【すずめの戸締まり】岩戸椿芽は鈴芽の母親！死亡した理由や声を演じた声優は？

こちらの記事では、2022年に公開された映画『すずめの戸締まり』に登場する、岩戸椿芽の情報を紹介していきます。岩戸椿芽のプロフィールをはじめ、声優を務めた花澤香菜さんの情報や、岩戸椿芽の死亡理由の考察なども紹介しています。岩戸椿芽がどのような人物なのか気になっている人は参考にしてみてください。

他にも、岩戸椿芽が娘の鈴芽にあげた椅子についての情報や、映画を観た人の感想などについても紹介しています。まずは、下記の項目ですずめの戸締まりの作品概要と物語のあらすじを紹介しているので、作品情報をおさらいしたい人は目を通してみてください。

すずめの戸締まりは、2022年11月11日に公開された新海誠監督のアニメーション映画作品です。新海誠監督のアニメーション映画作品としては8作目にあたり、前作は『天気の子』となっています。新海誠監督は、すずめの戸締まりの脚本と原作も担当しており、映画が公開される以前に小説版も制作しています。上映時間は122分間で、音楽は人気ロックバンドのRADWIMPSと作曲家の陣内一真さんが担当しています。

RADWIMPSは、これまでにも天気の子や『君の名は。』の音楽を担当しており、新海誠監督の作品では3度目の起用となっています。すずめの戸締まりに登場するキャラクターの声優には、岩戸椿芽役の花澤香菜さんなど専業の声優が起用されていほか、鈴芽役の原菜乃華など俳優もキャストされています。

女子高生の鈴芽はある日、不思議な青年・草太に出会います。草太のことが気になった鈴芽は、彼のことを追いかけます。その先には廃墟があり、そこには古びた扉が立っていました。鈴芽が扉を開けると、そこにはどこまでも続く草原と、時間がねじ曲がった空間が広がっていました。扉の中に足を踏み入れた鈴芽は、そこで猫の形をした石を見つけます。それを手に取ってみると、石は本物の猫へと姿を変えます。

岩戸椿芽は、すずめの戸締まりの主人公・岩戸鈴芽の母親です。すずめの戸締まりの作中では、鈴芽の過去の回想シーンに登場しており、現在は死亡していると予想されています。性格は明るくさっぱりとしており、何でも起用にこなす姿が描かれています。見た目は、ウェーブがかった長髪をポーニーテールにしており、活発な雰囲気を纏っています。

すずめの戸締まりの公式パンフレットには、女性的でありながら、妹の環に似た芯の強さを持つ人物であると書かれています。また、目元などは鈴芽に似ているとも書かれており、若い頃の容姿は鈴芽と似ていたのではないかと予想されます。すずめの戸締まりの小説では、生年月日が1977年3月10日であることが判明しています。

34歳の誕生日には、鈴芽から「100さいまで生きてね」と、祝いの言葉を贈られています。また、一緒に生活していた家族は鈴芽のみで、鈴芽の父親は死亡もしくは離婚しています。鈴芽とは東北の宮城県で生活していたため、九州の宮崎に住む妹とはあまり交流がなかったようです。

岩戸椿芽は、すずめの戸締まりの作中では既に死亡している可能性が高く、娘の鈴芽や妹の環の回想シーンのみでの出演となっています。そのシーンの中では、岩戸椿芽は明るく快活な性格であったことが描かれています。仕事の傍ら、鈴芽のためにイスを自作している姿からは、娘を愛する優しい気質や、働き者であることがうかがえます。

また、すずめの戸締まりの作中で妹の環が、岩戸椿芽と鈴芽のために遠路はるばる駆けつけたシーンがあります。この場面からは、姉妹仲もよく、姉として慕われていたことが分かります。鈴芽の父親は、死亡または離婚していることがうかがえます。父親がいない鈴芽を1人で育てあげたことから、人に頼らない責任感のある人物であることも予想されます。

岩戸椿芽の仕事は、すずめの戸締まりの作中で看護師であることが判明しています。岩戸椿芽は岩手県にある病院に勤務しており、時には幼い鈴芽が岩戸椿芽の職場にやってくることもあったようです。作中では、死亡した可能性が高いと予想されていますが、その理由は、震災後に仕事先から帰ってこなかったことです。

震災後は、医師と共に看護師である岩戸椿芽も多忙となったことが予想されます。しかし、仕事先である病院から、娘の鈴芽に連絡がなかったため、死亡した可能性が高いと考えられます。すずめの戸締まりの作中で、鈴芽が草太を手当てする姿が描かれていました。

