【ゴールデンカムイ】熊岸長庵は画力の高い贋作師!モデルとなった人物は?

本記事では漫画が原作で、テレビアニメ化されている『ゴールデンカムイ』に登場する熊岸長庵(くまぎしちょうあん)について紹介します。『ゴールデンカムイ』の熊岸長庵は画力の高い贋作師であり、そのモデルとなった人物について考察します。さらに熊岸の活躍や最後は死亡したのかどうかについてネタバレで紹介します。また熊岸が関係している、白石由竹(しらいしよしたけ)がシスター宮沢に恋をしたことについても詳しくまとめていきます。

【ゴールデンカムイ】熊岸長庵は画力の高い贋作師!モデルとなった人物は?のイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイの熊岸長庵は画力の高い贋作師
  2. ゴールデンカムイの熊岸のモデルとなった人物を考察
  3. ゴールデンカムイの熊岸の活躍や最後をネタバレ
  4. ゴールデンカムイの熊岸の声優
  5. ゴールデンカムイの熊岸に関する感想や評価
  6. ゴールデンカムイの熊岸まとめ

ゴールデンカムイの熊岸長庵は画力の高い贋作師

熊岸長庵(くまぎしちょうあん)は野田サトルさん原作の作品『ゴールデンカムイ』に登場するキャラクターです。本記事では『ゴールデンカムイ』に登場する熊岸長庵について、プロフィールや担当声優についてまとめていきます。また、熊岸長庵が死亡したのかどうかについてもネタバレで紹介します。『ゴールデンカムイ』に登場する熊岸長庵について詳しく知りたいといった方は是非本記事を最後までお楽しみください。

ゴールデンカムイの作品情報

ゴールデンカムイの概要

『ゴールデンカムイ』は、野田サトルさんによる漫画作品で、2014年8月から「週刊ヤングジャンプ」で連載が開始され、2022年4月に最終回を迎えました。『ゴールデンカムイ』は2022年9月時点でコミックスのシリーズ累計発行部数が2300万部を突破している、人気サバイバルバトル漫画です。また、『ゴールデンカムイ』は2018年4月からテレビアニメ化されており、第4期が2022年10月から放送されています。

ゴールデンカムイのあらすじ

あらすじと書かれた紙とドライフラワー

『ゴールデンカムイ』の舞台は明治末期の北海道・樺太です。主人公・杉元佐一は元軍人です。幼なじみの梅子の目の手術代のため、砂金採りの出稼ぎに来ていたところ、ひょんなことから、埋蔵金の話を耳にします。杉元はアイヌ人の少女・アシリパに協力してもらい、埋蔵金を探すことにします。日露戦争の英雄と父の復讐を誓う少女、その他に様々な勢力が入り乱れ、アイヌから奪われた莫大な埋蔵金をめぐるサバイバルが始まります。

熊岸長庵(くまぎし)のプロフィール

熊岸長庵(くまぎしちょうあん)は紙幣を偽造した罪で捕まった、贋札作りの名人です。熊岸(くまぎし)はもともと画家でしたが、絵だけでは食べていくことができず仕方なく、絵の贋作師となりました。熊岸(くまぎし)は、贋作を作ることに対して、意欲的ではありませんでしたが、贋作師として有名になります。そのうち怪しい依頼が来るようになり、贋札作りに手を染めました。

熊岸(くまぎし)は、芸術家として「本物を超えてやろう」という強い意志を持つ人物でしたが、紙幣の偽造で捕まり、樺戸監獄に入所します。終身懲役の身となった熊岸(くまぎし)は、その後、鈴川聖弘(すずかわきよひろ)の脱獄計画で脱走します。脱獄後、鈴川と共にアイヌの村に潜伏していた熊岸(くまぎし)は、監禁されて贋札作りをさせられていました。

熊岸は絵がうまい

熊岸(くまぎし)は、もともと画家であり画力の高い贋作師であったため、絵がとても上手です。樺戸監獄に入所後、白石由竹(しらいしよしたけ)に「春画」の絵をせがまれましたが、描いたのは「美人画」でした。熊岸(くまぎし)はかつて出会った「シスター宮沢」を描いて白石に渡したのです。白石は脱獄を繰り返し、シスター宮沢に会うことができました。そして、熊岸(くまぎし)の描いた絵とシスター宮沢はとてもよく似ていました。

TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト

ゴールデンカムイの熊岸のモデルとなった人物を考察

熊岸のモデルは実在した?

