【頭文字D】中村賢太は高橋啓介を敬愛するシルビア乗り！MFゴーストでも登場？

頭文字D（イニシャルD）の主人公・藤原拓海とエースの座を争う高橋啓介の愛弟子として登場するのが、この記事で特集する中村賢太です。これから、中村賢太（ケンタ）のプロフィールや現在の職業、そして活躍の数々を取り上げていきますが、その前にまずは頭文字Dの作品情報をお届けしましょう。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

頭文字D（イニシャルD） は、日本の漫画家・しげの秀一による走り屋たちの日常を描く漫画作品です。しげの秀一の走り屋漫画としては、「バリバリ伝説」および「トンネルぬけたらスカイ☆ブルー」に続く第3作目となります。

本作頭文字Dは、講談社の週刊ヤングマガジンにて1995年30号から2013年35号まで連載されました。また、単行本はヤンマガKCより全48巻が刊行され、2022年12月時点での発行部数は累計で5600万部を突破しています。

頭文字Dのメディア展開としては、原作漫画に基づくアニメ作品（テレビアニメ・劇場版アニメ）や実写版の香港映画「頭文字[イニシャル]Ｄ THE MOVIE」、ビデオゲーム、パチスロ、ドラマCDなど数多くの作品が制作されています。ちなみに、アニメ関連のCDは70万枚、ビデオ・DVD合わせて50万本の販売実績を残しています。

また、原作漫画第1話の冒頭にて作品の年代を199X年と表記していることから、頭文字Dは90年代を舞台にした漫画であることがわかります、しかし、ランサーエボリューションVIIやZ33型フェアレディZなど2000年代に発売された車も登場していますので、必ずしも現実の時間軸には捉われていないようです。

頭文字Dは社会にも大きな影響を与えています。作品に登場した車の人気が再燃するのです。主人公・藤原拓海の愛車・ハチロク（トヨタ・スプリンタートレノ・AE86型）は、漫画連載終了の26年前・1987年に生産を終了していたモデルです。しかし本作で注目を集めると、中古車市場価格は急騰しています。

主人公の藤原拓海は、いたって普通の今どきの高校生です。実家では豆腐店を営んでおり、拓海もまた朝の配達を手伝うのを日課としていました。しかし、拓海が朝の配達を買って出たのには訳があります。それは、父親の愛車である往年の名車であるAE86スプリンタートレノ、通称ロクハチに乗って配達することが許されていたからです。拓海は何と無免許でロクハチを運転し、秋名山の難所である峠道をかっ飛ばします。

ここからは、この記事のメインテーマである頭文字D（イニシャルD）の中村賢太（通称はケンタ）の話題に入っていきます。最初はケンタのプロフィール解説になります。

中村賢太は、走り屋たちのチーム「赤城レッドサンズ」のメンバーとして頭文字D（イニシャルD）に登場します。赤城レッドサンズは、もともと単独で活動する走り屋だった高橋涼介が「関東最速プロジェクト」を成功させるために立ち上げたチームで、優秀な走り屋たちが集っています。ケンタは、高橋涼介の弟・高橋啓介の愛弟子で師匠から一対一での指導を受けていました。

ケンタの十八番は、雨の中でのバトルです。レッドサンズに加入する前は、よく雨の峠を攻めていました。雨で濡れた路面はタイヤの消耗を抑えてくれるというのがその理由です。その後、高橋涼介・啓介兄弟が藤原拓海に敗れるという波乱が起きます。兄弟に憧れてこの世界に飛び込んだケンタは、その現実を受け入れられません。そこで自分の得意な雨のバトルでの拓海への雪辱戦を画策します。

そして、迎えた妙義山のバトルでのことです。毎日の実家の豆腐配達で鍛えられた拓海のテクの前にケンタは完敗を喫します。それ以降、ケンタの拓海を見る目が変わります。彼にライバル心を燃やし、ブラインドアタックを練習し始めます。しかしこの試みは見事に失敗し、事故を引き起こしてしまいました。

高橋涼介が立ち上げたプロジェクトDでは、遠征先のコースの下見やサポートカーの運転手など脇役に徹しています。高橋啓介はケンタを高く買っており、赤城山以外でも同じ走りができればプロジェクトDのドライバーになるのも夢ではなかったと悔しさをにじませました。

