機動戦士ガンダム 水星の魔女はスレッタとミオリネの百合アニメ？二人の関係と結婚は？

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、ガンダムTVシリーズ史上初めて女性キャラクターを主人公に据えたことで注目された作品です。この作品では、多様性が当たり前になった未来の世界が描かれているため、作中では同性愛や同性婚も珍しいことではありません。主人公のスレッタとミオリネの関係も、その舞台設定を前提に描かれており、『水星の魔女』は百合アニメである、と認識した人も少なくありませんでした。

ここでは、多くのファンが『水星の魔女』を百合アニメだと認識するきっかけとなったスレッタとミオリネの公式百合シーンを中心に、2人の関係や結婚の噂について詳しく紹介していきます。まずは『水星の魔女』の概要と、スレッタとミオリネの基本情報を押さえておきましょう。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、ガンダムTVシリーズの1つ。サンライズ制作によるテレビアニメで、2022年10月から放送が開始されました。2023年1月まで第1期が放送され、2023年4月には第2期の放送が決定しています。本作は新規ファンの獲得を意識した全く新しいガンダムであることが強調され、主人公がガンダムTVシリーズ史上初めて女性となるなど、あらゆる点で挑戦的な作品となりました。

本作はガンダム初心者でも入りやすいよう学園ものとして描かれており、長年のガンダムファンからは「ガンダムらしくない」という声もありました。しかし一方で、地球出身者と宇宙出身者の間にある差別といったガンダムらしさも継承した作品となっています。

水星で育った主人公の少女スレッタ・マーキュリーは、母の勧めでアスティカシア高等専門学校に編入することになりました。学園に向かっていた彼女は宇宙空間で、学園長デリング・レンブランの娘であるミオリネ・レンブランを救出します。

スレッタの善意による行動は、ミオリネの脱走を妨害する行為でした。スレッタは妨害の責任を取るため、ミオリネに迫る男と決闘をすることになります。決闘に勝利したスレッタは、学園最強パイロットの称号と、ミオリネの花婿候補という立場を得ることになります。

スレッタ・マーキュリーは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の主人公です。彼女はシン・セー開発公社のCEOであるプロスペラ・マーキュリーの娘で、母に勧められてアスティカシア高等専門学園パイロット科2年生として編入してきました。年齢は17歳です。学園への編入をきっかけにミオリネと出会い、彼女の「花婿」になりました。その名からわかる通り、出身地は辺境の地である水星です。

褐色の肌と太い眉、癖の強い赤毛が特徴的な少女で、その顔は愛嬌のあるタヌキ顔です。同年代の子供がいない水星で育ったため他者とのコミュニケーションを苦手としており、物語開始当初は人と満足に話せないというシーンが目立ちました。そのスレッタが使用する機体は「ガンダム・エアリアル」です。スレッタは幼少期からエアリアルと一緒にいたため、エアリアルのことを「家族」だと思っています。

ミオリネ・レンブランは、アスティカシア高等専門学園経営戦略科2年生。ベネリットグループの総裁でありアスティカシア高等専門学園の理事長でもあるデリング・レンブランの娘です。儚げな風貌の美少女ですが、性格は刺々しく強気でわがままです。彼女は、モビルスーツを用いて行われる学生同士の決闘の最優秀者「ホルダー」の婚約者となることを父親に強制されているため、父親に強い反抗心を抱いていました。

父親に反抗するため学園を脱出して地球へ向かおうとしたところ、スレッタと出会います。彼女が決闘に勝利してホルダーとなったため、以降ミオリネはスレッタの花嫁という立場になります。当初はスレッタを鬱陶しく思っていましたが、不器用ながらも真っ直ぐに自分と接してくれるスレッタを大切に思うようになり、彼女とエアリアルのために「GUND-ARM Inc.（株式会社ガンダム）」を設立しました。

アスティカシア高等専門学園には、生徒同士がモビルスーツを用いて私闘を行う「決闘」という制度があります。この決闘で最も優秀な者には「ホルダー」の称号が与えられるのですが、ホルダーになった者はミオリネの結婚相手となることが決まっていました。これはミオリネの父であるデリングが決めたことで、ミオリネの意思ではありません。