『ゴールデンカムイ』の熊岸のモデルとなった人物を考察の1つ目は、熊岸のモデルは実在したのか?についてです。熊岸のモデルとなった人物は、「熊坂長庵(くまさか ちょうあん)」だと言われています。熊坂長庵は、日本画家、医師、元小学校校長であった知識人で、地元で慕われていた人格者と言われています。熊岸長庵と熊坂長庵は名前がよく似ており、贋札作りという共通点があることからモデルだと考えられています。

熊坂長庵は、明治11年に関西で発見された弐円札紙幣の贋札事件の犯人とされた人物です。熊坂長庵は、藤田組贋札事件の犯人として、明治15年に逮捕され無期懲役となり、明治17年に北海道の樺戸監獄に投獄されています。長庵は樺戸監獄で、何枚も絵画を描き、人々に渡していました。熊坂長庵は、逮捕されてから4年後の明治19年に享年43歳で樺戸監獄で獄死しました。

藤田組贋札事件とは?

『ゴールデンカムイ』の熊岸のモデルとなった人物を考察の2つ目は、藤田組贋札事件についてです。藤田組贋札事件とは、明治11年、各府県から政府に納められた国庫金から贋札が次々と発見され、西南戦争戦費で大儲けした政商・藤田組が長州藩出身の井上馨と結託して、贋札を発行したとして疑惑にかけられた事件です。

藤田組元支配人から密告があったことで、ドイツ滞在中である井上馨と藤田組が贋札を製造し、会社の資金にしようとしたという疑いで、藤田組に家宅捜査が入りました。これによって、藤田組から7名が逮捕されましたが、贋札製造の証拠は一切発見されず、証拠不十分により釈放されました。贋札事件は明治15年に進展があり、贋札事件の犯人として元小学校校長の熊坂長庵が逮捕されたのです。

実在の熊坂長庵は本当に藤田組贋札事件の犯人?

『ゴールデンカムイ』の熊岸のモデルとなった人物を考察の3つ目は、実在の熊坂長庵は本当に藤田組贋札事件の犯人だったのかについてです。贋札事件の犯人として熊坂長庵が逮捕されたのは、2800枚の贋札を作ったと自白し、家から2円紙幣の贋札815枚と印刷器具が押収されたからです。熊坂長庵は日本画家で、画工の技術を持っていましたが、贋札を作る印刷技術があるとは考えられませんでした。

印刷器具を所有していたものの、精巧な贋札を印刷できるようなレベルのものではなかったのです。また、神奈川に住んでいる熊坂長庵が作った贋札が、関西で流通しているというのは、その当時の交通事情から考えにくかったのです。熊坂長庵は逮捕されてから4年後に獄死しているため、事件の真相は闇の中ですが、熊坂長庵の逮捕劇や供述には不審な点があると言われ、免罪だったのではないかという見方が現在では強まっています。

実在の熊坂長庵が住んでいた家

『ゴールデンカムイ』の熊岸のモデルとなった人物を考察の4つ目は、実在の熊坂長庵が住んでいた家についてです。熊坂長庵は神奈川県愛川町出身です。熊坂家は豪農であったため、家は半原宮大工の手で建てられており、風情が感じられる寺院のような立派な建物です。

熊坂長庵が住んでいた家は、東京裁判で戦犯の容疑で起訴されたものの、免訴となった大川周明(おおかわ しゅうめい)の手に渡り、大川が亡くなるまで居住しました。熊坂長庵が住んでいた家は、現在、古民家山十邸として無料で一般公開されており、平成21年に国の登録有形文化財に指定されています。

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ゴールデンカムイの熊岸の活躍や最後をネタバレ

ネタバレ①白石はシスター宮沢に恋をする

『ゴールデンカムイ』の熊岸の活躍や最後をネタバレの1つ目は、白石はシスター宮沢に恋をするについてです。熊岸が樺戸監獄に入所した後、白石由竹が入居してきました。脱獄王と呼ばれる前の白石ですが、幼年監獄を何度か脱獄していたことから、熊岸は「脱獄するときは一緒に連れていってほしい」と白石に頼んだのです。その見返りとして、熊岸は過去に監獄に慰問に来ていたシスター宮沢の絵を描いて白石に渡したのです。 

