【呪術廻戦】躯倶留隊(くくるたい)とは?炳(へい)との違いやメンバーは?

躯倶留隊(くくるたい)は呪術廻戦の呪術世界において大きな権力を持った禪院家の中の組織です。呪術界の中でも御三家と呼ばれる禪院家は、躯倶留隊以外にも炳など、様々な組織分けがなされています。この記事では呪術廻戦の躯倶留隊について、そもそも躯倶留隊とはどういう組織なのか、禪院家の中の明らかになっている躯倶留隊所属メンバーなどについて、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

【呪術廻戦】躯倶留隊(くくるたい)とは?炳(へい)との違いやメンバーは?のイメージ

目次

  1. 躯倶留隊(くくるたい)とは?
  2. 躯倶留隊と炳との違いや総監部との関係
  3. 躯倶留隊の隊長
  4. 炳のメンバーの術式
  5. 躯倶留隊に関する感想や評価
  6. 躯倶留隊まとめ

躯倶留隊(くくるたい)とは?

躯倶留隊(くくるたい)とは呪術廻戦に登場する組織です。この記事では、躯倶留隊について、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

呪術廻戦の作品情報

呪術廻戦の概要

躯倶留隊が登場する呪術廻戦は、2018年から芥見下々先生が週刊少年ジャンプで連載しているバトル漫画です。呪術をテーマにした作品で、個性豊かなキャラクターと、テンポの良い展開から高い人気を集めた作品になっています。原作の時点で高い人気を獲得していたものの、2020年にアニメ化されるとその人気が爆発することになりました。

呪術廻戦は、アニメ化を含めてメディアミックス展開も積極的に行われている作品です。アニメ化の後には、2017年にジャンプGIGAで全4回で連載され、その後公式に前日譚(0巻)として扱われることになった『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』が劇場版映画化も行われるなどしています。

呪術廻戦のあらすじ

常人離れした身体能力を持つ高校生、虎杖悠仁は、育ての親であった祖父を亡くしてしまいます。その日のよる、虎杖悠仁が通う学校に安置された呪物の封印が解かれ、呪霊が現れてしまいます。虎杖悠仁は先輩を助けるため、呪物の回収に来ていた呪術師伏黒恵と共に、学校に乗り込むことになるのでした。

躯倶留隊の概要

躯倶留隊とは、呪術界御三家の1つである、禪院家内に存在する組織です。禪院家に生まれながらも術式を持っていない男子が所属する組織であり、禪院家の中では下部組織という扱いを受ける組織になっています。術式は持っていないながらも日夜武芸に励んでおり、相応の戦闘能力を持っていました。またその性質上、禪院家の中でも1番所属人数の多い組織になっています。

ちなみに、基本的には男子が所属する組織でありながら、呪術高専東京校に入学する前の禪院真希が所属していたことも明らかになっています。そのため、本人が強く望めば男女問わず所属することになると考えられています。また統括しているのは禪院甚壱であることも明らかになっています。

TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト

躯倶留隊と炳との違いや総監部との関係

躯倶留隊と炳の違い

禪院家には躯倶留隊の他に、炳という組織もあります。炳は、高専の資格条件で準一級以上の実力を持っていると考えられる者で構成されており、いわば、禪院家の精鋭部隊です。当主である禪院直毘人を始め、幹部も含めて炳に所属しており、その構成人数は最低でも12人はいることが明らかになっています。そのため、躯倶留隊はいわば炳のための時間稼ぎや、露払いをするのが役割という完全に上下関係のある組織関係になっています。

ちなみに余談ですが、エリートの炳、術式を持たない者が集まる躯倶留隊に対して、その中間に位置する灯(あかし)という組織も存在しています。灯には術式を持っていても準一級相当の実力がない者が所属しており、後世人数が不明ながらも、高専入学前の真依はこの灯に所属していました。

躯倶留隊と呪術総監部の関係

躯倶留隊は、紛れもなく禪院家の組織ですが、禪院家が呪術界でも大きな権力を持っているが故に総監部との関係性も強くなっています。必要に応じて総監部の命令を実行する実働部隊として動くこともあることが明らかになっています。この時、別段服装などを変更することはなく、躯倶留隊がそのまま総監部の命令で動くこともあります。

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躯倶留隊の隊長

躯倶留隊の隊長は禪院信朗

躯倶留隊は、統括しているのは禪院甚壱ですが、実働部隊の隊長も存在しています。その隊長が禪院信朗です。術式こそ持ってはいないものの、高い実力を有していたと考えられているキャラクターになっています。上層部に関しては鬱屈した感情を抱いているようで、特に扇に関しては下に見ていたような言動も見られています。

禪院信朗は死亡した?

