【チェンソーマン】狐の悪魔はイケメン好き？無能・弱いと言われる理由は？

『チェンソーマン』の早川アキとは、一部にて登場する公安対魔4課所属のデビルハンターです。主人公デンジより３年先輩で、後にデンジとデンジのバディであるパワーの保護者兼監視役として、自宅で共同生活を送る事になります。

銃の悪魔に家族である両親と弟を皆殺しにされたという過去があり、銃の悪魔に復讐をするため、デビルハンターになりました。契約している悪魔は狐です。そんな『チェンソーマン』の早川アキについて深堀りをして、紹介します。

漫画『チェンソーマン』は第1部と第2部に分かれており、2018年12月3日から2020年12月14日までは、第1部の公安編が『週刊少年ジャンプ』にて連載され、2022年7月13日からは、第2部の学園編が『ジャンプ＋』にて連載されています。

原作者は藤本タツキ先生で、ダークで独特な世界観を作品内で醸し出しています。ストーリーや作品の雰囲気を表すならば、悪魔を狩るデビルハンター達の壮絶な戦いを描いたホラー・アクション作品です。アニメだと、作者の好きな映画が反映されたOP映像が話題になりました。

『チェンソーマン』は何といっても、藤本タツキ先生の独創的なデザインセンスや、閉塞感のある社会描写、そして皮肉満載のギャグが魅力だといえるでしょう。また、それに相反する活き活きとしたキャラクター達も人気を彩っています。

『チェンソーマン』で最初に描かれるシーンは、主人公・デンジの借金を返し続ける生活です。「悪魔」がいる世界で生まれたデンジは、デビルハンターという悪魔を倒す仕事をしています。デンジが抱える借金は、亡くなった父親が遺したもので、彼には何も罪がありません。

借金のせいで、ごく普通の生活を送ることもできないデンジでしたが、彼の唯一の心の支えは「ポチタ」と名づけたチェンソーの悪魔でした。ポチタと非正規のデビルハンターとして働くことが、デンジの日常だったのです。ある日、借金を返す相手（ヤクザ）に呼ばれたデンジは、ゾンビの悪魔と戦いますが、すぐに命を奪われてしまいました。

しかし、チェンソーの悪魔・ポチタがデンジの心臓になったことで、デンジは「チェンソーマン」として生き返り、ゾンビの悪魔を圧倒的な力で凌駕して倒します。デンジがゾンビの悪魔を倒した後、その現場に公安のデビルハンターであるマキマが訪れ、デンジを正規のデビルハンターとしてスカウトしました。デンジは新たな戦いの日々へと身を置くのでした。

イケメンとして人気を集める早川アキは、公安対魔特異4課のデビルハンターです。一人称は「俺」で、最初こそデンジに対して冷たく当たっていましたが、同じ任務や、一緒に生活することで、お互いを信頼できるようになりました。仕事熱心かつ理性的な性格の常識人ですが、その性格が原因で、デビルハンターなのに非情になり切れないところも垣間見えます。

バディである姫野曰くイケメンで、真面目で優しい人間であるといいます。上司のマキマに恋心を抱いており、それも相まってか彼女には頭が上がらないようです。マキマにデンジとパワーと共同生活を送るように命令された時も、比較的素直に従っていました。

自宅のアパートにデンジとパワーが来る前は、一人暮らしをしていたため、家事スキルが非常に高く、作中でも美味しそうな料理などを披露しています。最初は非常識な二人の扱いに困っていましたが、彼らに人間としての生活を教える保護者として世話を焼いています。

早川アキの最初のバディは姫野で、彼女から悪魔狩りのスタンスや心構えなど、多くのことを学びました。ちなみに、姫野と初めて出会った時は未成年で、現在は成人済みであることを考えると、早川アキの年齢は20代前半であることが推測できます。

元々は嫌煙でしたが、姫野にせがまれたことで、成人以降タバコを吸うようになりました。新しいバディの天使の悪魔との関係が描写され始めた41話では、タバコの箱をごみ箱に捨てており、それ以降は完全に禁煙しています。

狐の悪魔は『チェンソーマン』に登場する早川アキが契約している悪魔です。そして狐の悪魔は早川アキ以外にも公安デビルハンターの多くと契約を結んでいます。狐と言っても推定体長十メートルを越す巨大な怪物の姿をしており、顔にはいくつもの異形の目玉が生えています。
 