そのシーンでは、草太の「慣れているんだな」という言葉に、鈴芽が「お母さんが看護師だったから」と答えました。この鈴芽の言葉や様子から、鈴芽は母親である岩戸椿芽が看護師であったことを誇りに思っているのではないかと予想されます。

岩戸椿芽は、すずめの戸締まりの物語の中での登場シーンは少ない登場人物です。しかし、娘の鈴芽が母との想い出を大切にしていることや、震災時に妹の環が宮崎県から宮城県まで飛んで来たことを考えると、多くの人の心に残る人物だったことが分かります。

こちらの項目では、特に関係の深かった娘・鈴芽と、妹である環と岩戸椿芽との関係性についての考察を紹介します。岩戸椿芽が、他の登場キャラクターとどのような関係だったのかを知りたい人は、こちらの項目をチェックしてみてください。

岩戸椿芽と最も関わりの深い人物は、すずめの戸締まりの主人公である鈴芽です。鈴芽は岩戸椿芽の娘で、その関係性は良好であったことがうかがえます。父親がいないため、岩戸椿芽は女手ひとつで、仕事と育児の両方を担っていました。しかし、娘のことを疎かにすることはなく、休みの日には一緒にショッピングモールに出かけたり、カラオケに遊びに行ったりしていました。

また、食べ盛りの鈴芽のために、サツマイモのケーキを焼いたり、シナモンシュガーの揚げパンを作ったりしています。仕事が忙しい中、そのような手の掛かるおやつまで用意してくれたことに、鈴芽は愛情を感じていたことでしょう。また、岩戸椿芽が鈴芽にプレゼントした手作りのイスは、作中で重要アイテムとして登場しています。

鈴芽は、父親に関しては「いないことを寂しいと思ったことはない」と話しています。しかし、岩戸椿芽が震災後に姿を消した際には、幼い足で1人で探し続けていました。このことから、鈴芽にとって岩戸椿芽は母親であり、父親でもあったかけがえのない人物だったことが分かります。

岩戸椿芽と関わりの深い人物には、鈴芽の他にもう1人います。それは、岩戸椿芽の妹である環です。作中では、岩戸椿芽と環の詳しい姉妹関係は描かれていませんでした。しかし、環は九州の宮崎県に住んでいるにもかかわらず、震災があった際には、岩戸椿芽たちがいる東北の宮城県までかけつけています。

1500キロ近い距離がある宮城県まで訪れたことを考えると、環が岩戸椿芽と鈴芽をとても心配していたことがうかがえます。その後、岩戸椿芽が行方不明となり、死亡の可能性が高いと悟ると、環は岩戸椿芽の一人娘である鈴芽を引き取ります。その際に、岩戸椿芽が鈴芽に残した遺産も、環が預かることになりました。

しかし、環はこの遺産を使うこと無く、鈴芽がひとり立ちするまで預かっています。このことから、環も姐の岩戸椿芽と同じように、芯の通った誠実な人間であることが分かります。父がおらず、母親も死亡してしまったと思われる鈴芽ですが、彼女が真っ直ぐな性格に育ったのは、育ての親である環の影響も大きいでしょう。

すずめの戸締まりの戸締まりの作中では、震災後に鈴芽の元に帰って来なかったため、岩戸椿芽は死亡した可能性が高いと予想されています。こちらの項目では、岩戸椿芽が死亡している場合、何が原因で死亡したのか、その理由を紹介していきます。

また、岩戸椿芽が死亡せずに生きている可能性や、鈴芽が夢の中で聞いた「私は鈴芽の明日」という言葉についても紹介しています。岩戸椿芽の最後や、夢の中の人物の正体・言葉の意味を知りたい人は、こちらの項目にも目を通してみてください。

鈴芽の母・岩戸椿芽は、震災が起きた後に戻ってこなかったことから、既に死亡している可能性が高いでしょう。では、何が原因で死亡したのでしょうか？この原因については、2つの候補があげられます。1つ目は、地震によって倒壊した建物の下敷きになって死亡した可能性です。岩戸椿芽たちが体験した地震は、多くの人が亡くなるほどの規模でした。

そのため、岩戸椿芽も瓦礫の下に閉じ込められてしまった可能性が考えられます。そして2つ目は、津波に呑み込まれてしまった可能性です。すずめの戸締まりで地震が起きた時期は、1977年生まれの岩戸椿芽が34歳の誕生日を迎えたことから、2011年であることが判明しています。現実でも、2011年には歴史に残る大地震・東日本大震災が発生しました。

