【すずめの戸締まり】芹澤朋也がいいやつと人気！かっこいい魅力や草太との関係は？

すずめの戸締まりのファンから「好き」や「付き合いたい」など、熱いエールを送られているキャラクターが、この記事で取り上げる芹澤朋也です。これから芹澤朋也の人気の秘密に迫っていきますが、まずはその前にすずめの戸締まりの作情情報からお届けしましょう。最初に作品概要、そして簡単なあらすじ解説へと続きます。

すずめの戸締まりは、新海誠監督による長編アニメーション映画で、主人公の少女が、日本各地に点在する「災いの扉」を閉めて回るロードムービーです。2022年11月11日に東宝系の劇場で一斉公開されると、公開後87日間で観客動員数は1000万人を突破しました。興行収入は日本歴代22位となる134.2億円を上げています。

また、新海監督自ら筆を執った原作小説「すずめの戸締まり」が角川文庫より刊行されているほか、甘島伝記作画による漫画作品が講談社の月刊アフタヌーンにて連載されています。

宮崎県の港町で暮らす17歳の少女・鈴芽は、ある日幼い少女が廃墟の間を母を探して歩きまわるという夢にうなされ目が覚めます。その後、学校に向かう途中で、扉を探して旅をしているという青年・草太に出会います。彼の後をついていくと、夢で見たような廃墟が現れます。鈴芽が建物の古い扉に手を伸ばすと、扉の向こうには、広い草原と大きな空が広がっていました。草太によると、その扉から災いが押し寄せてくるということでした。

ここからは、この記事のメインテーマである芹澤朋也の話題に入っていきます。最初は芹澤朋也のプロフィール紹介からになります。

芹澤朋也は、立教大学教育学部に在籍する教師志望の21歳（あるいは22歳）の男子学生です。ちなみに、実在している立教大学に教育学部はありません。これはフィクションということなのでしょう。芹澤は身長180cm以上と長身で、愛車は中古の赤いスポーツカーです。車は原作小説ではBMWでしたが、映画ではイタリアの名車アルファロメオのコンバーチブル車によく似ています。また、芹澤は喫煙者で赤のマルボロを好みます。

芹澤は、謎の女性2人と猫2匹を愛車に乗せ長旅をしている途中、草太や鈴芽と出会います。草太とは友人で気の置けない間柄です。初対面の鈴芽に対し乱暴な口調で話しかけますが、本来は気のいい友だち思いの青年です。消息を絶った親友・草太を心配して、東京から遠路はるばる宮城までやって来たのです。道中の車内では、芹澤の趣味でずっと1980年代の懐メロが流れていました。

芹澤の愛車は、前述のように中古の赤いオープンカーです。原作小説では「大枚をはたいて購入し大切にしてきた赤いBMW」という記述があることから、BMW車ということがわかっています。アニメではBMWではなく、車のデザインからアルファロメオのアルファスパイダーと考えられていました。ただし、これには諸説あり、架空の車といわれることもあります。

小説「すずめの戸締まり」で、芹澤は環に「普通なら100万は下らない車だけど先輩に中古で譲ってもらいめちゃくちゃ安かった」と語っています。それでも学生である芹澤にはかなりの出費だったようで、事故で車が破損した時にも電動ルーフの修理は諦めざるを得ませんでした。

アニメ映画「すずめの戸締まり」を観た方の多くが、芹澤朋也を「いいやつ」と高く評価しており、ネットでも芹澤と検索するといいやつというワードが出てくるほどです。例えば、教員採用試験を欠席した草太を心配してわざわざ彼の下宿を尋ねたり、鈴芽と環を東京から遥々草太のいる宮城県まで愛車で送り届けたりと友人思いのところがいいやつと評価されているようです。

いいやつと言われる芹澤朋也は、立教大学の教育学部に在籍し将来は教師を目指しているのですが、彼はよい教師になれるのでしょうか？環は芹澤と出会った当初、彼の荒っぽい言動から教師には向いていないと感じていました。ところが、ある事件が彼女からの評価を一変させ、芹澤はいいやつというようになります。