そんな狐の悪魔ですが、一部ではイケメン好きや、弱くて無能などと言われています。ここでは早川アキが契約している狐の悪魔がイケメン好きと言われている理由や強さを深堀して考察していきます。

狐の悪魔と契約を交わしている人間は、狐の悪魔の能力を借りる際に、代償を払う必要があります。それは体の一部を喰わせるという内容の契約です。狐に捧げる体の一部としては皮膚が主に挙げられます。皮膚以外を求められる場合には、髪の毛をあげると喜ぶのだと、作中で早川アキは語りました。
 

狐の悪魔の召喚方法は、狐の悪魔と契約を交わした人間が、ハンドサインを行いながら、「コン」と唱えることで、狐の悪魔がその場に現れ、契約者の命令通りに対象を攻撃します。また、狐の悪魔は契約する人間によって貸し与える部位を変える特徴があります。
 

契約者が「普通」の容姿である場合は、狐の前足を召喚することができ、早川アキのようにイケメンの場合は、狐の頭を召喚することが可能です。狐の悪魔の召喚時のハンドサインは、部位によって異なります。

例えば、前足を召喚する場合には、対象に向けて人差し指と中指の二本、または人差し指と中指とくすり指の三本の爪を立てた手をかざし、召喚を行います。頭を召喚する際には、対象を覆うように手で狐の形を作り、それをかざすことで、狐の頭がターゲットを食べる形で召喚することが可能です。
 

狐の悪魔の頭は建物の一層を丸ごと一つ飲み込める程の大きさで、通常の悪魔であれば一撃で殺すことが可能です。巨大な足による攻撃も十分に強力ではありますが、公安のデビルハンターとしてそれ一本では少し心もとなく、弱い印象も受けます。
 

狐の悪魔は力を貸す代償として、皮膚や髪の毛を求める事が多いようです。早川アキが髪を伸ばしてちょんまげのようにしているのも、狐の悪魔への代償として捧げる為であるということを作中でも語っています。

『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔は一部では無能や、弱いと言われています。その理由としては、初登場の場面ではデンジの窮地を救うという活躍を見せていたものの、その後サムライソードとの戦いでは負けています。そしてポムとの戦闘では、味が嫌だと言って勝手に帰ってしまう上に勝手に契約を破棄するといったことをしています。

登場数は結構多いのですが、活躍はあまり見られません。そのため狐があまり強く見えず、無能と言われる理由は、チロンヌプだからなのでしょうか。チロンヌプというのは、アイヌ語でキツネという意味で、人間へ災難を伝える神獣とされています。しかし、狐の悪魔は、頭を使う場合に限り弱い悪魔が相手であれば最強であるといえます。

その理由は、対象が狐の悪魔より弱い場合に限り、一瞬で狐の頭が敵の悪魔を口内で噛み殺すことができるためです。しかし対象が狐の悪魔より強い場合は、たとえ狐の頭が対象に噛み付き攻撃しようとしても、カウンター攻撃に遭ってしまい、返り討ちに陥ることもあります。

『チェンソーマン』に出てくる狐の悪魔が弱い、無能と言われる理由二つ目は、狐の悪魔は呼んでも来ないことがあるということです。狐の悪魔は『チェンソーマン』の漫画3巻の23話で、早川アキによって頭を召喚されましたが、サムライソードの反撃を受けてしまい、あっけなく敗北します。

サムライソードに負けたことは、単に狐の悪魔の力が弱すぎたことが原因だったわけですが、このことを狐の悪魔は早川アキに無茶に使われたとして機嫌を損ねてしまいました。それ以降、早川アキが「コン」と言って、狐の悪魔を呼ぼうとしても、狐の悪魔は来てくれなくなくなったという事実から、無能だと言われているようです。

確かに敗北したことを契約者のせいにしたり、呼んでも来ないというのは無能であると言われてしまっても仕方がないと言えるでしょう。しかし、「コン」と言うだけで悪魔を飲み込める力というのは場合によれば強いとも言えるのではないでしょうか。

『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が弱い、無能と言われる理由３つ目は、サムライソードを狐の悪魔に食べさせた時、とんでもないものを入れてきたと言い、その時は人間でも悪魔でもないものへの戸惑いぐらいの様子でしたが、狐の悪魔は口内から、サムライソードに頭を切られて倒されてしまいます。

