【天気の子】陽菜のチョーカーが切れて壊れた意味は?母親は晴れ女だった? 

天気の子は、「君の名は。」で知られる新海誠が監督と脚本を担当した日本のアニメ映画です。日本映画史上12位となる141.9億円の興行収入を上げたほか、第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞のダブル受賞に輝いています。この天気の子において作品を象徴するアイテムとして登場するのが、ヒロイン陽菜が身につけているチョーカーです。この記事では、陽菜のチョーカーが切れることやその後壊れた意味を考察すると共に彼女の母親の謎などにも迫っていきます。

【天気の子】陽菜のチョーカーが切れて壊れた意味は?母親は晴れ女だった? のイメージ

目次

  1. 天気の子とは?
  2. 天気の子の陽菜のチョーカーの意味や切れる理由
  3. 天気の子のチョーカーは母親の形見
  4. 天気の子の指輪を考察
  5. 天気の子のチョーカーの作り方や材料
  6. 天気の子のチョーカーに関する感想や評価
  7. 天気の子のチョーカーまとめ

天気の子とは?

天気の子の概要

天気の子は、「君の名は。」で知られる新海誠が監督と脚本を担当した日本のアニメ映画です。離島から東京に出てきた少年とある不思議な能力を持つ少女が出合い、ともに成長しながら生き方を選択していく物語となっています。

天気の子は、2019年に日本全国の東宝系映画館で公開され、日本映画史上歴代12位となる141.9億円の興行収入を上げています。また、映画界での評価も高く、第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞をダブル受賞しました。

天気の子のあらすじ

あらすじのイメージ

離島に暮らす高校1年生の森嶋帆高は、ある日意を決して家出をします。フェリーに乗って向かった先は大都会・東京です。最初は職もなくネットカフェで寝泊まりする日々が続きますが、やがてフェリーで知り合ったライターの須賀の元で働くことになります。その後、帆高は「晴れ女」という能力を持つ少女・天野陽菜と出会います。弟との2人暮らしでお金に困る陽菜のため、帆高は彼女の力を利用したある商売を提案します。

映画『天気の子』公式サイト

天気の子の陽菜のチョーカーの意味や切れる理由

天野陽菜がチョーカーを付けている理由

ここからは、この記事のメインテーマである天気の子のチョーカーの話題に入っていきます。まず、天気の子に登場するチョーカーとはどのようなものなのかについて、簡単に解説しておきましょう。

チョーカー(Collar)とは、英語で首輪・首に付ける輪状の物を意味し、次の3つに分けることができます。1つ目は、ファッションなどの目的で人間が身につけるものです。後の2つは、識別や誘導するために動物につけるもの、そして刑罰として人間の首に付けるものとなります。

天気の子に出てくるチョーカーは、最初に挙げたファッションなどの目的で身に着けるものに当たるでしょう。天気の子で初めてチョーカーが登場するのは、冒頭のシーンになります。陽菜が母親の入院している病院を見舞いに訪れます。ベッドで眠っている母親の腕には青い石をあしらったブレスレットが付けられていたのですが、これが後にチョーカーに生まれ変わるのです。

陽菜は母親のベッドの側に腰掛け、雨の降り注ぐ外の景色を眺めていました。すると、遠くの方で一筋の光がさしている場所が目に入ります。気が付くと陽菜はその場所に向かって歩いていました。

やがて陽菜は目的地に到着します。そこは廃墟のような建物の屋上で、小さな鳥居がポツンと立っています。陽菜は、「母とまた一緒に青空の下を歩きたい」と願をかけて鳥居をくぐりました。後日、陽菜の願いもむなしく、彼女の母親はこの世を去ってしまいます。実は鳥居をくぐった時、陽菜は天気の巫女の力を得ていたのですが、その時の彼女にそのことを知る由はありませんでした。

母が亡くなり、陽菜は弟との2人暮らしになります。母を失った寂しさから、陽菜は母親の思い出のブレスレットでチョーカーを作り、首に付けるようになったのです。

天野陽菜のチョーカーが切れて壊れた理由

願をかけて鳥居をくぐったことで陽菜は天気の巫女の能力を手に入れ、天気を思い通りに変えることができるようになります。しかし、その対価として体を失った陽菜は、人柱として天空に閉じ込められてしまいます。その後帆高が天空に陽菜を助けに向かうのですが、2人が地上に戻ってくるとチョーカーの紐が切れるという事態が発生し、チョーカーは壊れた状態になってしまいます。同時に陽菜は、天気の巫女の能力を失いました。