物語開始当初、ホルダーの座に就いていたのはグエル・ジェタークで、彼がミオリネの結婚相手とされていました。しかしスレッタが決闘でグエルに勝利しホルダーの称号を奪取したため、ミオリネの結婚相手という立場もスレッタのものになっています。本人たちの意思ではなく、親が定めたルールによって決まった婚約者であるということは間違いありません。

グエルとの決闘に勝利したスレッタはホルダーとなり、ミオリネの婚約者としての立場も手に入れました。決闘終了後、スレッタはミオリネから、勝利したことによって得た称号と婚約者の立場について聞かされ、衝撃を受けます。

水星で育ったスレッタにとって、恋愛や結婚は異性とするものでした。女の自分がミオリネの結婚相手になるなど、想像もできなかったのです。一方ミオリネは、同性同士の結婚はこちらでは全然アリだと言って、特に気にした様子はありませんでした。

婚約者となったスレッタとミオリネですが、現状はルールに従っただけの偽りの婚約関係です。交流を重ねるうちに2人の間には絆が芽生えていますが、本当に結婚するほどの関係に発展するのかは不明です。1期の最後に起こった事件をきっかけに物語はシリアスな方向へと加速する流れとなっており、そのため視聴者の中には「どのような関係性に収まっても2人には幸せでいてほしい」と考えている人が多いようです。

まず紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、ミオリネがスレッタのことを「花婿さん」と呼ぶシーンです。グエルとの決闘に勝利したスレッタは、ホルダーになったと同時にミオリネの婚約者になりました。困惑するスレッタに対し、ミオリネは平然とした表情で「よろしくね、花婿さん」と告げます。スレッタだけでなく視聴者にも衝撃を与えた百合シーンでした。

続いて紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、ミオリネがスレッタを助けるために動くシーンです。本作の舞台となる世界において「GUNDフォーマット」を使った「ガンダム」は人体に危険な影響を及ぼすものとして、使用も開発も禁止されています。スレッタは愛機エアリアルを使って決闘を行いミオリネの婚約者となったのですが、この決闘が原因でエアリアルがガンダムなのではないかという疑惑が浮上しました。

このままではエアリアルは廃棄され、スレッタも退学処分になってしまいます。それに待ったをかけたのがミオリネでした。ミオリネはデリングに決闘を申し込み、自分とスレッタが勝ったら2人の婚約を認めるよう迫りました。婚約が認められれば、スレッタが学園を追い出されることはありません。まだ出会って間もない2人ですが、スレッタの存在がミオリネに少なからず影響を与えていることがわかります。

続いて紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、勝利したスレッタのことで喜ぶミオリネのシーンです。エアリアルの廃棄とスレッタの退学処分を回避するため、スレッタは再びグエルと戦うことになりました。

スレッタは見事勝利し、それを見届けたミオリネは大喜びします。ミオリネが真っ先に喜んだのは父親に反抗できたことではなく、スレッタの退学がなしになったことでした。こうして、2人はデリングの認めた正式な婚約者となります。

続いて紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、「私を頼りなさいよ」と言うミオリネのシーンです。学園の授業で、スレッタは困っていました。実習のパートナーがどうしても見つからないのです。途方に暮れていたスレッタに声をかけたのが、パイロット科3年生のエラン・ケレスでした。スレッタはエランからペイル寮に誘われます。

それを止めたのがミオリネでした。スレッタが実習のメンバーを集めていたことを知ったミオリネは、エランではなく自分を頼るよう言って、エランからスレッタを引き離そうとしました。無防備なスレッタを怪しいエランから引き離そうという意図だったと考えられますが、単純に嫉妬をしているとも捉えることができるシーンです。

続いて紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、インキュベーションパーティへ参加する2人のシーンです。スレッタとミオリネは、新規事業の資金集めのために開かれるインキュベーションパーティに参加しました。そこでスレッタは「エアリアルはガンダムである」と糾弾されることになります。エアリアルはまたしても廃棄の危機に陥りました。

ミオリネはエアリアルの廃棄を防ぐため、GUND-ARMの倫理的リスクの解決を目指す「株式会社ガンダム」の設立を宣言します。ミオリネがそこまでしてエアリアルを守ろうとする理由は「自分がスレッタの花嫁だから」でした。ミオリネは嫌っていた父に頭を下げて援助を頼み込み、スレッタとスレッタの大切なエアリアルを守ったのです。

