後宮の烏に恋愛要素はある？寿雪と高峻の出会いから最後までをネタバレ考察

ライトノベルで発売されている「後宮の烏」は、2022年にテレビアニメの放送が開始していました。白川紺子（しらかわこうこ）さんが手掛けた小説は、2022年の4月に完結しています。「後宮の烏」は、後宮に住んでいる特別な妃が主人公になっている作品です。主人公の妃と皇帝が、後宮内のあらゆる謎を紐解くストーリーになっています。

後宮の奥深くにある夜名宮（よめいきゅう）には、柳寿雪（りゅうじゅせつ）という特別な妃がいました。柳寿雪は、烏妃（うひ）と呼ばれる謎の術を扱う女性だったのです。皇帝の夏高峻（かこうしゅん）と夜伽（よとぎ）を交わすことはなく、後宮内の問題を解決するという役割を担っていました。夏高峻は、ある耳飾りを拾ったことをきっかけに、鳥妃の柳寿雪と関わり合うことになります。

ミステリー要素が満載の「後宮の烏」は、恋愛要素なども注目を集めています。主にファンの間で注目されているのが、鳥妃の柳寿雪と皇帝の夏高峻の関係です。出会いや結末を紹介する前に、「後宮の烏」に恋愛要素があるのかどうかを掘り下げていきます。

「後宮の烏」の主人公の柳寿雪は、後宮の中でも奥にある夜名宮で生活している妃です。前王朝の血筋であることを隠しながら生きている柳寿雪は、不思議な術を使うことが出来ます。

「後宮の烏」の夏高峻は、現在の王朝の皇帝です。母親や友達を皇太后に殺された過去を持っていて、柳寿雪と自分の幼い頃を重ねていました。即位したばかりの皇帝ですが、良き君主でいようと努めています。

すでに小説は完結している「後宮の烏」は、恋愛要素が控えめな作品になっています。恋愛要素が全くないというわけではありませんが、結末ではお互いに別々の道を歩んでいました。ストーリーの中では、柳寿雪と夏高峻の過去や、他の登場人物たちの気持ちなどが描かれています。控えめな恋愛要素だけでなく、ミステリー要素なども作品の魅力です。

テレビアニメ「後宮の烏」では、柳寿雪と夏高峻の出会いが描かれていましたが、結末は小説版でのみ知ることができます。この作品の柳寿雪と夏高峻は、恋愛関係にはありませんでした。恋愛要素が少なめと言われている「後宮の烏」の2人は、どのように出会いから結末までの考察を紹介していきます。

「後宮の烏」のネタバレ①柳寿雪と夏高峻の出会いを紹介していきます。柳寿雪と夏高峻の出会いは、テレビアニメでも小説でも第1話に収録されていました。若き皇帝の夏高峻は、不思議な力を持つ烏妃の柳寿雪に頼みごとがあって会いに行ったのです。夏高峻が柳寿雪にした頼みは、ある耳飾りの持ち主を探して欲しいというモノでした。しかし、夏高峻の顔を見るなり、柳寿雪は彼を拒絶してしまったのです。

拒絶された夏高峻でしたが、彼は諦めずに翌日も柳寿雪の元を訪れます。断ろうとした柳寿雪でしたが、彼の持って来たおやつを受け取る代わりに、夏高峻の話しを聞くことにしたのです。柳寿雪は、おやつを貰った対価として、耳飾りの主を探すことにします。これをきっかけに、柳寿雪と夏高峻の仲が徐々に近づいていきました。

「後宮の烏」のネタバレ②夏高峻は柳寿雪の正体を知るを紹介していきます。夏高峻は、たまたま水浴びをしていた柳寿雪の本当の姿を目撃してしまったのです。柳寿雪の本当の髪の毛の色は、前王朝の皇族たちと同じ銀髪でした。顔の特徴なども前王朝の皇族たちと一致している為、夏高峻は彼女が現在の王朝にとって危険要素だと知ってしまったのです。柳寿雪の一族は、みんな現在の王朝によって皆殺しにされていました。

柳寿雪の母親も彼女が幼い頃に、殺されています。死を覚悟した柳寿雪でしたが、夏高峻は彼女を残してその場を去っていきました。夏高峻は、柳寿雪の正体を見なかったことにしたのです。

