【ワンピース】ロックス・D・ジーベックとドラゴンは親子？共通点や根拠を考察

「ワンピース」に登場するロックス・D・ジーベックとドラゴンは、親子ではないかという説が浮上しています。果たして、容姿も似ているといわれている二人の本当の関係はどうなのか、さまざまな側面から考察していきます。謎の多い人物たちであるため、さらに深く知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

ワンピースは、1997年より「週刊少年ジャンプ」で連載中の日本の少年漫画です。夢や冒険、仲間たちとの絆をテーマにしており、海賊バトルにギャグシーンも盛り込まれた大人気作品となっています。尾田栄一郎先生によって描かれており、漫画を原作としたテレビアニメや映画、ゲームなどのメディアミックス展開もしています。

2022年8月に103巻が発売され、コミックス全世界累計発行部数が5億1000万部を突破しました。これに伴い、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」として、ギネス世界記録に認定されています。

主人公の少年ルフィが、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を求めて、海賊王を目指すために大海原の旅へ出発しました。最初はたった一人で出発しましたが、徐々に気の合う仲間が増えていきます。やがて、ルフィは「麦わらの一味」という海賊団を結成しました。さまざまな苦境を乗り越え仲間たちとの絆を深めながら、冒険と戦いを繰り広げていきます。

ロックス・D・ジーベックは、ロックス海賊団の船長です。髪の毛は逆立っており、微笑みの中に凶悪さが滲み出ている、特徴的な人相をしています。若い頃の白ひげたちと比較して、小柄な身長のようです。また、コートのようなものを羽織っており、腰には剣を帯刀しています。海賊王「ゴール・D・ロジャー」の宿敵でもあり、彼が現れるまで「世界最強」と称されていました。

ロックス・D・ジーベックは、約40年前に海賊島のハチノスで、ある儲け話のために海賊たちを束ね、海賊団を結成します。また、世界の王になる野望を抱き、テロリストのような行為を繰り返して、世界政府に反発していました。ところが、世界のタブーに触れ過ぎてしまい、世界貴族の天竜人から目を付けらます。そして、ロックス海賊団はハチノス島と共に、壊滅させられました。

ドラゴンの本名はモンキー・D・ドラゴンで、「反逆竜」「世界最悪の犯罪者」という異名を持ちます。年齢は推定53～55歳で、身長は256cmの長身の男性です。眉毛のない顔に鋭い目が光っており、長い黒髪が特徴となっています。また、顔の半分に赤色の大きな刺青があり、人相も怖いです。黒緑色のマントを羽織っており、2年前は黒いローブのようなものを被っていたため、顔があまり見えませんでした。

その後、彼の素性が判明してからは、ローブを滅多に被らなくなっています。ルフィのようなカリスマ性が高く、思慮深い面もあり、確固たる信念を持つ性格です。革命軍総司令官という肩書を持つ革命家でもあり、世界各国でクーデターを起こしています。世界貴族やゴア王国のように理不尽な格差社会を、彼は変えようとしている様子です。

ロックス・D・ジーベックは、黒ひげと多くの共通点があることで知られています。実はドラゴンとも大きな共通点があるのです。ロックス・D・ジーベックは、テロリストのように世界政府に牙をむき、天竜人から目を付けられるほどでした。彼は「世界の王」になる野望を抱き、世界政府がもみ消すほどの数々の事件を引き起こしています。

一方、ドラゴンも革命軍と同様に、世界政府を攻撃の対象としていました。ドラゴンは世界の王になる野望は持っていないものの、二人の共通点は世界政府を打倒しようとしている点だと考察できます。また、共通点があるだけでなく、二人の容姿も似ていると読者の中で話題となっていました。

ドラゴンとガープの関係は親子かもしれないという説が、以前から浮上しています。息子のドラゴンは推定55歳で、父のガープは78歳です、しかし、これまでにドラゴンとガープが、父と息子の関係にあるという明確な描写はありません。また、ガープがコビーたちと一緒にやって来たときも、「お前の父親はドラゴンだ」と言っていましたが、「わしの息子がドラゴンだ」とは明言しませんでした。

