【ワンピース】ドンドットットの音と解放のドラムの関係は？過去の宴シーンを考察

「ワンピース」の物語で、謎の存在とされているニカやジョイボーイは、解放のドラムと大きく関わっています。また、ドラムのリズム音「ドンドットット」が、空島編ですでに描かれていた件についても解説します。ワンピースの物語をさらに堪能できるように、ぜひチェックしてみてください。

ワンピースは、海賊王を目指す少年が「友情、努力、勝利」をテーマにして繰り広げる冒険物語です。作者は尾田栄一郎先生で、略称は「ワンピ」となっています。1997年より週刊少年ジャンプにて掲載されており、瞬く間に人気を博しました。

1999年にはテレビアニメーションが放送開始され、現在も高い人気を誇るロングシリーズ作品です。また、単行本の累計発行部数は、異例の4億1000万部を突破しており、ギネス世界記録にも認定されています。

ワンピースの主人公ルフィは、ヨークシャ村でシャンクスと出会い親しくなります。ルフィはシャンクスの戦利品のゴムゴムの実を食べて、泳げない体と引き換えに、ゴムゴムの実の能力を獲得しました。その後、ルフィは山賊から海に投げ込まれ、巨大魚に食べられそうになります。シャンクスは自身の右腕を失ってまでも、ルフィを助け出したのでした。それから10年後、ルフィは海賊王を目指して、一人で勇敢に航海へ出発します。

ワンピースに登場するニカは、太陽の神といわれています。太古の昔に苦しんでいた奴隷たちが、自分たちを救ってくれると信じていた「伝説の戦士」です。原作1018話のフーズ・フーのセリフで、ニカの名前が初登場しました。彼はニカのことを、人を笑わせて苦悩から解放してくれる戦士だと語っています。これまで、太陽の神ニカは実在するのか、架空の人物であるのかが不明でした。

しかし、その後世界政府がニカの存在を隠そうとしていたことが判明したことから、かつて実在していた可能性が高いです。また、ルフィが食べた「ゴムゴムの実」の本当の名前が、「ヒトヒトの実幻獣種モデル・ニカ」であることも、わかっています。フーズ・フーがニカのことを話している際に、頭上にニカのイメージが描かれています。ニカは片手に槍を持ち、もう一方の手で剣を構えており、大きな口を開けて笑っている様子でした。

ワンピースの1043話でジョイボーイが帰還した際に、ズニーシャが「解放のドラムが聞こえてきた」と言いました。解放のドラムの音を聞くのは、実に800年ぶりだそうです。また、解放のドラムの音は「ドンドットット」という軽快なリズムとなっています。特徴的なリズムのドンドットットが登場したのは、最近ではなく空島編のクライマックスシーンで初出しました。

ジョイボーイの帰還と解放のドラムには、どのような繋がりがあったのでしょうか？解放のドラムが聞こえてくると、ルフィに新たな力を覚醒させたような変化が見られました。そのときに「ジョイボーイの帰還だ」と言っています。したがって、何かしらの新しい能力が覚醒することを、ズニーシャはジョイボーイの帰還と呼んでいると考察できます。

また、カイドウがルフィを一度倒した際にも、「お前はジョイボーイにはなれなかった」と発言していました。これは、ルフィがジョイボーイになれる可能性があったことを、示唆しているようにも取れます。したがって、誰かが覚醒してジョイボーイになったことを、ジョイボーイの帰還と表現している可能性が高いです。このシーンでいえば、ルフィが新たなジョイボーイになったといえるでしょう。

ワンピースのアラバスタ王国は、サンディ島に所在する砂の王国です。太陽をイメージさせるシンボルの国旗で、ネフェルタリ家が治めています。海賊のサー・クロコダイルに国を略奪される危機に直面しましたが、ルフィ率いる麦わらの一味に助けられて、難を逃れることができました。

国は活気を取り戻し、麦わらの一味は宮殿の大食堂や大浴場で、バカ騒ぎをしたり大笑いをしたりして、宴を楽しみます。いたってシンプルな宴会で、宮廷給仕長テラコッタが腕を振るったアラバスタ料理、お馴染みのマンガ肉、チョッパーなどが、テーブルに並んでいました。

