなダメージを受けているにもかかわらず、その提案を受け入れます。

このときゾロが受けたルフィの苦痛と疲労は壮絶な痛みを伴い、ゾロの体にとてつもないダメージを与えました。このように、ルフィの体は数々の戦闘で大きなダメージを受けており、不治の病ではありませんが、かなりの負担になっていると考えられます。

ルフィはインペルダウンでも体に大きな負荷がかかりました。処刑を待つ身のエースを救おうと、インペルダウンに潜入したルフィは、署長のマゼランに猛毒を浴びせられます。全身に猛毒を浴びたルフィは生命の危機におちいりますが、イワンコフの治療によって回復することができました。その治療は想像をはるかに超える苦痛をともなうもので、さらに、ルフィの10年分の寿命を差し出すことになりました。

ルフィが今後、不治の病を発症した場合、麦わらの一味の船医であるチョッパーが治療すると考えられています。チョッパーはワノ国編の兎丼で、百獣海賊団の大看板クイーンが作った細菌兵器「氷鬼」に感染した者たちを治療し、氷鬼の無効化にも成功しています。氷鬼はクイーンが自身で最高の出来と言うほどの毒性があるにもかかわらず、チョッパーは医師としての能力をフルに発揮しました。

チョッパーは「万能薬になる」と宣言しており、どのような病気でも治せる医者になることが目標です。このように、医師として優れた頭脳を持つチョッパーなら、ルフィが不治の病を発症したとしても、治療できるのではと言われています。

不治の病を発症しているというロジャーですが、実は生きているのでは？という説があります。ここでは、ロジャーの生存説について考察していきます。

ワンピースの作者の尾田栄一郎はコミック82巻のSBSで、ロジャーの年齢に関する興味深い発言をしています。SBSに寄せられた質問のコーナーで、シルバーズ・レイリーの年齢は？という質問に「78歳」と答え、さらに、「ロジャーは77歳、センゴクは79歳、ガープは78歳、おつるは76歳」と答えています。このように、今も生きているキャラクターと共にロジャーの年齢も明らかにしています。

質問になかったロジャーの年齢を、しかも「生きているなら」という言葉も無く答えたことで、ロジャーが生存しているのでは？という説が語られるようになりました。ロジャーが処刑されたことは、多くの人が知っており、事実です。ただ、ロジャーの身体は無くなっても魂は今でも生き続けている可能性があるということです。

ロジャーの魂が宿っているところは「ラフテル」で、いつか、誰かがたどり着くのを待っているのかもしれないということです。そして、ロジャーによって「ワンピース（ひとつなぎの大秘宝）」の全貌が語られるのでは？と考えられています。

ロジャーは、偉大なる航路（グランドライン）の最後の島に到達し、この島の秘宝とされる「ワンピース」を前にして涙が出るほど笑いました。そして、この島を「ラフテル」と名付けました。この「ラフテル」と叫ぶシーンに感動したという感想です。

ワンピースのアニメで描かれたロジャーと白ひげのバトルシーンについての感想です。白ひげとの再会を喜んだロジャーは、自分の寿命（おわり）が近いことを告白し、最後になるかもしれないバトルを楽しみました。この二人のバトルシーンは最高だったという感想です。

こちらの方は、漫画で見たロジャーと白ひげのバトルシーンに震えたという感想です。二人のバトルシーンは漫画の第966話で描かれています。

ワンピースのロジャーは不治の病を発症しており、寿命が残りわずかであることを、ロジャーは知っている発言をしていました。不治の病の正体や原因は不明だということです。ルフィも不治の病にかかっているという説や、ゴムゴムの実が関係しているという説もありました。しかし、今のところルフィが発症している様子はなく、ゴムゴムの実と不治の病の関係も不明でした。

また、ロジャーの生存説についてみてきました。ロジャーはローグタウンで処刑されましたが、魂はこの世に残っているのでは？という説がありました。ここまで、ワンピースのゴールド・ロジャーが不治の病を発症していることについてのまとめでした。