名探偵コナンのFBI捜査官・赤井秀一とは？沖矢昴の正体という噂を検証

赤井秀一は名探偵コナンに登場する切れ者のFBI捜査官で、常に被っているニット帽と目の下の隈が特徴的です。父親の死の真相を知るためにFBIに入り、黒の組織のベルモットを追って仲間と共に来日しています。また、江戸川コナンの正体が駆動新一であること、灰原哀の正体が宮野志保であることを知る数少ない人間の一人です。原作ではコナン達と同じ青い瞳をしていますが、アニメでは印象的な緑色の瞳で描かれています。

名探偵コナンの赤井秀一はクールな性格で、あまり感情を表に出すことがありません。しかし、仕事が面白くなってくると不敵な笑みを浮かべるシーンが描かれています。高い推理力と身体能力を持っていて、スナイパーとしての腕も一流です。700ヤード離れた場所から小さな盗聴器を正確に狙撃していることから、黒の組織の腕利きスナイパーでるキャンティとコルンを凌ぐ実力を持っていると考えられます。

また、黒の組織のボスである『あの方』から組織を壊滅させ得る『シルバーブレット』として恐れられています。5年前から2年前までの3年間、赤井秀一は諸星大という偽名を使い正体を隠して黒の組織に潜入していました。組織から『ライ』というコードネームを与えられて活動しており、最終的にはジンとの任務までこぎつけています。

しかし、FBI捜査官のミスにより正体が発覚してしまったことで赤井秀一は組織からFBIへと戻ることになりました。潜入捜査していましたが、FBIに有利な情報はなく、組織は謎に包まれたままのようです。

赤井秀一の声を担当しているのはベテラン声優の池田秀一さんです。池田秀一さんと言えば機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルやONE PIECEのシャンクスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？名探偵コナンの関連作品で言うと、まじっく快斗に登場する黒羽快斗の父親の黒羽盗一の声も担当されています。ちなみに、ガンダムエースで池田秀一さんと名探偵コナンの作者である青山剛昌先生の対談も実現しています。

声優の池田秀一さん、そして代表作の機動戦士ガンダムに登場する『赤い彗星のシャア』ことシャア・アズナブル。ここまで言えばお分かりのとおり、名探偵コナンの赤井秀一の名前は赤井彗星のシャアとその声優である池田秀一さんから付けられています。

これは名探偵コナンの作者である青山剛昌先生がガンダムシリーズの大ファンだったことから付けられた名前なんです。赤井秀一の偽名である諸星大もシャアの本名であるキャスバル・レム・ダイクンから付けられています。

名探偵コナンには黒の組織の謎を追うために赤井秀一と共に来日しているFBIのメンバーが登場します。FBIは黒の組織と対抗する存在なので、登場回のアニメはとても盛り上がります。それぞれ個性的なキャラクターなので一人ずつ紹介します。

日本で黒の組織の謎を追うFBI捜査官のトップがジェイムズ・ブラックです。イギリスのロンドン生まれでシカゴ育ちで、イギリス訛の英語を話すのが特徴です。個性的なFBI捜査官を束ねるボスということもあり推理力や洞察力に長けています。名前の由来はシャーロック・ホームズの宿敵であるジェイムズ・モリアーティ教授からです。

江戸川コナンの正体である工藤新一や幼馴染の毛利蘭が通う帝丹高校に英語教師として赴任して潜入捜査を行っていたFBI捜査官です。帝丹高校に赴任していた時は『ジョディ・サンテミリオン』という偽名を使っていました。FBI捜査官だった父親をベルモットに殺された過去を持ち、自らもFBI捜査官となり黒の組織を追っています。名前の由来は羊たちの沈黙のジョディ・フォスターからです。

名探偵コナンの赤井秀一が作戦の増員として呼んだFBI捜査官で、卓越したドライビングテクニックの持ち主です。強面ですが性格は温厚で、趣味は体を鍛えること。顔と体格のせいで第一印象があまりよくない少しかわいそうなキャラクターです。名前の由来は機動戦士ガンダムに登場する『キャメル艦隊指揮官・ドレン大尉』からとなっています。

