【リゼロ】アラキアの強さと能力「精霊喰らい」を考察！プリシラ裏切りの理由は？

リゼロに登場するアラキアは、ヴォラキア帝国最強の戦士「九神将」の一人です。九神将になる前は、プリスカの従者として選定の儀を戦っています。では、ここからアラキアの九神将としての強さや能力、プリシラ(プリスカ)との関係や裏切り、活躍シーンなどを紹介していきます。それではまず、リゼロの作品情報から見ていきましょう。

『Re:ゼロから始める異世界生活』は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年4月より連載された長月達平先生によるダーク・ファンタジー作品です。略称は「リゼロ」。2014年1月からはMF文庫Jにより書籍版が刊行されています。書籍版は2022年12月時点で45巻(本編32巻＋短編集8巻＋外伝5巻)が連載中です。

ここではリゼロのあらすじを簡単にまとめていきます。高校生の主人公ナツキ・スバルはある日、コンビニ帰りに突如として異世界に召喚されました。ひょんなことからサテラと名乗るハーフエルフの物探しに協力することとなったスバルでしたが、その手がかりが掴めたと思った矢先、何者かに襲撃され命を落としてしまいます。しかし、目を覚ましたスバルは、召喚された時点に戻っており…

リゼロに登場するアラキアは、プリスカ・ベネティクトの乳兄弟です。『精霊喰らい』という二つ名を持つ九神将の「弐」であり、プリスカの元従者でもあります。種族は犬人族で、銀髪にピンクのメッシュ、耳と尻尾の毛先に黒のアクセントが入っているのが特徴的です。また、喜ぶ時に尻尾を振るという犬人族特有の癖があります。

それでは早速、リゼロに登場するアラキアの九神将としての強さと能力「精霊喰らい」について詳しく見ていきましょう。ちなみに精霊喰らいはヴォラキアの辺境に住む部族にのみ伝わる秘術です。しかし、滅ぼされているため、アラキア以外に精霊喰らいは確認されていません。

ヴィンセントの統治時代のアラキアは、ヴォラキア帝国最強の戦士『九神将』の1人として活躍しています。九神将としては、選定の儀においてチシャ・ゴールドを相手に圧勝するほどの強さを持っていました。また、チシャからは「超越者」と呼ばれています。超越者は圧倒的な軍勢に囲まれても一人で撃滅できるほどの強さを誇るため、超越者の一人と言及されたアラキアに対して数の暴力は通用しません。

超越者と呼ばれる領域にあるアラキアは、「精霊喰らい」という能力を持っています。これは文字通り、大気中の精霊を食べて自分の力にすることのできる能力です。精霊の力が使えるのは精霊を消化し終えるまでの間と限定的ですが、大気中にはほぼ無限に精霊がいるため、消化しきってもまた能力を使えば問題ありません。

精霊の力を自由自在に発揮することができるため、たとえば風の精霊を食べれば自由に飛行することができ、水の精霊を食べれば水そのものになり、水棲の魔獣が生息する湖でも問題なく移動することができます。ただ、精霊と同化しているため、この能力には自身の魂が消滅するというリスクをはらんでいました。アラキアは過去に四大精霊『石塊』ムスベルの力を取り込んだため、心身ともに激しく消耗しています。

リゼロのアラキアはもともとプリシラの従者として活躍していました。しかし、アラキアがプリシラに対して裏切り行為を働いています。そこで、ここからはアラキアとプリシラの関係や裏切りについて見ていきましょう。

まずはじめに、リゼロに登場するプリスカ・ベネティクトとプリシラ・バーリエルは同一人物です。なぜプリスカは偽名を使っているのか？その理由には、アラキアの裏切り行為が深く関係しています。というのも、選帝の儀という次代皇帝を決める戦いにて、アラキアはプリスカの命を救うためにヴィンセントと取り引きし、プリスカの死を偽装したのです。

