【よう実】天沢一夏が櫛田をボコボコにしたのは何巻？理由は櫛田の裏切り？

「ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）」の天沢一夏は、2年生編から登場する女子生徒です。学校でも人気のある櫛田を、天沢がボコボコにする話題のシーンがあります。なぜ、そのようなことが起きたのか、天沢と櫛田の関係にスポットを当てて考察していきます。天沢の登場シーン紹介も、本記事の見どころです。

「ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）」は、MF文庫J (KADOKAWA)より2015年5月から刊行されている大人気ライトノベルシリーズです。著者は衣笠彰梧さん、イラストはトモセシュンサクさんが担当しています。完全実力主義の名門高校を舞台に、高成績を目指してクラス間の抗争が繰り広げられる物語です。

本作は「このライトノベルがすごい！」にて、2023年版で文庫部門1位を獲得しています。また、2020年版より4年連続で読者投票1位を達成し、特に10～20代から圧倒的な支持を得ているようです。

主人公の綾小路清隆は、進学や就職率が100％で超好待遇な名門校である、東京高度育成高等学校に入学しました。綾小路は落ちこぼれが集められたDクラスに配属されます。彼は面倒なことに関わるのを嫌い、本来の実力を隠している影の薄い学生です。いざ入学すると本校は完全実力主義で、優秀な成績の生徒が集まるAクラスのみが、優遇されるという実態を知りました。個性的な生徒たちがAクラスになれるために、奮闘していきます。

よう実の天沢一夏（あまさわいちか）は、2年生編から登場する高度育成高等学校の女子生徒で、1年Aクラスに所属しています。ツインテールにした赤髪が特徴で、端正な顔立ちのビジュアルの良いキャラです。OAA数値によると、学力と身体能力は高く、機転思考力と社会貢献性は低めとなっています。

クラスに仲の良い友達がおらず浮いた存在で、奇怪な行動も多くあるようです。性格がひねくれている面があり、相手に対してもスバスバとした物言いで、かなり癖のあるタイプです。

よう実の櫛田桔梗（くしだききょう）は、2年Dクラスに所属している生徒です。学校内で多くの男子生徒から注目されるほど、ルックスも良く明るい性格をしています。成績優秀で面倒見も良く、クラスメイトから信頼を寄せられている人物です。

しかし、内心では周りの生徒を見下しており、嘘の自分を演じることで完璧な姿を見せています。また、堀北と同じ中学校の出身で、過去の自分を知られているため、彼女を退学させようと目論んでいます。

天沢一夏が櫛田をボコボコにするのは、よう実の何巻でしょうか？ボコボコにするシーンが登場するのは、小説版2年生編の3巻「明かされる正体」になります。夏休みに行われた無人島でのサバイバル特別試験中で、7日目の出来事でした。天沢のすさまじい一面を垣間見ることができます。いつもクラスを引っ張っている立場の櫛田が、ボコボコにされるシーンは、多くの読者を驚かせました。

天沢が櫛田をボコボコにした日には、何か起こったのでしょうか？その日、櫛田は綾小路と七瀬翼を尾行していました。七瀬が綾小路に戦いを挑むということを、彼女は八神拓也から情報を得ていたのです。そして、櫛田はそのシーンをタブレットに録画するつもりでした。なぜなら、綾小路が七瀬に暴力を振るうところを撮影すれば、彼を退学させることが可能だと考えたためです。

しかし、そこに天沢一夏が現れ、櫛田を捕まえて右の頬を殴り、続けて左の頬も殴ります。天沢の攻撃は止まらず、櫛田を卑下する言葉を吐きながら、じわじわと彼女をいたぶり続けました。櫛田も本性を現し負けじと天沢に暴言を吐きますが、敵わない様子です。

その場を立ち去ろうとする天沢に、櫛田は背後から飛びかかろうとしますが、見事にかわされ地面に転倒します。天沢にボコボコにされた櫛田は、プライドもズタズタにされました。自分の本性を隠していた櫛田ですが、天沢は全てお見通しだったのです。しかも、櫛田が中学時代に問題を起こしたことや、綾小路を退学させようとしていたこと、彼女のあらゆることを知っていました。