ガープの実の娘が、ルフィの母親であることは証明されています。そのため、ガープとルフィは血縁関係があります。そして、ドラゴンはガープの息子ではなく、義理の息子という関係である可能性が高いです。ちなみに、ガープとルフィはすぐ寝る、大食い、鼻をほじるなど共通点が多くあります。ドラゴンは寡黙な性格で、雰囲気も全く違うキャラクターです。

ロックス海賊団は「世界最強の海賊団」ともいわれる、伝説の一味です。非常に凶暴な集団だったようで、海賊行為よりもテロのような活動に趣を置いていました。そのようなロックス海賊団の悪行を止めたのは、当時の海軍中将だったガープです。そのときのドラゴンが17歳だったことになります。ロジャーが処刑される際、彼の関係者たちも政府によって殺されました。おそらく、ロックスにおいても、同じことが考えられるでしょう。

ロジャーは息子のエースを保護するように、ガープへ頼むシーンがあります。そして、ガープなら必ず守ってくれると、確信している様子です。それは、ガープがロックスの息子ドラゴンを、引き取った前例があるためだという考察もあります。そして、ガープが連れ帰ったロックスの息子ドラゴンが成長して、ガープの娘と結婚したのかもしれません。やがて、二人の間に授かった子供が、ルフィという説も考察できます。

エースの本名はゴール・D・エースでしたが、ロジャーの息子と悟られないないために、ポートガス・D・エースと名乗っていました。エースはポートガス姓に改名したことを拒みませんでしたが、ゴール性を名乗ろうとしたら、ガープに止められていたかもしれません。

また、ドラゴンも同様に、本名のロックス・D・ドラゴンを名乗っていれば、息子であることがバレて、政府に殺されていたでしょう。それを避けるために、モンキー・D・ドラゴンと改名してかくまう必要があったと考察できます。

ワンピースの物語では、船長の本名を取り入れた海賊団が多くあります。ほとんどの海賊団が、船長の名前部分を取り入れていますが、ロックスとドン・キホーテだけが姓の部分を使用しているのです。

ドンキホーテ海賊団の場合は、ドフラミンゴとコラソン(ロシナンテ)の兄弟で海賊団にいました。そのため、ドンキホーテという海賊団名でも、違和感がありません。ロックス海賊団の場合は、ドラゴンがロックスの息子だと明るみに出たときに、ロックスという姓を前面に出したいという意図があったのかもしれません。

ロックス海賊団のメンバーの中には、のちに四皇と呼ばれる白ひげのエドワード・ニューゲートや、ビッグマムのシャーロット・リンリンなどが在籍していました。他にも、金獅子のシキ、ロッキーポート事件に関係する王直も在籍しており、個性の強い集団です。また、ロックス海賊団のメンバーの多くは、デービーバックファイトで集められました。

海賊島ハチノスは、デービーバックファイトの発祥の地です。ロックスの故郷で作られたゲームで、多くの凶悪な海賊たちを、ほぼ強制的に引き抜いた様子でした。また、ロックスが海賊団を結成したのは、ある儲け話を実現するためだったのです。そのため、儲け話に欲を出して入団したメンバーも多いでしょう。

強力な海賊団を結成した理由である儲け話とは、いったいどういう内容だったのでしょうか？作中でくわしい内容は明かされませんでしたが、ロックス・D・ジーベックが世界の王になるという野望を抱くほどの儲け話だったのでしょう。

ロックスは実力のある海賊と手を組んで、最果ての島にある莫大な財宝を獲得する、儲け話だったという説もあります。そして、一儲けしようという海賊たちの欲を利用して、ロックスはさらに強い海賊団を育て、自身の力にしたのかもしれません。

ゴッドバレー島は、天竜人や多くの奴隷たちがいたことから、世界政府の陰謀が関係していた島と考察できます。また、ゴッドバレー島は「赤髪のシャンクス」の出生ついても、深く関係しているのです。ロックス海賊団を倒したロジャー海賊団は、敵から奪い取った宝箱の中から、赤ん坊のシャンクスを見つけました。

