【モブサイコ100】鈴木ショウは「爪」のボス・鈴木統一郎の息子！強さや声優は？

この記事では、モブサイコ100に登場する鈴木統一郎の息子・鈴木ショウにスポットを当て、強さや能力、そして父親の正体や律との関係などを考察していきます。

メインテーマの鈴木ショウの話題に入る前に、まずはモブサイコ100の作品情報からお届けしましょう。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじ紹介へと進みます。

モブサイコ100は、ONEによる日本のWeb漫画作品です。2012年4月より小学館のウェブコミック配信サイト「裏サンデー」にて連載が開始されますが、その後2014年12月からは漫画雑誌アプリ「マンガワン」でも連載が始まり、2017年12月をもって連載は完結します。一方コミックスは全16巻が刊行され、発行部数は2016年7月時点で累計120万部を突破しています。

モブサイコ100のメディアミックス展開としては、テレビアニメ化や裏サンデー連載作品初となるテレビドラマ化、そしてゲーム化などが行われています。このうちテレビアニメは、2016年7月よりTOKYO MXほかにて放送され、その後2019年1月には第2期、2022年10月には第3期と高視聴率に支えられ続編の制作・放送が続いています。アニメ作品は、2017年に第62回小学館漫画賞（少年向け部門）を受賞しました。

また、テレビドラマについては、2018年1月よりテレビ東京の 「木ドラ25」枠にて全25話が放送されました。なお、テレビ放送に先立ちNetflixにて同作品の配信が開始されています。

本作の主人公は、通称モブこと超能力者を持つ中学２年生の少年・影山茂夫です。学校での彼は、学業不振に加えてスポーツ音痴で人との付き合いも苦手と全くいいところがありません。超能力という強力な武器を持っているにもかかわらず、茂太はそれを不要な能力と考えていました。積極的に活用することはなく宝の持ち腐れ状態となっていました。そんな茂太が、自分を変えようと一念発起し、肉体改造部への入部を決意します。

ここからは、この記事のメインテーマであるモブサイコ100の鈴木ショウ（鈴木将）の話題に入っていきます。最初は鈴木ショウのプロフィールからになります。

鈴木ショウ（本名は鈴木将）は、オレンジ色の逆立った髪型が特徴の13歳の男子中学生です。身長153.3cm、体重42.4kgと13歳としても小柄な体格をしています。卯年の12月1日生まれで射手座、そして血液型はAB型となります。

次項で詳しく解説しますが、鈴木ショウ（鈴木将）の正体は犯罪集団「爪」のボス・鈴木統一郎の息子です。父・鈴木統一郎が風や炎、冷気、電気などを自由自在に操る能力者であるのに対し、鈴木ショウは念動力と光の屈折率を操り透明化する能力を持っています。

鈴木ショウの性格は、小柄な体格に似合わず、豪放磊落で大雑把です。父・鈴木統一郎には懐かず、世界征服という野望を目論む父に反抗します。やがてショウは、統一郎の野望を阻止するため超能力者を集めた組織を設立します。父への反抗心が高じて、学校にも行かず引きこもったりプイと家を出て帰ってこないこともしばしばです。そのため、爪のメンバーでもショウの正体を知る者はごく僅かです。

続いて、鈴木ショウの父親・鈴木統一郎の正体について解説していきます。統一郎は、モブサイコ100の9巻第74話から12巻第90話にかけての爪編に登場します。その正体は「爪」のボスで、現在脂の乗りきった48歳です。外見の特徴としては、赤色の短髪にギザギザの眉毛、そして鋭い目つきが挙げられます。世界中に自分より強い能力者は見つからないと豪語し、世界征服を実行しようと機をうかがっています。

ここで、鈴木統一郎が率いる「爪」という組織について簡単に解説しておきましょう。「爪」の正体は、超能力者たちで構成される犯罪集団で、鈴木統一郎の指導の下、世界征服を睨んで20年前から活動しています。苦痛を与えることで超能力を覚醒させる非人道的な実験を繰り返し、超能力者を人工的に作り出すことに成功します。ただし、こうして作り出された者の超能力は、生来の超能力者には到底及ばないとされています。