天沢が櫛田をボコボコにした理由は、彼女が綾小路を退学させようとすることを、邪魔するためでした。天沢は櫛田の裏切り行為を阻止したのです。天沢は綾小路を非常に崇拝しています。櫛田との会話の中で、「好きなんじゃなくて愛している」「愛を超えた感情ってやつ」などと語っていたシーンもありました。

彼女は櫛田をボコボコにしたあとに、綾小路の元へ行きます。そして、自分は先輩の敵ではないこと、自分の許可なく潰されないでほしいと訴えていました。これらのことからも、綾小路に対して、並々ならぬ感情を抱いていることがわかります。

よう実の天沢一夏は、何巻で怪我をしていたのでしょうか？それは、2年生編5巻のサバイバル試験で、天沢が堀北と伊吹を相手に交戦するときでした。理由は、1年Dクラスの担任である馬克典によって、制裁を受けたためです。司馬は月城理事長代理の指示を受けて、綾小路を退学にするという任務がありました。そして、ホワイトルームに連れ戻そうとしていたのです。

司馬は綾小路に匹敵するほどの強さを持っています。天沢は司馬と同様に、綾小路を退学させるために送られてきている人物です。しかし、彼女は任務を全うせずに、綾小路の退学を阻止するような行動をとっています。そのため、司馬は天沢の腹部に、怪我をするほどの一撃をお見舞いしていました。

月城理事長代理の指示に従わない天沢は、何巻で退学させられるのでしょうか？ネタバレすると、2年生編7巻の終了時点で、彼女は退学になっていませんでした。そして、綾小路を退学にできなかったとして、月城が高度育成専門学校から去っていったのです。2学期に入り、天沢は体育祭にも参加しており、バレーボール競技で大活躍を見せていました。

「ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）」の天沢一夏の正体は、綾小路の1年下であるホワイトルーム5期生です。綾小路を退学させるために、ホワイトルームから学校へ送り込まれました。綾小路は「ホワイトルームの最高傑作」として知られており、どのようなカリキュラムも好成績を収めていました。天沢たち5期生は、何かにつけて「1年前の綾小路はもっとすごかった」と教官に言われ続けていたのです。

ホワイトルームで綾小路の天才ぶりを聞かされているうちに、天沢は彼に憧れて崇拝するようなります。そのため、彼女は綾小路を退学に追い込むつもりはありませんでした。逆に、彼を退学させようとしていた櫛田の邪魔をしています。

天沢は任務に反する行動をとったことにより、月城理事長代理によってホワイトルームから除名されます。しかし、彼女は元々ホワイトルームの教育方針に対して、否定的な考えを持っていました。もしかすると、ホワイトルームに戻れなくなったのは、彼女にとって良かったのかもしれません。

ホワイトルーム出身ということもあり、天沢は普通の女子高生と比較すると、圧倒的に強いです。2年生編4巻の終盤で、格闘を学んだことのある堀北と伊吹を相手に戦いました。このとき天沢は怪我をしていたにもかかわらず、二人を寄せ付けないほどの戦いぶりを見せます。自身のことを、「男子よりも強い」と言っていたのは、大げさではなかったようです。

よう実の櫛田は、堀北や綾小路を退学に追い込むために、クラスに対して裏切り行為を続けていました。人狼ゲーム形式の船上試験では、誰が狼になるのかの情報を、龍園に漏らすという裏切り行為をしています。また、体育祭のときも、Dクラスの競技参加者がCクラスに漏れており、不利になるように妨害されたのです。このことも、櫛田が龍園にDクラスの情報を漏らすという、裏切り行為をしています。

櫛田の本性が少しずつ見え隠れするようになり、綾小路が彼女の裏切り行為に気づき始めました。ついに、綾小路から裏切りを指摘された際も、確たる証拠を突き付けられるまでは、すっとぼけて猫を被っています。

裏切りがクラスメイトにバレたことで、櫛田は退学になったのでしょうか？彼女の裏切りが暴露されたのは、満場一致試験のときでした。よう実の満場一致試験とは、与えられたお題に対して、それぞれが賛成か反対を投票します。そして、その投票結果がクラスで満場一致になるまで、終了できないというルールです。

お題の内容は「クラス1人を退学にして、クラスポイント100を得る」でした。Dクラスは何度やっても、満場一致になりません。1人だけわざと賛成に入れている人がおり、それが櫛田だったのです。綾小路はしびれを切らし賛成のほうに表を固め、それから彼女の裏切りを暴露します。

