【ぼっち・ざ・ろっく！】廣井きくりのモデルはマーガレット廣井？元ネタを調査

『ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）』の廣井きくりは、物語の途中から登場するキャラがです。この廣井きくりはぼっち・ざ・ろっく！のオリジナルキャラですが、元ネタとなった人物がいることで知られています。廣井きくりの基本情報をチェックしながら、廣井きくりのモデルだといわれている人物について見ていきましょう。

ぼっち・ざ・ろっく！は、はまじあきさん原作の4コマ漫画です。掲載誌はまんがタイムきららMAXで、タイトルは「ぼざろ」と略されることがあります。バンドがテーマの漫画で、女子高生たちが結成したガールズバンドの活躍が描かれています。ガールズバンドの漫画ということで、同じジャンルの『けいおん！』と比べられることもあります。

しかし、けいおん！の舞台が部活動であるのに対し、ぼっち・ざ・ろっく！はライブハウスでの活動が中心に描かれています。作者のはまじあきさんはガールズバンドの漫画を描くにあたり、活動形態の違いでけいおん！との差別化を図ったそうです。また、主人公を暗いキャラに振り切ったことで、けいおん！とは違う漫画にできたとも語っています。

ぼっち・ざ・ろっく！はテレビアニメにもなり、2022年10月から12月にかけて放送されました。アニメになったことで漫画の人気も高まり、2023年1月時点で累計発行部数は100万部を突破しました。また、アニメで使われた楽曲も評判が良く、アニメ終了後に発売されたアルバムは音楽ランキングで3冠を達成しました。

人見知りで友達もいない後藤ひとりは、人気者になりたいためにギターを始めます。しかし、ギターが上手になっても、孤独な毎日は変わりませんでした。ある日、ひとりは公園で伊地知虹夏に声をかけられ、バンドの助っ人をすることになります。そのまま虹夏たちのバンドに加入したひとりは、少しずつ仲間たちとの絆を深めていきます。そして、ギタリストとしてだけでなく、人間的にも成長していくのでした。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、SHICK HACK（シックハック）というバンドのメンバーです。サイドテールに大きなリボンをつけ、キャミワンピースの上にスカジャンを羽織っています。普段は靴ではなく、下駄を履いているところも特徴のひとつです。廣井きくりは自他ともに認める酒好きで、常に泥酔状態に陥っています。

酔いのためか、目にはグルグルとした渦巻き模様が浮かんでいます。バンドではリーダーという立場にあり、ベースとボーカルを担当しています。お酒とベースが命より大事と言うわりには、ベースをよく居酒屋に忘れてきています。初対面の後藤ひとりに「ヤバい人」と思われるくらい、奇抜な言動が多い変人です。

しかし、ベースの実力は相当なもので、いざライブとなると普段からは想像できないほどのカリスマ性を発揮します。また、実力を出せないでいるひとりを後押しするなど、たまにまともなアドバイスもしてくれます。年齢は不明ですが、STARRYの店長である伊地知星歌の後輩であることはわかっています。星歌が29歳であるため、まだ20代である可能性が高いでしょう。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、適当そうに見えても音楽への思いは本物です。普段は酔っ払って糸目の廣井きくりですが、ライブになると目が大きく開いて覚醒します。また、初対面で「ギターを売ろうとしている」と嘘をついた後藤ひとりには、「1日で諦めるのはもったいない」と真剣な声で引き止めました。音楽を愛しているからこそ、初対面のひとりにも音楽を続けてほしいと願ったのでしょう。

また、一緒に路上ライブをしたときは、いち早くひとりの才能に気づきワクワクしたような笑顔を見せていました。その後も何かとひとりのことを気にかけ、自分のライブに呼んだり励ましたりしていました。自分だけでなく周りの才能も伸ばしたいと願う廣井きくりからは、熱い音楽への思いが伝わってきます。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、八十八ヶ所巡礼のマーガレット廣井さんが元ネタだといわれています。ロックバンドが好きな人であれば、八十八ヶ所巡礼やマーガレット廣井さんの名前にもピンとくるはずです。しかし、ロックバンドに興味がない人は、これらの名前に聞き覚えがないこともあるでしょう。