実際にアラキアが裏切り行為を働いたのは、選帝の儀の終盤、ヴィンセントとプリスカが直接対決をする直前でした。そして、アラキアは毒を飲み、その毒の半分をプリスカが引き受けて仮死状態となります。その後アラキアが付き従うプリスカは死亡し、プリシラとして生きていくこととなりました。

彼女の裏切りを機にプリシラとして生きることとなったプリスカは、グァラルでアラキアと再会しています。アラキアは帝国に姫様の居場所を取り戻すためアベルを殺そうとしている一方、プリシラはアベルを玉座へ戻すためにアルとともにグァラルへ向かっていました。

アラキアとプリシラは、昔とは違って敵対しています。プリシラはアラキアをマナ酔いさせ、その隙に陽剣で背中を斬って生け捕りにしました。その後アラキアは牢に入れられることとなりますが、結果的にトッドとジャマルによって逃がされます。シュドラクの一団を引きつけるためにジャマルが囮として残り、トッドが牢から出したアラキアを背負って逃げました。

アラキアとプリシラが再会した際、アラキアはマナ酔いになっていました。このマナ酔いは、アラキアの能力の弱点となっています。

アラキアは能力「精霊喰らい」の特性によってマナの影響を受けやすいため、マナの濃度の高い場所に行くとマナ酔いしてしまうのです。そして、前提条件を超えるマナを用意するために、アベルの持つ皇帝の証である秘宝「指輪」を使います。その指輪がアラキアが陥ったマナ酔いの原因となりました。アラキアがマナ酔いになる際は隠されていた指輪が踏み砕かれ、内包したマナが溢れ出しています。

ここまでアラキアの九神将としての強さと能力「精霊喰らい」、プリシラとの関係や裏切りについて紹介してきました。では、最後にアラキアの活躍を見ていきましょう。

アラキアの活躍は、リゼロ外伝『紅蓮の残影』で見ることができます。アラキアはベネティクト家のプリスカに仕える従者として、ラミアが送ってきた暗殺者を撃破しプリスカを守っていました。アラキアは暗殺者を撃破するために、精霊喰らいの能力によって緑色の炎を発現させています。それから時が流れ、ヴィンセントがベネティクト家の屋敷に遊びにきました。

すると、アラキアはヴィンセントの従者であるセシルス・セグムントから「ワンちゃん」とからかわれた上に挑発されてしまいます。こうして我慢の限界を迎えたアラキアは、セシルスに飛びかかるも一瞬で制圧されてしまいました。この出来事を通じてアラキアはセシルスをライバル視するようになります。その後、選帝の儀が開始される時期となりました。

ヴィンセント包囲網に参加したプリスカに伴い、アラキアは森の中を移動していると、ヴィンセントとチシャ・ゴールドと遭遇します。プリスカにチシャの相手を任せられたアラキアは、精霊喰らいによって青い炎を身に纏い、ヴィンセントの配下とチシャ・ゴールドを撃破しました。ところが喜んだのも束の間、ラミアによる魔石砲がプリスカたちに迫っていました。

そこで、アラキアは四大精霊、『石塊』ムスベルを食べて力を獲得し、その力でプリスカたちを守ります。しかし、ムスベルの力を無理に取り込んだことにより、アラキアは瀕死状態に陥ってしまい、ラミアを討ち取りに向かったプリスカとはここで別行動となりました。すると、プリスカと離れたアラキアのもとに、ヴィンセントがやってきます。

ヴィンセントは魔石砲での活躍を評価し、その働きに報いるべくプリスカを救う策を提案しました。それはプリスカが敗北すると認めることが前提となっていましたが、プリスカは手段を選ばないヴィンセントに敗北してしまうと考えたアラキアはこれを了承します。そして、魔眼族の皇族パラディアを撃破後、チシャ・ゴールドが登場して猛毒の入った酒を手渡してきました。

