【鬼滅の刃】半天狗は人間時代・若い頃イケメンだった？過去のクズエピソードも調査

アニメ鬼滅の刃の最新作「刀鍛冶の里編」では、新たに2体の鬼が登場します。1体は玉壺という鬼で、もう1体はこの記事で取り上げる半天狗です。これから、クズやサイコパスなどと揶揄される半天狗の人間時代のイケメンの過去やエピソードを紹介していきますが、その前にまずは鬼滅の刃 刀鍛冶の里編の作品情報をお届けします。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじ紹介へと続きます。

アニメ「鬼滅の刃」は、日本の漫画家・吾峠呼世晴の同名漫画を原作とするアニメ作品です。2019年の「竈門炭治郎 立志編」に始まり、その後2021年の「無限列車編」、2022年の「遊郭編」へと展開します。そして、この記事で紹介する「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」は、2022年3月現在アニメシリーズ鬼滅の刃の最新作となっており、2023年4月9日よりフジテレビ系列ほかにて放送予定です。

また、最新作のアニメ「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」放送に先立ち、「鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」と題するワールドツアーが2023年2月3日より世界80か国以上の映画館で幕を開けました。ワールドツアーでは、遊郭編の第10話と第11話、そして刀鍛冶の里編の第1話が上映されています。

「上弦の陸」妓夫太郎・堕姫との戦いを辛うじて制した炭治郎は、満身創痍の体を2か月かけて癒し、次なる戦いに備えます。ところが、いつまで経っても戦いに使う新たな刀が届きません。丹精込めて作ってもすぐに破損させてしまう炭治郎に、刀鍛冶職人の鋼鐵塚が心底怒っていたのです。そこで炭治郎は、直々に刀鍛冶の村に赴き名匠にお願いすることにします。ところが、村で炭治郎を待ち受けていたのは上弦による襲撃でした。

ここからは、この記事のメインテーマである鬼滅の刃 刀鍛冶の里編の半天狗の話題に入っていきます。最初は、半天狗のプロフィール解説からになります。半天狗とはどのようなキャラだったのでしょうか？

半天狗は、十二鬼月の一翼を担う「上弦の肆」にランクされる鬼で、鬼舞辻無惨配下の精鋭です。別名を分裂鬼と言い、人間時代の若い頃の名前は本人もすでに忘れてしまったそうです。身長166cmで体重56kgと中肉中背の体格をしていますが、体はさらに縮小可能とのことです。また、年齢は不明ですが、外見から87歳くらいと推定されます。

半天狗は、名前に天狗が付きますが見た目に天狗らしさはありません。頭の角や大きなこぶから、むしろ「老いた鬼」という表現がより的確かも知れません。半天狗は上弦ですから、瞳に「上弦」や「肆」の文字が記されているはずですが、常に瞳を裏返している（白目をむいている）ため確認できません。

また、半天狗は、小心者で卑屈な性格をしています。普通の鬼殺隊士を相手にしても悲鳴を上げながら逃げ惑う姿が目撃されています。そこには十二鬼月としての威厳は微塵も感じられません。

ここからは、半天狗のイケメンだった人間時代の若い頃や鬼になった後の変化について考察していきます。まず、半天狗が人間時代の若い頃について回想するシーンから、彼の容姿や性格を確認しておきましょう。

人間時代の若い頃の半天狗の容姿は、かなりのイケメンであることがわかっています。半天狗は、喜・怒・哀・楽という4つの分身体を持っていますが、分身体になった時の半天狗の容姿は、さらに若くて眉毛の輪郭がくっきりとしたイケメンなのです。人間時代の若い頃、半天狗は女性にモテモテで、妻も子もおり幸せに暮らしていたようです。

人間時代の若い頃にはイケメンの容姿だった半天狗ですが、彼の内面、すなわち性格はどうだったのでしょうか？容姿と同じように性格も”イケメン”だったのでしょうか？

半天狗の人間時代の性格は、結論から言うと鬼になってからの性格とあまり変わりはありません。幼いころから極端な怖がりで、いつもビクビクして暮らしていました。よく噓をつくこどもでしたが、それも怖がりの裏返しで自分を守るためと考えられます。