本性をクラスに知られてしまった櫛田は危機に陥りますが、クラスメイトの堀北が庇ったのです。社交性があり友好関係を築く能力のある櫛田を退学させるのは、クラスの損失になると訴えました。今後は堀北が彼女を監視していくため、相当の理由がない限り退学する可能性は低いと考察します。

二重人格とは、1人の人間の中に2つの全く違った人格が存在し、交互に現れることです。また、互いに一方の人格が現れているときの記憶がありません。よう実の櫛田の場合は裏表のある性格ですが、故意に行動を起こしています。

表向きは善人で面倒見が良いですが、本性は人の秘密を知って優越感に浸るような傲慢で利己的な人物です。どちらの振る舞いもしっかり記憶にあり、状況や相手によって振る舞いをコントロールできています。したがって、櫛田は二重人格ではなく、裏表の激しい性格といえるでしょう。

よう実の櫛田と堀北は、同じ中学校の出身でした。櫛田は中学時代に、学級崩壊を起こした黒歴史があります。同じ中学だった堀北に、自分の黒歴史をバラされるのではないかと、恐怖を感じていました。そのため、櫛田が一方的に堀北に対して、嫌悪感を持っていたのです。堀北を退学させようと企て、ペーパーシャッフル試験の際に、勝負を挑みます。自分が勝てば堀北は退学するように伝えました。

しかし、結果は堀北が勝利します。その後も櫛田は堀北を退学させるために、陥れるチャンスを狙って目を光らせるのでした。一方、堀北は櫛田が陰で裏切り行為をしていることに、以前から気づいていました。しかし、櫛田がずっと気にしていた中学時代の黒歴史については知らず、それどころか同じ中学だったことも覚えていない様子でした。櫛田の完全な思い込みだけで、堀北はどばっちりを受けていたことになります。

櫛田がうざい、怖いと言われるのは、やはり性格に裏表があるからでしょう。人の秘密を知って相手を見下し、優越感を楽しむのが本性です。しかも、人には自分の秘密を知られたくないために、裏切りや画策をして蹴落とそうとする、いやらしい面が目立ちました。

誰とでも仲良くできる人当たりの良さを演じることで、本来の自分とは全く違うため、ストレスもかなり溜まっていたと考察します。それに伴い、裏の顔もエスカレートしていったのかもしれません。

「ようこそ実力至上主義の教室へ（よう実）」の天沢一夏は、何巻でどのような登場シーンがあるのでしょうか？ここではよう実の2年生編1～6巻までの内容を紹介していきます。天沢が何巻でどのような活躍をしたのか、チェックしてみてください。

天沢の初登場は、特別試験での須藤のパートナーを決めるシーンでした。堀北、綾小路、須藤の前に現れた天沢は、「優秀なパートナーをお探しなら、ここにいるけどー」と言います。しかし、その裏では綾小路を退学させるために、1年Dクラスの宝泉と七瀬と手を組んでいました。おそらく、突然現れたのも、綾小路を尾行していたのでしょう。

綾小路は彼女のことを、見るからにギャルっぽいという印象を持ちました。また、綾小路と軽井沢が家でデートをしている際に訪問しており、2人が付き合っていることを知ります。

綾小路と軽井沢がお家デートでよい雰囲気になったタイミングに、天沢はインターホンを鳴らします。突然やって来た天沢に動揺していた軽井沢を、彼女は面白がるようにからかっていました。また、自分は綾小路の敵ではないことも伝えます。宝泉の作戦を綾小路が気づくように、あえて痕跡を残したことも話しました。このとき、彼女がホワイトルーム生の思考に近いことを、綾小路は確信したのです。

天沢は綾小路に敵ではないと言いながら、宝泉の前では彼を躊躇なく退学させようとする姿を見せています。また、無人島サバイバル試験のグループは、宝泉と七瀬の3人で組むことになりました。綾小路を退学させた人は、2000万プライベートポイントが貰えることになっています。その全てのポイントを自分に譲ることが、グループを組む条件としました。宝泉はこの提案を承諾しましたが、守るつもりはないようです。

櫛田は八神から情報を得て、綾小路を退学に追い詰める材料を、確認しようとしていました。そこへ天沢がやって来て、綾小路の戦闘の証拠撮影を阻止しようと、彼女をボコボコにします。何巻においても天沢のイカれた性格が垣間見えますが、このシーンは顕著でした。櫛田をボコボコに殴っている行動に反して、子供をあやすような口調で語りかけており、非常に不気味です。

