【機動戦士ガンダム 水星の魔女】シャディクとニカの関係は？ニカはスパイで裏切り？

こちらの記事では、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する、シャディク・ゼネリとニカ・ナナウラの関係を紹介していきます。詳しくは『シャディクとニカの関係』の項目の中で紹介しているので、シャディクとニカ姉の関係について気になっている人は参考にしてみてください。

他にも、シャディクとニカ姉のプロフィールやアニメ声優、ニカ姉が裏切り者のスパイになる可能性についても紹介しています。まずは、下記の項目でシャディクとニカ姉が登場する、機動戦士ガンダム 水星の魔女の作品概要と物語のあらすじを紹介します。機動戦士ガンダム 水星の魔女の作品情報をおさらいしたい人は、そちらの項目にも目を通してみてください。

機動戦士ガンダム 水星の魔女は、2022年に放送が開始されたテレビアニメです。機動戦士ガンダムシリーズ初の女性主人公という試みに、放送前からアニメファンの間で話題となっていました。原作は、これまでにもガンダムシリーズの原作をてがけてきた矢立肇さんと富野由悠季さんが担当しています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女は、爽快なバトルアクションの中にミステリー要素も含まれており、考察も活発に行われているガンダムシリーズとして人気となっています。本編となる第1話が放送される前には、『PROLOGUE』と題した前日譚が公開され、物語の謎を解き明かす重要回として注目されています。

主人公のスレッタは、故郷である水星を豊かにしたいという志を胸に、教育機関アスティカシア高等専門学園に転入してきます。そこでスレッタは、ミオリネという少女と出会います。学園では、大企業・ベネリットグループの令嬢である彼女の花婿の座をかけ、決闘が行われていました。その決闘に勝利しミオリネの花婿となったスレッタは、彼女の気持ちや目標に触れ、次第に支えていきたいと思うようになるのでした。

シャディク・ゼネリは、アスティカシア高等専門学園の運営企業・ベネリットグループの1つである、グラスレー・ディフェンス・システムズの御曹司です。グラスレー・ディフェンス・システムズのCEOサリウス・ゼネリとは養子の関係ですが、他の御三家の子息たちとは違い、養父との関係は順調のように見えます。しかし、裏では養父であるサリウスの手腕について、「視野と思想が狭い」と口にしています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女のヒロインであるミオリネとは昔なじみの関係にあり、一緒に事業プランを計画したこともある仲です。また、地球寮の生徒であるニカとも親密な関係にあることが、物語の中で判明しています。性格は人当たりがよくプレイボーイで、親衛隊とみられる5名の女性生徒を傍に置いています。パイロット科を専攻しており、学年は3年生です。

ニカ・ナナウラは、地球生まれのアーシアンと呼ばれる生徒の1人です。アーシアンが軽視されている学園内では、他の地球寮の生徒と同様に、宇宙育ちであるスペーシアンたちに嫌がらせをされています。しかし、落ち着き払った理知的な性格のため、生徒たちからの嫌がらせに対して大人な対応をとる姿が見られています。そのような成熟した人柄もあり、周囲の地球寮生徒たちからは「ニカ姉」と呼ばれ慕われています。

水星生まれで人付き合いが苦手なスレッタに対し、特に親切にしてくれる人物でもあります。しかし、機動戦士ガンダム 水星の魔女の物語の中では、敵勢力の仲間である様子が描かれており、裏切り者のスパイの可能性が浮上しています。学科はメカニック科を専攻しており、学年は2年生です。

こちらの項目では、シャディクとニカ姉の関係について考察しています。機動戦士ガンダム 水星の魔女の作中では、シャディクがニカ姉に度々接近している場面があります。その際に、ニカ姉は協力的ではなくとも、シャディクの言葉に従う様子を見せていました。なぜニカ姉がシャディクの要求に応えていたのか、また、ニカ姉がシャディクのスパイで裏切り者なのかを知りたい人はチェックしてみてください。

シャディクとニカ姉は、物語の随所で密会している様子が度々描かれています。2人の関係が明らかになったのは、機動戦士ガンダム 水星の魔女の第7話です。パーティーに訪れたニカ姉が、慣れない雰囲気に戸惑った様子をみせていると、そこにシャディクが現れます。ニカ姉のトレイにシャディクが料理を載せてあげると、ニカがお礼を言います。

