【マッシュル】神覚者とは何？弱い・かませと言われる理由や選抜試験の内容も紹介

マッシュルは、魔法が当たり前に存在する世界の物語です。魔法が使えない主人公のマッシュは、あることが理由で神覚者になるための学校へ入学します。本記事では、神覚者とは何か、マッシュはなぜ目指したのかについて考察していきます。互角の強さを持つ悪魔の五つ子との戦いや、神覚者が弱い、かませと言われる理由なども必見です。

マッシュルは、2020年より「週刊少年ジャンプ」にて連載開始された、甲本一先生が描いた日本の漫画作品です。2022年12月時点で、累計発行部数は400万部突破を記録しました。また、「第5回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」を受賞し評価を得ています。

個性的なキャラクターが繰り広げる戦闘や、シュールさとユーモアを盛り込んでいるストーリーが好評で、海外からも人気です。小説版も刊行されており、2023年にはテレビアニメ化や舞台化のメディアミックスが予定されています。

魔法が当たり前に存在する世界で、能力のない少年のマッシュが密かに暮らしていました。魔法界では高度な魔法が使えるほど、社会の上層になれます。一方、全く魔法が使えない者は殺処分されるほど、厳しい世界なのです。ある日、魔法警察に無能なマッシュの存在がばれてしまい、追い詰められます。マッシュは警察に見逃してもらう代わりに、魔法学校に入学して「神覚者」の称号を獲得する約束をさせられました。

マッシュルの物語は魔法学校が舞台で、生徒達が勉学や実習に励んでいます。神覚者とは、1年を通して最も成績が優秀だった生徒に与えられる称号です。神覚者になれた者は、他の生徒達の前で表彰されるイベントもあります。そして、「神に選ばれし者」として崇められ歴史的な存在となり、さまざまな特権も与えられるのです。

国の最高法定機関とされる魔法局には、多くの神覚者達が関わっており、国を統制しています。また、社会に悪影響を与える者達を阻止する、武力装置の役割も担っています。神覚者は神に仕える者の証として、それぞれに神の杖の名の称号を、与えられているのが特徴です。

マッシュルの神覚者は選ばれし者として崇められていますが、実際は弱い人達で「かませ」ではないかと話題になっています。中には弱いあまりに、死亡するのではという読者の声も浮上するほどです。群を抜いた強さを持つ神覚者達が、なぜ弱い、かませと疑われるのか、理由を考察していきます。

神覚者は悪魔の五つ子（デビルクンタブレット）に負けたことが、弱い、かませといわれる理由の一つです。悪魔の五つ子とは、イノセントゼロの息子に当たります。5人それぞれが、神覚者と同等もしくはそれ以上の強さを持つ実力者です。

日食まであと2日というタイミングで、イノセントゼロ達が動き出しました。巨人族などの他の種族も暴れ出したため、魔法警備隊が立ち向かいましたが、簡単に負けてしまったのです。そんな中、神覚者の一人であるライオ・グランツ（光の神杖）が、巨人族を一瞬で倒して強さを見せました。ソフィナやツララ、アギトも、それぞれで敵を撃破します。

レナトスはいち早く根城へ向かい、悪魔の五つ子のドゥウムと交戦しました。ドゥウムは圧倒的な強さで、レナトスは太刀打ちできません。その後、ソフィナ達が駆け付け粘り強く交戦しますが、ドゥウムに押されっぱなしです。まだまだ余裕のあるドゥウムを前にして、神覚者達は敗北してしまったのです。

光の神覚者であるライオ・グランツは、長髪の美青年で魔法警備隊隊長を務めています。高出力のレーザーを使うライツや、光の雨を降らせる魔法など、さまざまな光の魔法を用いて市民を守ります。ライオ・グランツは、悪魔の五つ子の長男ドゥウムと戦いました。ライオ・グランツは、魔法界一の強さといわれているジェネクライシスを使って攻撃しますが、ドゥウムの8割の力に敗北してしまうのです。

