【無職転生】アルスは女性好きのグレイラット家長男！アイシャと駆け落ちしその後は？

無職転生においてグレイラット家の長男として登場したのがアルスです。この記事ではそんな無職転生のアルスについてまとめて紹介していきます。

アルスが活躍する無職転生とは2012年から理不尽な孫の手先生が小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載を開始した異世界転生系のファンタジー作品です。後になろう系と呼ばれる異世界転生系作品の先駆けとなった作品で、高い人気を誇る作品になっています。無職転生は2014年からは書籍化も行われはじめ、メディアミックス展開も積極的に行われる事になった作品になっています。

現代日本において、いじめをきっかけに20年近く引きこもりになっていた主人公。しかし両親の死をきっかけに兄弟から見限られ、家を追い出されます。行く宛もなく彷徨う中、トラックに轢かれそうになっていた高校生を助けて死亡する事になった主人公。しかし次に目を覚ますと剣と魔法の世界においてルーデウス・グレイラットとして転生していたのでした。

アルスとは、無職転生の主人公ルーデウス・グレイラットとヒロインの一人で、ルーデウスと結婚したエリスの間に生まれたグレイラット家の長男です。ルーデウスの子供達の中では、ルーシー、ララに次いで3人目の子供であり、ジークハルト、リリ、クリスティーナの兄となっています。ルーデウスとエリスの子としては1人目の子供であり、その見た目は赤髪である事からどちらかといえばエリスの血が強くなっています。

ちなみにアルスという名前は、勇者アルスにあやかって名付けられた物になっています。勇者アルスとは第一次人魔大戦で活躍したと無職転生の世界において記録に残っている英雄の名前です。

無職転生において、髪色は母親似であるアルスですが、その性格はどちらかといえば父親のルーデウスに似ており、巨乳の女性が大好きな性格をしています。その性格は無職転生本編で描かれた幼少期から現れており、女性に抱かれると幸せそうな笑顔を見せるのに対し、ルーデウスが抱くと泣き喚くといった一面を見せていました。

そのような性格から無職転生作中において、祖母に当たるゼニスから「パウロとルーデウスの悪い所が遺伝している」としてかなり不安視されていました。とはいえ当初は問題なく育っていましたが、結果的にその不安はその後、的中する事になります。

無職転生においてルーデウスがそうであったように、ルーデウスの血を受け継ぐアルスもまたオルステッドの呪いの影響を受けないと言われています。オルステッドの呪いとは「世界のあらゆる生物から嫌悪と恐怖を覚えられてしまう呪い」です。

しかし完全ではないのか、無職転生作中、アルスが幼少期の頃にはオルステッドが近づくと泣きわめいてしまう一面も持っていました。とはいえ成長後はオルステッドの元で働けているので、呪いの影響を受けたとしてもその影響はかなり少ないと考えられています。

無職転生においてグレイラット家ではルーデウスの教育方針の元、7歳になったらラノア魔法大学に入学、卒業後にはアスラ王立学校に通う流れが決まっています。アルスの場合、後述するように少し流れは違いますがラノア魔法大学を経てアスラ王立学校に通っています。卒業時には主席になるなど非常に優秀な成績を収めていた事が無職転生作中で明らかになっています。

アルスの強さについては無職転生作中においては明確な描写はありません。しかしエリスの教えで剣神流の剣術を聖級レベルまで習得しており、魔法も中級から上級クラスの魔法を使用できるなど、ルーデウスとエリスの才能をしっかりと引き継いだ能力を持っている事が無職転生作中にて明らかになっています。

アスラ王立学校を卒業したその後は、父親のルーデウスを手伝う形で、オルステッドの配下として世界各地を飛び回る事になります。無職転生作中では具体的な内容は不明ながら、アイシャと共に行動する事が多かった事も明らかになっています。

そんなアルスがアイシャと駆け落ちする事になるのは無職転生の本編が終了したその後です。ルーデウスがビヘイリル王国での戦いに勝利し、その後のエピソードが断片的なエピソードの形で展開された無職転生蛇足編での出来事です。

無職転生蛇足編作中ルーデウスは世界各地を飛び回っており、久しぶりに自宅に帰ってきました。ちょうどその時、グレイラット家は全員が不在で、ルーデウスは誰もいない屋敷で休息を取ろうとしていました。しかしどこからか女性の声が聞こえてきます。よくよく聞くとその声はアイシャの声でした。

アイシャにそういった関係の男性がいる事を知らなかったルーデウスは驚きますが、同時に聞こえた男性の声にさらに驚愕する事になるのです。ルーデウスは扉を開けて状況を確認します。そしてアイシャの相手をしていたのは他ならぬアルスだったのです。ルーデウスは唖然としながらも2人にお風呂に入るように命令すると、帰ってきたシルフィ達に緊急家族会議を開くと宣言します。

