【ワンピース】コビーはなぜ拉致された？黒ひげの目的と連れ去られた理由を考察

ワンピースにおいて、ルフィの冒険に合わせて海軍で強くなっているキャラクターがコビーです。この記事ではそんなコビーの2023年1月時点での現状についての考察を、ネタバレありでまとめて紹介していきます。

コビーが活躍するワンピースは、週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海洋冒険バトル漫画です。1997年から長期連載している作品で、その連載期間はジャンプ史上こち亀に継ぐ歴代2位の長さになっています。少年漫画の王道をいく展開と、精巧に練り上げられた世界観、物語の各所にばら撒かれた伏線などが高い人気を集め続ける作品です。

国内外で高い人気を誇るワンピースは、累計発行部数、初版発行部数など多数の出版記録を持っている作品でもあります。メディアミックス展開も積極的に行われている作品で、アニメはもちろん、劇場版映画や小説化、舞台化なども行われています。その他、コラボレーション企画やイベントなども非常に多くなっており、日本を代表する作品の1つになっています。

海賊王を目指して故郷を飛び出したモンキー・D・ルフィ。彼が島を飛び出して最初に出会ったのがこの記事で紹介するコビーです。海兵になることが夢だったコビーとは途中で別れることになりますが、その後ルフィの冒険の中で、海軍で出世していたコビーとは度々再会することになります。

コビーはワンピースにおいてルフィが冒険に飛び出して最初に出会った最初期から登場しているキャラクターです。出会った当初はピンク色の髪と丸眼鏡が特徴的なキャラクターで、設定身長である167cmよりも明らかに小柄に描かれるネガティブなキャラクターでした。その後、ルフィの勇気に触発される形で海軍に入隊すると、偶然にもルフィの祖父であるガープに見込まれて鍛えられることになります。

そのため、ワンピース作中で徐々に階級を上げており、2023年1月現在は、大佐の地位にまで上り詰めていました。同時に、海軍機密特殊部隊『SWORD』に所属するなどしています。その他明らかになっているプロフィールとしては、年齢は新世界編時点で18歳、誕生日は5月13日のおうし座、血液型はF型であることなどが明らかになっています。

黒ひげがなぜコビーを拉致したのかの理由の1つとして考察されているのが、政府や海軍の情報を入手するためなのではないかという考察です。黒ひげは常に何かしらの計画を持って暗躍することが多いので、黒ひげの欲している情報をコビーから聞き出そうという考えなのかもしれないとされているのです。

無論コビーが簡単に口を割るとは考えられませんが、黒ひげ海賊団には未知数な存在も多いです。そのため、何か口を割らせる手段を持っていても不思議ではありません。或いは問答の中からどこまで海軍が情報を掴んでいるのかを知れれば十分と考えている可能性もあります。

黒ひげのコビー拉致と前後して明らかになった情報が、クロスギルドです。七武海だったバギー、ミホーク、クロコダイルが手を組んだ組織で、この組織の存在を持ってバギーは四皇に名を連ねる程の組織です。ある意味で順当に四皇と呼ばれる存在になったルフィと違い、その存在は未知数であり、黒ひげとしても情報を掴んでおきたかった可能性があると考察されているのです。

黒ひげ海賊団といえば、能力者狩りでも知られているので、或いはクロスギルドの誰かの悪魔の実の力を狙っている可能性もあります。

或いは、黒ひげも関わっていたとされるロッキーポート事件に関連する情報などを求めた可能性もあります。ロッキーポート事件はコビーが英雄と呼ばれるきっかけになった事件でもあるので、或いは当事者しか知らない情報を求めていた可能性も高いのです。

またロッキーポート事件はトラファルガー・ローが関わった事件でもあります。そんなローの何かの情報を求めて、当事者であるコビーを拉致した可能性も考察されています。

コビーはまだ大佐という立場にはありますが、ロッキーポート事件の英雄と呼ばれています。つまりは次世代のガープポジションになることを期待されているキャラクターです。そんなコビーであれば、世界政府や海軍と何かしらの交渉をする材料になる可能性があるのです。

黒ひげがどんな情報を求めているのかは不明ですが、やはり能力者に関しての情報、或いはインペルダウンにいる能力者を狩らせるように交渉するのかもしれません。

またロッキーポート事件においては、かつてはロックス海賊団のメンバーであり、伝説の海賊として語られた王直が倒された事件でもあります。この事件で英雄と呼ばれることになったコビーに対し、黒ひげは自分のお陰だと感謝の押し売りをする可能性もあるのです。英雄と呼ばれるようになるきっかけを作ってやったのだからとコビー自身と交渉するパターンです。

ロッキーポート事件自体、作中では何度も触れられながらも詳細は不明な事件です。或いはアラバスタの時のスモーカーのように、本当は王直を倒したのは黒ひげなのに、海軍が情報操作をしてコビーの手柄になっている可能性もあります。この流れを黒ひげが利用しようとしてコビーを誘拐したのではないかとも考察されています。

黒ひげにコビーが拉致されたというのは、ワンピース作中のモノローグで語られた内容ですが、これがそもそも世間的に公表された情報であるという説もあります。つまりは、世間的には黒ひげにコビーが拉致されたことにして、実際にはコビーが自ら黒ひげ海賊団に潜入したのではないかという考察もあります。

コビーは海軍の大佐であると同時に、海軍気密特殊部隊『SWORD』のメンバーであることも明かされています。SWORDといえば隊長のドレークが長年百獣海賊団に属していたりと、諜報機関のような側面を持っている組織です。四皇である黒ひげの内情を探るために自ら拉致されたのではないかとも考察されています。ただしこの場合は、上記で紹介した黒ひげ側の思惑もあるでしょうから、理由としては複合されているパターンになります。

