すずめの戸締まりに恋愛要素はある？カップリング候補や付き合う可能性は？

「すずめの戸締まり」は、2022年に公開された長編アニメーション映画です。大ヒット映画「君の名は。」を手がけた新海誠監督による作品で、美しい音楽と色鮮やかな映像も見どころとなっています。本作は「日本各地の廃墟」が舞台となっており、災いの元とされる「扉」を閉めていく、少女の冒険と成長を描いた物語です。

映画が公開されてから、わずか45日で興行収入100億円を記録しました。また、｢日本アカデミー賞｣の優秀アニメーション作品賞、｢報知映画賞｣のアニメ作品賞などを受賞しており、注目を集めています。

すずめの戸締まりの主人公である鈴芽は、扉を探す旅をしている青年の草太と出会います。彼女は草太の後を追っていくうちに、山中に迷い込み廃墟を見つけました。廃墟には古ぼけた扉があり、鈴芽は引き寄せられるように近づいていきます。そして、扉に手を伸ばして開けようとしますが、そうすると、扉の向こう側から災いが訪れるというのです。草太は災害を未然に防ぐため、扉を閉めて鍵をかける「閉じ師」として旅をしていました。

すずめの戸締まりの物語には恋愛要素があるのか、気になる人も多いでしょう。直接的に恋愛要素を描いてるようなシーンは非常に少なく、恋愛をテーマにした映画ではないようです。「君の名は。」や「天気の子」の映画に比べると、恋愛要素は少ないといって良いでしょう。

本作は自分自身と向き合うことの大切さや、自分が誰かを救うこともできるという、メッセージ性のある内容となっています。すずめの戸締まりの映画は「恋愛」ではなく、広い意味での「人間愛」という表現がピッタリかもしれません。

すずめの戸締まりのラストシーンでは、鈴芽が過去の自分の姿を見つけます。後ろ戸を通って常世へやって来た、幼い頃の自分だったのです。幼少時代の鈴芽は、母が作ってくれた椅子をこのときに拾っていました。そして、なぜ何度も同じ光景の夢を見ていたのか、真実を知ります。夢の中で母と思っていた人物は、未来の自分の姿だったのです。

このシーンで、鈴芽はようやく母の死を受け入れました。そして、「鈴芽はこの先ちゃんと大きくなる」と宣言し、人を愛し愛されるような大人になると約束します。つまり、迷いと不安のある過去の自分に、未来を約束してあげるのです。ラストシーンには、大切な人の死を受け止めて、自分で自分を救うという意味があったと考察できます。

すずめの戸締まりの映画で、鈴芽と草太のドキドキするシーンや、二人の関係が親しくなるシーンなどをピックアップしています。また、恋愛要素が含まれているのか、結婚や付き合う可能性はあるのかなども、考察していきます。

民宿を経営する千果の家に泊まったときのことです。千香と鈴芽はすっかり仲良くなり、同じ部屋で語り合いながら眠りました。翌朝、「寝起きの悪い人には、キスをすると起きる」と、千香が笑いながら言います。

鈴芽は「私の知らない豆知識なのかも」と自分に言い訳しながら、目を閉じて唇をイスに近づけていきました。キスで草太を起こそうとしましたが、寸前で目覚めてしまい鈴芽は慌てた様子です。恋愛要素をうかがわせる、鈴芽の可愛いシーンでした。

物語の終盤で、草太は要石になってしまいます。鈴芽は彼を助けたい一心で、祖父のところへ向かいました。鈴芽は「常世が怖くないのか？」と尋ねられると、「私は草太さんのいない世界のほうが怖いです」と答えます。これまでに、草太と二人でやり遂げた数々のことを振り返りながら、鈴芽はそう叫びました。

自分のことよりも、草太を何とかして助けたいという気持があることに、鈴芽自身が気づきます。また、彼を助けに行く際、「好きな人のところへ行ってきます」と、環に向かって笑顔で言い放った恋愛要素のあるシーンです。

草太は自分が要石になってしまったことを知り、「これで終わりか」と後悔します。彼は鈴芽に何かを伝えようとしながら、徐々に要石へと姿を変えていきました。鈴芽が要石になった草太を助けに行ったシーンで、彼がどのような気持ちで、鈴芽と共にいたのかが描かれます。鈴芽のさまざまな表情を思い返しており、彼女のことが心残りになっていた様子でした。