ここで、中村賢太（ケンタ）の愛車を紹介しておきましょう。ケンタが搭乗する車種は、日産のS14 シルビア Q'sです。1994年式前期型のノンターボ仕様となっています。馬力は165馬力と控えめで、250馬力を叩き出すターボ仕様には敵いません。ただし、レスポンスの良さはノンターボ車ならではの長所となっており、ケンタを魅了して止みません。

ここからは、頭文字D（イニシャルD）の中村賢太のその後を辿っていきます。頭文字Dから20年後の世界を描く、しげの秀一による漫画「MFゴースト」にもケンタは登場します。若いころと同じく褐色に焼けた肌色をしていますが、MFゴーストではすっかり中年のおじさんになっていました。中村賢太は現在どのような職業に就いているのでしょうか？

頭文字Dでケンタの師匠だった高橋啓介は、現在自動車のサービスパーツや不動産売買を行う商社「TKマッハコーポレーション」の代表取締役社長です。中村賢太はMFゴーストでも高橋啓介の側で働いており、同社の不動産部門でチーフを務めています。つまりMFゴーストでは、ケンタはサラリーマンになっていたのです。高橋啓介社長によるとケンタには地上げの才能があり、会社の収益向上にも貢献しているようでした。

社長と社員という関係の啓介とケンタですが、ひとたび会社を離れると、カーレースイベント「MFG」のことや、カナタ・リヴィントンなどのレースカー・ドライバーのことに話しに花が咲きます。今後もMFG発展などカースポーツの発展に貢献することでしょう。

40代に差し掛かり、脂の乗り切った仕事ぶりの中村賢太ですが、プライベートはどうなのでしょうか？残念ながら、MFゴーストの作中で中村賢太の結婚や子供などプライベートの情報は一切ありません。この点についてはMFゴーストの今後の展開に期待しましょう。

中村賢太は、師匠の宿敵・藤原拓海を討ち倒すため、彼とのバトル勃発を狙っていました。やがて好機が訪れます。妙義山での赤城レッドサンズとナイトキッズの交流戦が雨で中止となったのです。拓海が観客の中にいることを知ったケンタは、早速拓海に挑戦状をたたきつけます。

中村賢太は、師匠の宿敵・藤原拓海を討ち倒すため、彼とのバトル勃発を狙っていました。やがて好機が訪れます。妙義山での赤城レッドサンズとナイトキッズの交流戦が雨で中止となったのです。拓海が観客の中にいることを知ったケンタは、早速拓海に挑戦状をたたきつけます。

ケンタは、雨天での路面状態を瞬時に読み取り、的確なハンドル動作とシフト調整を行います。しかし、この時ばかりは相手が悪すぎました。毎朝の豆腐配達で峠道での走行を完璧に克服している高橋啓介は、ケンタを難なく抜きさって行きました。

中村賢太は、タイヤがすり減るのを防ぐため、損耗の少ない雨で濡れた路面を好んで走っていました。そのため、雨の峠道なら誰にも負けない自信があります。尊敬する師匠の高橋啓介が藤原拓海に負けたことは、ケンタにとって認めたくない出来事でした。しかし、現実に起こってしまったのです。

その後、妙義山の県道196号を舞台にした妙義ナイトキッズとの交流戦が開催されることになります。しかし、当日はあいにくの雨で、急斜面を高速で下るダウンヒル競技が中止となってしまいます。雨での走行には絶対的な自信を持つケンタは、前述のように観客席に陣取っていた拓海に一対一のバトルの果たし状を叩きつけたのです。

挑戦を受けた拓海は当初乗り気ではありませんでしたが、ケンタの挑発に乗る形で勝負が行われることになります。ケンタ優勢で迎えた中盤の下り坂で、拓海はあっという間にケンタの車を追い抜いてしまいました。拓海は車をぶつけたらオヤジに怒られるといって慎重に運転していました。さらに親友のイツキ（武内樹）をリアシートに乗せて駆動力を稼ぎ、様々なテクニックを多用し組み合わせることでケンタに圧勝したのです。

拓海に完敗を喫したケンタは、呆然とした面持ちで「俺とあいつの何がそんなに違うのか？」と自身に問いかけます。その後で放ったのが見出しのセリフです。雨の日も風の日も毎日豆腐を配達するため峠道を走っていた拓海は自然と峠道走行のテクニックを身につけていたのです。拓海を甘く見ていたケンタの慢心が招いた敗北かもしれません。