痛い目にあった狐の悪魔は、その後早川アキの呼びかけに応えることはありませんでした。そしてレゼ戦でもまた狐の悪魔は悪魔人間を口の中に入れられてしまいます。サムライソードの件もあり、トラウマを植えつけられたのか、口内から爆発される前に、狐の悪魔はさっさと消えてしまいました。こういった自分優先の行動からも無能で弱いと言われています。
 

頭を使用できるのはイケメンだけと聞くと、特別感があり、お得だと思われがちですが、食べさせるものによってはすぐに消えてしまったり、契約破棄までされてしまうとなると、人間にはあまりメリットがあるとは思えません。

『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が無能だと言われる理由の三つ目は頭部を使えるのはイケメンのみという事です。狐の悪魔は食べるものを選り好みする上に、最悪の場合契約破棄をしてしまいます。そして、早川アキのバディである姫野の言う通り、狐の悪魔の頭部を使えるのはイケメンのみです。

それだけを聞くと特別感があるように感じますが、実際は狐の頭を使える事に人間側のメリットはそう高くはありません。かりに頭が一番強かったとしても、食べたものによっては戦闘中に突然消えてしまったり、最悪の場合契約破棄をされてしまう事もあるからです。

悪魔人間と出会う確率自体は高くありませんが、作中では狐の頭を使っているせいで被ったデメリットの方が目立っています。そのため、狐の悪魔はイケメン好きな無能であると言われています。

ここまで『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が無能で弱いと言われる理由や、早川アキについて紹介してきましたが、狐の悪魔はイケメンな早川アキ以外にもたくさんのデビルハンターと契約を交わしています。ここでは、早川アキ以外の狐の悪魔の契約者についても深堀して紹介します。

一人目は荒井ヒロカズです。狐の悪魔と契約していると分かったのは、単行本三巻に収録されている20話の新人歓迎会にて明らかになりました。しかし、作中では狐の悪魔を使わないまま死亡してしまった為、頭の使用が許されていたのかは不明です。

荒井ヒロカズは、公安対魔特異4課のデビルハンターで、堅物で面倒見の良い性格であり、趣味は俳句です。しかし、新人故に経験も浅く、常識人故に頭のネジが外れきっていないせいか、想定外の自体には弱い一面も持っています。永遠の悪魔に閉じ込められた時も、恐怖を抑えきれなくなり、永遠の悪魔を強くする原因を作ってしまいました。

幼い頃は母親が酔って帰ってきたことが多いらしく、よくその介護をしていたようで、早川アキのバディである姫野がデンジへゲロキスをした後、トイレで吐くデンジの世話をしていました。サムライソード達が起こした公安対魔特異4課襲撃の際には、首を撃ち抜かれながらも、咄嗟に同期であるコベニを銃弾から庇い、死亡してしまいます。

二人目は野茂です。野茂が狐の悪魔を使った場面は6巻の46話に収録されています。相手は対魔2課の訓練施設に侵入した爆弾の武器人間であるリゼとの戦闘時にて、狐の悪魔の足を用いて果敢に挑みますが、あえなく敗北してしまいます。
 

野茂は早川アキの先輩にあたる人物で、５年後には副隊長に昇格する見込みだったようです。野茂は早川アキ達のようなイケメンではなかった為頭の使用は許されていませんでした。そして、武器人間であるリゼとの戦闘時にはリゼをどこかで見たことがある気がすると発言しており、こちらも何かの伏線なのではないかと考察されています。

三人目は対魔2課の副隊長です。彼は早川アキと同じく狐の頭の使用が許されているイケメン認定されている人物です。野茂と同様に、6巻の46話にて狐の悪魔の頭を使っており、レゼの体を丸ごと飲み込むことに成功しました。

しかし、狐の悪魔はレゼの味が好みではなかったため、彼女を吐き出してしまいます。その後、副隊長は野茂とセットで殺されてしまうのでした。この副隊長は、早川アキと同様イケメンであったことから、狐の悪魔の頭を使用することができる人物だったことが判明しています。

四人目は中村という人物です。彼が狐の悪魔を使用したのは7巻の59話に収録されています。中村は対魔2課に所属している人物であり、かなり熱い人間でしたが、早川アキや早川アキの新しいバディである天使、そしてデンジからは誰だコイツという反応でした。