宮城県を目指して、環と鈴芽たちを乗せた愛車を駆っていたときのことです。目的地まであと少しというところで、芹澤は事故を起こしてしまいます。猫のサダイジンが急に人の言葉を話し出したことに驚いて、ハンドル操作を誤ったのです。

車の損害は大したことなく、運転席側のドアが少し破損したくらいで駆動系は大丈夫でした。その後鈴芽は常世へ入り込み、草太を救出し無事帰還します。草太は宮城から東京まで後ろ戸を確認しながら帰ることになり、鈴芽たちと別れます。

芹澤は応急処置としてドアをガムテープで補修し、環と鈴芽を乗せ東京への帰路につきました。芹澤の友達思いを目の当たりにして、環の芹澤に対する評価はすっかり変わって「いいやつ」となっています。「君、意外と良い先生になれるかもしれんね」という言葉も口にしました。

ここからは、すずめの戸締まりの芹澤朋也のかっこいい魅力について考察していきます。まず、芹澤は見た目がかっこいい点があげられます。

茶髪で耳にはピアス、そして柄シャツとチョイ悪風イケメンの芹澤は、草太の部屋にズカズカと上がりこんできて鈴芽を怖がらせます。しかし、筋肉質の体型と丸メガネをスタイリッシュに決め、赤いスポーツカーで颯爽と現れる芹澤に胸をときめかせた方も多かったのではないでしょうか？

宮城へ向かう車の中で、芹澤は荒井由実の「ルージュの伝言」を流し歌い始めます。この曲は昭和を代表する懐メロで、芹澤は同乗している環に合わせてこの曲を選曲しています。

しかし、この荒井由実の名曲は、環よりも一世代前に流行った曲であることが「すずめの戸締まり」公式パンフレットで明かされました。芹澤は懐メロプレイリストを作成し、その後も80年代初めの名曲を流し続けます。芹澤のかっこいい魅力として、不器用なのに気遣いをする「いいやつ」であるところがあげられます。

芹澤朋也は、茶髪にピアスと一見チャラい若者に見えます。その彼が煙草を吸うと聞くと、さぞかしマナーも悪いのでは？と眉をしかめる方も多いでしょう。

ところが、芹澤の喫煙マナーは完璧なのです。吸う前には、車に乗っている人たちに吸っても良いか確認します。さらに、休憩中喫煙するときには携帯用灰皿を用意する徹底ぶりです。芹澤の見た目とマナーのギャップにやられてしまうファンも多いようです。

宮城へ向かう途中で寄った道の駅大谷海岸でのことです。サダイジンに憑かれた鈴芽の叔母・環は、これまで抑えてきた本音を鈴芽にぶつけます。その後、自分の言ってしまったことを悔やみ落ち込む環は、芹澤のところへ助けを求めます。そして、「なんであんなことを言ってしまったのだろう」と言って泣き始めたのです。

芹澤は、泣いている環の肩を抱き慰めようとします。20歳以上も年上の女性を慰める、いわゆる「いいやつ」である芹澤のかっこよさに痺れた方が続出したことでしょう。

芹澤のかっこいい魅力として、メンタルの安定があげられます。宮城への長い道中には、さまざまな予期せぬ出来事が起きます。急な雨でオープンカーの幌が閉まらずびしょ濡れになったり、車が道からはみ出て横転したりと、普通の人なら気が動転して大騒ぎしてもおかしくありません。

ところが、どのようなことが起きても芹澤は平静を保ち、落ち着いて対処できます。むしろ、その状況を楽しんでいるかのようです。ポジティブで安定したメンタルをしている芹澤は、とてもかっこいい男性といえるのではないでしょうか？

芹澤は、初めて出会った鈴芽や環とともに車での長旅に出発します。車という密室の中で初対面の人間と長時間一緒にいることは、お互い気を遣ってしまうものです。ところが、芹澤は、2人に必要以上に気遣うことなく絶妙な距離感で接します。簡単に言うと「いいやつ」なのです。

鈴芽と環が本音をぶつけ合いけんかになってしまった時も、直接けんかの仲裁をするのではなく、河合奈保子の1982年の大ヒット曲「けんかをやめて」を流し場を和ませています。自分の言ったことを後悔し、涙を流す環にも必要以上の言葉はかけません。こうした気を遣わせない距離の取り方が、芹澤のかっこいい魅力の1つとなっています。