ワンピースの世界では空に浮かぶ島の伝説があり、「空島」と呼んでいます。空島編でルフィたちは、シャンディアの戦士とゴッド・エネル率いる神官たちとの戦いに巻き込まれました。そのような状況下、ルフィはゴッド・エネルを倒したことで、数百年間も続いていた空島での戦いは終結します。

そして、戦闘中は敵対していた住民たちが、敵味方なく和気藹々と楽しむために宴が開かれました。空島のキャンプファイヤーが実施され、ここで「ドンドットット」という音楽のリズムが使用されます。

ウォーターセブンは別名「水の都」とも呼ばれ、造船業が盛んな街として知られています。ここで、麦わらの一味の新しい船の建造が始まりました。戦闘後のルフィは、極度の疲労で寝ているのか、食べているのかわかならいほど弱ってしまいます。ようやくルフィの体力が回復し、サンジが仲間たちにバーベキューを振舞いました。

すると、フランキー一家とガレーラカンパニーも次々と集まって来て、そのまま宴を開催することになります。麦わらの一味が参加した中では珍しく、成り行きで宴になったパターンです。最終的には街の人も集まってきて、宴の費用は1億ベリー近くになりました。空島編の宴とは異なり「ドンチャン」というリズムの音が、辺りに鳴り響いていました。

スリラーバークは、王下七武海ゲッコー・モリアが所有する世界最大級の海賊船と、ゲッコー・モリアの一味自体を指した名称です。ゲッコー・モリアの呪縛から解放されたローリング海賊団と、麦わらの一味が参加した宴でした。スリラーバークの宴でブルックが正式に加入をします。ルフィが待望していた宴の華の音楽家が、麦わらの一味にも誕生しました。

みんなと騒いで大笑いし賑やかに過ごしましたが、スリラーバークの宴では、ドンドットットやドンチャンという音は鳴っていませんでした。また、この宴を機に麦わらの一味は、新世界突入直前の佳境へと進んでいきます。シャボンディ諸島編から、麦わらの一味はしばらく離ればなれになりました。そのため、ルフィは当分の間、宴に参加していません。

魚人島は「海底の楽園」ともいわれ、リュウグウ王国の巨大なシャボンで覆われた島です。魚人島の宴は竜宮城で行われ、麦わらの一味、ネプチューン王家、魚人島民が参加しました。麦わらの一味が揃って宴に参加したのは、2年振りです。まさに浦島太郎の世界を思わせるような、豪華絢爛な宴でした。ただ、音符マークは描かれているものの、ドンドットットやドンチャンという音は鳴りませんでした。

また、この宴の傍らで、ロビンがジョイボーイについて情報収集したり、しらほしが誘拐されそうになったりと、新世界編に向けての伏線が描かれています。そして、ビッグ・マムに献上するためのお菓子を、全部消費してしまったことで、大事件勃発に繋がってしまいました。

パンクハザードは、新世界に存在する世界政府と直轄している島です。宴はパンクハザードの研究所裏口前で行われました。麦わらの一味をはじめ、G-5支部の海軍、トラファルガー・ローなど、多くの人が参加しています。また、麦わらの一味と海軍の停戦下で行われた、前代未聞の宴でもありました。スモーカー中将でさえも、みんなから少し離れたところで、料理を口にしているのです。

ローは早急に島を離れたほうが良いと進言しましたが、ルフィは気にも留めずに宴を開始しています。麦わらの一味にとって勝利の宴より大切なものは、ほぼないのでしょう。このときの料理は「復活系海ブタ肉入りホルモンスープ」など、サンジが一人で腕を振るっています。また、ドンチャンという音楽のリズムも鳴っていました。

ドレスローザは、命を持つおもちゃと人間が共存する「愛と情熱とおもちゃの国」です。宴はドレスローザ沖のヨンタマリア号甲板で行われました。麦わらの一味の半数と麦わら大船団、錦えもん、カン十郎などが参加しています。

