2018年09月12日公開
2018年09月12日更新
リゼロの白鯨の正体とは?暴食との関係や能力についてネタバレ考察【三大魔獣】
リゼロ1期後半で登場する白鯨(はくげい)。その圧倒的な存在感と七つの大罪の暴食との関係と能力について取り上げていきます。リゼロ1期終盤の導入部のキーと言っても良い白鯨ですが、圧倒的な存在感に隠された暴食との関係や能力についてネタバレを含めながら取り上げていきます。リゼロを語る上で重要となってくる3大魔獣との関連性もでてくるので、非常に緻密に織り込まれた伏線を絡めながら取り上げていきます。
目次
リゼロの白鯨の正体とは?暴食との関係や討伐戦についてネタバレ考察!
リゼロの第1期の16話で初登場した、あの圧倒的な存在感の白鯨(はくげい)ですが、登場当初は謎の存在としてレムやスバルを苦しめます。霧の中のリーファウス街道で周囲が見えないスバルの前に圧倒的存在感を見せ付けた白鯨は、どのような能力や関係性を持っているでしょう。
ここでは、リゼロの終盤の代名詞のひとつの相手でもある白鯨についていろいろとピックアップしていきます。圧倒的な存在感とその討伐戦に関しても取り上げていきます。ここからは、ネタバレを含みます。
リゼロとは?
リゼロこと、Re:ゼロから始める異世界生活は、原作長月達平によるライトノベルで、イラストは大塚真一郎(短編集3のみ楓月誠)が担当しています。小説投稿サイト「小説家になろう」からの連載で、2016年4月からテレビアニメが放送されている作品です。その美しいキャラクターとダークな内容がこの作品で、公式での略称が「リゼロ」となっています。
リゼロの白鯨討伐戦をおさらい!
リゼロの白鯨戦を語る上では14話以降のスバルの選択が肝!
リゼロ13話にて、スバルは身分の壁を通り越えて王戦に望むエミリアの騎士を名乗りますが、その結果としてエミリアと喧嘩別れをしてしまうことになります。いくつもの生死を繰り返したスバルにとってのエミリアへの愛情を通り越した執念にも近いその気持は、いつしか暴走しエミリアに対して非情な態度で接してしまうことで、エミリアは距離を置くことになります。
そして、王都にスバルとレムを残し屋敷に戻ることで距離を置いたエミリアですが、このことでペテルギウス率いる魔女教の魔の手がエミリアに及ぶことになります。そして、レムの姉のラムが感じ取った抑えきれない窮地をレムが共感覚によって受け取ってしまったことで、王都から離れ屋敷に戻ることをスバルは選択します。リゼロの中では、同しようもない選択のひとつでもあります。
リゼロの14話では、王都と屋敷の最短ルートをスバルが選択しようとしますが、そこでは霧が目撃されていたために、白鯨との遭遇が考えられるために、仕方なく遠回りのルートを選ぶ事となります。しかし、道中の泊まった宿で、レムが置き手紙を起いてスバルをホテルに置いたまま、屋敷へと向かってしまいます。翌朝。このことを知ったスバルは、レムを追いかけ屋敷へと到着しますがそこには変わり果てた皆の姿がありました。
その結果として、15話ではショックのあまりの怠惰な廃人になってしまったスバルは最悪の選択をしてしまったことによって、あの有名な「眠れ。わが娘とともに」の名言とともに、また再びやり直すことになります。リゼロの中では、この回を踏まえることで、ペテルギウス率いる魔女教の存在が確定的なものとなります。
リゼロの最大のボスでもある、ペテルギウス率いる魔女教の存在を知ったスバルは、王戦候補に助力を得るために奔走しますが、全ての王戦候補に手玉に取られてしまいます。スバルに交渉能力を求めても仕方ないものですが、死に戻りの能力があるため壮絶な最後を2度も見てきているスバルにとっては、感情を抑えるのが無理なほどでした。そして、事態はまたしても異なった結末を迎えることになります。
レムの愛情と包容力によって、救われるスバル
リゼロを語る上での「神回」と言える名シーンで、スバルはエミリアを救おうと悪戦苦闘し続けて、そのどれもが悲劇的な結末を迎えてしまっていることで、自暴自棄になりレムと逃避行を決意して高台で打ち明けます。すると、レムも同様にスバルとの逃避行を考えていたことも同様に打ち明けますが、スバルの申し出を断ります。というのも、「レムの好きなスバルを置いてきてしまう」ということからでした。
交渉材料としての「白鯨討伐戦」
リゼロのここまでの経験を引き継いでいるスバルは、白鯨討伐を交渉材料として提案をすることで、エミリアの救助の陣営に対する代償とします。そして、このキーワードとなるのがこちらに持ってきていたミーティアこと携帯の存在でした。そして、白鯨が来る時間を伝えることで王都の物流のネックであった白鯨討伐へと向かうことになります。
本当は、白鯨が訪れる時間に確実に鳴る。ということはないのですが、その音楽が流れたとき。その予告どおりに白鯨が現れることになります。そして、リゼロのクライマックスへ向けての白鯨討伐戦が幕を開ける事になります。
リゼロの白鯨の正体とは?能力についても調査!