陽菜のチョーカーが切れると同時に壊れたのはどのような理由によるのでしょうか?その答えは、「チョーカーが切れる」ことの意味を考察することで得られます。チョーカーが切れるとは、陽菜と空のつながりが切れることを意味します。そして、空とのつながりが切れるということは、陽菜が晴れ女の座を失ったことになります。陽菜のチョーカーが切れるという事態になった後、大雨が降り出したのはそのためです。

ラストシーンで陽菜は懸命にお祈りをするのですが、雨はその後も降り続き晴れ間がさすことはありません。チョーカーが壊れたことで陽菜は天気の巫女の能力を失い、普通の女の子に戻ったのです。陽菜は天気の巫女としての役目を終えたと言う人もいます。

「母とまた一緒に青空の下を歩きたい」という思いから天気の巫女を演じてきた陽菜ですが、晴れていなくても帆高との愛があれば生きていけるということに気付いたのかも知れません。天にいる母親も、そうした陽菜を陰ながら応援しているのではないでしょうか?

天野陽菜の祈り方の違い

天気の子で陽菜が晴れ女としてお祈りを捧げる時、胸の前で両手を組む姿が描かれています。これは、多くの人が「祈り」という言葉からイメージする典型的なポーズと言えるでしょう。

ところが、陽菜が最初にお祈りするシーンだけはこのポーズを取っていないのです。陽菜の祈り方のこの違いは、どのような理由によるのでしょうか?

SNSを参考にして考察してみましたが、答えは意外なところにありました。最初の祈りのシーンは、神社の鳥居をくぐったところになります。胸の前で手を組むキリスト教的なポーズは、神社仏閣にはそぐわないという単純な理由のようなのです。

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天気の子のチョーカーは母親の形見

チョーカーは天野陽菜の母親の形見だった

天気の子の冒頭のシーンで、病院のベッドに横たわる陽菜の母親の手もとがアップになります。手首には青い石の埋め込まれたブレスレットが着けられています。この時、陽菜はチョーカーを身に着けていません。

母親の死後、青い石の付いたチョーカーを身に着けた陽菜が登場します。このことから、チョーカーは天野陽菜の母親の形見だったと考えられています。厳密には、母親のブレスレットから形見として青い石をもらい、チョーカーに埋め込んだのでしょう。

天野陽菜の母親は晴れ女だった?

次に、天野陽菜の母親は晴れ女だったという説について検証してみます。この説は、天気の子の一部の視聴者の間で話題となっていました。

天気の子の作中で、神社の神主や占い師が晴れ女など天気の巫女は1人だけではないと語っています。また、母親のブレスレットを陽菜が形見として受け取ったことを、母親から晴れ女の役割を受け継いだ象徴と見る向きもあるようです。

一方で、もし陽菜の母親が晴れ女であったのなら、陽菜に対して晴れ女についてのレクチャーがあってもいいのではないでしょうか?しかし、陽菜は晴れ女についてほとんど知識を持っていませんでした。晴れになるように祈ると体が透明になることは、経験して初めて知り驚いていました。

また、晴れ女である母親が病気になったから雨が降り続いているという説もありますが、いくら晴れ女とは言え1人で東京全体の天候に影響を及ぼす力はありません。以上のことから、陽菜の母親が晴れ女だった可能性は低いと考えられます。

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天気の子の指輪を考察

天気の子の指輪の意味

天気の子では、チョーカーやブレスレットと並んで指輪が象徴的に描かれています。ここからは、天気の子の指輪について考察していきます。

天気の子には、主人公・帆高が陽菜の誕生日にプレゼントした指輪と、帆高の雇い主のライター・須賀が重ね着けている指輪が登場します。後に、須賀の着けている指輪の1つは、亡き妻の形見の品であることがわかります。天気の子の指輪は、物語の節目節目で登場し、須賀や帆高の心の奥底を映す鏡のような存在となっています。

指輪は肌身離さず身に着けることが可能であり、それを通じて今は亡き人の存在をいつでも感じ取ることができます。自分と他者の存在を確認し合うことができる重要なアイテムなのです。天気の子の指輪は、大切な人の存在、そして愛を形にしたものと言うことができるかも知れません。

