【リゼロ】三大魔獣を徹底解説！黒蛇・大兎・白鯨の能力や弱点・倒し方は？

リゼロの作中には、三大魔獣という世界を脅かす最強魔獣が登場しています。『暴食の魔女』ダフネが生み出した魔獣で、食糧問題を解決するべく生み出されました。しかし、強すぎる力を持ち、食料に適さなかったため、負の遺産と言われています。そこで、ここからはリゼロの三大魔獣の能力や弱点、倒し方、討伐状況などを中心に紹介していきます。それではまず、リゼロの作品情報から見ていきましょう。

『Re:ゼロから始める異世界生活』は、長月達平によるダーク・ファンタジー作品です。略称は「リゼロ」。小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年4月より連載されたのち、MFJ文庫にて2014年1月より書籍版が刊行されています。2021年12月時点で全世界シリーズ累計発行部数は1100万部を突破する人気作となっており、2016年4月からはテレビアニメの放送がスタートしました。

本記事で紹介する三大魔獣は、リゼロ第三章(文庫第4巻-第9巻、アニメ第12話-第25話、WEB小説「再来の王都」)にて登場しています。リゼロ第三章で登場した三大魔獣は、ペテルギウス率いる魔女教とともに現れた白鯨です。白鯨と魔女教は魔女教の脅威がロズワール領に迫っていることに気付いたスバルの前に現れ、エミリアたちを救うための活動を阻まれてしまいました。

リゼロの三大魔獣とは、『暴食の魔女』ダフネが生み出した3種類の人に仇なす邪悪な獣のことを指しています。「三大魔獣がいれば永遠に食べものに困らないのが理想」という趣旨のもと、ダフネによって400年前に生み出されており、「白鯨」「大兎」「黒蛇」の名で人々から恐れられるようになりました。三大魔獣は巨大な体や高い繁殖力を持っているのが特徴的です。

リゼロの三大魔獣である黒蛇、大兎、白鯨は、嫉妬の魔女に滅ぼされた大罪の名を冠する6人の魔女の一人、『暴食の魔女』ダフネによって生み出された魔獣であることが分かりました。では、次に三大魔獣の能力や弱点を紹介していきます。

三大魔獣の黒蛇(こくじゃ)は、病魔を撒き散らす魔獣です。作中には未だ姿を現していない魔獣で、どのような姿をしているのか謎に包まれています。100年前、魔女教の手によってエミリアの故郷であるエリオール大森林に解き放たれたことが明かされており、その際には多くのエルフが命を落としました。

病巣の魔獣とも呼ばれており、生き物が触れるだけで100の病を患うとされています。黒蛇が通った地面は、生き物が生きていけない土地になるようです。さらに、黒蛇の舌が触れた肌は、やけどのようにただれたり、動かすことのできないくらい乾ききってしまったりするなど、恐ろしい能力を持っています。

黒蛇を生み出したダフネは、「人間も亜人もこの世界には多すぎると思う」と話しているため、黒蛇は人間と亜人を減らして整理している役割を担っていると考えられます。暴食の魔女因子を持つ大罪司教もコントロールできず、誰にも従わない厄災とされていました。黒蛇の弱点については分からないことの方が多く詳しく明かされていません。

三大魔獣の大兎(おおうさぎ)は、数万のうさぎの群です。ダフネが「増え続けるから食べるのに困らない」という理由で生み出した魔獣。兎は1匹ずつだと手のひらサイズの小さい兎ですが、無限に増殖を続けるという恐ろしい能力を持っています。正式名称は「多兎」です。多兎を転じて大兎と呼ばれており、全体の群れを1つの生き物として捉えられていました。

大兎を生み出したダフネの「底知れぬ飢餓感」を植え付けられている大鷺は、常に飢餓感に苦しめられており、周囲の生き物を全て食らいつくし新たなエサを求めて移動します。食料にありつける状態である場合は増殖を続けますが、食料にありつけない場合は共食いをして生きながらえます。大兎によって被害を受けた村には、何も残らないと言われているなど何でも食べる魔獣です。