これまで、草太の胸の内が描かれていませんでしたが、鈴芽との出会いが彼にとっても大切なものとなっていたことが伝わる名シーンです。そして、鈴芽のキスで草太が救われたことも、泣きながら彼女の手を掴むシーンも、視聴者の心を感動させました。

鈴芽が助けに来てくれたお陰で、草太は人間に戻ることができました。倒れた彼女の頬を優しく撫でてあげたり、ボロボロになった服の上から、自分のシャツを肩にかけてあげます。鈴芽を一緒に連れて行かなかったものの、別れ際に抱きしめてお礼を言いました。涙を流す鈴芽に「会いに行くよ、必ず」と約束します。不意に頬を撫でたり、抱きしめたりするシーンは、恋愛要素を感じさせる素敵なシーンでもありました。

結論からいうと、鈴芽は草太に恋愛感情を持っていると考察できます。さまざまなシーンでの鈴芽の言動から、彼に好意を抱いていることがわかるでしょう。例えば、鈴芽が八幡浜港に到着した際、草太は彼女を宮崎に帰らせるつもりでした。しかし、結局は彼女の熱意に折れて、同行することを許可します。そのときに、鈴芽は「やった」と草太と共に行動できることを喜びました。

他にも、生家の近所にある後ろ戸をくぐる際に、鈴芽が「環さん、私行ってくる！」「好きな人のところ」と言います。これらのシーンからも、鈴芽が草太に恋愛感情を抱いているのは間違いないでしょう。

草太も鈴芽に恋愛感情を抱いている可能性が高いと考察できます。東京でミミズが出現したときに、彼は要石になってしまいました。そのとき草太は「せっかく君に会えたのに」と言っています。そして、彼は岩手を離れる際に、必ずまた会いに行くことを鈴芽と約束しました。数ヶ月後、彼は本当に約束を守り、鈴芽の前に現れたのです。このことからも、草太も鈴芽が好きだといえるでしょう。

映画「君の名は。」に登場する宮水三葉と立花瀧の関係と、映画「すずめの戸締まり」の岩戸鈴芽と宗像草太の関係は違うのでしょうか？三葉と瀧は、まさに純愛の関係といえます。鈴芽と草太は、後ろ戸を閉める旅をする中で、相棒または仲間という関係を築きました。どちらも恋愛要素のある描写が含まれていましたが、関係的にはかなり違うようです。

先述のように、本作映画の数々のシーンからも、お互いが恋愛感情を抱いていることが考察できます。したがって、両想いのため、付き合う可能性は高いです。物語のラストシーンで、二人は再会できます。

草太は閉じ師の仕事もあり宮崎を訪れていますが、それよりも鈴芽に会いたい気持が強かったかもしれません。もちろん、鈴芽も草太と再会できて、非常に嬉しかったと考察できます。再会後に気持ちが通じ合い、二人が付き合うことを期待しましょう。

鈴芽は幼い頃に母親を亡くしたため、叔母の環が育ててくれました。環は彼女に対して、過保護すぎるところがあります。もしも、鈴芽と草太が付き合うことになれば、まずは環を説得することが必要です。例え、黙って付き合うことになっても、あれこれ干渉してくる環は、すぐに気づくでしょう。

ただ、岩手県に着いてからは鈴芽に対して寛容になり、環も大人として成長した様子でした。素直に交際することを伝えれば、すんなりと認めてくれるかもしれません。

二人はそれぞれ違う場所で生活をしています。鈴芽は宮崎県、草太は東京で暮らしており、付き合うことになると遠距離恋愛です。PCやスマートフォンを使えば、連絡を取りやすい現代ですが、頻繁に会えないのはストレスになるかもしれません。しかし、お互いの信頼関係と愛の強さがあれば、乗り越えられるでしょう。

鈴芽や草太に限らず一般のカップルでも、「忙しさ」が恋愛の障害になることが多いといわれています。すずめの戸締まりの結末の時点で、鈴芽は高校2年生です。これから、受験や就職活動などが待ち構えています。彼女の部屋には、看護師になるための本があったことから考察すると、看護師になりたいのかもしれません。

一方、草太は教師を目指しており、閉じ師の仕事と並行しながら、試験勉強もするのでしょう。お互い忙しくて会う時間もないうえに遠距離恋愛であれば、交際の障害になってしまいます。正式に付き合い始めるのは、お互いの進路が確定してからの可能性もあります。