東日本大震災も、作中の被災地である宮城県や福島県を中心に、大きな被害をもたらしています。このことから、すずめの戸締まりの震災は、東日本大震災がモデルとなっているかのうせいが高いでしょう。そのため、東日本大震災で大きな被害を生んだ津波が、岩戸椿芽たちの身にも降りかかったと予想されます。

もし地震で岩戸椿芽が死亡したのであれば、発見が遅くなっても、身元が判明さいた際に、鈴芽や環に連絡がいくことでしょう。しかし、いつまで経っても岩戸椿芽の死亡通告がなかったことを考えると、遺体が発見されなかったということになります。このような現状から、岩戸椿芽は津波に呑み込まれ死亡し、遺体が沖に流されてしまったという可能性が高いでしょう。

過去の震災によって死亡した可能性が高いとみられている岩戸椿芽ですが、すずめの戸締まりの鑑賞者の中には「今も生きているのではないか？」と考察する人もいるようです。岩戸椿芽が生きていると囁かれている理由としては、「岩戸椿芽が鈴芽の夢に現れたから」「死亡したと思わせる直接的な描写がないから」というものがあります。

「岩戸椿芽が鈴芽の夢に現れたから」という説については、鈴芽が見た夢は"常世"であり、常世は「死者の赴く場所」と呼ばれています。そのため、死者のいる場所で岩戸椿芽を見たということは、岩戸椿芽が既に死亡していることを意味しています。鑑賞者の中には、「夢に岩戸椿芽が現れたから生きているのではないか？」という感想を持つ人もいますが、この設定を踏まえると、むしろ岩戸椿芽の死亡説を強調することになります。

もう1つの「死亡したと思わせる直接的な描写がないから」という生存説については、新海誠監督が「岩戸椿芽の生死は見た人の考えに任せる」という思いが込められているのではないかと予想されます。アニメや小説などの作家には、「キャラクターを死亡させる物語は邪道」という考えを持つ人も少なくありません。そのため、新海誠監督もそのような考えから、岩戸椿芽の生死をあえて明確にしなかった可能性があるでしょう。

すずめの戸締まりの主人公・鈴芽は、作中で何度も同じ夢を見ます。その夢には、幼い頃の自分と、母親の岩戸椿芽だと思われる女性が登場します。鈴芽はずっとその女性のことを母親だと思っていました。しかし、すずめの戸締まりのラストで、この夢と同じシーンが登場します。そして、今まで鈴芽が夢で母親だと思っていた人物が、常世に迷い込んだ自分だったことに気づくのでした。

そして、鈴芽は幼い自分に「私は鈴芽の明日」と伝えます。このセリフの意味は、「未来のあなたは、母親のように強く幸せな人間になっている」というメッセージが込められているのではないかと考えられます。鈴芽は、幼い頃に大好きな母親・岩戸椿芽を亡くしています。

しかし、それでも環や周りの人々に支えられ、幸せな生活を送ることができました。母親を亡くしたばかりの幼い頃の鈴芽は、大切な母親を失ったばかりで、大きな不安と悲しみに包まれていたことでしょう。そのような過去の自分を見て、17歳の鈴芽は「辛いことや苦しいことがあっても、幸せな人生を過ごすことができた」と、自分自身にも語りかけていたのかもしれません。

こちらの項目では、すずめの戸締まりの映画で、岩戸椿芽の声を演じた声優・花澤香菜さんについてまとめました。『花澤香菜のプロフィール』『花澤香菜の主な出演作品や演じたキャラ』の2つの項目に分けて紹介しているので、岩戸椿芽の声優である花澤香菜さんが、どのような声優であるのかを知りたい人はチェックしてみてください。

岩戸椿芽の声を演じた花澤香菜さんは、知名度のある声優が多く所属する大沢事務所の看板声優です。すずめの戸締まり以外にも、『君の名は。』のユキちゃん先生や、『天気の子』の凪の元カノ・カナ、『言の葉の庭』のヒロインである雪野百香里などの声優として、新海誠監督の作品に出演されています。

花澤香菜さんが演じたその他のアニメキャラクターは、『花澤香菜の主な出演作品や演じたキャラ』の項目で紹介しているので、そちらにも目を通してみてください。花澤香菜の生年月日は1989年2月25日で、出身は東京都です。これまでに『ニュータイプアニメアワード』の声優賞を何度も受賞しているほか、『声優アワード』の助演女優賞や、『アニメグランプリ』の最優秀女性声優賞など、多くの声優賞を受賞されています。