続いて紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、ふたりきりのときにお礼を告げるスレッタのシーンです。ミオリネは地球寮を株式会社ガンダムの本拠地にすることに決め、地球寮のメンバーを強引に社員にしました。拠点と社員を確保したものの、肝心の事業内容が固まっていません。事業内容を巡って地球寮のメンバーは揉めるのですが、やがてミオリネは皆が納得する会社の形を考え、提示しました。

ガンダムを軍事利用するのではなく、「GUND」を使った医療技術を世に出し人々を救うための研究開発を目指す、という形です。ミオリネの提案は地球寮のメンバーに受け入れられました。その後、ミオリネを後ろに乗せて夜道を走っていたスレッタは、地球寮のメンバー皆が納得できる道を考えてくれたミオリネに礼を言います。ミオリネは柔らかく笑ってスレッタの背に頭を寄せました。

最後に紹介するスレッタとミオリネの公式の百合シーンは、気持ちを打ち明け合う2人のシーンです。仕事で忙しくなったミオリネとすれ違いを起こしたスレッタは、自分が必要とされていないと考えて落ち込み、ミオリネを避けてしまいます。ミオリネはスレッタを追いかけ、彼女を捕まえて自分の気持ちを吐露しました。

ミオリネはスレッタに出会い、彼女が婚約者になってくれて良かったと考えていました。ミオリネはスレッタに「逃げずに言いたいことを言ってほしい」と訴えます。それ以外にも様々な要求をしてスレッタを自分の傍に置こうとするミオリネの姿にスレッタは安心し、彼女は縋りついてくるミオリネをそっと抱き返しました。

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で主人公のスレッタ・マーキュリーの声を担当したのは、声優の市ノ瀬加那です。市ノ瀬加那は12月20日生まれで、北海道出身。所属事務所はシグマ・セブンです。第6回シグマ・セブン声優オーディション2015に合格したことをきっかけに、2016年4月にシグマ・セブンeに入所しました。同年に『アイカツスターズ！』で声優デビューを果たしています。

主な出演作品に『ダーリン・イン・ザ・フランキス』（イチゴ）、『色づく世界の明日から』（風野あさぎ）、『Fairy gone フェアリーゴーン』（マーリヤ・ノエル）、『Dr.STONE』（小川杠）、『社長、バトルの時間です！』（ユトリア）、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』（荻原沙優）、『聖女の魔力は万能です』（アイラ〈御園愛良〉）、『境界戦機』（オリヴィア）などがあります。

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でミオリネ・レンブランの声を担当したのは、声優のLynnです。Lynnは6月1日生まれで、新潟県出身。所属事務所はアーツビジョンです。日本ナレーション演技研究所基礎科に通い、卒業後アーツビジョン所属となりました。声優になって最初の仕事は洋画の吹き替えで、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』でテレビアニメデビューを果たしています。

主な出演作品に『さばげぶっ！』（経堂麻耶）、『BABYGAMBA』（シオジ）、『最弱無敗の神装機竜』（リーズシャルテ・アティスマータ）、『ハイスクール・フリート』（宗谷ましろ）、『競女!!!!!!!!』（神無のぞみ）、『約束のネバーランド』（ギルダ）、『炎炎ノ消防隊』（プリンセス火華）、『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』（リーリャ・グレイラット）などがあります。

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』1期は不穏な空気のまま幕を下ろしました。スレッタとミオリネの今後の関係性に不安を覚えた視聴者は多く、とにかく2人には幸せになってほしいという声が多数挙がっています。

2期のスレッタとミオリネの関係性に関する予想です。2期ではスレッタとミオリネが新たな問題にぶつかり、それを乗り越えることで人間的に成長していくのではないかと考えられています。その結果、2人の関係がより良いものになってほしいと願っている人は少なくありません。

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の見どころは、スレッタとミオリネの関係性だけではありません。2人を軸としたハラハラするストーリー展開や、考察のしがいがある謎の数々にも注目が集まっています。

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の1期は、スレッタとミオリネの絆にヒビが入るような衝撃的な展開で終わりました。そのため、2人の関係が2期ではどのようなものになるのかに注目が集まっています。1期のスレッタとミオリネの公式百合シーンをチェックして、2期の放送に備えましょう。