世界征服という究極の目標を達成する第一歩として、統一郎は息子のショウを組織の支部に派遣します。そして、目覚ましい超能力者を見出して本部へ引き抜き、組織力強化を図りました。極めて自己中心的で傲慢さと冷徹さを兼ね備えた統一郎は、息子のショウとは違い他人への配慮を一切しません。実子の息子にすら身体的苦痛を与え続けてきました。ショウは父親を忌み嫌い、家出と引きこもりを繰り返すようになります。

他人に冷酷な統一郎ですが、1人だけ心を許した人物がいます。それは別れた妻です。結婚当初は仲睦まじい2人でしたが、統一郎の手段を選ばないやり口を目にした妻は彼のもとを去って行きます。統一郎の心の奥底には別れた妻への思いがたぎっており、それが「爪」の目標・世界征服にも反映しています。世界征服を実現すればもう一度妻と会えるかもしれないという、個人的な思いが彼の全行動の出発点となっていたのです。

ここからは、モブサイコ100のキャラ・鈴木ショウ（鈴木将）の強さや能力について考察していきます。正体が世界最強の超能力者を自任する鈴木統一郎の実子だけあり、鈴木ショウの超能力は極めて強力です。意志の力で物体を動かす念動力と光の屈折率を操作する透明化、そしてエネルギーを長い間保持できるチャージ・ボムという能力を持ち、大きな威力を発揮します。

鈴木ショウは、超能力だけでなく身体能力も一級です。５超の羽鳥には、プロレスのキメ技として知られるジャーマン・スープレックスをお見舞いし倒しています。また、戦略家としても一流で、モブの覚醒を促すため律と結託して影山家放火事件を起こしています。全焼後に遺体を偽装し律と両親が焼死したと見せかけたのです。大胆な行動を躊躇なくできるのは、父・統一郎の性質を受け継いでいるからかも知れません。

鈴木ショウ（鈴木将）の強さが強烈に示されたのは、影山律とともに調味市上空に浮かぶ文化タワーに向かった時のことです。鈴木統一郎のいるタワーに入るや否や、「爪」の戦闘員たちを片っ端から倒していきます。また、「爪」の第七支部では、支部長の遺志黒獏膳をパンチと念動力で撃破しました。

さらに、父・鈴木統一郎との戦いでは、チャージ・ボムで3か月間蓄積したエネルギーを一気に放出し、タワーの壁に大きな穴をあけてしまいます。父・統一郎やモブこと影山茂夫といった一級の超能力者には劣るものの、その他の超能力者に敗北するシーンはありません。鈴木ショウの正体は、「爪」の幹部以上の強さを持った超能力者と考えられます。

ここで、アニメ「モブサイコ100」の鈴木ショウ（鈴木将）役の声優を紹介します。アニメで鈴木ショウの声を演じたのは、女性声優の國立幸です。少年役を女性声優が演じることはよくありますが、13歳の男の子を女性声優が演じるのは珍しいことかも知れません。

國立幸（こくりゅう・さち）は、1984年7月9日生まれで埼玉県出身の声優で、俳優としても活動しています。劇団ひまわりに所属しており、夫は俳優で振付師の塩崎こうせいです。2004年にテレビアニメ「今日からマ王!」で声優デビューを飾り、同年のTBS系列・日曜劇場枠「オレンジデイズ」では俳優としてお茶の間に登場しました。また、舞台俳優として2010年の「アンチゴーヌ」など数々の舞台に立っています。

次に、アニメ「モブサイコ100」で鈴木ショウ（鈴木将）を演じた声優の國立幸の、主なテレビアニメ出演作と演じたキャラを一覧で紹介します。

• クロスファイト ビーダマン（白銀スバル）
• 戦国乙女〜桃色パラドックス〜（武田シンゲン）
• 遊☆戯☆王ZEXAL（トロン、王妃）
• 獣旋バトル モンスーノ（ノア、メディーア）
• ガンダムビルドファイターズ（レイジ〈アリーア・フォン・レイジ・アスナ〉
• LINE OFFLINE サラリーマン（ジェシカ）
• おそ松さん（チビ太/チビ休ほか）
• カミワザ・ワンダ（神谷ユート）
• トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察（矢倉タイガ）
• ポチっと発明 ピカちんキット（鳴戸レオ）