ロジャーはシャンクスを見捨てることができず、ラフテルに到着するまで息子として育てます。シャンクスはフィガーランド家という謎の血筋を引いている可能性もあり、天竜人またはそれに近い貴族ではないかという考察もあります。どちらにしろ、ロックスが語っていた儲け話が、ゴッドバレー島に深く関係しているのは、ほぼ間違いないでしょう。

ロックス・D・ジーベックの野望は、世界の王になることです。それが、海賊団を結成した理由の一つでもありました。一方、当時の世界の王は、「イム様」だったといわれています。「空の玉座」に座ることのできる唯一の人物で、五老星さえも膝をついて頭を低くするほどの存在でした。

本作の中では、ほぼシルエットのみでしか描かれておらず、年齢や性別、能力などの詳細は、判明していません。ロックスはイム様が鎮座していた世界の王になるために、世界政府に対してテロ行為のようなことを繰り返していました。ドラゴンが率いる革命軍よりも、さらに凶悪な存在だったといえるでしょう。

ロックス・D・ジーベックのテロのような行為が、世界革命を起こすためであれば、見え方も違ってきます。革命軍に通じるものがロックスの思想にあったとすれば、彼はただ単に残虐非道だったといえるのでしょうか？世界政府の転覆を狙った事件も多く、だからこそ躍起になってこれらの事件を世界政府が揉み消したという考察もできます。

つまり、ロックスはお金儲けのためではなく、革命精神を持って行動していた可能性もあります。すると、「ロックス・D・ジーベックは極悪人」という噂を流したのも、世界政府が意図的に行ったと考察できるでしょう。

ロックス・D・ジーベックは、黒ひげマーシャル・D・ティーチの父親という説もあります。黒ひげが拠点としている場所は、ロッキーポート事件を機に海賊島ハチノスとなっていました。ハチノスは、かつてロックス・D・ジーベックの根城でもあり、故郷そのものだったのです。黒ひげの年齢は40歳で、ロックス海賊団が壊滅したのは38年前でした。黒ひげが孤児だったのは、父親であるロックスの死が深く関係していたのでしょう。

また、黒ひげには心臓が複数あるためか、眠ることができないという特殊な体の構造でした。このことも、ロックスと深く関係している可能性が高いです。おそらく遺伝的なものであり、ロックスの体の構造も異形だという共通点があったかもしれません。

世界の王といわれていたイム様は、島を跡形もなく破壊する能力を所有しています。当所はロジャーとの戦いによって、ゴッドバレー島は消滅されたと思われていました。しかし、真実はイム様の能力によって、消滅させられたと考えるほうが自然でしょう。

「ロックスが起こした事件を、世界政府がもみ消した」とセンゴクが語っていましたが、イム様がもみ消した可能性もあります。イム様はあくまでもロックスを殺すことが、最優先だったのかもしれません。それほどイム様は、ロックスを非常に警戒していたことが考察できます。したがって、息子といわれている黒ひげに対しても、イム様は敵視していたといえるでしょう。

ロックス・D・ジーベックの息子といわれている黒ひげは、主人公のルフィとも、よく対比されています。これまでの考察が正しければ、黒ひげとルフィには、どちらも革命家の父親を持つという共通点があります。そして、ロックスとルフィにも、いくつかの共通点が見られます。ロックス海賊団の海賊旗には、ルフィがギア5になった状態のときの髪の毛の形や、左目の下にある傷の形を思わせるデザインを取り入れているようです。

また、ロックスとルフィの一部の描写にも、共通点があります。例えば、ルフィが怒ったときのつりあがった目と大きく開いた口、燃えるように逆立った髪の毛の様子などは、ロックスと非常に酷似しています。このような共通点からも、ルフィはロックスの生まれ変わりではないかという説も、浮上しているようです。

ルフィがスモーカーに取り押さえられた際、幸運なことに突風が吹いて解放される格好となりました。このシーンは、ドラゴンが何かしらサポートしたのだと考察できます。これまでのシーンでも、ドラゴンが登場するときは、強風が吹くことが非常に多いです。

また、ルフィの12年前の過去編でも、ドラゴンが登場すると嵐になってしまいました。これらのことから考察すると、ドラゴンは強風や嵐を起こすことができる、悪魔の実の能力者である可能性は高いです。