家族が集まった開かれた緊急家族会議において、ルーデウスはアイシャとアルスの事を全て話ます。アイシャは弁明として「アルスと行為をしていたのはアルスがとても女性が大好きであり、いつか素敵な女性を見つけて、そうなった時に失敗しないようにする為」と暴露します。これに対しアルスはアイシャが好きであり、だからこそのそのような関係になったと素直に話します。

上手く話をまとめて終わらそうとしたアイシャに対し、待ったをかけたのがシルフィでした。実はシルフィは2人の関係について前から気づいており、その上で黙っていたのです。シルフィはその事を明かした上でアイシャに本心を話すように伝えます。観念したアイシャは本当はアルスの事が好きであり相思相愛である事を打ち明けたのでした。

ここまで我慢して黙って聞いていたエリスがブチ切れると息子であるアルスを殴りつけます。それも1度ではなく何度も何度も殴り続けるのです。そんなエリスにアイシャは青ざめながらアルスをかばい、結婚を許してほしいと懇願します。

なんとかエリスを宥め家族会議が再開されます。ルーデウスは改めてアルスとアイシャの気持ちを確認すると、その上で、現時点では結婚を許さないという決断をします。噛みつくアイシャに対し、結婚を許さない理由はアイシャではなくアルスにあると伝えるのです。アルスは幼い頃よりアイシャに依存している傾向が強く、このまま結婚しても2人は幸せになれないと考えたのです。

そこでルーデウスは結婚に条件をつけます。その条件とはアルスにアスラ王立学校に入り寮生活をする事、そして無事に卒業し、その時点でもアイシャへの愛が揺るがないのであれば結婚を許すというものでした。

ルーデウスの提案にアイシャとアルスはその場では承諾します。しかし翌朝、2人の姿は無くなっていました。代わりに残されていた手紙には「2人で生きる」という言葉が書かれており、2人は駆け落ちしてしまうのでした。ルーデウス達はすぐに捜索を行いますが、アイシャが巧みに情報操作をした事でその後、1年間もの間、消息不明のままでした。

とはいえ最終的には発見され、アルスは上記でも紹介したようにアスラ王立学校に通う事になります。そこを主席で卒業した後、結婚を許されてアイシャと結婚しているのです。余談ですが、この結婚に最後まで反対したのはルーデウスではなく、アイシャの母であるリーリャでした。

駆け落ちして消息不明になっていたアルスとアイシャですが、2人はその間になんと子供まで作ってしまっていました。アルスとアイシャの子供はルロイという名前で、アイシャの利発さと、アルスの巨乳好きを引き継いだ性格をしています。アイシャやアルスが学校に行っている間はルーデウスの家で育てられましたが、その後無事に結婚し家を購入したアイシャとアルスと共に3人で暮らしています。

ちなみにルロイはルーデウスにとっても初孫となっており、生まれた時点ではアイシャが26歳、アルスが12歳の時でした。余談ですが、上記のように最後までアルスとアイシャの結婚に反対していたリーリャですが、孫の顔を見た事で態度を一変させかわいがっています。

さらにはそんなルロイの子供、アルスとアイシャにとっては孫にあたるフェリスの存在も明らかにされています。詳細はルロイ以上に不明点が多いですが、無職転生作中において、曾祖母にあたるエリスそっくりである事が明らかになっています。

アルスの父親であるルーデウスは、オルステッドの配下として世界各地を飛び回る生活をしています。多忙な生活を送る中で、ルーデウスは子供達についてやオルステッドの任務の中で今後自分がどうなるか分からないという不安を覚えていました。その事をオルステッドに相談し、家族がまだ揃っている今のうちに旅行に行きたいと申し出るのです。これをオルステッドも許可し、グレイラット家総出でミリス大陸に旅行に行く事になります。

ラトレイア家に滞在する事になったルーデウス達一行ですが、アルスにとっては自由が利かない退屈な旅行でした。そんな中、ラトレイア家の家の窓から銀色に輝く大きな建物を見つけます。それこそは冒険者ギルドの本部でした。普段からアルスや守護魔獣による監視に窮屈さを感じていたアルスは1人で冒険者ギルドに行ってみたいと考えるようになります。

アイシャの隙をついて抜け出したアルスですが、そこをララとジークに発見されてしまいます。事情を話したアルスに、ララ達もついていく話になり3人で冒険者ギルドに向かう事になります。楽しい気分で見慣れない街を歩いていき、新鮮さを味わいながらアルス達は冒険者ギルドに到着する事ができました。豪華な内装に感激しながらも眺めていると1人の女性が声をかけてくるのです。