気の弱い半天狗は、虐められることもよくありました。そんな時には、自分に疑いがかからないよう慎重な方法で仕返しをしていました。こうした性格は大人になるにつれて、さらに酷くなっていきます。最後には、とてもイケメンとは言えないクズになってしまいました。

半天狗は、人間時代の若い頃、絵に描いたようなイケメンでした。ところが、鬼になると彼の容姿は一変し、とてもイケメンとは言えない姿になってしまいます。頭には大きな角が生え、額には醜いこぶができています。一言でいえば、「年老いたよぼよぼの鬼」で、常に周囲に怯えてビクビクしています。

また、性格に関しても人間時代の若い頃のクズさ加減にさらに拍車がかかり、手の付けられないレベルに達しています。何も悪いことをしていないのになんで自分を虐めるのか、など自分の悪いことは棚に上げて被害者ヅラをして生きています。

次に、半天狗のクズっぷりを過去のエピソードから探っていきましょう。半天狗の過去のクズエピソードは、原作漫画「鬼滅の刃」の15巻第126話にて描かれています。項目別に6つにまとめてみました。

原作漫画「鬼滅の刃」126話から、半天狗は過去に盲人の組織に所属していたことが判明しています。また、126話には江戸時代を表す「奉行所」という言葉が出てきますので、半天狗が所属していたのは、男の盲人のための相互扶助組織・当道座であることがわかります。人間時代の上弦の参・猗窩座が江戸時代に生きていたことから、半天狗もまた江戸時代生まれと考えられます。

半天狗は、人間時代の若い頃、当道座に所属していました。この当道座とは目の見えない男性のための助け合いの組織です。当然半天狗も盲人なのかと思いきや、実は目が見えないと嘘をついていたことが判明します。

なぜそうした嘘をついていたのかというと、以前町でチンピラにぶつかったとき盲目のふりをしたことで事なきを得たことや、盲人だと人に親切にしてもらえることを挙げています。これに味を占めた半天狗は、結局死ぬまで盲目のふりを続けていくことになりました。

人間時代の若い頃の半天狗のクズエピソードは、尽きることがありません。続いて紹介するのは、半天狗と同じ当道座に所属する男性が半天狗に詰め寄るシーンで明らかになったクズネタです。

その男性は、自分たち盲人に親切にしてくれた人からなぜ盗みを働くのかと半天狗を非難し、奉行所に通報すると警告します。義憤に駆られての行動だったのでしょうが、半天狗には通じません。半天狗はこの男性をあっさりと殺害し、「この手が勝手にしたこと」という言い訳を億目もなくしていました。

これまでに紹介したのは、原作漫画「鬼滅の刃」15巻の見開き２ページからの情報ですが、次に紹介する半天狗の過去は、「鬼滅の刃・公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐」に掲載されているクズエピソードです。しかも単なるクズネタではなく、身の毛もよだつエピソードになります。

人間時代の若い頃の半天狗は、その場の状況に応じて名前や年齢、そして経歴までも変えていました。嘘に嘘を重ねていたため、自分でも本当のことがわからなくなっていたほどです。そんな半天狗ですがイケメンぶりが幸いしたのか、人並に女性と出会い結婚しています。前述の小冊子には子供までいたことが記されています。ところが、ある日盗みや殺人など過去の悪行が妻にばれてしまいます。

責められた半天狗は、逆上し妻を殺してしまいました。その後しばらくすると半天狗は別の町に転居し、再びイケメンぶりを生かして結婚し子供をもうけます。そして、また同じことを繰り返し妻子を殺してしまうのです。妻が自分を攻め立ててくるので仕方なく殺したと、同じ言い訳を繰り返します。半天狗のクズっぷりがよくわかるエピソードです。

その後半天狗は、ある男性に過去の犯罪行為を非難され、その男性を殺害してしまいます。ここで、半天狗は万事休す、年貢の納め時となります。お縄になった半天狗は、奉行所に引っ立てられます。ところが、奉行所でも半天狗は「盲目の私にはそんな犯行は無理」と嘘をつき容疑を否認します。