櫛田がこれまでに行った裏切りなどの所業を、次々と口にして追い詰めました。自分がどれほど綾小路を愛しているのかを熱弁する様子は、さすがの櫛田もとまどっている様子です。天沢は普通の生徒が知り得ない櫛田の情報まで、詳しく把握しています。また、「暴力は男子よりも強い」と自負しており、運動能力の高さをうかがえました。

天沢がホワイトルーム生であることを、何巻で告白するのか注目されていました。4巻で独白したことにより、さまざまなことが明らかになります。

彼女は「崇拝」のホワイトルーム生で、優秀な両親の遺伝子を持つ体外受精によって生まれました。彼女も優秀ですが、ホワイトルームの教育には違和感を覚え、自由でいたいと思うようになります。天沢は篠原グループを襲った人物だと、綾小路と七瀬に疑われましたが、証拠がないため断言はしませんでした。

綾小路に退学の危機があることを知った堀北は、I2に向かっている途中で、天沢に妨害されます。堀北と伊吹を相手に、堀北は1対2でやり合うことになりました。彼女は終始優位に立ちまわっていましたが、途中から攻撃を受け始めたのです。堀北たちと会う前に、天沢は誰かと戦ったのか、もともと腹部にダメージを負っていた様子でした。その理由が何巻で明らかにされるのか、気になるところです。

豪華客船で時間を持て余していた天沢の前に、坂柳が現れます。坂柳は彼女をホワイトルーム生と認識している様子で、対決を望んでいると告げました。天沢側は不満そうな反応を見せましたが、力でねじ伏せても良いと知って、一転楽しそうな様子です。今後、何巻かに天沢と坂柳の頭脳戦が見られるかもしれません。

その後、もう一人のホワイトルーム生である八神の部屋を訪れます。無人島で八神が送り込んだ倉地と櫛田を、天沢が妨害したことについて話し合いました。天沢の真意を知るため、八神は彼女を拘束します。そして、八神は自身の計画の邪魔にならないことが分かり、彼女を解放しました。また、堀北と伊吹と戦う際に、腹部を怪我した理由は、司馬から制裁を受けたためです。

伊吹と堀北がシャトルランで勝負をするか、バレーボールに参加するかを討論していたところに、天沢がひやかしに来ます。当初堀北たちは参加人数分を集められずにいましたが、天沢は七瀬たちのチームに参加することが決まっていました。

その後、櫛田が奮闘して堀北チームのメンバーを集め、七瀬、天沢チームと対戦します。そして、初心者だった天沢は終盤に調子を上げていきますが、時間制限により堀北チームが勝利しました。今後の天沢が何巻でどのような展開となっていくのか、注目しておきましょう。

櫛田は性格が歪んでいることもあり、嫌われキャラのポジションです。そのため、天沢からクズ呼ばわりされたり、ボコボコにされるシーンを見て、スッキリしたという感想があります。ただ、天沢が櫛田に問い詰めたり、綾小路について語るときの姿は、イカれてる、やばいという声が多く上がっていました。

よう実の天沢が、最もやばいキャラだという声が上がっています。何だかんだ言っても、天沢と櫛田の絡みが一番好きという感想もありました。他にも、天沢と櫛田の利害の一致を考えると、いずれ二人が手を組む可能性もあると考察する人もいます。

よう実の天沢は、本当に綾小路のために行動していることがわかるという感想があります。今のところ軽井沢にも手を出しておらず、堀北や伊吹をWRの問題に巻き込ませないために、メモ破いたりしていました。彼女の行動は、綾小路がしてほしいことを、裏でやっていると考察する人もいます。

「ようこそ実力至上主義の教室へ」の天沢は、綾小路を退学させるという櫛田の企みを、ボコボコにして阻止しました。また、何巻で二人の争うシーンが見られるのかについては、小説版2年生編の3巻「明かされる正体」となります。

これまで櫛田がやってきた裏切り行為を考えると、スカッとした読者も多かったようです。また、このシーンで天沢のヤバさも顕著になりました。天沢と櫛田の関係が、今後何巻でどのように変化していくのか、注目しておきましょう。