希望の光の存在であるライオ・グランツの敗北で、マッシュ達は大ピンチに陥ります。これまでのライオ・グランツは、不利な立場になるほど強くなっていました。しかし、その彼が敗北したことで、神覚者は弱い、かませだと感じる人もいたのでしょう。

磔にされたライオ・グランツ以外の4人とは、レナトス、ソフィナ、ツララ、アギトでした。イノセントゼロが敗北した神覚者達を磔にしたのは、人間を絶望させることが目的だったのです。また、マッシュを発見するためにも、4人の磔を見せしめにして苦痛を与えました。

ライオ・グランツが磔にされなかったのは、巨人族を倒してから根城へ向かおうとし、出遅れて姿を見せていなかったためです。おそらく、暴れている他の種族と交戦していたのでしょう。神覚者が磔にされたことから、弱い、かませではないかと思われたのかもしれません。

マッシュルの神覚者候補達が、悪魔の五つ子に勝利しました。試験の途中でしたが、アドラ寮6人、レアン寮3人、オルガ寮3人の合計12人が候補となります。その中から最終試験まで残ったのは、マッシュ、ドット、ランスで、悪魔の五つ子にギリギリのところで勝利します。

神覚者候補達が圧倒的な強さを持つ悪魔の五つ子に、勝てるわけがないと思われていました。しかし、予想外に勝ったことで、実は神覚者候補達のかませではないのかという印象を与えたようです。

マッシュルの神覚者になると、さまざまな特権を持つことができます。作中で判明している特権は、「貴族階級への昇格」「10億ロンドの助成金」などです。また、それぞれに神の杖の称号を与えられ、神に仕える証となります。

マッシュルにおける「級硬貨」とは、評価に応じて生徒に与えられる硬貨です。授業や試験、課外活動など学校生活の全てが対象となっており、評価に応じて金、銀、銅の種類があります。特に金の級硬貨を持っている者は、神覚者に選ばれる際に有利です。3学期が終了するまでに、金の級硬貨を5枚以上獲得した者は、神覚者候補になれます。ちなみに、銀の級硬貨5枚は金1枚に相当します。

マッシュルの神覚者候補選抜試験とは、金の級硬貨を5枚獲得した者だけが出場資格のある試験です。ただ、マッシュ達が参加する試験は、イノセントゼロが死刑囚を脱獄させた事件により、日程が早まりました。そのため、金の級硬貨3枚以上でも、試験を受けることが可能になります。

予選の1次試験は、「死霊の狩り場」というテーマでした。2次試験は「命の水晶」というテーマになります。2次試験の通過者は、最後のステップである神覚者選定最終試験へ進みます。

マッシュルの神覚者選定最終試験は、まず神覚者からの口頭試問があり、合格した者が本試験を受けられます。グリーフの屋敷内にスターキーが散りばめられ、受験者は5つ集めます。集めたスターキーで宝箱を開けて、中に入っている「始まりの杖」を獲得した場合は、神覚者になれるという内容です。候補者のドミナ・ブローライブはマッシュに敗北し、そのことでノセント・ゼロが現れて大きな戦いに進展しました。

マッシュルの世界では、みんなが当たり前に魔法を使います。魔法を使えない者は追放しているため、マッシュの父親代わりであるじいちゃんは、必死で彼を隠していました。マッシュは森の中で過ごしており、街へ出ることは禁じられています。ある日、マッシュは大好物のシュークリームを買いに、じいちゃんとの約束を破って街へ出ました。その際に、彼はトラブルに巻き込まれてしまい、魔法警察のブラッドに目を付けられます。

間一髪でじいちゃんが彼をその場から連れ出して、難を逃れました。しかし、その後、ブラッドはマッシュの家を突き止めて、じいちゃんを痛めつけながら、居場所を問い詰めます。それを見たマッシュは逃げずに、ブラッドに立ち向かっていきました。ブラッドの魔法攻撃をかわしながら、最後はじいちゃんの杖で反撃します。