「後宮の烏」のネタバレ③夏高峻からの求婚を紹介していきます。テレビアニメでは、第2話で夏高峻が柳寿雪に求婚していました。柳寿雪と夏高峻は、どちらも幼い頃に母親を殺され、救えなかった自分に罪悪感を感じています。柳寿雪にとって夏高峻の血筋は仇でもありますが、彼女は彼を恨んではいませんでした。夏高峻は、彼女を守る為に恋愛ではなく罪悪感から求婚したと考えられていました。

しかし、夏高峻は水浴びをしている柳寿雪を見て女神を連想していたことから、彼女に恋をしていた可能性が高いです。このストーリーの結末では、夏高峻の求婚を柳寿雪は断りました。しかし、夜名宮で眠ってしまった夏高峻を気遣い、柳寿雪は彼をそのまま寝かせてあげています。

「後宮の烏」のネタバレ④夏高峻の変化を紹介していきます。夏高峻には、柳寿雪の他にも妃がいました。幼い頃から夏高峻を知っている鴛鶯宮（えんおうきゅう）の妃の雲花姫（うんかじょう）は、彼の変化が柳寿雪によるものだと気づいていたのです。雲花姫に夏高峻が、柳寿雪の話しをする時に表情が明るく柔らかくなることを彼女に伝えました。そして、雲花姫は柳寿雪に夏高峻の昔話を聞かせたのです。

幼い頃に虐げられていた夏高峻には、丁藍（ていらん）という宦官（かんがん）の友達がいました。従者と主という立場でしたが、夏高峻は丁藍をとても大切に思っていたのです。しかし、丁藍は皇太后の手によって殺されてしまいました。自分に責任を感じた夏高峻は、それ以来人に心を開かず、感情を出さないように振舞っていたのです。

「後宮の烏」のネタバレ⑤夏高峻からの贈り物を紹介していきます。夏高峻は、趣味で木彫りの作品などを自分で作っていました。ある日、夏高峻は柳寿雪の為に木彫りを作ることにします。要望を聞こうとする夏高峻でしたが、柳寿雪はぶっきらぼうな返答をしました。結末では、夏高峻が柳寿雪に木彫りの薔薇などをプレゼントしています。テレビアニメ最終話では、欠けた魚の木彫りを柳寿雪が帯に付けているシーンがありました。

ストーリーの中で夏高峻が柳寿雪に渡した木彫りは、全て厨子（ずし）の箱の中に大切に保管されています。

「後宮の烏」のネタバレ⑥柳寿雪を助けたいと思う夏高峻を紹介していきます。柳寿雪に対して恋愛感情を持っている夏高峻でしたが、彼は彼女に自由に生きて欲しいと思うようになりました。夜名宮の中に、閉じ込められたように生活している柳寿雪を解放する方法を考えたのです。しかし、柳寿雪を解放するには初代烏妃が残した香薔（こうしょう）の結界だけでなく、烏漣娘娘を彼女の身体から解放しなければならなりませんでした。

どちらも簡単ではなく、柳寿雪は宮城（きゅうじょう）を出ることを諦めていたのです。しかし、夏高峻が自分を解放すると言い放ったことで、柳寿雪は解放された後のことを考えました。ずっと外に出られないと考えていた柳寿雪は、自分のその後を想像することができませんでした。

「後宮の烏」のネタバレ⑦自由の身になる柳寿雪を紹介していきます。夏高峻は、柳寿雪に言い放った通り彼女を解放しようと考えました。そして、初代烏妃が残した香薔の結界を2人で破ることに成功したのです。結界を破ることに成功した2人は、鼇（ごう）の神と戦いで敗れた烏漣娘娘の半身を探しに島へ向かうことにします。島へ向かう2人に多くの苦難が降りかかりましたが、無事に烏漣娘娘の半身を発見しました。

半身を手に入れたことで、柳寿雪の中に封印されていた烏漣娘娘が復活します。復活した烏漣娘娘は、昔敗れた鼇の神と再び戦いました。そして、鼇の神に烏漣娘娘が勝利したことで、柳寿雪は自由の身になれたのです。

