【バビロン】アニメの最終回は原作と違う？12話のあらすじと結末の感想は？

衝撃的な最終回と結末で知られる「バビロン」のアニメ。最終回の後半パートはアニメオリジナルの内容が展開されました。原作に劣らないインパクトのラストを迎えるも、謎の残る結末から評価が大きく分かれました。以下では、バビロンのアニメ最終回のあらすじネタバレや、原作との違いについてまとめました。その他、バビロンのアニメの謎や感想なども、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

アニメ「バビロン」は、野﨑まど先生の小説が原作のサスペンス作品です。2019年10月～2020年1月にかけてTOKYO MX等のテレビ局で放送されました。

製薬会社の不正事件を追う東京地検特捜部。検事の正崎善は、押収した捜査資料から大量の「F」の文字が書かれた不可解な報告書を発見します。事件の手がかりを掴むべく、正崎は報告書を書いた准教授を訪ねるも、彼は謎の死を遂げていました。准教授の死の真相を探る中、準教授と接点のある謎の女と遭遇します。彼女の名前は曲世愛、正崎が捜査する一連の事件で暗躍している人物でした。

バビロンのアニメの最終回は、原作と異なる結末を迎えており、予想を上回る結末はファンに衝撃を与えました。以下では、バビロンのアニメ最終回と原作との違いを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

バビロンのアニメは、原作1巻～3巻までが描かれ、原作に沿ったストーリー展開となっています。一方、アニメ最終回では、原作と違う展開が2か所みられました。1つ目は、アメリカ大統領アレックスの死因であり、アニメでは正崎の手で銃殺されました。一方、原作では飛び降り自殺を図り、円錐のオブジェに突き刺さる悲惨な最期を迎えています。

2つ目は、正崎と曲世の対峙であり、アニメ版では正崎の拳銃自殺をほのめかしています。しかし、正崎の死は推測にすぎず、真相は不明となっています。一方、原作では、曲世に銃を向けた瞬間、めまいに襲われてその場に倒れ込みます。その後、胸ポケットにしのばせていた家族写真を曲世に奪われます。写真を見てほほ笑む曲世。次の狙いは正崎の家族だと匂わせながら、その場を去っていきました。

バビロンの原作は2023年3月時点で計3巻が刊行され、物語はまだ続くことが示唆されています。原作では、アメリカ大統領の自殺を受け、自殺法の加速が増していくでしょう。また、正崎と曲世のやり取りから、正崎の家族に危機的状況が訪れることも予想されます。正崎は、曲世の暗躍を食い止めるため、家族を守るために、曲世を追い続けていくでしょう。

謎の女・曲世愛の周辺で起きる不可解な事件。彼女に隠された謎を追う正崎善は、アメリカで曲世と対峙します。以下では、バビロンのアニメ最終回（12話）のあらすじと結末をネタバレ紹介します。

自殺法の導入を巡って世界が揺れ動く中、アメリカでG7サミットが開催されます。善悪の基準について会談する中、アメリカ大統領アレックスの元へ声がかかります。声の主は、日本の新域の齋域長で、自殺しようと思い悩む少女・かなえとの対話を要請します。この背景には齋域長の思惑があるとみられ、要請を断れない状況にありました。

アレックスはカナエとの対談を決意し、FBI捜査官のハーディが通訳につきます。G7首脳陣が見守る中、2人の対談が始まります。カナエが自殺を考えた理由は、1人で産み育てた子どもを亡くし、無気力になってしまったことでした。対話はしばらく続き、アレックスの説得もあり、カナエは自殺を思いとどまります。

一方、アレックスも、少女との対話から「善悪の基準」とは何か、その答えを導くことができました。「善い」とは続くこと、その事をかなえに伝えようとします。その頃、通訳室では、各国の通訳が全員自殺する異常事態が起きていました。曲世の仕業だと悟った正崎は、アレックスも標的にされると予想し、彼の元へ向かいます。

しかし、時すでに遅くアレックスも曲世の能力に落ちた後でした。自殺したい衝動を生み出す曲世の特殊能力は、アレックスの思考も支配し始めます。アレックスはもちろん、自殺は良くないことだと理解していました。しかし、曲世の能力によって自殺によって得られるメリットを考えるようになっていました。そんな自分を、禁断の果実を食べたくて仕方がない感覚だと表現します。