ここでは、廣井きくりの元ネタであるマーガレット廣井さんや、その所属バンドである八十八ヶ所巡礼について解説します。元ネタについてしっかり知っておくことで、廣井きくりというキャラの理解もさらに深まるでしょう。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりのモデルといわれているマーガレット廣井さんは、八十八ヶ所巡礼というロックバンドの一員です。学生の頃からロックバンドが好きで、eastern youthや人間椅子などの音楽をよく聴いていたそうです。

八十八ヶ所巡礼では、廣井きくりと同じくベースとボーカルを担当しています。マーガレット廣井さんは中性的な容姿をしているため、女性のように見えることもあります。しかし、ぼっち・ざ・ろっく！の廣井きくりと違い、性別は男です。全身にタトゥーを入れており、特徴的な喋り方をします。

マーガレット廣井さんの所属する八十八ヶ所巡礼は、2006年10月8日に結成されたロックバンドです。メンバーは3人で、前述した通りマーガレット廣井さんがベースとボーカルを担当しています。ギターはKatzuya shimizuさん、ドラムはKenzoooooooさんがそれぞれ担当しています。

バンド名に「八十八ヶ所巡礼」という名前をつけているように、楽曲にも東洋の宗教や世界観が多く取り入れられています。八十八ヶ所巡礼は、廣井きくりの所属バンドであるSHICK HACKの元ネタだといわれています。SHICK HACKは八十八ヶ所巡礼と同じ3人構成のバンドで、廣井きくり以外のメンバーも八十八ヶ所巡礼のメンバーがモデルになっているようです。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、なぜマーガレット廣井さんがモデルになっているといわれるようになったのでしょうか？それは、廣井きくりとマーガレット廣井さんには、名前だけでなく多くの共通点があるからです。

もともと八十八ヶ所巡礼を知っている人は、八十八ヶ所巡礼が元ネタとなっている映像やシーンにすぐ気づいたようです。では、廣井きくりとそのモデルであるマーガレット廣井さんには、どのような共通点があるのでしょうか？ここでは、特にわかりやすい2人の共通点を、4つピックアップして紹介します。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりと八十八ヶ所巡礼のマーガレット廣井さんの最大の共通点は、2人とも酒好きだというところです。廣井きくりはかなりの酒豪で、いつでもどこでもお酒を飲んでいます。登場シーンのほとんどが酔っ払っている状態で、最早アル中といえるレベルです。

マーガレット廣井さんはTwitterで「アル中アルアルシリーズ」という呟きをしており、「酒欲は尽きない」などとコメントしています。このことからも、相当な酒好きであることが伺えます。また、廣井きくりとマーガレット廣井さんは、酒に酔ったままライブをするという共通点もあります。

八十八ヶ所巡礼のマーガレット廣井さんといえば、全身にタトゥーを入れていることで知られています。一方、ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりを見ると、右の手の甲にタトゥーが入っています。太陽と月が合わさったようなデザインで、マーガレット廣井さんの左腕にあるタトゥーと似ています。

タトゥーのデザイン自体、マーガレット廣井さんのものをモデルにした可能性もあるでしょう。廣井きくりのタトゥーはアニメでは描かれておらず、原作の漫画でしか見ることができません。ただ、アニメのOP映像には、一瞬だけ廣井きくりのタトゥーと見られる模様が出てきます。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、OP映像にもほんのわずかですが登場シーンがあります。その登場シーンでは、巨大なサバ缶の上に立っている廣井きくりの姿が見られます。このOP映像に気づいた人は、なぜサバ缶かと疑問に思ったこともあるでしょう。八十八ヶ所巡礼の「仏滅トリシュナー」のMVを観ると、この疑問が解消されます。