しかし、奉行人の目は節穴ではありません。半天狗の動作から盲目ではなく目が見えていることを見抜きます。その後、奉行所での厳しい取り調べにより、半天狗の悪行三昧ぶりが露呈します。盗みと殺人、そして嘘にまみれた酷い生き方に、情状酌量の余地なしとの判断から最も厳しい量刑である打ち首獄門の刑が確定しました。

半天狗の打ち首刑執行の前日のことです。突然、鬼舞辻無惨が半天狗の前に現れます。そして半天狗を鬼に変えてしまいました。鬼となり百人力の力を得た半天狗は、さっそく自分に打ち首刑を科した奉行人に復讐します。

奉行人は半天狗に殺される直前に「その薄汚い命を以て罪を償う時が必ずやって来る」と言い残し息を引き取ります。それから数百年後、奉行人の辞世の句が現実のものとなる日がやって来ました。半天狗は竈門炭治郎のヒノカミ神楽により最期を迎え、命を以て罪を償うことになったのです。

ここからは、鬼滅の刃の半天狗の分身を一覧で解説していきます。分身には6つのパターンがありますが、最初に紹介するのは「積怒」です。

積怒は、怒りの感情が表出することにより現れる鬼で、その名の通り常に怒ったような荒っぽい言葉遣いをします。舌には「怒」の文字が記され、遊行僧が携行する錫杖（しゃくじょう）を手に持ち敵を攻撃します。この錫杖は、体からいくつでも生成することが可能で、敵に突き刺すだけでなく雷を相手の体に落とすなど高い汎用性を誇ります。

積怒は、2つに分断された半天狗の胴体から発生します。その後から3体の分裂体が出てくるのですが、共に若々しい外見をしているのが特徴です。やがて最初に現れた分身は、他の3体を吸収すると形を変え、後に述べる「憎珀天（ぞうはくてん）」となりました。

最初の分身・積怒と後で解説する可楽がさらに分裂を続け、哀絶という分裂体が生まれます。この分身は舌に「哀」の文字が記されており、その名の通りいつも哀しい言葉を発します。この分身は感情に従って行動するのが特徴です。

最初の分身・積怒と後で解説する可楽がさらに分裂を続け、哀絶という分裂体が生まれます。この分身は舌に「哀」の文字が記されており、その名の通りいつも哀しい言葉を発します。この分身は感情に従って行動するのが特徴です。

前述の分身・哀絶と同様に、積怒と可楽がさらなる分裂を経て誕生したのが次に説明する分身・空喜です。舌には「喜」との印字があり、常に喜びに満ちた言葉を発します。

空を高速で飛び回る羽を持ち、空高くから急降下して鷹のように鋭い爪で斬撃を加えます。敵に体を分断されると、さらなる分裂体を生み出しますが、炭治郎が見抜いた通り空喜本来の力は失い弱体化しています。空喜以上の強い体への分裂は不可能なようです。

次なる半天狗の分身は、分裂した胴体ではなく頭部から生み出される可楽です。この分身は舌に「楽」という文字が記されています。過酷な戦闘時でも楽しそうな言動をするオプティミストです。この分身は、半天狗という元の名にふさわしく天狗の象徴・うちわを使い、強風を起こして攻撃します。

可楽の起こす風は強烈で、炭治郎と禰豆子兄妹を失神させたり、時透無一郎を遠方に吹き飛ばしたりします。このうちわは、可楽以外の者でも使用可能で、禰豆子はうちわを分捕ると逆に可楽を吹き飛ばしてしまいました。

この章の一番最初で紹介した積怒は、他の3体の分身を吸収すると新たな集合体の鬼・憎珀天を生み出します。見た目は、他の分身よりもはるかに若く、炭治郎と同じくらいの少年です。「憎」の文字が書かれた太鼓をいくつも身に付けているのが特徴となっています。

また、憎珀天は自分を善、半天狗本体を善良な弱者と呼び、半天狗を追い込んだ炭治郎を弱い者いじめをする極悪人と決めつけ憎みます。独善的で偏った半天狗のパーソナリティをよく表していると言えるでしょう。

憎珀天の戦闘力を語る上で真っ先に挙げなければならないのが圧倒的な「威圧感」です。その威力は、炭治郎や不死川玄弥の意志をもくじき怯ませています。さらに、木を変形させて本体を守ったり、木製の石竜子（トカゲ）を生み出し太鼓の音で操って敵の攻撃に使います。

