ぼっちざろっく！がイライラするのはなぜ？主人公の後藤ひとりがコミュ障すぎる？

『ぼっちざろっく！（ぼざろ）』は、漫画家のはまじあき先生による4コマ漫画で、2023年2月現在まんがタイムきららMAXにて連載中のガールズバンド漫画作品です。ぼっちざろっく！の連載が開始されたのは2018年で、2月号から4月号にかけて、ゲスト連載として掲載されました。その後、同年の5月号から正式連載として始動しています。2023年2月現在までに単行本が5巻まで刊行されています。

2019年に開催された『次にくるマンガ大賞』では、コミックス部門の8位を獲得する人気を見せています。読者からは「ぼざろ」の愛称で親しまれており、2022年10月からはテレビアニメも放送され、ますますの人気作品となりました。ぼっちざろっく！のアニメ1期は全12話完結となっており、アニメファンからの人気が厚いことから、第2期の放送もあるのではないかと期待されています。

後藤ひとりは、人見知りで幼い頃から高校に入るまで友人が1人もできない、コミュ障女子高生でした。しかし、ある日立ち寄った公園で、同じ年頃の女の子に話しかけられます。ギターを背負っていた後藤ひとりのことを見て、彼女はドタキャンしたギタリストの代打とて、ライブに出るようお願いしてきたのでした。これまで人とまともに喋ったことがなかった後藤ひとりは、彼女の圧におされ、ライブに出演することになってしまいます。

「面白い」と話題になり、2期アニメが放送される可能性の高い作品として人気のぼっちざろっく！（ぼざろ）ですが、アニメや漫画を見た人の中には「嫌い」「イライラする」という感想を持つ人もいるようです。その理由の1つは、「主人公の後藤ひとりが受け身でイライラする」というものです。

後藤ひとりは、極度の人見知りで、幼いころから1人で遊ぶ女の子でした。しかし、人間が嫌いなわけではなく、友達が欲しいという願望は持っています。そのわりに、友人を作るために自分から話しかけたりといった努力はせず、相手から気に掛けてもらうために、ギターを学校に持っていくという行動をとったりします。

極度の人見知りである後藤ひとりにしてみれば、このような行動は精一杯の努力です。しかし、アニメや漫画を見ている人の目には、この行動が「コミュ障すぎて嫌い」「うじうじしていてイライラする」と映ってしまうこともあるようです。

人見知りで陰キャなところが魅力でもある後藤ひとりですが、ぼっちざろっく！（ぼざろ）の読者・視聴者からは、そのような態度がイライラすると不評です。人によっては、「自分を見ているようでイライラするから嫌い」と感じている人もいるようです。人間には「同族嫌悪」という感情があります。

後藤ひとりのうじうじとした態度を見て、自分の直したい部分を見ているようで、イライラしてしまうという人も少なくないようです。漫画やアニメの主人公は、読者・視聴者がポジティブな意味で共感できるキャラをあてがわれることも多い傾向にあります。しかし、後藤ひとりはネガティブな感情による共感をよんでしまうため、作品自体に良くない印象を持ってしまう人もいるようです。

上記では、ぼっちざろっく！（ぼざろ）の主人公である後藤ひとりが、自分の嫌いなところに似ているため、イライラしてしまうという評判を紹介しました。それと似た意見で、「苦手な人が後藤ひとりの性格に似ているためにイライラする」という感想も見られています。大人しいタイプや、人見知りなタイプが苦手な人が、後藤ひとりを見て、その人物を思い出してしまいイライラするというパターンもあるようです。

ぼっちざろっく！を見た人のコメントでは、「嫌いな上司に似ていてムカつく」「息子を見ている気になるから嫌い」「いつもフォローしている友達を思い出してイライラする」というものが見られました。人見知りの後藤ひとりとは逆に、はっきりと物事を言うタイプの人は、奥歯に物が挟まったような後藤ひとりの態度を見てイライラすることが多いようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）は、「主人公を見てるとイライラする」という理由で嫌いと言われることも少なくありません。また、他にも「嫌い」と言われている理由がいくつか見られており、その1つが「ストーリーの薄さ」です。最近の漫画やアニメには、伏線がはられていたり、登場人物の感情を細かに描いていることで高く評価されている作品がいくつもあります。

そのような作品が好きな人からは「ぼっちざろっく！はストーリーが単調でつまらない」と評価を受けているようです。ぼっちざろっく！は原作が4コマ漫画のため、細かな心情の描写や、凝ったストーリーを展開するには不向きな作品となっています。代わりに、シンプルで分かりやすい爽快な展開が人気となっています。そのため、シリアスな作品が好きな人には「つまらない」と評価されてしまうようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）が「つまらない」と言われてしまう理由の2つ目は、「日常パートのギャグ」です。ぼっちざろっく！は、主人公の後藤ひとりがコミュ障という設定のため、その性格を活かしたギャグシーンが多々登場します。しかし、そのようなキャラクターを見て「イライラする」と感じる人や、対人関係が苦手な人をいじるようなノリが嫌いな人には「つまらない」と思われてしまうようです。

また、ギャグの流れやパターンなどにおいて、「先が読めてつまらない」と感じる人の姿も見られています。ぼっちざろっく！はシリアスなシーンが少ないほのぼの系ギャグ作品のため、ギャグのノリが合わないは、作品自体の魅力が半減し「つまらない」という評価となってしまっているようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）はギャグジャンルに分類される漫画ですが、登場人物たちがバンドをしているため、音楽漫画としても人気となっています。ぼっちざろっく！のアニメでは、実際にいくつかの楽曲が演奏されており、音楽要素がさらに強調されています。しかし、アニメを見た人からは「演奏シーンがありきたりでつまらない」という意見があげられています。