「後宮の烏」のネタバレ⑧柳寿雪と夏高峻の別れを紹介していきます。全てから解放された柳寿雪は、夜名宮を去ることになりました。柳寿雪は、後宮を出て烏漣娘娘の半身を探している時に出会った雲花姫の父親の元へ行くことにしたのです。雲花姫の父親は、海商（はいしゃん）という海で商売をしている人物でした。柳寿雪は、夏高峻に雲花姫の父親の元で海商の修業をすることに決めた告げます。

きちんと約束を守った夏高峻に対し、柳寿雪は感謝しました。そして、柳寿雪の旅立ちの日に柳寿雪と夏高峻は碁を打ちます。しばらく碁を打った柳寿雪は、見送られながら後宮を去っていきました。

「後宮の烏」のネタバレ⑨夏高峻が住む離宮を訪れる老女を紹介していきます。その後、夏高峻は柳寿雪ではない女性と子供を授かりました。皇太子に皇帝の座を譲った夏高峻は、離宮で過ごすことになったのです。結末では、夏高峻の住む離宮に老女が訪れたと書かれています。銀か白の髪の毛の老女は、夏高峻の離宮を訪れて一緒に碁を楽しんでいたのです。はっきりと描かれていませんが、この老女が柳寿雪だと考えられています。

「後宮の烏」の柳寿雪と夏高峻は、小説の結末で結ばれることはありませんでした。ストーリーの中で夏高峻は、柳寿雪に求婚しています。夏高峻は、柳寿雪に対して恋愛感情があったと考察されていますが、彼女に断られてしまいました。恋愛感情があったとしても夏高峻の一族は、柳寿雪の一族の殺害を命じた過去があり、2人が結ばれるには法律など色々な障害があったのです。

小説の「後宮の烏」で結ばれなかった柳寿雪と夏高峻には、恋愛感情があったのか？を紹介していきます。夏高峻は、柳寿雪の暮らす夜名宮で眠ってしまったことがありました。しかし、柳寿雪と夏高峻は枕を共にしたことはありません。夏高峻には、柳寿雪の他にも3人の妃がいて、結末では子供を授かったことが判明していました。

他にも妃がいた夏高峻でしたが、柳寿雪を女神と称していたことから恋愛感情はあったと考えられます。柳寿雪の方も、夏高峻から贈られた木彫りを大事に保管していたことから、恋愛感情はあったのではないか？とファンの間でも考察されていました。

「後宮の烏」の結末で結ばれなかった2人ですが、夏高峻が一番愛していたのは柳寿雪ではないか？と考えられています。烏妃は、後宮にとって夜伽をしない特別な妃です。それでも、夏高峻が柳寿雪の元へ通い続けていたのは、彼女を愛していたからだと考察されています。柳寿雪を自由にしたのは、夏高峻が彼女を愛していたからだとファンの間でも考えられているのです。

「後宮の烏」の中で、夏高峻が柳寿雪に言った「友になりたい」という言葉の意味を考察していきます。夏高峻は、柳寿雪の為にストーリーの中で木彫りをプレゼントしただけでなく、法律まで変えていました。変更された法律とは、柳寿雪の一族の捕殺命令です。全て、夏高峻が柳寿雪の為にしたことです。恋愛要素が少なめのストーリーになっていますが、このセリフは夏高峻が自分の気持ちを隠すための言葉だと考えられています。

「後宮の烏」の恋愛要素に関する感想には、ミステリー要素が多いという意見が寄せられていました。ファンの間では恋愛がメインの作品ではなく、ミステリー要素が多い点が高く評価されています。

「後宮の烏」の恋愛要素に関するコメントには、柳寿雪と夏高峻の衝突シーンなどがない点が評価されています。恋愛要素満載の作品ではないので、登場人物たちのすれ違いや衝突がなく、見やすいと話題になっていました。

「後宮の烏」を読んだファンの感想には、結末が安易なハッピーエンドではなかったことが評価されていました。結末に対しての評価も高く、その後を見たかったというコメントも多いです。

この記事では、「後宮の烏」の柳寿雪と夏高峻の恋愛要素や2人の結末に関する考察などを紹介していきました。原作の小説はすでに完結している「後宮の烏」ですが、テレビアニメでは結末まで描かれていません。続編の放送なども期待されているので、テレビアニメの今後の展開などにも是非注目してみてください。