その他にも、2匹の石竜子がそれぞれ音波と電撃で攻撃する「狂鳴雷殺」や木の竜を最大5匹召喚して操る「無間業樹」などで圧倒的なパワーを見せつけました。

恨の鬼は、憎珀天と同様に、炭治郎に追い込まれた結果生み出された鬼になります。6体の中で唯一名前を持たない分身でもあります。その能力は未だわからない部分が多く、作中では炭治郎への反撃時に巨大化して襲いかかる姿が描かれているのみです。

外見は本体の半天狗に似た老体の鬼で、炭治郎たちには半天狗との区別がつかなかったようです。呼び名にあるように、舌には「恨」の文字が記されています。また、本体を心臓に隠して移動することが可能で、首を斬られた際には人間を襲って食し、体力の回復を図りました。

ここで、アニメ鬼滅の刃 刀鍛冶の里編の半天狗役の声優を紹介します。アニメで半天狗の声を演じたのは、1946年7月16日生まれで栃木県出身の男性声優・古川登志夫（ふるかわ・としお）です。現在は声優事務所・青二プロダクションに所属しています。

古川登志夫は柔和な美声を武器に、アニメでは3枚目キャラから「北斗の拳」のシンなどニヒルな二枚目、そして「美少女戦士セーラームーン」のオネエ口調のホークス・アイなど様々な役柄をこなします。

一方、海外作品の吹き替えでは、「白バイ野郎ジョン&パンチ」のエリック・エストラーダ、「モンティ・パイソン」のテリー・ギリアムの声でお馴染みです。また、2019年4月には青二塾東京校塾長に就任し、現在は後進の指導にも力を注いでいます。

次に、アニメ鬼滅の刃 刀鍛冶の里編で半天狗役の声を担当した、古川登志夫の主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 銀河英雄伝説（オリビエ・ポプラン）
• うる星やつら（諸星あたる）
• Dr.スランプ アラレちゃん（空豆タロウほか）
• 仮面の忍者赤影（赤影）
• 北斗の拳（シン）
• ドラゴンボール（ピッコロほか）
• 悪魔くん（メフィスト2世）
• ゲゲゲの鬼太郎（ねずみ男）
• からくりサーカス（白金/ディーン・メーストルほか）
• ONE PIECE（ポートガス・D・エース）

ここまで鬼滅の刃の半天狗特集をお届けしてきましたが、最後に半天狗に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、半天狗の声優に関するツイートからになります。年老いてよぼよぼになった半天狗と若いころのイケメンの分身4体で、それぞれ別の声優を当ててほしいという内容です。実際には、様々な声音を1人で演じ分けるベテラン声優の古川登志夫が演じています。

続いて紹介するのは、半天狗の人間時代のクズエピソードに関するツイートからになります。アニメできちんと描くのはとても難しい部分なので、どう描かれるのかが最も気になるポイントとなっているようです。

次に紹介するのは、半天狗の精神状態を分析するツイートからです。投稿者によると、半天狗は根っからの悪党ではなく、万引きを止められない人のように精神疾患に罹ってるのではないかということです。サイコパスということでしょうか？

最後に紹介するのは、半天狗の人間時代の過去の所業や鬼になってからの変化について、独自の考察を加えるツイートになります。自己中心的で自分勝手な思考パターンは、人間時代も鬼になってからも変わっていないようです。

ここまで「鬼滅の刃の半天狗は人間時代・若い頃イケメンだった？」と題して、半天狗の人間時代の容姿や性格、そして過去のクズエピソードから分身体の特徴まで調査し、情報をまとめてお届けしてきました。

人間時代の半天狗は、容姿こそイケメンでしたが性格は鬼化してからと変わらず、当時からクズっぷりを示していました。半天狗は、盗みや殺人を犯しても自分は被害者であると信じ、自身の行為を正当化します。批判する者は容赦なく殺害し、攻撃を受けたから止むを得ず殺したと自分自身を納得させます。こうして半天狗は、自己嫌悪に陥ることなく堂々と負のループを続けることができたのでしょう。