ドラゴンとルフィはゴア王国出身という共通点があります。ただ、ドラゴンはフーシャ村の出身ではないようです。少なくとも、フーシャ村の人々は彼のことを、「おらが村の英雄」とは捉えていませんでした。ルフィに初めての懸賞金がかけられた際、村人は「この村から大海賊が出ちまう」と大喜びをしています。

ルフィにかけられた懸賞金額は3億円で、かつてフーシャ村にはこの金額を超える大物は、いなかったということでしょう。ドラゴンは「世界最悪の犯罪者」という異名を持つほどで、彼の首にかけられた懸賞金は、3億円を超えているのは間違いないです。ドラゴンは幼少期にフーシャ村で過ごしてないようですが、ゴア王国のどこにいたのかは判明していません。

ロジャーが24年前に処刑されたとき、多くの人が見に来ていました。のちに「七武海」となるドフラミンゴやバギー、ミホーク、四皇となるシャンクスなど、未来の大海賊たちもいたようです。ドラゴンもその中の一人で、ロジャーの処刑場に来ていました。

しかし、その際はまだ、彼のトレードマークともいえる顔の刺青がありません。大航海時代の幕開け以降に、彼の顔の刺青は彫られたようです。尾田栄一郎先生があえて刺青のないドラゴンを登場させたのは、何か意味があるのではないかと、ファンの中では注目されています。

ドラゴンは12年以上前から、ずっとロビンを探していました。ロビンを探す理由は、おそらくポーネグリフの解読をしたかったのでしょう。ある巨大な王国が、世界政府（20の連合王国）に敗北することを悟ったため、「その思想を未来へ託そうと、全ての真実を石に刻み付けた」といわれています。

世界政府にとって不都合なポーネグリフの存在に、ドラゴンは12年以上前に気づいたのかもしれません。しかし、ドラゴンたちがポーネグリフを所有しているかは不明です。

ロックス・D・ジーベック懸賞金は、69億3000万ベリーです。これまで、四皇たちの懸賞金は、語呂合わせで決められていました。したがって、ロック（69億）ス（3000万）と語呂合わせをしていると考察できます。この金額は、ロジャーの懸賞金55億6480万ベリーを越えたことで話題になりました。

革命軍の総司令官であるドラゴンの懸賞金額は、100億ベリー以上だといわれています。本来、懸賞金は対象者の戦闘力を表すものではなく、世界政府にとっていかに脅威であるかが決め手となります。世界政府の存在意義は、世界の均衡を保つということです。そのため、均衡を掻き乱すような海賊ほど、懸賞金額も上がると考察できます。

世界政府を倒そうとしている革命軍は、最も脅威だったに違いありません。革命軍は海賊とは違うことからも、100億ベリー以上の可能性は充分あります。

ワンピースのドラゴンはルフィを息子に持ち、ロックス海賊団を壊滅に追い込んだガープを父に持ちます。最強の父と息子の間に挟まれているドラゴンの強さがわかるのは、いつだろうという期待の声もありました。

ロックス・D・ジーベックを倒すため、ロジャーとガープは共闘しました。「ロジャーとの共通点が多いルフィと、ガープの元で育ったコビーが、いつの日か共闘する日が来るかもしれない」という考察があります。「もしかすると、黒ひげを相手に勝利して、コビーが新しい海軍の英雄になるかも」という感想も上がっていました。

ロックス・D・ジーベックはジーベックではなく、ロックスと姓で呼ばれています。さらに、ゴッドバレーで「滅ぼした」と語られていました。このことから、「ロックスの一族が非常にえげつない勢いがあったのか、血縁に大犯罪者が生まれてきたのかだ」と考察するファンもいます。

ワンピースのロックス・D・ジーベックは、ロックス海賊団の船長で、海賊王「ゴール・D・ロジャー」の宿敵でもありました。一方、ドラゴンは革命軍総司令官です。そして、二人の共通点は、世界政府を倒すという目的がありました。二人の素性については、さまざまな考察が浮上しています。今後徐々に明かされていくため、注目しておきましょう。