自殺願望が芽生え、屋上に向かったアレックス。上空にはヘリコプターが飛んでおり、ライブ中継が行われていました。もし、アメリカ大統領が自殺すれば、その行為が「善」であることを肯定することを意味します。そして、自殺法を巡って混乱する全世界に対して、自殺は善いことだと知らしめることになります。また、少女との対話にて、自殺が「善」ならば、自分も自殺すると発言していました。

このままでは齋側の思う壺であり、全世界に間違ったメッセージを発信する恐れもあります。そこで、状況打開のために正崎へ拳銃を託し、「正しい」ことのために使うように命じます。加えて、必ず家族の元へ帰るように言います。選択を迫られた正崎は、これまでの経緯を振り返り、大統領の自殺を止める決断を下します。そして、アメリカ大統領アレックスに銃弾を放ちます。

アレックスの自殺は止められ、齋・曲世の作戦を阻止することに成功します。銃撃後、現場に現れた曲世。彼女の表情は、まるで正崎の行動を喜んでいるようでした。一方の正崎は、曲世への憎しみを込めながら、銃を向けます。今にも銃撃しかねない衝動に駆られるも、正崎は冷静さを取り戻していきます。そして、画面は真っ暗になり、銃声が響きました。

場面は、のどかな田園風景に切り替わり、バスが止まります。曲世愛がバスを降りると、帽子を拾いあげた少年と出会います。彼は、正崎の息子の明日馬でした。

バビロンのアニメ最終回では、正崎の銃撃の動機や、曲世の行動など多くの謎が生まれました。それらにはどのような意味が隠されているのでしょうか。以下では、バビロンのアニメ最終回の謎について、ネタバレ考察しました。

アレックスと対談した少女・かなえ。彼女の正体は、曲世愛ではないと考えられます。一方、かなえが語った体験談は、曲世の実体験だと推測されます。その理由は、正崎が閲覧した「よくないデータ」に入っていた曲世のカルテデータにありました。データは女性に関するもので、お腹の部分に印が入っていることから、妊娠の伏線となっています。

善とは何かを知ることであり、作中ではアダムとイヴの物語に例えられています。禁断の果実を食べたことで、知恵を手に入れたアダムとイヴ。しかし、2人の行為は禁じられた行為にあたります。それは、何かを知ることは悪いことにあたります。そして、アレックスが言う、自殺願望の少女に善を教えることは、悪いことを教えることに繋がります。

アレックスも、善とは何かを知ることは悪を教えるという考えに到達していました。そして、かなえや世界中の人々に悪いことを教えないためにも、命を絶つことを考えます。しかし、ここで大統領が自殺をすれば、自殺法を認めたと解釈されてしまいます。同時に、自分の行為のせいで、多くの人々が自殺を選びかねない危険もありました。難しい選択を迫られたアレックスは、正崎に答えを託しました。

正崎がアレックスを撃ったのは、彼に自殺をさせないためでした。もし、アレックスが自殺に踏み切ったら、自殺を肯定することになります。そして、世界中の人々が自殺＝善いことと考えるようになり、自殺法が加速してしまいます。アレックスはもちろん、正崎もそのような未来は望んでいません。そして、アレックスは正しい選択を正崎に命じ、自らを射殺させることで最悪な事態を避けました。

正崎も、アメリカ大統領を暗殺したことで、家族を含めたすべてを失う結果となりました。そして、アニメの結末ラストで、正崎は自らの命を絶ったとも考えられます。正崎の自殺は、一連の騒動は一部の日本人によるテロとして片付けさせるためだったでしょう。

原作では続きが予告されており、アニメ版でも続編を匂わせる結末ラストとなっています。アニメのラストにて、正崎の息子の前に現れた曲世。彼女の目的は何だったのでしょうか。その理由は、曲世が子供という存在に執着する面に答えが隠されていると考えられます。正崎の取り調べをした際、正崎へ子供の有無などを聞いています。