せっかくの出番であったにも関わらず、見せ場を潰されてしまった中村の事を思うと涙を禁じえないというファンも多いようです。そんな不敏な男中村は、次話の60話にて、突如として登場したクァンシの高速斬撃によって、斬首されてしまい、死亡してしまいます。

登場話の次話で死亡してしまった中村ですが、あまりの不敏さにネタキャラとしてかなりの人気を誇る人物です。第１回の人気投票では、なんと20位とそれなりに好順位にランクインしています。早川アキ達のようなイケメンではなかった為頭の使用は許されていませんでした。

ここまでは『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が無能で弱いと言われる理由や、狐の悪魔と契約しているデビルハンターについて紹介してきました。ここでは、狐の悪魔の登場シーンについて深堀して紹介します。

狐の悪魔が『チェンソーマン』にて初めて登場したのはヒルの悪魔との戦闘です。ヒルの悪魔はコウモリの悪魔を殺したデンジに襲いかかりました。デンジはヒルの悪魔に反撃するものの、何回にも渡った戦いによる血の不足と疲労で、ヒルの悪魔に苦戦を強いられます。ヒルの悪魔の攻撃で腹に穴が空くなど、デンジが絶体絶命のピンチに陥ります。

その瞬間、早川アキがその場に登場して、アキが手を構えながら「コン」と唱えると、狐の悪魔がそこに現れ、ヒルの悪魔に噛みつき、一撃で撃破します。このことから、ヒルの悪魔は狐の悪魔より弱いという事実が判明しました。

ヒルの悪魔は、コウモリの悪魔と親しい関係だったことが、デンジとヒルの悪魔との戦闘中で分かっており、デンジとヒルの悪魔の会話から推測すると、ヒルの悪魔の性別は女性であることが判明しています。

次に狐の悪魔が『チェンソーマン』にて登場するのはサムライソードとの戦闘時です。早川アキとその部下であるデンジ、そしてそのバディであるパワー達は突如として、サムライソードと名乗る悪魔人間や、沢渡アカネに襲撃されてしまいます。そして、早川アキはサムライソードとの戦闘時にも、狐の悪魔を召喚しました。
 

そして、狐の悪魔はサムライソードに噛みつくも、口内で反撃されてしまい、食べきることができませんでした。また、狐の悪魔はサムライソードに返り討ちされたことで、気分を害してしまい、早川アキとの契約を勝手に破棄してしまいます。その後も、早川アキ以外のデビルハンターに召喚され、再び姿を現していますが、敵を倒せない無能などと言われ、不遇な扱いを受けています。

ここまで『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が弱いと言われる理由や、無能と言われる理由を紹介してきました。ここからは狐の悪魔の元ネタと言われる狐が登場する神話についての考察を紹介していきますので、是非最後までご覧ください。

元ネタと言われるものの1つ目が玉藻の前です。これは、世界一有名な化け狐で、九尾の化身と言われる伝説の存在でもあります。子供に恵まれない夫婦に育てられた少女が、18歳で宮中に仕え、後に鳥羽上皇に仕える女官となり、玉藻の前と呼ばれるようになります。しかし、陰陽師により正体がバレてしまいます。
 

そして九尾の姿となり、宮中から脱走し、その後殺害されてしまいます。そして、殺生石という毒を発する石となってしまいました。この話は平安時代後期のもので、玉藻の前は鳥羽上皇が院政を行った時代に活躍したようです。

若い女性でありながら、大変な博識の持ち主であり、天下一の美女、または国一番の賢女とも言われていました。『チェンソーマン』の狐の悪魔はこの神話をモチーフにされていると言われています。

次に元ネタと言われているものが刑部姫と言われるものです。刑部姫は姫路城に隠れ住む化け狐です。諸説はありますが、性別はメスです。年に一度、運命を告げる為に城主の前に現れるという少し親切な妖怪です。しかし、機嫌を損ねると祟ってくるという厄介な存在でもあります。

こういったところが、機嫌を損ねると勝手に契約を破棄にしてしまうという『チェンソーマン』の狐の悪魔に似ていると言えます。そしてこの刑部姫は、大変な人嫌いであると伝えられており、城主が彼女の機嫌を損ねると祟り、呪い殺してしまうとも伝えられています。