装身具をつける理由や意味

人類は、古来さまざまな装身具を身につけてきました。遺跡から発掘された出土品がそれを表しています。考古学の学者の研究によると、装身具には大きく分けて2つの意味があるとされています。

1つはお守りです。圧倒的な破壊力を持つ自然災害を前にして無力な人類は、その一部を身に着けることで身を守ろうとしていたと考えられています。

もう1つは、自分らしさ、すなわちアイデンティティーを確立するための道具です。人間は、他者と一緒にいたいと思うと同時に、自分らしくありたいという矛盾した願望を抱いていると言われています。装身具は、同じようなものを身に着けることで互いに仲間であることを意識すると共に、違いを出すことで自分らしさや個性を表現することができる好都合なツールなのでしょう。

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天気の子のチョーカーの作り方や材料

天気の子のチョーカーの材料

ここからは、天気の子に登場するチョーカーの作り方や材料について解説していきます。最初にチョーカーの材料や作成に使う道具を一覧で紹介します。

チョーカーの材料

  • 星の雫 (レジン液の商品名)
  • モールド
  • レジン液(クリアブルー・コバルトブルーの2種類)
  • 胡粉ネイル「京都オパールフレーク」(瑠璃色と白色のもの)
  • ヒートンキャップ2個

チョーカー作成に使う道具

  • UV・LEDライト
  • プラスティック製の板
  • 爪楊枝
  • ティッシュ
  • ピンセット

天気の子のチョーカーの作り方

続いて、チョーカーの作り方に移ります。まず、しずくの形をしたモールド(型)の約3分の1まで星の雫を入れます。次にクリアブルーのレジン液を少量落とし、爪楊枝でかき混ぜます。この時、完全には混ぜ合わせずグラデーション効果を出すことがポイントです。終わったら、今度はコバルトブルーのレジン液を少量加えましょう。爪楊枝で軽く混ぜ合わせると、グラデーション効果をさらに高めることができます。

次に瑠璃色の胡粉ネイル「京都オパールフレーク」の出番となります。紙の上に瑠璃色の京都オパールフレークを耳かき2杯ほど出します。大きな塊があったら爪楊枝で潰しておきましょう。そしてレジン液の中に投入しますが、この時型の上のスペースを少し残しておきます。

今度は、白色の京都オパールフレークを耳かき1.5杯ほど紙の上に出してからレジン液に投入し、爪楊枝で散らしていきます。ある程度混ざったら、その上から星の雫を流し込みます。モールドから溢れ出さないように注意してください。ここで、UV・LEDライトの出番です。約1分間照射してレジン液を乾燥させます。乾いたら表面にレジン液を塗り、ツヤを引き出します。表面が硬くなったら裏側にもレジン液を塗りましょう。

次に、プラスティック製の板の上に少量の星の雫を出して、その上にヒートンキャップを付け仮止めします。ヒートンキャップの底が浮き出している時には、爪楊枝や筆を使いレジン液を埋めて硬化させます。これで、天気の子のチョーカーの出来上がりになります。

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天気の子のチョーカーに関する感想や評価

ここまで天気の子のチョーカー特集をお届けしてきましたが、最後にチョーカーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、映画館で天気の子を見てきたという方のツイートからです。チョーカーが切れることで壊れたシーンの意味を考えながら観ていたそうですが、チョーカーが壊れたことは「解放」の暗喩だという結論に達したようです。

続いて紹介するのも、チョーカーが切れることで壊れたシーンの意味を呟いているツイートからです。切れることでチョーカーが落ちて壊れ、陽菜は人柱にならずにすみます。そのことから、チョーカーが壊れた意味は、母親が陽菜を守ってくれていることの暗示だと考えたようです。

最後に紹介するのは、陽菜にとってのチョーカーの意味を考える方のツイートからです。陽菜がチョーカーを身に付けるに至る状況から、チョーカーは母親の呪縛や死の影響を受けた心の象徴と結論付けていました。

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天気の子のチョーカーまとめ

ここまで、天気の子のチョーカーを特集し、陽菜のチョーカーが切れて壊れた意味や母親は晴れ女だったのかなどについて考察してきました。

まとめのイメージ

陽菜のチョーカーが切れて壊れたことは、陽菜と空とのつながりが切れたことを意味し、その結果として陽菜は晴れ女ではなくなりました。また、陽菜の母親については、作中でその正体は明かされていません。母親も晴れ女だったという考察がある一方で、娘の陽菜に何も教えていなかったことなどからその可能性は低いと考えられます。

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