扇を馬鹿にした態度を見せた禪院信朗ですが、その実力は確かにある程度の次元を示していました。炳所属の長寿郎との共闘という状況だったとは、覚醒した真希相手に、何度かは正面から打ち合えるだけの実力を持っていたのです。しかし、最終的には真希に喉を抉られる形で殺されています。

禪院信朗はもちろんながら、この時の禪院家の面々は、基本的には、覚醒した真希の強さを描くための当て馬のような扱いをされています。禪院信朗も、そんなキャラクターの1人になっており、名前が描かれただけまだマシといえるような扱いを受けたキャラクターです。

躯倶留隊の他のメンバーは?

躯倶留隊所属のメンバーの中で名前まで明らかになっているのは、隊長の禪院信朗だけです。それ以外に個別にちゃんとしたセリフがあるのも、楽巌寺学長が、夜蛾学長殺害の際に同行していた者だけで、それ以外のメンバーは登場することはあってもセリフはありませんでした。

しかも、呪術廻戦作中で、今後再登場することもないことが明らかにされているのです。禪院家の内輪揉めの際、覚醒した真希によって、その夜禪院家にいた者は全員が殺されており、その後、任務でその日禪院家にいなかった者も全員殺害されたとされているのです。結局躯倶留隊のメンバーに関しては、個々人の掘り下げが行われることがないまま退場する形になっています。

そのままでは可哀想と考えられたのか、本編とは別の形で活躍の場が与えられることになっています。それは単行本に収録された禪院家についての解説です。残念ながら、彼ら個々人について解説はないものの、禪院家の主要なキャラクターの評価などが躯倶留隊の目線から語られることになりました。

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炳のメンバーの術式

メンバーの術式①長寿郎

炳の中でも異質な存在とされているのが長寿郎です。モヒカン頭が特徴的な小柄の老人で、不気味な笑みを浮かべているのが特徴的になっています。禪院家内部でも謎の人物扱いをされていたようですが、その一方で躯倶留隊のメンバーからも信頼されており、さん付けで呼ばれていた数少ないキャラクターになっています。

そんな長寿郎の術式は名称などは明らかになっていません。ただ建物から巨大な岩の腕を精製して操る描写がある他、禪院家の術師が訓練するための鍛錬所を製作していることも明らかになっています。身体能力や体術の実力も高く、炳の中でもかなり上位の実力を持っていたような描写があるキャラクターです。

メンバーの術式②蘭太

炳所属のメンバーはかなり年齢が高めなキャラクターが多い中、若年に見えるキャラクターとして登場したのが蘭太です。かなり若く見えますが、伏黒甚爾のことをしっかりと知っていることから見た目よりは年齢は高いと考えられています。呪術廻戦本編では描かれていませんでしたが、かなり真面目な性格をしていたようで、躯倶留隊からの評価も高くなっており、立場上格下である躯倶留隊にも敬語で話すなどしています。

そんな蘭太の術式も名称は不明です。しかし術式としては、巨大な目を出現させてその目で睨んだ相手の動きを止めるという効果を持った術式を使用しています。相手の力が強いと失明してしまうというリスクから、系統的には狗巻棘の呪言と近い術式であると考えられています。その実力は高く、覚醒した真希を一瞬とはいえ完全に停止させることができるほどでした。

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躯倶留隊に関する感想や評価

ここからは既に呪術廻戦を読んでいる人の、躯倶留隊に関連した感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。躯倶留隊は、本誌での情報があまり多くなかったため、様々な考察が行われています。その中でも行われているのが存在意義考察です。そもそも呪霊は呪力が無ければ払うことが出来ず、呪具がそんなに量産できる描写もないのが現状の呪術廻戦です。そのため、躯倶留隊とは、元より対人を想定した組織なのではないかと考察されています。