リゼロ19話にて、クルシュの発言「嫉妬の魔女が生み出した白鯨」
リゼロの白鯨の正体と存在については、7つの大罪の頂点でもある「嫉妬の魔女」が生み出したとされる白鯨。ただ、スバル以外の一般の人には7つの大罪の存在は伝えられていないため、白鯨を生み出したのが他の大罪だとしても、一般の伝承の中では嫉妬の魔女が生み出したことにされています。そのため暴食の魔女の存在もあくまでも眉唾の情報となってしまっています。
可視化された魔力の元のマナが可視化されたことで、霧が発生する
普段は見えないようになっていますが、角もあり魔獣でもある白鯨は、その膨大な魔力のおかげでマナも膨大なために、可視化されてしまったマナが霧状に広がってしまうことでまさに目隠し代わりになっています。このことで、別名「霧の魔獣」と呼ばれる所以となっています。このことが白鯨の正体そのものも隠してしまい伝承のみが伝わってしまっています。
意図的に出せる霧は「2種類」ある
リゼロの中でも白鯨の存在は1.2を争う魔獣の中の魔獣でもありますが、その能力については2種類の霧を飛散させることができます。白鯨自身が泳ぐ場合には、拡散型の霧を発生させて泳ぐことができるようになっています。もう一つの霧が「消滅型の霧」であることで、白鯨の正体そのものを見たとしても、はっきりとした記憶を曖昧に消滅させてしまっていることで、性格な情報が伝わらないということになります。
消滅型の霧のおかげで16話では記憶すら消滅している
そのため、リゼロ16話の白鯨に遭遇しレムが迎撃にでたときには、レムとスバルを一緒に乗せていた荷馬車のオットーもレムのことをすっかりと忘れてしまっていました。そして、救助され屋敷へと戻ったスバルを応対したラムもエミリアも、白鯨の消滅の霧の影響で記憶からレムが消えてしまっています。
三大魔獣のひとつ「霧の魔獣」
リゼロの三大魔獣のひとつとして白鯨があげられましたが、公式では白鯨に続く三大魔獣のもう一つ「大兎」が公開されました。そして、三大魔獣の最後が「黒蛇」と呼ばれていて。この3匹を総称して三大魔獣となっている。アニメでも、性格な正体を目撃したものの記憶すら曖昧にしてしまう能力のおかげか、しっかりとした伝承が残っていないのも、特徴のひとつです。
ピンチになると分裂する白鯨
リゼロ白鯨討伐戦では、正体を知るものの少ない白鯨を相手にする為に大人数で白鯨を相手にすることになりますが、ピンチになると白鯨は分裂を行います。そうすることで本体の逃げるための時間稼ぎとしますが、分裂した方のマナも本体から分け与えることで実体化しているので、分裂すればするほどに本体も弱体化してしまいます。
リゼロの白鯨と暴食との関係は?
リゼロ16話にてギョロッとした目でアニメのリゼロに初登場した白鯨ですが、いろいろとアニメには登場していない裏設定があるようで、スバルやレム・ラム、エミリアにとっては、とんでもな設定が背景にあります。能力については、前の項目でもピックアップしたように白鯨の正体を霧を出すことで対象の「名前と記憶を食べる」能力からも暴食との絡みが予想できます。
リゼロ白鯨討伐戦では、白鯨が分裂?
リゼロ白鯨討伐戦では、戦闘が続くと白鯨が分裂することになります。これは白鯨の能力のひとつで、ピンチになると分裂し、片方を残してもう一方が逃げるための時間稼ぎをするための分裂を行います。ただし、分裂して均等に能力が分化するのではなく、本体からの分け与えるために一方の白鯨は本体よりも弱い白鯨となっています。
飼育可能な白鯨
リゼロ白鯨討伐戦では使わなかった能力のひとつ。名前と記憶を食べる能力は、まさに暴食の大罪の一部といっても過言ではありません。それもそのはず、大罪司教の暴食が飼育し育成することができると、小説版では暴食が発言しています。ということは、スバルがやっと討伐することのできた白鯨ですが、結構コロコロと生み出せてしまうのです。
リゼロで苦戦した白鯨討伐戦。白鯨を生み出すことも可能!
リゼロの魔女教を率いているペテルギウスも怠惰の大罪司教でもありますが、暴食の大罪司教も相当な強さを誇っています。あれほど苦戦した白鯨を生み出して飼育することができるというのですから。しかし、その白鯨の飼育や育成には400年かかってしまうと小説版で暴食が発言しています。つまり、白鯨を討伐したことでおよそ400年の安寧を得たことにはなります。
暴食の魔女 ダフネの存在
出典: https://twpro.jp
リゼロアニメ版では登場しなかった暴食の魔女のダフネですが、三大魔獣の生みの親でもありもちろん白鯨もダフネが生み出しています。ダフネの能力自体、暴食の名の通りに目があった相手を飢餓状態に陥らせたり、触れたものを捕食してしまったりと、暴食の名の通りに様相になっています。アニメでは登場していませんが今後の関係性が気になるところでもあります。
討伐後には、白鯨の飼い主登場!
