【機動戦士ガンダム 水星の魔女】スペーシアンとアーシアンとは？関係やキャラも解説

本記事では、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場したスペーシアンとアーシアンを紹介していきます。水星の魔女の舞台は、初代ガンダムの宇宙世紀ではありませんが、設定が宇宙世紀と通ずる部分があるようです。スペーシアンとアーシアンの違いや、それぞれのキャラクターを一覧でまとめていきます。

スペーシアンとアーシアンの違いを知る前に、まずは「機動戦士ガンダム  水星の魔女」の基本情報を紹介していきます。水星の魔女は2022年から放送されているアニメで、2023年4月からはアニメ2期が予定されています。当初は「従来シリーズを踏襲したストーリー」が描かれる予定でしたが、1話の脚本が完成した時に「学園ストーリー」に変更されたことが分かっています。

水星の魔女の主人公はスレッタ・マーキュリーです。スレッタは水星で育った少女で、17歳になった時に「アスティカシア高等専門学園」に編入しました。学園では決闘でホルダーを決めるシステムが採用されており、御三家との決闘に勝利したスレッタはミオリネの婚約者になりました。また、プロローグにはエリクトという少女が登場しているため、スレッタとエリクトは何らかの関係を持つと予想されています。

水星の魔女の紀年法は「アド・ステラ」です。スペーシアンはアド・ステラにおける「宇宙生まれ」「宇宙育ち」の移住者で、小惑星を基部に作られた「フロント」という都市に住んでいます。富裕層を中心に構成されているため、貧困層が多いアーシアンを差別しています。宇宙世紀には「スペースノイド」という宇宙移民者が登場していますが、スペースノイドはアースノイドから差別を受けている違いがあります。

水星の魔女のアーシアンは、アド・ステラにおける地球圏の人々を指す言葉です。前述したように、スペーシアンはアーシアンを差別しているため、アーシアンは強い反感を感じています。学園にもアーシアンの生徒が在籍していますが、スペーシアンの寮よりも寂れた「地球寮」で生活を共にしています。また、全てのスペーシアンが差別をしている訳ではないため、スレッタは地球寮のメンバーと良好な関係を築きました。

ここからは、水星の魔女に登場したスペーシアンとアーシアンの違いを解説していきます。スペーシアンはアーシアンを差別していますが、スペーシアンの中にも善人は存在しているため、両者の関係の変化が作品の見どころの1つになっています。

水星の魔女ではスペーシアンがアーシアンを見下す描写がされていますが、アニメ1期では差別の理由は不明でした。また、スペーシアン同士の寮にも確執が存在しているため、スペーシアンは一枚岩ではないことが分かります。水星出身のスレッタは、「辺境の星出身」という理由で差別を受けているため、スペーシアンは下に誰かを作らないと気が済まないのかもしれません。

スペーシアンは「宇宙産業の恩恵を受けた富裕層」を中心に構成されています。そのため、アーシアンは経済発展に取り残されており、スペーシアンはアーシアンのデモを武力で鎮圧しています。また、大資本やマスコミはスペーシアンに抑えられている状況のため、アーシアンの状況が改善される日は遠いと予想されています。スレッタは中間に位置する存在のため、スレッタが両者の差別を無くす可能性があります。

水星の魔女のスペーシアンとアーシアンには、「宇宙出身者」「地球出身者」という違いがあります。また、学園は「ベネリットグループ」が運営しているため、スペーシアンが強い力を持つ訳ではなく、ベネリットグループのランクが高い企業の子供が強い権力を持っています。そのため、御三家の寮は豪華絢爛で、アーシアンが済む地球寮は質素な様子が描かれています。

地球では戦争や紛争が続いているため、戦争孤児が珍しくない状況になっています。また、アーシアンは正式な呼称ではなく、スペーシアンがアーシアンを差別するために作られた言葉と言われています。過去のガンダムシリーズでも、宇宙出身者と地球出身者の差別の描写がされているため、水星の魔女はシリーズを踏襲した設定になっていることが分かります。

差別の理由や違いを知った後は、水星の魔女に登場したスペーシアンとアーシアンのキャラクターを一覧で紹介していきます。水星の魔女のキャラクターは様々な思惑を抱えているため、アーシアンに友好的なスペーシアンも存在しているようです。

スレッタ・マーキュリーは本作の主人公で、ガンダム・エアリアルのパイロットです。スレッタはスペーシアンの1人ですが、辺境の星の水星出身という理由で差別を受けています。また、地球寮のメンバーと仲良くなっているため、立ち位置的にはアーシアン寄りのキャラクターです。

ミオリネ・レンブランは本作のヒロインで、スレッタの婚約者です。ミオリネはスペーシアンの1人ですが、アーシアンを見下すような心は持っていません。また、ベネリットグループが格差を広げており、ミオリネはベネリットグループの総帥の父親を嫌っているため、ミオリネが差別を無くすきっかけになるかもしれません。

御三家のグエルとエラン、シャディクはスペーシアンです。グエルは性格的な問題で他者を見下していましたが、スレッタと出会ったことで少しだけ性格が改善されています。エランは強化人士のため、他者に興味を抱いていません。シャディクはフォルドの夜明けを使ってデリングを殺そうとしているため、御三家の考えは違っていることが分かります。

ニカ・ナナウラはメカニック科の2年生で、チュアチュリーから「ミカ姉」と呼ばれ慕われています。登場当初は優しいお姉さんという印象でしたが、物語途中にシャディクの「連絡役」であることが判明しました。また、フォルドの夜明けにコールサインを送っている様子を仲間に見られてしまいます。

チュアチュリー・パンランチはパイロット科の1年生で、桃色の髪が特徴的なキャラクターです。自分を学園に送ってくれた地球の仲間に感謝しているため、アーシアンを差別するスペーシアンに強い嫌悪感を抱いています。また、スレッタにも敵対心を見せていましたが、スレッタに嫌がらせをしていたスペーシアンに殴りかかっているため、本当は優しい性格をしていることが分かります。

フォルドの夜明けはアーシアンで構成された武装勢力です。拠点の廃校で難民キャンプを運営しており、学園には工作員を送り込んでいます。作中には、ナジやソフィ、ノエアなどのメンバーが登場しており、戦闘ではガンダムタイプのモビルスーツを使用していました。

立場の違いやキャラクター情報を見た後は、水星の魔女のスペーシアンとアーシアンに関する感想をまとめていきます。水星の魔女は5年ぶりに放送された話題作のため、視聴者から様々な感想が挙がっているようです。

本記事で紹介したように、スペーシアンはアーシアンを差別しているため、水星の魔女は差別を無くすことがテーマの1つになっています。そのため、アニメ視聴者から「両者の関係の変化が気になる」という感想が挙がっています。

水星の魔女のニカは、シャディクやフォルドの夜明けと繋がっているため、「ニカの今後の言動が気になる」という感想が挙がっています。また、「ニカがスパイをしていた理由が気になる」という感想も挙がっているようです。

登場当初の御三家はスペーシアンらしい性格をしていましたが、スレッタと出会ったことで変化を見せています。そのため、「御三家が共闘する姿を見たい」「御三家とスレッタが差別を無くしてほしい」という感想が挙がっています。

本記事では、水星の魔女のスペーシアンとアーシアンを紹介していきました。スペーシアンはアーシアンを差別していますが、スペーシアンは一枚岩の存在ではないため、最終的には出身の垣根は無くなると予想されています。水星の魔女を見たことが無い方も、本記事を参考にしながら見てみて下さい。