ここからは、すずめの戸締まりの芹澤朋也と草太や鈴芽の関係について考察していきます。最初は芹澤朋也と草太の関係からになります。芹澤朋也と宗像草太は立教大学教育学部の同級生で、ともに教師を目指して勉強しています。次に、こうした2人の関係がよくわかるエピソードを紹介しましょう。

ある日、草太のアパートのドアを開け男が入ってきます。突然の来訪でしたが中にいる草太は驚きもせず、男を迎え入れました。その男は草太の友人・芹澤で、すずめの戸締まりへの初登場シーンです。このシーンでは、芹澤は草太のアパートの合鍵を使って入ってきたようです。

草太は家業の閉じ師の仕事が忙しく、アパートを不在にしがちです。そうしたことから、いつでも友人が訪ね来られるようにアパートの合鍵を渡していたと考えられます。しかし、普通赤の他人に合鍵を渡すことはありません。芹澤は、草太にとって赤の他人ではなく信頼に値する人物だったのでしょう。

草太のアパートに血相を変えた芹澤が訪ねてきます。前日行われた教員採用試験・2次試験を欠席した草太を心配してやって来たのです。「俺まで試験の調子が狂っちまったぜ」と芹澤は草太に食ってかかります。口は悪いですが、芹澤は心から草太のことを心配しているようでした。

「あいつは自分の扱いが雑なんだよ」と鈴芽に言った言葉からも、大切な試験を棒に振った草太の将来を気にかけているとがうかがえます。後日御茶ノ水駅で鈴芽に再会した時には、「友達の心配しちゃ悪いのかよ」と、草太を心配していることを明かしていました。口は悪いのですが、芹澤の友人思いの一面がよく表れています。

草太が芹澤の前から姿を消し行方不明となります。芹澤は心配で居てもたってもいられません。そこへ現れたのは、素性のわからない女子高校生の鈴芽です。他に一切手掛かりがなかったことから、藁をもすがる思いで芹澤は鈴芽の情報に耳を傾けます。

鈴芽から情報を得た芹澤は、草太を探すため行動を起こします。宮城県を目指して一路愛車を走らせることにしたのです。芹澤は、片道7時間もかかる距離を1人で運転します。草太を探す動機については、草太に2万円貸しており取り返さなければならないと鈴芽に語っていました。実際は逆で、芹澤が草太から借金していたのですが、もっともらしい理由を拵えたのでしょう。

芹澤朋也と鈴芽の出会いは、前日教員採用試験を欠席した草太を心配して芹澤が訪ねてきたときのことです。椅子と化した草太が対応するわけにもいかず、代わりに鈴芽が芹澤の相手をします。この時、鈴芽は「草太の妹同然の従妹」と自己紹介しています。芹澤は、鈴芽のどぎまぎした言い方に不信感を覚えます。

ただ鈴芽が草太のアパートの合鍵を持っていることから、草太が信頼を置いている人間だと考えたようです。また、鈴芽から草太を探しに宮城まで連れて行ってほしいと頼まれた時に、草太のことを本気で心配しているのだと解し信用したように感じられます。「遠いなぁ」と文句を言いながらも、車の運転手を引き受けています。

ここからは、すずめの戸締まりの芹澤朋也と環の関係について考察していきます。ズバリ、芹澤朋也と岩戸環は付き合うようになるのでしょうか？

芹澤は東京在住であり、東京都で教員採用試験を受け教師になるつもりだと考えられます。一方、環は宮崎県在住で直線距離でも800km以上離れています。それに加えて、2人の年の差は20歳以上もあります。この2人が付き合うようになる可能性は、極めて低いのではないでしょうか？すずめの戸締まり作中でも、2人の恋愛関係発展をにおわせるような描写はありません。

ただし、芹澤と環の相性はいいようなので、時間を掛ければ変化していくかも知れません。想像するしかありませんが、2人の間に年の差を超えた遠距離恋愛が生まれる日がやって来るかも知れません。