ドフラミンゴを討伐してドレスローザを救った祝杯です。また、勝手に子分盃も交わされていました。このときはドンチャンという音が鳴っています。したがって、ワンピースの宴シーンでドンドットットと鳴ったのは、空島編だけでした。

麦わらの一味、ハートの海賊団、キッド海賊団などが、鬼ヶ島に討ち入りする直前の出来事でした。ビッグ・マムを制圧するために、万国で離脱したジンベエが戻って来て、麦わらの一味へ正式に加入します。麦わらの一味は、ジンベエの加入を祝って乾杯しようと盛り上がりましたが、ルフィの一声で宴の実行をやめました。その代わりに、百獣海賊団に勝利したら、今までで最も盛大な宴を開催すると宣言します。

このことは、ワノ国を救ったあとに解放のドラムの音ドンドットットのを鳴らして、宴を開催するための伏線だったという考察もあります。ジョイボーイがワノ国で登場する可能性は、非常に高いです。1043話でズニーシャが「ジョイボーイはそこにいる」と語っていたため、すでに現れているという説も浮上しています。ジョイボーイが登場するときに、再び解放のドラムの音ドンドットットで宴をするのかもしれません。

ワンピースのワノ国編で開催されたいくつかの宴シーンを、ネタバレで解説していきます。まずは「オロチの宴」で、花の都オロチ城で行われました。黒炭オロチとその家来が参加しており、国民が苦しんでいるのにもかかわらず、顕示欲と自己満足を満たすための宴だったのです。ルフィたちが開催している宴とは、正反対のものでした。オロチがワノ国へ仕掛けた、復讐のための宴だったのかもしれません。

次は「金色神楽」で、ワノ国の鬼ヶ島で開催されました。百獣海賊団、ビッグ・マム、黒炭オロチとその家来を含め、約3万人が参加しています。事の成り行きでビッグ・マムも参加しており、百獣海賊団とビッグ・マム海賊団との正式な同盟宣言を発表しました。また、赤鞘の侍たちが討ち入りに乗り込んできて、宴は中止となります。そして、鬼ヶ島を舞台にして、大戦争が開始されました。

最後に、宴と呼ぶのには賛否ありますが、「花の都の祭」です。新将軍誕生のお祝いも兼ねて開催された、大規模な祭となっています。この宴には、ジンベエ以外の麦わらの一味は、参加していませんでした。

ニカの解放のドラムと空島のキャンプファイヤーのときのリズムが、同じドンドットットだったことに気づいて、鳥肌が立ったという感想がありました。ワンピースの作品で、尾田栄一郎先生が好きなシーンの第3位に、空島のキャンプファイヤーが挙がっています。ズニーシャが「800年ぶりに聞いた」という言葉も、空島編と繋がっていると考察できるでしょう。20年ぶりの完璧な伏線と、ファンから賞賛の声が上がっています。

ワンピースの漫画で、ルフィが「心臓の音も面白え」と言った場面で、ドンドットット、ドンドットットと書かれていました。そのことから、解放のドラムはルフィの心臓の音かもしれないという、読者の考察もあります。解放のドラムの音を聞いて、ズニーシャが「帰って来た」と言ったのは、ルフィのことだった可能性もあるという声も上がっていました。

空島でドンドットットと鳴らしていたのは、ウソップでした。そのため、ジョイボーイはウソップだと考察する声も上がっています。また、解放のドラムの音で覚醒するルフィは、ニカの可能性もあるという考察もありました。ジョイボーイやニカの正体が誰であるのか、読者の間では大きな話題となっています。

ワンピースに登場するドンドットットとは、解放のドラムから聞こえるリズム音です。すでに空島のキャンプファイヤーのクライマックスシーンで、ドンドットットのリズムが描かれていました。ワンピースの物語で、ジョイボーイという名前だけが登場していましたが、その正体がルフィである可能性も高そうです。ジョイボーイの秘密と海賊王になる道への繋がりが、徐々に明かされていくため、ワンピースの物語に今後も目が離せません。