アニメ作品によっては、歌唱シーンに派手な演出が入ったり、本物のライブさながらの盛り上がり要素を入れることもあります。しかし、ぼっちざろっく！の演奏シーンには、特にそのような演出はなく、見る人によっては「地味でつまらない」と感じることもあるようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）のアニメは、人によっては「2022年秋アニメで1番面白かった」と評価される人気作品となりました。しかし、その反動なのか、「原作漫画がつまらない」という感想が見られています。ぼっちざろっく！のアニメは、基本的には原作漫画のストーリーに沿った物語となっています。

しかし、アニメ用にアレンジされている箇所があったり、原作のストーリーを活かすため、アニメオリジナルの表現が使用されている部分もあります。そのような演出によってアニメが高く評価されたものの、アニメが面白かったことで、原作漫画が質素に見えてしまうという現象が起こってしまいます。そのため、アニメから見始めた人は「原作漫画はつまらない」と感じてしまうこともあるようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）の原作は4コマ漫画のため、アニメでは原作には描かれなかった部分が肉付けされています。そのため、人によっては、原作漫画とアニメで印象が違う回もあることでしょう。具体的な例として、ぼっちざろっく！のアニメ7話「君の家まで」がつまらなかったという意見があります。

この回では、結束バンドのメンバーが後藤ひとりの家に遊びに行きますが、その時の後藤ひとりの様子について「コミュ障すぎてイライラする」と感じた人もいたようです。「メンバーたちをもてなしたい」と思った後藤ひとりは、ミラーボールを飾ったり、クラッカーを用意したりと準備をします。

しかし、友人をもてなすには大げさすぎるその行動に「やりすぎててイライラする」「見ていてはずかしい」と感じる人も少なくなかったようです。原作漫画では、そのようなシーンがあってもさらっと読み飛ばせるため、イライラするという人もストレスを回避できます。しかし、アニメでは一部始終が描かれるので、イライラするという人は苦痛を感じたようです。

アニメや漫画をたくさん見ている人からは、「登場人物がどこかの作品で見たことあるようなキャラ」という感想もあがっています。ぼっちざろっく！（ぼざろ）では、メインキャラクターたちがガールズバンドを組んでいるという設定もあり、それぞれのキャラたちの個性がかぶらないようになっています。

そのような配慮もあってか、ぼっちざろっく！の作中ではそれぞれの個性がたっているものの、「他の作品でも同じようなキャラを見かけた」「関係性があの作品に似てる」という意見も見られています。そのようなありがちなキャラクター設定により、アニメや漫画好きの人からは「キャラがありきたりでつまらない」という声があがっています。

こちらは、どの作品にもあることですが「嫌いなキャラがいる」という理由により、「つまらない」と評価されることもあるようです。特に主人公の後藤ひとりは、極度の人見知りで会話のキャッチボールが苦手ということもあり、「見ていてイライラする」といわれることも多いキャラです。その性格が作品を面白くする要素になっているものの、ハッキリと意思表示するキャラが好きな人には苦手意識を持たれているようです。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）が「面白い」と言われる大きな理由の1つは、登場キャラがかわいいことです。これまでに紹介してきた項目では、「イライラするから苦手」と評価されていた後藤ひとりですが、「コミュ障なとこが逆にかわいい」という声もあがっています。また、明るく社交的な虹夏や、クールだけどノリの良いリョウなど、バラエティ豊かなタイプがいることも読者・視聴者を楽しませています。

これまでにも、バンドを題材としたアニメが制作されていますが、そのような作品とは毛色が違うと評判となっています。特にぼっちざろっく！はガールズバンド作品ということもあり、『けいおん！』と比較されることが多くあります。しかし、けいおん！は部活ストーリーで、ぼっちざろっく！は学外の活動という違いがあります。そのような違いを比較することで、さらにぼっちざろっく！を楽しむことができます。

ぼっちざろっく！（ぼざろ）が評価されている理由には、「声優が良い」というものもあります。漫画や小説など、既存の作品をアニメ化する際には、キャラクターのイメージを壊さない声優の配役が重要となります。ぼっちざろっく！のアニメでは、「声のイメージが合っている」という評価が多く、原作ファンの人も納得の配役となっているようです。

「見てるとイライラする」という評価を受けることもあるぼっちざろっく！ですが、「面白い」という感想が多く寄せられています。特に、主人公の後藤ひとりは、これまでのアニメ作品ではあまり見かけないコミュ障陰キャキャラのため、見ていて飽きないと評判です。

こちらの方のツイートでは、「ぼっちざろっく！を見てバンドをしたくなった」とコメントしています。その年に話題になったアニメの題材が流行となる流れは、これまでに何度もあります。ぼっちざろっく！は、2022年アニメの中でも人気の作品となっているので、今後楽器を始めたりバンドを再開する人も増えていくかもしれません。

ぼっちざろっく！の作中には、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなど、実在するアーティストのカバーが流れているシーンがあります。音楽好きの視聴者からは、そのようなサプライズに対して「好きなアーティストとのコラボが聴けて嬉しい」といった感想が寄せられています。

以上、ぼっちざろっく！（ぼざろ）が「イライラする」「嫌い」といわれている理由を紹介してきました。ぼっちざろっく！が批判されている原因は、主に「後藤ひとりの性格がコミュ障すぎて苦手」という理由が大きいようです。また、原作が4コマ漫画のため、ストーリーに深みを感じないことやギャグのノリが合わないことで、「作品がつまらない」と感じている人もいるようです。