付き合うようになることに関しては疑問符の付く朋也と環ですが、実は彼らを演じた声優が19年前に共演していたというのです。それは、2003年に公開された映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」でのことです。芹澤朋也の声優・神木隆之介はスリ一家の長男役で当時10歳、岩戸環の声優・深津絵里はヒロイン・恩田すみれ役で当時30歳でした。

ここで、すずめの戸締まりの芹澤朋也役の声優を紹介します。芹澤の声を演じたのは、 俳優で声優・YouTuber・ナレーターと幅広く活動する神木隆之介（かみき・りゅうのすけ）です。

神木隆之介は、1993年5月19日生まれの29歳（2023年2月現在）で、埼玉県富士見市の出身です。身長168cmで血液型はB型、芸能事務所・Co-LaVo（コラボ）に所属し、俳優としては映画・テレビドラマで活躍しています。

現在29歳の若手俳優・神木ですが、芸能活動歴は長く1995年2歳の時におもちゃメーカー・トイボックスのCMに出演しています。そして1999年には、テレビドラマ「グッドニュース」の黒沢直也役でドラマデビューを果たしています。声優デビューは、2001年公開のアニメ映画「千と千尋の神隠し」での坊（坊ネズミ）役でした。

次に、すずめの戸締まりの芹澤朋也の声優・神木隆之介の劇場アニメにおける主な出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 千と千尋の神隠し（坊/坊ネズミ）
• ハウルの動く城（マルクル）
• 君の名は。（立花瀧）
• サマーウォーズ（小磯健二）
• 天気の子（立花瀧）
• とある飛空士への追憶（狩乃シャルル）
• ドラえもん のび太の恐竜2006（ピー助）
• 借りぐらしのアリエッティ（翔）
• メアリと魔女の花（ピーター）
• 100日間生きたワニ（ワニ）

アニメ「すずめの戸締まり」で芹澤を演じた神木は、当初新海監督からのオファーを断っていたことが判明します。かつて神木は、新海監督の「君の名は。」で主人公の立花瀧を演じています。断った理由について「瀧を大事にしたい」と語り、瀧のイメージを壊したくないとの心情を吐露しました。

しかし、新海監督は諦められません。「神木くんでないと成り立たない」と神木への説得に乗り出します。結果、神木から「瀧とは全く違う演技ができたら（引き受ける）」との言質を引き出すことに成功しました。神木は何パターンもの芹澤の声音を事前に用意します。そして新海監督との共同作業で役作りを行い、最終的に低いトーンの声に決定したそうです。

ここまですずめの戸締まりの芹澤朋也特集をお届けしてきましたが、最後に芹澤朋也に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、芹澤目線ですずめの戸締まりのストーリーを解説するツイートからです。行方不明になった親友・草太を追いかけていくと、さまざまな不思議な出会いが待っているというミステリー作品になるのだそうです。

続いて紹介するのは、芹澤朋也のキャラを分析するツイートからです。ツイートによると、芹澤のキャラには皆が好きになる要素が詰め込まれているといいます。「面白くていいやつだし、ギャップがあって声優は神木隆之介と、人気が出ないわけがない」というキャラクターデザインのようです。

最後に紹介するのは、すずめの戸締まりの主要キャラクターに高評価を与えているツイートからです。主人公の鈴芽は、いい子でかっこよく、そしてかわいい、さらに周囲の人にも恵まれていると言います。芹澤については、友達思いの良い子で空気も読めると極めて好印象だったようです。

ここまで「すずめの戸締まりの芹澤朋也がいいやつと人気！」と題して、草太の親友・芹澤朋也のかっこいい魅力を分析するとともに、草太や環との関係について考察してきました。

芹澤朋也は、すずめの戸締まりの人気キャラの1人で、ファンからいいやつと熱い支持を得ています。芹澤のかっこいい魅力としては、まずイケメンの見た目、そして年上の環のために車中で懐メロをかけるさりげない気遣いや喫煙マナー、常に平静を保つことのできるメンタルの安定などがあげられます。また、環との関係については、気の合う年の離れた友人同士に留まり、男女の関係に発展する可能性は低いと考えられます。