冒険者ギルドの職員を名乗った女性はアルス達の事情を聞き、建物内を案内してくれる事になりました。案内中も、感激を続けるアルス達、最後には女性にお礼を言って冒険者ギルドを後にします。

冒険者ギルドを案内されている間に時間はすっかり正午を過ぎていましたが、アルス達はラトレイア家に戻らず町中を観光していました。華やかな街に感動しっぱなしのアルス達、時間はあっという間に過ぎていき、次第にあたりが暗くなっていきます。

アルスからそろそろ帰ろうと提案しラトレイア家に戻ろうとする3人、しかし周囲が暗くなり始めていた事もあり、方向が分からなくなって迷子になってしまうのです。ララに質問され、正直に話しますがララ達も道が分かりません。そこでアルスはルーデウスから「はぐれたら教会に助けを求めろ」と言われていた事を思い出し教会を目指す事にします。

教会を探すアルス達は角を曲がった所で先程ギルドを案内してくれた女性と再会します。女性はアルスに何故こんな所にいるのかを問いかけ、アルスは迷子の事を隠して教会を目指していると伝えます。すると女性が教会に案内してくれる事になるのでした。元々ルーデウスらに怒られるのではないかと不安になっていたアルスは、この女性の提案に乗ってしまうのでした。

しばらく女性についていくアルスでしたが、異変に気づきます。女性が案内したのは明らかに薄暗い路地の奥だったのです。実は女性は昼は冒険者ギルドで働きながら、冒険者ギルドを訪れた子供たちを誑かし誘拐して売り飛ばしている人攫いだったのです。女性の仲間である男たちに囲まれる事になったアルスは、ララやジークを守ろうと枝を拾って構えます。そこでアルスはエリスの教えを思い出すのでした。

女性の指示を受けた男達がアルス達に迫る中、突然背後で手を叩く音が聞こえます。その音の正体はアイシャでした。ネタバレするとアイシャはアルスが抜け出した事に気づいており、アルス達にバレないように尾行していたのです。アルス達が安全であれば姿を現すつもりはなかったものの、アルス達の危険に姿を見せる事にしたのでした。そしてアイシャが連れてきていた守護魔獣のレオが男たちを蹴散らしてしまうのでした。

その後、アルス達はアイシャに連れられてラトレイア家に帰る事になります。アルスは怒られるだろうと覚悟していましたが、ルーデウスは怒る事はなく、穏やかに出迎えました。そのルーデウスの態度を不思議に思ったアルスはアイシャに問いかけます。

アイシャは事前にルーデウスにアルス達の面倒は自分が見る事を伝えていたとして、アルス達が危険な目にあった事を伝えなかったのです。ルーデウスとしてもアイシャがいれば安心と考えていたと思われます。アイシャの行動を知ったアルスはアイシャに正直に「単独で行動したかった」と思いの丈を打ち明けて迷惑をかけた事を謝るのでした。

ここからは既に無職転生を読んだ人のアルスについての感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。アルスについては無職転生本編ではそこまでの活躍がなかったキャラクターだけに無職転生蛇足編で描かれたのは良かったとする一方で、その内容がアイシャとの駆け落ちエピソードだった事はかなり衝撃的だったとする感想も多くなっています。

この駆け落ちエピソード自体は内容が内容だけに、公開時点から様々な物議を醸し、無職転生原作者の理不尽な孫の手先生も扱いに困っている所がありました。最終的には、掲載していた『小説家になろう』からの警告により削除したという経緯を経ているエピソードになっています。ただ、家族愛をテーマとする無職転生においては、アルスとアイシャだけでなくルーデウスの話なども含めて良かったという声も見られる結果になっています。

特にこのエピソードにおいてはエリスの親としての態度、ルーデウスが無職転生作中で初めて家族に転生の事を話すなど他では見られない部分もあっただけに公式としての扱いがどうなるのか気になるとする声も見られる結果になっています。同時に無職転生作中どうしてもエピソードが少ないアルスのエピソードがあまりにも衝撃的だった為に、アルスが嫌われ者になったとする感想も見られます。

とはいえ、アルスと共に描かれたアイシャに関しては幸せになれて良かったとする声もあるなど、一概にアルスが嫌われるだけのエピソードになっていない点は評価されてもいます。

無職転生のアルスとは主人公のルーデウスとエリスの息子であり、無職転生蛇足編において叔母に当たるアイシャと駆け落ちしてしまうという衝撃的なエピソードを持っているキャラクターです。

その後、無職転生蛇足編作中において最終的には結婚を許されアイシャと幸せになり、孫まで生まれています。しかし、読者からはその衝撃的なエピソードの結果、嫌いという声もある程のキャラクターになってしまいました。これから無職転生を見る人はアルスにも注目しながら視聴する事をオススメします。