一匹程度ではさほど強くない魔獣ですが、一斉に殲滅しなければ一匹から分裂増殖するため、完全に滅ぼすことは非常に困難になっています。大兎の弱点については、ダフネの「数はいますけどぉ、意識は一個なのでぇ。一個の意識をぉ、群体が共有しているかんじなんですねぇ。ばらけるとかぁ、そんな知恵はないんですよぅ」というセリフから、大兎を一箇所に集めて一斉に滅ぼすことだと考えられます。

三大魔獣の白鯨(はくげい)は、白く大きな鯨の姿をした魔獣です。体長50メートルほどの大きな体をしており、空の上に浮かんでいます。ダフネが食糧問題を解決する目的で生み出しました。400年前に生み出されて以来、多くの街や村を壊滅させてきており、白鯨に見つかれば死ぬと言われているほど恐ろしい魔獣です。

霧の魔獣とも呼ばれており、触れた者を周囲の記憶ごと存在を消す霧と、視界を奪うことで白鯨自身の行動範囲を広げる霧の2種類を口や横腹にあるくぼみなどから吹き出して人々を混乱させます。後者の霧については、白鯨の鳴き声・能力「白鯨の咆哮」によって精神攻撃を受けてしまい、心を折られたり自傷行為をしてしまったりしてしまうといった効果が備わっていました。

さらに恐ろしいのは自分の身が危険になると分身を出し、本物は攻撃の届かない上空へ逃げて回復するといった特性を持っていることです。14年前の討伐戦では剣聖を含めた部隊が返り討ちに遭い、テレシア・ヴァンアストレアも白鯨によって命を落としました。

白鯨は自分の身が危機になると2体まで分身を作り出すのですが、その全てを討伐する必要はありません。そのため、分身を討伐せずに上空へ逃げた本体を討伐するということが白鯨の弱点となっています。

三大魔獣の被害を食い止めるべく国家により討伐隊が編成されるも、全て失敗に終わってしまうことから、三大魔獣はかなり厄介で倒しにくい魔獣であることが分かります。では、三大魔獣にはどのような倒し方があるのか？ここからはその疑問に迫るべく、三大魔獣の倒し方や討伐状況を解説していきます。

白鯨は王候補のクルシュ陣営とアナスタシア陣営の力を借りたスバルによって討伐されています。白鯨戦に挑んだスバルは2度の死に戻りを繰り返しました。さらに、白鯨による消滅の霧によって、周囲の人の記憶からレムの存在が消されてしまっています。甚大な被害を受けながらも白鯨を追い詰めていくスバルたちでしたが、そんな中で白鯨は3体いることが判明しました。前述の通り、2体の白鯨は本体の分身です。

白鯨が分身していることに気付いたスバルは、分身した2体をクルシュに任せ、自身は本体を倒すための策を練ることにしました。スバルが練った策は、レムの魔法で作った氷の塊に乗り、空の上にいる白鯨を攻撃し地に下ろすというものでした。この策のポイントは、白鯨を攻撃することで注意を逸らし、大樹を倒して白鯨を押し潰すということです。押し潰されて地に落ちた白鯨は、ヴィルヘルムによってトドメを刺されました。

大兎は、ベアトリクスの魔法「アル・シャマク」によって異次元に封じ込められました。スバルはエキドナの眠る聖域へ放たれた大兎によって生きたまま喰われ、絶命しています。

そこで、スバルは大兎との戦闘を優位に進めるべく、ロズワール邸の金書庫の秘書であり大精霊でもあるベアトリクスと契約を結び、死に戻りによって再び大兎に戦いを挑みました。その後大兎が集まる習性を利用することにしたスバルとベアトリクスは、エル・ミーニャをすることで大兎を一箇所に集めます。