すると、シャディクはいつもの陽気な雰囲気とは一変し、怪しげな視線を送って「こちらこそ、この間はありがとう」と口にします。彼のその言葉を聞いたニカ姉は、曇った表情で「いえ」と一言返答しました。このシーンによって、シャディクとニカ姉の間には何かしらの関係があることが判明します。また、ニカ姉の様子から、その関係がニカ姉にとって喜ばしいものでないことは明白です。

アニメの第7話のパーティー会場で、ニカ姉はシャディクと怪しげな会話をしていたことから、シャディクのスパイで裏切り者なのではないかという疑惑が浮上しました。このニカ姉スパイ説は、アニメ1期の中では確定ではないものの、「シャディクの都合のいいように動く駒」という意味では当たっています。アニメ1期の作中で、スレッタは違法モビルスーツであるガンダムを使用していた罪に問われます。

その窮地で、ミオリネはスレッタとエアリアルを助けるため、ガンダムの技術を人のために使う会社・GUND-ARMを設立しました。この会社には、スレッタが親しくしていた地球寮のメンバーも組織の一員として参加します。その後、GUND-ARMはミオリネを筆頭として活動を始めますが、学校の規則が急遽変更され、生徒の会社設立が認められなくなってしまいました。

この規則の変更をした人物というのが、学園を運営しているグループの御曹司の1人であるシャディクだったのです。シャディクは、GUND-ARMを自分の傘下に入れるため生徒の会社設立を禁止にし、グラスレー社に吸収しようと考えていました。そして、自分の駒であるニカ姉を使い、GUND-ARMの活動状況を報告させていたのでした。

ニカ姉は、ミオリネが立ち上げた会社・GUND-ARMの情報をシャディクに流していましたが、元々は無自覚でスパイ行為を行っていたという可能性があります。その理由は、7話のパーティーの時に、シャディクに耳打ちをされたことです。彼が「この前はありがとう」というまで、ニカ姉はシャディクと普通に喋っていました。しかし、この一言を聞いてから、ニカ姉の表情は一変しました。

このシーンから考えられるのは、ニカ姉はシャディク以外の誰かに「エアリアルの性能や情報を調べて欲しい」といわれ、理由も知らずに協力していた可能性です。ニカ姉はメカニック科の学生のため、「勉強のためにエアリアルの構造を知りたい」と相談してきた生徒の力になろうとしたのではないでしょうか？

しかし、パーティーの最中にシャディクから「この前はありがとう」と言われため、この時点で初めてエアリアルが企業間の抗争に利用されようとしていることに気づいた可能性があります。そして、何かしらの弱味を握られたことで、その後もシャディクにエアリアルの情報を渡す連絡係とならざるを得なかったのではないでしょうか？

なぜニカ姉は、シャディクのスパイとしてスレッタたちに裏切り好意を働いたのでしょうか？その可能性の1つとして、モビルスーツのパーツをシャディクに譲ってもらっていたという説が浮上します。エランとの戦いの際に、ニカ姉は廃棄パーツからフライトユニットを作ることになりました。ニカ姉は仲間たちに「がんばってみる」とは言ったものの、実際には不可能だったのではないでしょうか？

そこで、大企業の御曹司であるシャディクがニカ姉にパーツを提供し、真っ当な性能のフライトユニットを製作できたという流れもありえるかもしれません。そのような借りがあるため、ニカ姉はシャディクのスパイとしてスレッタやGUND-ARMのメンバーたちを裏切り続けている可能性があります。

上記の『考察④フライトユニットはシャディクから提供された？』では、フライトユニットのパーツを、シャディクから提供してもらったという考察を紹介しました。この考察には根拠があり、機動戦士ガンダム 水星の魔女のTwitterアカウントに投稿されていた設定画像に、"ミラソウル社製"と明記されていたことが大きな理由です。

ミカ姉は、廃棄パーツからフライトユニットを作ったはずです。ならば、わざわざ"ミラソウル社製"というブランドを明記する必要はないのではないでしょうか？この設定画像に社名が記載されている理由、それはシャディクがミラソウル社という会社を運営しており、そこで製造したパーツを渡したからではないかと考えられます。

ニカ姉は、シャディクのパーティーでの「この前はありがとう」という発言から、裏切り者のスパイである可能性が高いと考えられます。では、ニカがシャディクのスパイとしてスレッタたちに裏切り行為を働いていた場合、どのような裏切りを行ったのでしょうか？最も有力なものとしては、エアリアルの性能や情報といったデータを流したという裏切り行為です。