黒ひげがコビーを連れ去ることになったアマゾン・リリーでの戦いにおいて、ワンピース作中でも初登場する形になったのが新型パシフィスタ『セラフィム』です。このセラフィムの存在については黒ひげもこの時まで知らなかったのは確実で、その様子がルナーリア族のような見た目であったことに驚愕するシーンがあるのです。

或いは黒ひげはこのセラフィムについて聞き出したいと考えてコビーを拉致した可能性もあるのです。黒ひげは頭の回転が早いので、或いはセラフィムが元七武海をベースにしていることにまで気づいている可能性もあります。戦力的な部分はもちろん、一時的に七武海のメンバーだった黒ひげは自らのセラフィムが製造される可能性までも考察した可能性も十分にあるのです。

赤犬との決闘に敗れて海軍を去った青キジことクザン。その後のクザンは、黒ひげ海賊団の10人の巨漢船長の1人になっていることが明らかになっているのです。なぜか経緯は不明ながらも船長を任されるからにはある程度は黒ひげからも信頼されていると言えます。そんなクザンの存在が、黒ひげに拉致されたコビーに対し、コビーが自ら潜入したのではないかという考察が生まれるきっかけになっているのです。

そもそもなぜクザンが黒ひげに加担しているのかも不明ですが、コビーがクザンに接触するために自ら拉致された可能性が生まれる結果になっています。逆に、コビーが意図せずに拉致されたとしてもそこでクザンが動き出す可能性もあるのです。

初登場時は、まともな戦闘すらできなかったコビーが、海軍本部で大佐になるまでになったのにはガープの元で鍛えられた確かな強さがあります。コビーは非能力者で、六式や覇気を使用した肉弾戦を得意としています。その成長速度は凄まじく、エニエスロビー編終了時点でのルフィに対して、一撃を加えられるだけの成長をしています。

またここぞという時の精神力も確かなもので、マリンフォード頂上戦争では大将赤犬の前に立ちはだかり、終戦を直訴するなどといった場面も描かれています。

そんなマリンフォード頂上戦争での極限状態をきっかけにコビーが目覚めたのが覇気です。コビーが最初に目覚めたのは見聞色の覇気で、その後、武装色の覇気も使えるようになっています。しかし見聞色の覇気は特にすごい強さになっているのです。

世界会議編において、ドレスローザの船を護衛することになった際には、潜水艦から発射された魚雷を探知し、これを迎撃するなどしているのです。この見聞色の覇気には、同じくガープに鍛えられた経験を持つヘルメッポも呆れる程になっています。

なぜかは不明ながら、黒ひげに拉致されてしまったコビーですが、能力者でもないことから黒ひげに殺される可能性は非常に低いです。もともとコビーは、その成長速度などからルフィの海軍側のライバルになると考察されていたキャラクターになっています。海賊王ゴール・D・ロジャーにとってのガープのような存在になると考察されていたのです。

或いは今回の拉致をきっかけに、コビーはさらなる昇進をする可能性もあります。相手が四皇黒ひげであり、クザンもいるなど海軍としても放置できない存在なだけに、重要な情報を持ち帰れば昇進の可能性は十分に考えられます。一部ではワンピースという作品のラスボスになるのではないかとも考察されているキャラクターだけに、今後の動向に注目が集まっています。

ここからは既にワンピースを読んだ人の黒ひげによるコビー拉致に関しての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。黒ひげがなぜコビーを拉致したのかの理由については様々なパターンが考察されるため、続報が出るまで絞れないとされています。しかし、黒ひげ海賊団にクザンがいることが物語的に関係しそうという声も非常に多くなっています。

そもそもなぜクザンが黒ひげ海賊団に関与しているのかも不明のままになっています。五老星からの発言なので、完全に単独、或いは極一部の者にしか情報を伝えずに潜入している可能性もあり、そんなクザンに接触すること、或いはクザンに助けられる展開がワンピース的に必要になるのではないかと考察される結果になっています。

そもそもアマゾン・リリーの戦いにおいて、レイリーの介入で島を出た後、どうして黒ひげがコビーを拉致できたのかが謎すぎるという考察もあります。コビー拉致の情報がでた際、軍艦は残っている様子も描かれており、単純に黒ひげが海軍の船を襲撃してコビーを拉致したとは考えられないとされる結果になっているのです。

そのため、黒ひげ側にも思惑がある可能性は高い一方で、ほぼ確実にコビーにも何か思惑があったとする考察が多くなっています。ただし、それができるのはあくまでもコビーに一定以上の強さが必要であり、現時点でのコビーの強さが気になるとする声もみられる結果になっています。

またワノ国という情報が遮断された場所に居たルフィがこの話を知ったら、どういう反応をするのか気になるとする声もあります。特にルフィはあまり普段から情報を集めるタイプではないので、エッグヘッド編時点においても知らない可能性も高いためです。ワンピースが最終章に突入し、1つ1つの島を巡るような冒険とはまた違った形になる可能性も示唆されているのではないかとも考察されています。

ワンピースに初期から登場したコビーは、現在では海軍本部大佐であり、気密特殊部隊SWORDの一員でもあるキャラクターです。そんなコビーだけに黒ひげに拉致された理由はなぜなのかと様々な考察が行われる結果になっています。拉致されたという以上の情報がないこと、これまでの関係性やそれぞれの立場から様々な考察が生まれる結果となっています。

ワンピースは元々、非常に伏線の多い作品であり、世界会議編から連なるコビー拉致を含んだ様々な要素は今後の展開に大きく関わる可能性が高いです。どこかでなぜ黒ひげがコビーを拉致したのか明らかになる可能性も高いので、今後のワンピースでもコビーの情報や再登場に注目しながら視聴することをオススメします。