これは関ヶ原の合戦後に城主になった池田輝政が、姫路城の大規模改修を行った際、天守閣が完成する間近で病に臥し、そのまま病死してしまった事が、刑部姫の怒りに触れたためだと伝えられています。

次に狐の悪魔の元ネタにされていると言われているのが、テウメーッソスの狐です。テウメーッソスの狐は、ギリシャ神話に登場する怪物で、性別はメスです。テウメーッソスの狐は、「誰にも捕らえることができない」という運命を持った怪物でした。しかし、ある時「狙った獲物は決して逃がさない」という運命を持つ猟犬に追いかけられてしまいます。

この狐と猟犬の運命は、矛盾が生じていることが分かると思われます。これを知ったゼウスは、この二匹が運命に逆らうという選択をしないよう、両者を石にすることで、矛盾を解決しました。一説によると豊穣神デュオニューソスが、都市国家テーバイに災いをなすために育てた怪物だったと言われています。

ボイオーテイア地方の都市国家テーバイの北東にあるテウメーッソスに住んでおり、里に降りると、家畜や人間の子供を殺し、多くの街を荒らしていました。テーバイの人々はテウメッサの狐を退治しようとしますが、何ものにも捕まらないという運命を持つが故に、捕まえることができずにいました。そのため、テーバイの人々は狐に生贄を捧げることで、被害を抑えようとしていました。

ここまで『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔が弱いと言われている理由や、無能と言われている理由などを紹介してきましたが、ここからは狐の悪魔に、契約を破棄されてしまった早川アキのその後について紹介していきます。

狐の悪魔に契約を破棄されてしまった早川アキは、未来の悪魔と契約を交わしました。ここではそのことについても深堀して紹介します。

早川アキは、サムライソードと戦った後、狐の悪魔に勝手に契約を切られてしまいました。デンジとパワーは更なる力を手に入れるために、早川アキの元バディ・姫野の師匠だった岸辺に教育を受けていました。その間に早川アキは、公安に残るのならば、もっと仕事に貢献してほしいと言われ、狐の悪魔よりも貴重で、さらに強い悪魔との契約を求められます。

そして、契約することになった悪魔が「未来の悪魔」でした。呪いの悪魔との契約で、早川アキは寿命があと2年しかありません。未来の悪魔は、そのような残酷な運命（未来）を背負った早川アキを見て、彼を嘲笑いました。早川アキに訪れる最悪な未来をこの目で見たいと言う未来の悪魔は、その目（アキの目）に住めればいいという、とても安価な内容を要求してきます。

未来の悪魔と契約を交わした後、早川アキは新たなバディ・天使の悪魔と一緒に、サムライソードなど、テロリスト達を討伐する任務へと赴きました。早川アキと天使の悪魔が、ゾンビとヤクザを掃討している間に、デンジも頑張りを見せ、見事サムライソードの捕獲に成功しました。そして、早川アキとデンジは、二人で仲良く「最強の大会」を行います。

サムライソードは決して弱いと言える相手ではないのですが、デンジがチェンソーマンになったことで、大きな活躍を見せたのです。デンジの心臓を狙った謎の刺客・ポムとの戦闘を終えると、また少し早川家の仲が深まりました。

一気に状況が落ち着いたため、「旅行に行こう」と誘ってきたマキマに、二つ返事で回答する早川アキとデンジでしたが、ポムの画策によって、デンジの存在が世界に報道されてしまい、全世界にチェンソーの悪魔の存在が知れ渡ってしまいます。マキマによると、デンジは貴重（レア）な存在であるため、各国がデンジを殺すための刺客を送り込んでくると言います。

そのため旅行は延期となってしまいました。中国からはクァンシと魔人四体、ドイツからはサンタクロース、アメリカからは殺し屋三兄弟が送り込まれました。デンジをエサに殺し屋を釣る作戦が行われる中、京都のデビルハンターに変装していた殺し屋三兄弟は、パワーが運転する車によって呆気なく轢殺され、すぐに退場させられる羽目になります。

更に混沌とした中で、追い討ちをかけるように、サンタクロースと契約を交わしていた地獄の悪魔によって、デンジ達は地獄に落とされてしまいました。地獄に落ちた際に、そこにいたのは闇の悪魔でした。一度も死を経験したことのない、根源的恐怖の名を持つ悪魔の一体です。