人気声優の1人として名前があがる理由は、演技のうまさだけではなく、その人柄も関係しています。とあるアフレコ現場で友人に仕事の不満を愚痴っていたところ、共演者に注意されたことがあるそうで、後日その出来事を深く反省したそうです。そのような素直さが好感を得ているほか、自分の好きなパンを共演者たちに配るなど、明るく社交的な性格もかわいいと評判となっているようです。

上記の『花澤香菜のプロフィール』の項目でも紹介したように、花澤香菜さんは、新海誠監督の作品に多く登場しています。また、花澤香菜さんの出演作には下記のような作品もあるので、気になったものがあれば視聴してみてはいかがでしょうか？

• 結城美柑（ToLOVEる -とらぶる-）
• 千石撫子（化物語）
• 立華奏（AngelBeats！）
• 五更瑠璃（俺の妹がこんなに可愛いわけがない）
• 園原杏里（デュラララ‼）
• 春上衿衣（とある魔術の禁書目録シリーズ）
• 湊智花（ロウきゅーぶ！）
• 常守朱（PSYCHO-PASS）
• 練紅玉（マギ）
• 向井戸まなか（凪のあすから）

すずめの戸締まりの作中に登場する黄色い椅子は、草太がダイジンの呪いにかかって変身してしまった姿として登場します。この草太が変身した椅子にはモデルがあります。そのモデルというのは、岩戸椿芽が鈴芽に作ってあげた、手作りの椅子です。岩戸椿芽は、この椅子を作るとき、鈴芽に何色がいいか聞いて黄色に塗ることにします。そして、岩戸椿芽は鈴芽の誕生日プレゼントとしてこの椅子を贈り、鈴芽はとても喜びました。

さらに、「この子のお顔ってココ？」という鈴芽の言葉を聞いた岩戸椿芽は、娘の言葉の意味を汲んで椅子の背板に穴をあけ、目をつけてあげます。かわいい姿になった自分だけの椅子に、鈴芽はさらに嬉しそうな笑顔を見せます。草太が変身した黄色い椅子には、このような過去があり、岩戸椿芽と鈴芽の関係を語るのには外せないアイテムとなっています。

岩戸椿芽は、すずめの戸締まりの作中では鈴芽の回想シーンにのみの登場となりました。しかし、岩戸椿芽の活躍を見ることができる場所があります。それは、マクドナルドとすずめの戸締まりのコラボCMです。このCMでは、幼い頃の鈴芽が岩戸椿芽に連れられてマクドナルドに訪れます。そして、「ビッグマックが食べたい」とはしゃぐ鈴芽に、「もっと大きくなったらね」と諭す岩戸椿芽の姿を見ることができます。

こちらの方は、「岩戸椿芽の妹である環が、岩戸椿芽と同じ名字なのはなぜなのか？」という疑問をツイートされています。この理由については、夫である男性と離婚または死別したことで、元々の名字である岩戸に戻ったという説が考えられます。もしくは、鈴芽の父親とは籍をいれず、初めからシングルマザーとして、鈴芽を女手ひとつで育てた可能性も考えられるでしょう。

岩戸椿芽の声を務めた声優は、多くのアニメ作品で活躍されている花澤香菜さんです。すずめの戸締まりでは、しっかりものの母親である岩戸椿芽の声を演じた花澤香菜さんですが、他の作品ではかわいい女性キャラクターの声も演じられています。そのため、他の作品で演じたキャラクターとのギャップに驚く人も少なくないようです。

岩戸椿芽は、シングルマザーとして1人で鈴芽のことを育ててきました。優しく大らかで、良い母親として描かれていた岩戸椿芽が、なぜシングルマザーとなったのか気になっている人もいるようです。すずめの戸締まりを見た人の間では、その理由の考察が盛り上がっています。

以上、すずめの戸締まりの主人公である鈴芽の母親・岩戸椿芽について紹介してきました。岩戸椿芽はシングルマザーとして、鈴芽を女手ひとつで育てた良き母親として描かれています。仕事は看護師をしており、社交的で快活な性格がうかがえます。鈴芽との関係性も良く、鈴芽の誕生日には、草太が変身することになった黄色い椅子を手作りしてプレゼントしています。

すずめの戸締まりの作中では、回想シーンにのみ登場しており、2011年に起こった震災で死亡したものと見られています。映画の声優には、君の名は。のユキちゃん先生や、言の葉の庭の雪野百香里などの声も務めた花澤香菜さんが起用されています。すずめの戸締まりは現在、小説版が発売中となっています。映画の内容をおさらいしたい人は、そちらの書籍を手に取ってみてはいかがでしょうか？