そして、子供を殺すことは悪いこと、と意味深な質問も投げかけています。また、かなえの話から、曲世は子供が産めない体である可能性も浮上しています。曲世が正崎の息子に近づいた目的は、彼に対して悪事を働くためと考察できます。父親がいかに悪い人物だったか教え込み、正崎の妻を巻き込んだ大事件を起こすでしょう。

原作ではさらなる混乱が予想される一方、アニメ版では自殺に対する考え方が変わり始めると予想されます。生と死の価値観が広がりつつある中、アレックスと正崎の死は世界に衝撃を与えました。同時に、2人の死は、世界に命について考えさせる機会をもたらしたでしょう。そして、これまで自殺が肯定されつつあった風潮も、次第に衰えていくとみられます。

未回収伏線を残したまま最終回を迎えたバビロンのアニメ。一部では、バビロンのアニメ2期を期待する声も見られます。一方、原作の進行状況から、アニメ2期は先延ばしされるともいわれています。以下では、バビロンのアニメ2期が制作される可能性などを考察しました。

原作の1巻～3巻までを映像化したバビロンのアニメ。最終回は、原作とは異なる展開となり、アニメ2期はないとみられます。一方、結末ラストの意味深なシーンは、続編につながるエピソードと解釈でき、2期が制作される可能性もあるでしょう。

仮に、バビロンのアニメ2期の製作が予定された場合、続編の発表は先延ばしになると予想されます。その理由は、原作のストックがないことです。また、待望の原作4巻の発売は、2023年3月時点では未定です。そのため、バビロンのアニメ2期の放送はまだまだ先になると考えられます。

以下では、予想を上回る衝撃的な結末となった、バビロンのアニメの最終回に関する感想や評価をネタバレ紹介します。

衝撃的な結末から評価が大きく分かれたバビロンのアニメ最終回。観る者の予想を次々と上回る展開はファンを魅了し、感動の最終回だったとの感想も寄せられています。また、素晴らしいアニメ作品とも評され、ファンの心を揺さぶりました。アニメの最終回は原作と異なる結末であるものの、続編を期待させるエピローグから2期を期待する声も見られます。

ストーリーを追うごとに深まっていく謎や、見る者を引き込むような世界観が魅力的なアニメ「バビロン」。自殺をテーマにした重い作品であるものの、生と死について考えさせられる哲学的な要素が見どころです。一方、アニメの最終回に関しては、多くのファンがモヤモヤを感じる結末となり、「最終回はこれで良いのか」など、疑問を投げかける感想も寄せられています。

アニメ「バビロン」といえば、原作とは異なる結末ラストが見どころです。アニメ版では、大統領の暗殺と主人公の死という予想外の展開が起き、ファンの間でも評価が分かれました。納得のいかない終わり方だと厳しい意見が寄せられる一方、アニメとしてきちんとした終わり方だったと前向きな感想も見られます。原作と同様、悲しいラストを迎えたものの、アニメを賞賛するファンからは最高のバッドエンドだったと評されています。

バビロンのアニメの最終回は、ストーリーが難解とも評されています。ファンの中には、伏線を丁寧に回収してほしかったとの意見も寄せています。すっきりしない最終回から、批判的な意見も多く見られたアニメ「バビロン」。最終回の内容は、読者の想像に任せるようなストーリーだったともいえ、曖昧な結末もモヤモヤが残る原因になったでしょう。

原作小説と同様、アニメ版も衝撃的なラストとなったバビロン。コアなファンからは感動したとの声が寄せられた一方、謎の残る結末に納得がいかないなど、意見が分かれています。中には、アニメの最終回を受け入れられないとの感想も見られます。大統領の暗殺と主人公の死はアニメオリジナルの展開であり、見る人によっては刺激が強すぎる結末だったと推測されます。

「バビロン」のアニメの最終回のあらすじネタバレや原作との違いなどを、あらすじネタバレ紹介しました。アニメファンからの評価が大きく分かれたバビロンのアニメ最終回。予想を上回る結末ラストは、賛否両論が飛び交う異例の事態を引き起こしました。一方、原作はまだ未完となっています。アニメ最終回のその後にも期待が高まっています。