実際に、躯倶留隊が登場したのが、夜蛾学長を追い詰める時と、真希の時と、共に対人想定で相手を追い詰める必要がある時である点が注目されています。もちろん全員所属という性質上、躯倶留隊の中でも実力差はあり、上位の者は呪具を持っていたという可能性もあります。しかし、明らかに呪霊に対応するための組織には思えないとする考察が多くなっているのです。

躯倶留隊は、ほぼ真希の噛ませ犬ポジションで登場したと言っても過言ではない組織です。しかし同時に、禪院家の他のメンバーとも差別化が行われているのです。躯倶留隊のメンバーとはいわば、呪術の世界に身を置いている一般人とも言えるので、躯倶留隊を上手く描くことで、炳のメンバーとの差別化も行われています。

覚醒した真希との対決であれば、炳のメンバーだけでも良かったはずなのに、わざわざ躯倶留隊を描いたのが芥見下々先生の上手さだとする声も多くなっています。

また真希が元は躯倶留隊に所属していたというのも、驚きとする声が多くなっています。躯倶留隊は明確に「術式を持たない『男子』が所属」とされており、本来であれば、女の真希が所属することはできないと考えられるのです。この事実が間接的に、直毘人が真希に甘かったとも言え、結果的に直毘人の評価が上がることにもなっています。

逆に真希にとっては、躯倶留隊も良き場所にはなっていなかった可能性が、高いとする感想も見られます。元々禪院家は、典型的な男尊女卑な封建的社会が今に残っているような家柄であるため、直毘人に甘やかされたとしても、周囲がそれを認めないような風潮もあった可能性が高くなっています。しかも直哉の存在も考えると、躯倶留隊も直哉の趣味に巻き込まれた可能性もあるのではないかと考察されています。

また躯倶留隊に所属した可能性があるキャラクターとして、名前が挙がっているのが伏黒甚爾です。伏黒甚爾は体質はどうあれ、紛れもなく『術式を持たない男子』であり、通例であれば、躯倶留隊の所属、禪院信朗のように、そこで隊長として押し込められていた可能性もあるのです。或いはその立場に押し込められていたことが、禪院家で彼が受けた酷い扱いという描写なのではないかとも考察されています。

伏黒甚爾は、当時の禪院家においては、前当主の息子であり、それだけ見ればかなり厚遇されても不思議ではない立場にあります。しかし、禪院家は封建的な側面を持ちつつも、同時に実力主義な側面も持っているのです。そのため、伏黒甚爾の扱いがどのような扱いだったのか気になるとする声も多くなっています。

呪術廻戦本編において、躯倶留隊を含めて多くの禪院家のメンバーは覚醒した真希によって殺されています。これは自身の思いや真依との約束を元にした行動ですが、この行動が後々の展開の伏線になる可能性もあるのではないかとも考察されています。真希の行動の後に明らかになりますが、加茂家が羂索によって掌握されていることが明らかになったためです。

元々五条悟のワンマンと言われた五条家もどうなっているのか分からない状態です。これにより、実質的に呪術界御三家の全ての家が崩壊したと言える状態になってしまったためです。少なくとも躯倶留隊は人海戦術には非常に有用だったはずで、後々のことを考えて選別しておいた方が良かったのではないかとも考察されています。

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躯倶留隊まとめ

躯倶留隊とは、禪院家に存在する組織の1つで、炳の下部組織であり、術式を持たない男子は禪院所属するという組織になっています。その性質上、本編ではモブ扱いでしたが、世界観を深掘りする要素や、禪院家の描写をする上での要素を上手く生かした設定になっているとされています。どうしてもバトルが中心になり、深掘りがしにくい中で、躯倶留隊を使っての禪院家上層部の評価はよりキャラクターの要素が深くなったとされているのです。

躯倶留隊自体は、既に覚醒した真希によって壊滅させられています。そのため、今後躯倶留隊所属のキャラクターがそのまま登場することはないと思われます。しかし、真希が元躯倶留隊であったりと要素としてはしっかり残っているため、今後も何らかの形で名前が出る可能性がある組織でもあります。今後呪術廻戦を読む際は躯倶留隊にも注目しながら読んでみましょう。

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