勘の良い者であれば、グエルとの戦いを見て、エアリアルが普通のモビルスーツではないことに気づいたことでしょう。特に、ベネリットグループの後継者たちは、その技術を手にしたいと思った可能性が高いです。そう考えると、シャディクはエアリアルの整備などを担当したニカ姉に、エアリアルのデータを探るよう指示した可能性が高いと予想されます。

ニカ姉は、アニメ1期でシャディクの"連絡係"として動いていました。しかし、彼女の表情からは、その好意が自発的なものだとは考えにくいです。そのため、ニカ姉はシャディクにスパイ行為を強要されている可能性が高いでしょう。そのため、本人の意思でスレッタたちを裏切ることはないと予想されます。

アニメ1期では、ニカ姉はスパイ行為をしつつも、心の中ではスレッタたちの仲間でいたいと思っているように見えます。しかし、今後はどうでしょうか？これまでのガンダムシリーズを振り返ると、いい人だったキャラが主人公たちの敵にまわるパターンが多々見られています。もし機動戦士ガンダム 水星の魔女でもそのような流れがあれば、その役がニカ姉である可能性は高いと考えられます。

ニカ姉が今後闇落ちする可能性は高いと予想されます。ニカ姉は、誰よりも周囲のことを心配する優しい性格の持ち主です。しかし、地球生まれのアーシアンということで、スペーシアンの生徒たちのみならず、教師からも差別的な扱いを受けることも珍しくありません。周りとの調和を求める彼女にとって、この環境は相当な心労に繋がっていることでしょう。

また、シャディクによってスパイ行為を働かされることになり、ニカ姉のメンタルはさらに悪化していることが予想されます。そのような状態で、今後、仲間たちとの絆にヒビが入ることがあれば、ニカ姉の闇落ちは免れないでしょう。

シャディクの声を担当した古川慎さんは、トイズファクトリー所属の人気声優です。機動戦士ガンダム 水星の魔女以外の作品では『転生したらスライムだった件』のベニマルや、『吸血鬼すぐ死ぬ』のロナルドなどの役で活躍されています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女でニカ姉の声を担当したのは、『ブルーピリオド』の桑名マキなどを演じている宮本侑芽さんです。他の作品では『大正オトメ御伽話』の志磨珠子、『アイカツスターズ！』の香澄真昼などのキャラを演じられています。

機動戦士ガンダム 水星の魔女の第1期最終回では、様々な人間模様に変化がありました。ニカ姉もそのうちの1人で、敵のモビルスーツとコンタクトをとっているところを仲間に目撃されてしまい、仲間から不審感を抱かれてしまいます。シャディクの駒になってしまったことで、ファンの間ではニカ姉の今後のメンタルが危ぶまれています。

こちらの方のツイートでは、シャディクの薄情さに対して「ニカ姉でも激怒する」とコメントされています。ニカ姉は、水星から転入してきたことでからかわれていたスレッタに対して、一番初めに優しく接した人物です。そのようなニカ姉でさえ許せないほど、シャディクの蛮行は酷いものだと評価されています。

シャディクのスパイとして動いているニカ姉は、シャディクよりも弱い立場にあると見られがちです。しかし、シャディクが周囲にばれないように裏で手を回していることを考えると、ニカ姉が彼の行動を他人に白状してしまえば、シャディクの立場は急激に悪い方へ向かうでしょう。こちらの方のツイートでは、そのような穴があることに気づいたとコメントされています。

以上、機動戦士ガンダム 水星の魔女のシャディクとニカ姉の関係について紹介してきました。アニメ第1期では、ニカ姉はシャディクのスパイとして動いており、シャディクからは「連絡係」と呼ばれていました。いつ頃からそのような関係となったかについては、アニメ1期では語られていません。しかし、作中の様子を見ると、ニカ姉は無自覚にシャディクのスパイをさせられていた可能性もあるようです。

第7話のパーティーの際に、シャディクに「この前はありがとう」と言われたことで、自分の行為が何かしらの失点になったことに気づいたようにも見えます。アニメ1期の様子から、今後闇落ちするキャラクター候補として名前があげられることも少なくないようです。アニメ2期では、シャディクのスパイとして、さらに重要な役回りをこなすことが予想されています。