二人が付き合うことになれば、いずれは結婚するのでしょうか？あくまでも考察ですが、鈴芽と草太が結婚する可能性はあるといえます。廃墟で扉を閉じたり、ダイシンを追ったり、二人の共有時間が多くありました。また、東京で草太は要石になってしまい、岩手の鈴芽の生家で元の姿に戻ります。

共に旅をして、降りかかる困難も乗り越えたという深い絆もあるため、結婚は充分に考えられます。普通のカップルよりも信頼関係も愛情も深く、順調にお付き合いを続けて結婚に至る可能性が高いです。

すずめの戸締まりの鈴芽と草太の恋愛模様や結婚などが注目されていますが、他のキャラたちのカップルが気になった人もいるでしょう。ここでは、鈴芽の叔母である環と、同僚の稔、芹澤との恋愛事情について考察していきます。

すずめの戸締まりの稔は、環が勤める漁業組合の同僚です。彼が環に片思いをしているのは、作中で明確に描写されています。鈴芽を探しに行こうとする環に、自分も仕事を休むと発言するシーンがありました。稔はいつも環を心配したり、見守ったりしています。また、環が芹澤の車に乗っていることを知ると、バスを手配しようとしました。

しかし、環に好きと告白したわけではなく、好きアピールを積極的に行っている様子です。残念なことに、稔の気持は環に全く届いていません。ただ、環が子離れをして心に余裕ができてくれば、今後稔と付き合う可能性はゼロではないでしょう。もしも付き合うことになれば、環がリードして稔が付いていくようなカップルが想像できます。

すずめの戸締まりの映画の中で、環と芹澤の恋愛要素は、ほぼ見られませんでした。芹澤は草太の友人で、口は悪いですが友達思いな人物です。鈴芽が実家へ向かおうとした際に、芹澤が車で送ろうとしているところで、環と出くわしました。このときが、二人の初めての出会いです。これまで面識のなかった彼に、環は自分の身の上話をしたり、感情が溢れて泣き出すこともありました。

二人の間に恋愛感情はないものの、環にとっては、無意識に心を開いて何でも話せる存在だったようです。芹澤のほうは、彼女の気持ちに寄り添い優しく対応していました。また、闇の深いおばさんだと思っている節もあります。今後、草太と鈴芽が付き合うことになれば、彼の友人である草太と、彼女の叔母である環も会う機会が多くなるでしょう。そのため、歳の差はありますが、二人が付き合う可能性もあると考察できます。

すずめの戸締まりの映画を観て、鈴芽と草太は結婚してほしいという声が非常に多くありました。閉じ師という独特の仕事を理解できるのは鈴芽だけのため、結婚すれば秘密を共有できると考察するファンもいます。鈴芽と草太がお互いを「さん」付けで呼んでいる姿が、最高に好きという感想も上がっていました。また、付き合っても結婚しても、ずっと二人には「鈴芽さん」「草太さん」と呼び合ってほしいという声もあります。

すずめの戸締まりを2回観た結果、草太は鈴芽に対して恋愛感情を抱いていないという考察がありました。 恋愛感情ではなく「大切な人」であり、色々な意味が含まれる愛の一つだと思うという声も上がっています。最後のシーンで、草太が鈴芽を抱きしめたのは、失いたくない大切な人だったためと考察する人もいました。

鈴芽は草太大好きオーラを出しているにもかかわらず、彼は恋愛が初心者で、全く気付いてなさそうという感想があります。また、草太は恋愛に鈍感なため、鈴芽から告白しそうという人もいます。友人の芹澤が間に入って、二人が付き合えるように応援してほしいというファンもいました。

すずめの戸締まりの映画では、鈴芽と草太の直接的な恋愛要素を描くシーンは、ほぼありませんでした。しかし、物語が進むにつれて、二人の間に恋愛感情が芽生えた可能性が高いです。恋愛だけでなく、旅の相棒としての絆や信頼関係も深まったことでしょう。

作中で付き合うまでには至りませんでしたが、今後はお互いかけがえのない存在となり結婚することも期待できます。本作は恋愛要素以外でも、心に残る感動シーンが多くあるため、ぜひ鑑賞してみてください。