その後アラキアはプリスカに涙を流しながら謝罪し、猛毒の酒を飲みます。プリスカは当然毒が入っていると見抜いていましたが、アラキアを助けるために猛毒を吸い出しました。その結果、猛毒を体内に吸い込むこととなったプリスカはアラキアとともに仮死状態となってしまいます。

その後目覚めたアラキアは、プリシラとして新しい人生を歩み始めたプリスカの正体を知られてはならないため、今後二度と会えないといった旨を伝えられ、寂しさに号泣しました。

続いてアラキアの活躍シーンが描かれたのは、リゼロ外伝『赫炎の剣狼』です。ヴィンセントが皇位についた後、剣奴孤島ギヌンハイブでウルビクが革命を引き起こしました。アラキアは九神将の一人として剣奴孤島制圧戦に参加しています。剣奴孤島の唯一の道となる跳ね橋が上げられていたため、アラキアは跳ね橋を下ろすべく精霊喰らいの力で水そのものになり、剣奴孤島を囲む湖を泳ぎました。

しかし、アラキアは不自然な浮島と匂いを感じ、進路を変更します。そして、湖の途中で深手を負っていたアルと出会い、助ける代わりに中を案内してもらう契約を結びました。剣奴孤島の上陸に成功したアラキアは、そこでホーネットと対峙します。

しかし、超越者たるホーネットには敵わず、敗北してしまいました。ところが、命を散らす寸前にアルに助けられ、その後はアルとの協力でホーネットを撃破することに成功します。ホーネット撃破後は、跳ね橋を下ろして討伐隊を島に招き入れ、剣奴孤島の制圧に大きく貢献しました。

続いてアラキアの活躍シーンが描かれたのは、リゼロ外伝『Before Memories』です。剣奴孤島ギヌンハイブから戻ってきたアラキアは、ヴィンセントの命令でプリシラを捕らえに向かいました。アラキアはペンダルトン邸から逃亡してきたプリシアを見つけます。その後アラキアはプリシラに立場を捨てて生きながらえて欲しいと自らの願いを伝えましたが、プリシラの生き方を曲げさせることはできませんでした。

そして、アラキアはプリシラと敵対するのかと問われます。その問いに対し、アラキアは自分の姫様はプリシラだと判断しました。こうして、アラキアはプリシラを見逃す判断を下します。一方、プリシラは「大儀である」と賞したものの、次会う時までに覚悟を決めておくようにと言いました。

続いてアラキアの活躍シーンが描かれたのは、リゼロ七章『狼の国』です。宰相ベルステツによるクーデターが勃発した後、九神将の一人として活躍していたアラキアは、何者かにヴィンセントが裏切り行為を働いたと知らされました。こうして、ヴィンセントがプリシラに手をかけようとしたと唆され、約束を反故にされたと判断したアラキアは何者かに操られてしまうこととなります。

その後、アラキアは操られているとも知らずに、ヴィンセントを倒すべく城郭都市グァラルへと向かいます。アラキアは城郭都市グァラルの無血開城が成立したタイミングで到着し、ヴォラキア帝国軍とシュドラクの民、スバル、レムを単独で圧倒しました。

しかし、ヴィンセントへと迫る前にプリシラが登場します。アラキアはプリシラとの再会に感動していましたが、一方のプリシラはアラキアと敵対する立場を取っていました。そのためアラキアはプリシラの陽剣ヴォラキアの一撃を受けて気絶してしまいます。気絶したアラキアは地下牢に捕らえられてしまいました。しかし、トッドとジャマルの二人によって逃がされることとなります。

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本記事ではリゼロに登場するアラキアの強さと能力「精霊喰らい」を考察し、プリシラとの関係や裏切りの理由、活躍シーンについても紹介してきました。アラキアの活躍シーンが描かれたリゼロ外伝の『紅蓮の残影』『赫炎の剣狼』『Before Memories』、第七章を読む際は、本記事のまとめを参考にしつつアラキアの活躍に注目していただければ幸いです。