八十八ヶ所巡礼の仏滅トリシュナーのMVには、サバ缶が登場するシーンがあります。仏滅トリシュナーのMVでは曲の中盤にいきなりサバ缶が登場し、ゆっくりと回転し出します。ぼっち・ざ・ろっく！のOPに登場するサバ缶も回転しており、このMVが元ネタになっていると推測できます。
 

八十八ヶ所巡礼の「仏滅トリシュナー」は、ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）のOP映像以外にも元ネタとして使われています。それが、原作漫画の扉絵です。ぼっち・ざ・ろっく！2巻5話の扉絵では、ギターアンプから顔を出している廣井きくりの絵が使われています。

この絵は、仏滅トリシュナーのMVの途中に出てくるシーンにそっくりです。アンプからは腕が何本も生えていますが、腕の本数や生えている位置もまったく一緒です。この扉絵だけ見ても、廣井きくりのモデルがマーガレット廣井さんであることは間違いないといえるでしょう。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、アニメでのかわいい声も人気です。アニメで廣井きくりを演じたのは、声優の千本木彩花さんです。千本木彩花さんはこれまでにも多くのキャラクターソングを歌っており、SHICK HACKのライブシーンでも素晴らしい歌声を披露していました。ここでは、廣井きくりの声優である千本木彩花さんのプロフィールと、主な出演作品と担当キャラを紹介します。

千本木彩花さんは、1995年11月24日生まれのA型です。中学生の頃に『けいおん！』などのアニメを観て、声優という仕事に興味を持ったそうです。千本木彩花さんは高校2年のときに日本ナレーション演技研究所に入所し、卒業後アイムエンタープライズの所属となりました。2017年には、第11回声優アワードで新人女優賞を受賞しています。趣味は漫画やゲーム、歌うことや絵を描くことなどです。

千本木彩花さんは、日本ナレーション演技研究所卒業前に、テレビアニメの『帰宅部活動記録』の九重クレア役で声優デビューしました。その後、『甲鉄城のカバネリ』の無名（ムメイ）役で初ヒロインを演じ、『ガーリッシュ ナンバー』の烏丸千歳役で初主演を務めました。

その後も『マジきゅんっ！ルネッサンス』の愛ヶ咲小花や『転生したらスライムだった件』のシュナ、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のトリッシュ・ウナなど、多くの人気作に出演しています。また、『ポケットモンスター』では、レギュラーキャラのキクナを演じながら、1人でいくつものポケモンの声を担当しました。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりファンの人は、その元ネタとなった八十八ヶ所巡礼や、モデルといわれていいるマーガレット廣井さんにも興味が湧くようです。廣井きくりがきっかけて八十八ヶ所巡礼の曲を聴くようになり、ファンになったという人が大勢いました。もともと八十八ヶ所巡礼のファンの人は、マーガレット廣井さんそのものの廣井きくりに喜びの声を上げていました。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりは、「きくり姉さん」の愛称で親しまれていました。廣井きくりが好きだという人は多く、主要キャラに負けないくらいの人気を集めているようです。「きくり姉さん最高」といったコメントや、「きくり姉さんのキャラが好き」というコメントが多く見られました。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の廣井きくりに関しては、ライブでの姿がかっこいいという感想も多く見られました。廣井きくりは普段は絵に描いたようなダメ人間ですが、ライブになるとまるで別人のように輝き出します。普段とのギャップや、いつもとは違う目を見開いた姿がかっこいいと評判でした。

ぼっち・ざ・ろっく！（ぼざろ）の登場人物である、廣井きくりのモデルや元ネタについてまとめました。廣井きくりのモデルは八十八ヶ所巡礼のマーガレット廣井さんだといわれており、2人には共通点が多く存在します。モデルのマーガレット廣井さんが個性的な人物であるため、廣井きくりも作中ではキャラが際立っています。廣井きくりはぼっち・ざ・ろっく！の良いスパイスとして、これからも作品を盛り上げてくれるでしょう。