ここからは、鈴木ショウ（鈴木将）と主人公モブの弟・影山律の関係について考察していきます。ショウと律の初顔合わせは、アニメ「モブサイコ100」１期の10話（原作漫画では5巻41話）になります。第7支部に研修でやって来たショウは、仲間を逃がした律の前に立ちはだかります。そして、ショウは圧倒的な力の差で律を完膚なきまでに叩きのめします。

戦闘が終了し、ショウは敵に超能力を使わないモブに対して「がっかりだぜ、腑抜けかよ」と捨てセリフを残し去って行きます。この時、ショウは律を一瞥し、「じゃあまたな」と声をかけると透明化の能力で姿を消します。「爪」内部には優秀な能力者がいなかったと印象を語るショウですが、裏を返せば外部には（律という）優れた能力者がいたと取ることもできます。ショウは律の能力を高く買っていたようです。

毎年恒例の塩中マラソン大会が行われた日の夕方、ショウの姿は影山家の玄関にありました。ショウは、律を呼び出すと父親に内緒で結成した自身のチームにスカウトします。これが2人の再会のシーンです。ショウは、父・統一郎が世界征服に向けて動き出したことを知り、居ても立っても居られず影山家を訪れたのです。

一方、ショウに認めてもらえたことで、律のモチベーションは最高潮に達します。実際にショウのチームに加入した律は、その後目覚ましい働きをしています。律がおとりとなって敵の気を引くと、後ろに回ったショウが背後から敵を倒します。2人のコンビネーションは完璧で、並みいる敵を倒していきました。

その後、ショウはモブを覚醒させるため、影山家全焼事件を引き起こします。家に火をつけた後、律と両親を救い出した上で3人の焼死体を偽装するのです。豪放磊落でしたたかなショウならではの一大作戦でした。

鈴木ショウ（鈴木将）と影山律には、家族に強力な能力者がいるという共通点があります。ショウには父親の統一郎、律には兄のモブといった具合です。初めて律と会ったショウがニヤリと笑ったのは自分たちの共通点を感じ取ったからかも知れません。両者はともに能力者である家族の暴走を止めたいと考えており、相手の気持ちをよく理解していました。

ショウは律の兄・ボブの暴走を阻止しようと奮闘し、律は5超の島崎を妨害してショウの父・統一郎を止めようとしました。こうした協力が2人の絆を一層強いものにしていきました。

また、超能力には歴然とした差があるにも関わらず、前述のようにショウは律の能力を高く買っています。それは、律には論理的に筋道立てて物事を考える、戦略家としての資質があったからです。律は、彼を利用しようとした塩中生徒会長の神室真司を逆に罠に陥れ、頭の良さを発揮しています。

ここまでモブサイコ100の鈴木ショウ（鈴木将）特集をお届けしてきましたが、最後に鈴木ショウに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、鈴木ショウの名前「ショウ」の漢字に関するツイートからです。父・統一郎の「統一」と「将」の関係に改めて驚いているようでした。

続いて紹介するツイートは、鈴木統一郎にとっての息子・ショウの位置づけについて感想を述べています。統一郎が周囲から孤立し破滅してしまうのを、ショウが繋ぎ止めてくれているそうです。
 

最後に紹介するツイートは、この記事でも指摘した他人に気遣いできるショウの一面を実例で示しています。そんな彼を「内定取れそう」と評価していました。

ここまで「モブサイコ100の鈴木ショウは「爪」のボス・鈴木統一郎の息子！」と題して、鈴木ショウ（鈴木将）の正体や強さ、そして父・統一郎や影山律との関係を考察してきました。

鈴木ショウは念動力や透明化そしてチャージ・ボムという能力を持ち、犯罪集団「爪」の支部長を簡単に倒す強さを誇ります。彼の父・鈴木統一郎の正体はその「爪」のボスであり、世界征服を目論んでいます。ショウは父親に反旗を翻し別の組織を立ち上げます。影山律と見事な連係プレイを見せますが、身内に強大な超能力者がいることや戦略家としての資質などの共通点が2人の良い関係を支えていることがわかりました。