すると、ブラッドの顔に当たり、傷つけてしまいました。ブラッドは魔法を使わずに、ここまで反撃したマッシュを面白いと思い、ある提案をします。それは、「魔法学校へ行き神覚者になる」ということでした。断ればいつまでもマッシュ達を負い続けると言います。彼はじいちゃんと平和に暮らすために、提案を受け入れて神覚者を目指す決意をしました。

マッシュルの七魔牙とは、レアン寮の中枢に属する7人組のことです。神覚者の人選に大きな影響を与える級硬貨を、片っ端から集めています。時には正攻法ではなく、他寮から奪ったりすることもある様子です。七魔牙の中心人物であるアベルは、人形魔法の使い手で危険な思想を持っています。

彼は級硬貨に限らず、学生達の魔力も奪い自分のものにしていました。マッシュと闘った際は、学生達から強奪した魔力を用いています。ハーム・パペットという呪文で、半径100mをノータイムで人形化させる魔法でした。

マッシュルのイノセントゼロは、犯罪組織の「無邪気な淵源」のトップです。凶悪な多くの魔法使いを束ねており、マッシュに異常な執着を見せています。イノセントゼロは、人類を皆殺しにするという恐ろしい宣言をしました。神覚者達を見せしめに磔にしたあと、モニターを通して姿を見せ自己紹介をします。

そして、「自分は完全な存在になる。だから、脅威となるような存在が出ないためにも、一人残らず人類を始末する」という内容の宣言でした。続けて、「マッシュを捕らえた者は助ける」とも言っています。マッシュは神覚者達を救うために、わざと捕まる可能性もあると考察できます。

マッシュルの神覚者達は敗北した後、死亡した可能性が高いです。磔にされた神覚者達は、針のような鋭いもので体を貫かれており、多くの血を流していました。人間に恐怖心や絶望感を与えるために、苦しむ姿を見せしめにしたのです。

元々、戦闘中に怪我をして血を流していたにも関わらず、さらに磔にされたため、死亡してもおかしくないでしょう。ただ、作中で死亡したシーンは描かれていませんでした。生きている可能性もゼロではないため、今後何らかの形で登場することを期待しましょう。

マッシュルの物語が面白く、神覚者の中ではライオグランツが一番の使い手だと考察する声がありました。しかし、ライオグランツも、かませになりそうで嫌だという感想を述べています。神覚者たちが、かませにしかなってないのが悲しいという人もいました。ただ、後々復活してマッシュ組の面々と組み、リベンジする展開があるかもと期待する声もあります。

神覚者を目指す主人公のマッシュに、好感を持つ感想も上がっています。シュークリームを食べたりプロテインを飲んだりしながら、テンポ良く物語が進んでいくため、面白いという感想もありました。ほとんどの敵が気持ち悪く仲間になるとお笑い担当になるのは、少年漫画の王道を行くようで好きという声もあります。

マッシュルのカルドは自身が神覚者なのに、神覚者を目指す必要性があるのか疑問を持っています。このことから、神覚者になることと引き換えに、とてつもない代償を払わされたのかもという考察がありました。カルドは、常に笑顔で穏やかな性格ですが、どこかミステリアスな雰囲気もあります。今後の神覚者達にも、注目しておきたいところです。

マッシュルの神覚者とは、1年を通して最も成績が優秀だった生徒に与えられる称号です。神覚者になった者は、「神に選ばれし者」として特別な権利を持つことができます。しかし、悪魔の五つ子に敗北したことで、実は弱い、かませではないのかという声も上がっていました。

また、ライオ・グランツがドゥウムの8割の力に敗北したことも、弱い、かませといわれた要因だったのでしょう。今後マッシュを含む魔法学校の生徒が、どのように成長していくのかも注目してみてください。