ここからは、アニメ頭文字Dで中村賢太の声を演じた2人の声優を紹介していきます。最初は、テレビアニメ・劇場アニメでの声優・岡野浩介（おかの・こうすけ）からになります。

岡野浩介は、1969年10月14日生まれ・東京都出身の男性声優です。現在は芸能事務所のエスエスピーに所属し、声優だけでなくナレーターとしても活躍しています。

高校卒業後、岡野浩介は一旦本屋に就職します。そこで偶然見た東京アナウンスアカデミーの広告に心動かされた岡野は、本屋を退職し同校の門を叩きます。もともと洋画の吹き替えを希望していたことからアニメには疎かったのですが、入学後にアニメを猛勉強したと言います。声優デビュー当初は少年役が多かったのですが、現在はエキセントリックなキャラの役から悪役まで幅広くこなしています。

岡野浩介の主な出演作や演じたキャラ

• 怪盗セイント・テール（飛鳥大貴〈アスカJr.〉）
• 烈火の炎（花菱烈火）
• GTO（吉川のぼる他）
• 緋色の欠片（鴉取真弘）
• RAVE（ヘビ・シルベット）
• タイムボカン2000 怪盗きらめきマン（パフ / きらめきマン2号）
• 怪盗レーニャ（チュー太郎）
• 咎狗の血（アルビトロ）
• 緋色の欠片（鴉取真弘）

続いて、新劇場版「頭文字D」で中村賢太の声を演じた声優の成家 義哉（なるけ・よしや）を紹介します。

成家義哉は、1985年11月1日生まれ千葉県出身の男性声優で、主に声優のマネージメントを行う芸能事務所・アイムエンタープライズに所属しています。大学時代には学生オーケストラに入り、ホルンを吹いていたという変わり種です。現在は、声優として活動するとともに、千葉県茂原市の高校生や大学生、社会人が旗揚げした「劇団流星群」で団長を務めています。

成家義哉の主な出演作や演じたキャラ

• ふしぎ星の☆ふたご姫（スノーウィー）
• CLUSTER EDGE（ローレンス）
• GO-GO たまごっち!（サンタイエローっち）
• メガゾーン23 青いガーランド（高中ヒロト）
• プラチナ・トレイン（東京介）

ここまで頭文字D（イニシャルD）の中村賢太特集をお届けしてきましたが、最後に中村賢太に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、中村賢太の愛車の値段を見ると、彼の経済状態がわかるというツイートからです。タイヤがすり減るのを嫌って雨の日を選んで走り、レインバトルが強くなったいきさつが好きなのだそうです。

続いて紹介するのは、頭文字Dで一番好きだという中村賢太の名言を披露するツイートからです。「負けたわけではない」と言って自らを鼓舞しているのでしょうか？

最後に紹介するのは、頭文字D15年から20年後を描いた作品MFゴーストを読んだ方のツイートからです。高橋啓介も中村賢太もすでにおっさんになっており、一抹の寂寞感を覚えたようです。

ここまで「頭文字D（イニシャルD）の中村賢太は高橋啓介を敬愛するシルビア乗り！MFゴーストでも登場？」と題して、中村賢太のプロフィールや愛車、そして現在の職業や藤原拓海とのバトルをネタバレありで解説してきました。

中村賢太は、師匠と仰ぐ高橋涼介が立ち上げた「赤城レッドサンズ」のメンバーです。愛車は1994年式前期型の日産S14 シルビア Q'sで、雨の中でのバトルを得意にしています。頭文字Dの20年後を描くMFゴーストでは、中年のおじさんになったケンタが、高橋啓介が社長を務める会社の不動産部門でチーフを務めていることが明かされます。

また、師匠・高橋啓介の宿敵・藤原拓海を倒すため、妙義山での峠道バトルに臨みます。得意の雨の走行で序盤はケンタ優勢で進みます。ところが、中盤に差し掛かると下り坂で勝負に出た拓海に追い抜かれてしまいます。毎日豆腐の配達で峠道を走っていた拓海をケンタは甘ぃ見ていました。ケンタの慢心が招いた敗北といってもよいでしょう。