何とか地獄から脱出しようとするも、闇の悪魔には歯が立ちません。他の仲間たちも次々と殺されてしまい、戦意喪失しているところにマキマが助けにきたことで、地獄から脱出しました。

今までどんな願いよりも、銃の悪魔の討伐を望んできた早川アキでしたが、その復讐よりもデンジとパワーの生存を心から望みました。しかし、マキマの指示により、デンジとパワーは強制的に戦いに参加させられてしまいます。そのため自身も銃の悪魔の討伐に参加することに決めたのでした。

早川アキがマキマにより銃の悪魔の真実を伝えられた日に、未来の悪魔に見せられた未来は自分がデンジに殺されてしまうというものでした。その未来を避けては通れないと知ったアキは、その未来を何とかするために、天使の悪魔と一緒にマキマの元へ相談に行きました。

それが最悪な死に方の始まりだったのです。早川アキはデンジとパワーの二人を救いたいとマキマに懇願します。しかし、マキマの正体は人間ではなく、「支配の悪魔」だったのです。そして、マキマの能力は、支配下に置いた悪魔や人間を自由に操ることができるという強力なものでした。そして、マキマにより悪魔にされてしまった早川アキは、一度も正気に戻ることなく、チェンソーマンになったデンジによって殺害される未来を辿るのでした。

イケメン好きで、一部からは弱い・無能だと言われている狐の悪魔ですが、公安内での契約者数はトップだといえるかもしれません。公安と数多くの契約を結んでいる狐の悪魔は、逆に民間のデビルハンターと契約することが少ない悪魔だと考察できます。

そのため、第二部「学園編」では登場しない可能性もあるといえるでしょう。一方で、岸辺が最初に所属していた対魔1課のメンバーを始め、公安のデビルハンターが再登場することは多いにあり得ることです。

そこに、狐の悪魔との契約者がいる可能性もあります。二度と関係を破棄されるという憂き目に遭うデビルハンターが出ないよう、「武器人間は飲み込ませてはいけない」という教訓が、公安内に浸透していることも予想できます。

これまでは狐の悪魔が弱いと言われる理由や、契約者である早川アキについての紹介をしてきました。そして、ここからは『チェンソーマン』に登場する狐の悪魔に関する感想や評価を紹介します。『チェンソーマン』の十話の名シーンと言えば、早川アキの狐を模した指がヒルの悪魔をロックオンし、狐の悪魔を召喚しました。

そして、その指の指示した所に狐の悪魔が現れ、ヒルの悪魔の頭を食いちぎり飲み込んでしまいました。その場面は狐の悪魔の初登場シーンで、とても有名ですが、とても綺麗に描写されており、まるでパラパラ漫画を見ているかのような感覚になるというファンもいるようです。

生きるか死ぬかといった緊迫した場面でも、クスッと笑ってしまうようなシーンにすることができる藤本タツキ先生は天才漫画家であるといえます。早川アキと同じ狐の悪魔の契約者である中村の登場シーンでは中村が張りきった様子で戦うのに対して周りが、コイツ誰？と戸惑う様子が鮮やかに描かれています。

それがとても面白く感じることのできる場面となっています。公安のデビルハンター達が狐の悪魔と契約している人が多いのは代償が比較的軽いのも理由の一つであると言えるでしょう。

公安にいる多くのデビルハンターと契約している狐の悪魔の事を、ゲームを始めた時に全員に配布されるSRキャラに例えるファンもいるようです。序盤の弱いキャラクターしか倒せない無能であるとも言われています。

そして、早川アキのバディである姫野の契約していた幽霊の悪魔も見掛け倒しの作中屈指の無能であると言われています。そして、早川アキが狐の悪魔の次に契約した呪いの悪魔もロマンはありますが、能力も名前も負けている代償だけが大きい無能であると言われています。この三体はチェンソーマンの中でも無能悪魔トップ3と言われるているようです。

この記事では、『チェンソーマン』にて登場する、狐の悪魔がイケメン好きであると言われる理由や、弱い、無能だと言われる理由について紹介をしてきました。狐の悪魔はイケメン好きで、自分勝手な部分もありますが、

ヒルの悪魔のような弱い悪魔を倒す時には向いている悪魔であることがわかりました。この記事で早川アキや、狐の悪魔に興味を持って頂けた方は『チェンソーマン』の漫画やアニメをチェックしてみてください。