そして、大兎をミーニャの四角い檻に詰め込み、全ての兎が檻に入ったことを確認するとベアトリクスが400年間貯め込んだマナで魔法「アル・シャマク(扉渡りを応用した転移魔法)」を使用し、檻ごと大兎を圧縮して別次元へと飛ばしました。異次元へと封じ込められた大兎は、食料のない世界で飢え苦しむこととなり、結果として共食いをしながら増殖を繰り替える負のループに陥っていきました。

前述の通り、黒蛇は姿を現していないためまだ討伐されていません。そして、黒蛇の能力から考察するに、触れることができないため、魔法などの遠距離攻撃で倒す方法が有力であると考えられます。ちなみにスバルの周囲には大精霊・パックやベアトリクスが待機していました。

リゼロには魔女教の中で禁忌の存在として知られている虚飾の魔女・パンドラが登場しています。パンドラは、事象を自分の思い通りに書き換えるという、虚飾の権能によって三大魔獣を操っていました。実際にパンドラが三大魔獣を操って暗躍したのは、過去100年前のエリオール大森林襲来と白鯨大討伐です。では、パンドラが登場した14年前の白鯨大討伐や100年前のエリオール大森林での出来事を詳しく見ていきましょう。

14年前の白鯨大討伐では、白鯨との激しい戦いを繰り広げる先代「剣聖」テレシアの前にパンドラが現れています。それまではテレシアが所属する王国側が優勢でしたが、パンドラの登場により一気に戦況がひっくり返されてしまいました。

テレシアは白鯨討伐の最中に剣聖の加護がラインハルトに移されてしまっていたため、普段よりも剣技の実力が劣ってしまい、パンドラの虚飾の権能によって敗北し命を落としてしまいます。このテレシアの敗北が原因で白鯨討伐作戦は失敗という結果に終わってしまいました。

100年前、エミリアは育ての親フォルトナと暮らしており、ジュースことペテルギウス・ロマネコンティとは家族のように接していました。しかし、ある日エミリアたちの前にパンドラと「強欲」担当のレグルス・コル二アスが現れます。

そして、パンドラたちはフォルトナが守っていた封印を暴くため、エリオール大森林に引き連れていた黒蛇を解き放ちました。この襲撃ではフォルトナが命を落とした上にジュースが精神崩壊を引き起こし、さらにはエミリアがマナの暴走により自ら氷漬けになってしまうといった惨事を引き起こしてしまっています。

こちらではリゼロの三大魔獣である白鯨と大兎に関する声があがっています。どうやらこの方は、白鯨の能力と大兎の倒し方に注目しているようです。注目されているのは、白鯨の消失の霧とベアトリクスの魔法「アル・シャマク」によって異次元へと封じ込めるという大兎の倒し方です。どちらも見ごたえのある内容となっているため、興味のある方はチェックしてみると良いでしょう。

こちらではリゼロの三大魔獣である大兎に関する声があがっています。どうやらこの方は、大兎に対するアニメ視聴者のイメージに注目しているようです。

投稿されている画像を見ると分かりますが、一見すると大兎は愛くるしい小動物のように見えますが、実際はかなり凶暴な魔獣でした。他の感想では「リゼロの大兎思い出してしまってちょっと恐怖した」と言われていることから、リゼロの大兎は視聴者にトラウマを植え付けた魔獣であることがうかがえます。

こちらではリゼロの三大魔獣である黒蛇の能力に関する声があがっています。どうやらこの方は、黒蛇の毒の恐ろしさに注目しているようです。感想では黒蛇の毒に対し、「もう無理だ。絶望的すぎる」と言われています。

それと同時に黒蛇の毒に侵された状態の画像が投稿されているのですが、画像からは毒の恐ろしさが伝わってきます。興味のある方は、リゼロのアニメにて登場人物が黒蛇の毒に侵されたシーンをチェックしてみると良いかもしれません。

本記事ではリゼロに登場する三大魔獣、黒蛇・大兎・白鯨の能力や弱点・倒し方を解説してきました。リゼロを読む際は、本記事のまとめを参考にしつつ、三大魔獣と登場キャラの戦いに注目していただければ幸いです。