リゼロアニメ版では、暴食の魔女自体は登場せず、暴食担当の大罪司教のライ・バテンカイトスが白鯨の首を取り戻す為に襲撃してきます。このことでレムが昏睡状態となってしまいます。暴食の大罪司教の能力は白鯨同様の相手の記憶を食べてしまうことで正体を隠すことになります。このことで、クルシュの記憶も奪われてしまい、襲撃された相手の正体すら不明になってしまいます。
リゼロ 白鯨の正体についてまとめ!
リゼロ白鯨の正体は、暴食の魔女の生み出したもの
ここまでリゼロの白鯨討伐戦についてネタバレを含めてピックアップしつつ紹介してきました。アニメリゼロ16話で、ギョロッとした目が圧倒的な存在感の白鯨でしたが、幾度となく死に戻りをしたスバルは、白鯨を「討伐」することを交渉材料として、エミリアの救出するための軍を編成するために乗り出していきます。その圧倒的な存在感から、市民の恐怖の対象でしかない白鯨を討伐しようというのですから、困難が待ち受けています。
賞を受賞した、リゼロことRe:ゼロから始める異世界生活
リゼロことRe:ゼロから始める異世界生活は、小説投稿サイト「小説家になろう」で登場したライトノベルで、2012年4月より連載が始まり角川書店MF文庫Jから書籍化されています。また、コミックも「月間 コミックアライブ」にて描き下ろし短編小説が掲載されています。2017年には「SUGOI JAPAN Award 2017」のアニメ・ラノベ部門の2部門の1位を取るなど、複数の賞を総なめにしている優秀作品でもあります。
リゼロは伏線が多い作品で、白鯨討伐戦を語る上では14話からの視聴をおすすめ
リゼロの白鯨討伐戦は、17話となっていますがそこに至るまでの伏線となるのが、他のアニメであれば前回や前々回を見ると伏線を確認することができますが、リゼロに関してはなんと3話も前の話から見ないと、どのようにして白鯨討伐戦に至ったのかを理解するにはピンとこないものがあります。そのためリゼロ白鯨討伐戦を見るのであれば、14話へとさかのぼった上での視聴をおすすめです。リゼロならではの視聴方法でもあります。
スバルの伝えきれない思いが暴走した結果として、魔女教の横行に気がつく
リゼロ13話にて自称騎士を名乗るスバルでしたが、エミリアとの行き違いからぶつかり合ってしまいます。この事の結果として魔女教の横行を呼び寄せてしまい、エミリアが死んでしまいます。幾度となく死に戻りをすることとなります。スバルの強すぎる思いが故に、エミリアを救うために何度と無く違った方法をトライしますが、そのどれもが失敗してしまいます。このことでスバルは大きな挫折を経験することになってしまいます。
レムの包容力のおかげで、スバルは新たなる希望を見出すことができる
リゼロの白鯨討伐戦を語る上のきっかけとなったのが、このレムのスバルへの一途な想いと包容力のおかげで、スバルの張り詰めていた気持ちを落ち着かせることができます。リゼロの中でも「神回」と呼ばれるほどの人気のある回で、レムのほんわかした「家族計画」にうるっと来たひとも多くいます。リゼロやリゼロ白鯨討伐戦を語る上では外せない回でもあります。
二人とクルシュ達で挑む、白鯨討伐戦
リゼロの終盤の白鯨討伐戦はこうして、スバルとレム。クルシュ達の想いを載せていよいよ討伐戦となります。白鯨は、暴食から生み出されたことで、霧を使い分けてその記憶や名前を食べてしまう能力を保有していますが、何度と無く白鯨へと対峙していく一行です。そして、逃げるために白鯨は分裂を行う能力を使いスバル達を苦しめます。そして、なんとか白鯨を討伐することができます。
リゼロ2期に向けたいろいろな伏線がまだまだ残っている
リゼロ白鯨討伐戦についての、白鯨の能力などについてもいろいろと取り上げてきました。リゼロならではの練り込まれた濃厚ストーリーの中で、複雑に絡み合った伏線が多数あります。リゼロ1期では登場しなかった7人の魔女もそうですが、担当としていろいろな大罪司教が登場してきていますが、そのどれもが大本となる魔女へ継ががっているのは確かでしょうが、その尻尾すらでないのがリゼロの濃厚ストーリーの特徴でもあります。
リゼロのラスボスとも言えるペテルギウスの手前のボスとも言える白鯨ですが、白鯨にはいろいろな背景があったり、織り込まれた設定が存在していました。より深く知ることでリゼロをじっくりと楽しみましょう。