新一や蘭の通う帝丹高校の2年B組に転校してきた謎の女子高校生・世良真純。実は彼女は赤井秀一の妹なのです。緑色の瞳や目の下の隈などの特徴が赤井秀一と似ています。世良が生まれる前に赤井秀一はアメリカに留学していたため、世良が赤井秀一が初めてあったのは7歳の時です。兄である赤井秀一の死は家族から聞かされていましたが詳しいことは知らないため、兄の死の謎を突き止めるべく自ら情報を探しています。

赤井秀一と世良真純は実の兄弟ですが、名乗っている名字が違います。元々は赤井の姓を名乗っていましたが、父の赤井務武の死後に母親の旧姓である世良と名乗っているようです。赤井秀一だけがなぜ赤井の姓を名乗り続けているのかに関しては謎に包まれたままでした。この謎に関してもストーリーが進むにつれて判明してくるでしょう。

安室透はフリーの探偵をしながら毛利探偵事務所の下にある喫茶店ポワロで働いています。しかしそれは表の顔であって、その正体は黒の組織のコードネーム『バーボン』なのです。さらに安室透は黒の組織に潜入した公安警察官古谷零という顔も持っています。赤井秀一とは黒の組織で共に活動していた時からのライバル関係です。安室透が共に潜入していた公安警察の仲間の死がきっかけで赤井秀一に激しい憎悪を抱くようになります。

灰原哀こと宮野志保である宮野明美と赤井秀一の関係は元恋人です。元々は組織に潜入するために諸星大という偽名を使って組織の構成員であった宮野明美と交際していました。しかし、組織潜入後には宮野明美に対する恋愛感情を実際に抱いています。正体がFBI捜査官だと組織にバレた後、赤井秀一は宮野明美と妹の志保を組織に残して逃亡。このことがきっかけで宮野明美は組織から危険視されて手にかけられてしまいます。

沖矢昴は東都大学大学院博士課程に籍を置く27歳の青年です。ハイネックの服を好んで着ていて、バーボンを愛飲しています。関連本まで全て揃えてしまう程のシャーロキアンで、推理力にも優れています。

スナイパーとして卓越した腕前の持ち主で、劇場版名探偵コナンの18作品目である『異次元の狙撃手』で沖矢昴の活躍を見ることができます。コナン達と出会う前は木馬荘というアパートに住んでいたが、別の住人が起こした火事で燃えてしまったため、現在はコナンのはからいで工藤邸に居候しています。

沖矢昴の正体は黒の組織のメンバーであるキールに殺されたはずの赤井秀一です。死んだはずの赤井秀一が復活を遂げたのではなく、実際にはコナンの提案したトリックを使って殺されたフリをしていました。ですが、赤井秀一が復活するシーンは冷静でクールな彼の魅力が描かれていて一見の価値アリです。

死んだはずの赤井秀一が復活したことが組織にバレるわけにはいかないので、普段は大学院生の沖矢昴として生活をしています。しかし、必要とあらば赤井秀一本来の姿で敵と対峙することもあるのです。

名探偵コナンの赤井秀一の魅力はなんと言ってもその生き様でしょう。クールで並外れた推理力と身体能力を持ち、さらにはイケメン。ですが、赤井秀一の良さは完璧な人間ではないところです。

組織を離れる際に宮野明と志保を置き去りにした赤井秀一は元恋人の死のきっかけを作ってしまったことを悔いて心に刻み込んでいます。また相手の実力で信頼するに値するかを計れるところにも大人の余裕を感じます。赤井秀一に女性ファンが多いのも納得です。

名探偵コナンの赤井秀一の人間関係や沖矢昴の正体について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？赤井秀一の死から復活を描いた緋色シリーズは名探偵コナン最大の謎として扱われていました。ですが、まだまだ回収しきれてない伏線が存在しています。

名探偵コナンは連載20周年を超えてストーリーも佳境に入ってきています。赤井秀一の死にショックを受け、復活に歓喜した人も多いでしょう。ファンの感情を巻き込んでハラハラ・ドキドキさせてくれる作品です。今後の物語がどのように展開していくのかも楽しみという声も多いようです。もちろん残された赤井秀一にまつわる謎がどのように解けていくのかにも期待が高まるところです！