絵の女性は決して美人ではありませんでしたが、熊岸の絵が下手なのだと白石考えます。その絵を眺めて本当の姿を想像しているうちに、絵の女性のシスター宮沢に恋心が芽生えたのです。この熊岸が描いた絵は、白石の人生をガラッと変えるきっかけとなります。結局、白石は1人で脱獄し、熊岸は樺戸監獄に残ります。シスター宮沢は、全国の監獄にある教会で奉仕活動をしているため、白石は情報をもとに各地を放浪しました。

捕まっては脱獄を繰り返し、白石は「脱獄王」と呼ばれるようになります。脱獄王の生みの親は、熊岸だったのです。そして、日本一警備が厳重な網走監獄に収監された白石は、ついにシスター宮沢に会うことができたのです。熊岸は絵がうまく、シスター宮沢が絵にそっくりだったため、白石の恋が終わりました。

ネタバレ②偽札を作らされていた熊岸

『ゴールデンカムイ』の熊岸の活躍や最後をネタバレの2つ目は、偽札を作らされていた熊岸についてです。日露戦争も終わった頃、天才詐欺師で刺青の囚人である鈴川聖弘(すずかわきよひろ)によって、熊岸長庵は樺戸監獄を脱獄させられます。

鈴川聖弘は、網走監獄を脱獄したばかりの天才詐欺師であり、政府の要人と名乗っていました。鈴川は政府の要人を完璧に演じ、熊岸と数十人の囚人を脱獄させ、アイヌの村を乗っ取り、アイヌになりすまして潜伏したのです。熊岸は、村に軟禁されて偽札を作らされていました。

ネタバレ③熊岸は毒矢によって死亡した?

積み木のはてな

『ゴールデンカムイ』の熊岸の活躍や最後をネタバレの3つ目は、熊岸は毒矢によって死亡したのか?についてです。江戸貝弥作(えどがいやさく)という皮職人によって、アイヌの財宝のありかが書かれた入墨人皮が偽造されたため、杉元佐一や土方歳三たちは本物と偽物を見分ける方法を考えます。そこで思いついたのが、贋作作りの名人で、真贋鑑定に長けているであろう熊岸長庵を見つけ出すということでした。

熊岸長庵を探す道中、杉元たちはアイヌの村を訪れます。村は偽札作りの隠れみのに使われており、熊岸長庵は軟禁されて偽札を作らされていました。村の異変に気づいた杉元たちは、アイヌになりすました囚人達と戦いを繰り広げます。大混乱に陥る中、アシリパは熊岸に会うことができましたが、杉元たちを狙って放たれた毒矢が刺さり、熊岸は死亡したのです。

暗い部屋の光

死亡する前、熊岸は偽造された刺青人皮の話を聞き、「偽物には本物にはないこだわりがあるかもしれない」と本物を見抜くためのヒントを残しました。熊岸は、本物を超えるものを作ろうとしてきたのです。「本物の作品を作りたかった」「観た者の人生をガラッと変えてしまうような本物の作品を」という後悔を最後に語り、熊岸は死亡したのです。死亡した熊岸長庵を杉元たちが村に埋葬しました。

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ゴールデンカムイの熊岸の声優

古川登志夫のプロフィール

  • 名前:古川登志夫(ふるかわとしお)
  • 性別:男性
  • 誕生日:1946年7月16日
  • 血液型:B型
  • 出身:栃木県
  • 職業:声優、ナレーター、俳優
  • 所属事務所: 青二プロダクション
  • 身長:164㎝

古川登志夫の主な出演作品や演じたキャラ

『ゴールデンカムイ』の熊岸長庵の声優を務めた古川登志夫さんの主な出演作品を紹介します。『うる星やつら』の諸星あたる役、『ドラゴンボールシリーズ』のピッコロ役、『悪魔くん』のメフィスト2役、『蒼き伝説シュート!』の久保嘉晴役、『ゲゲゲの鬼太郎・第6作』のねずみ男役、『ポプテピピック』のポプ子役、『織田シナモン信長』の伊達ブー政宗役など、古川登志夫さんは数多くの人気作に出演している注目の声優です。

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ゴールデンカムイの熊岸に関する感想や評価

『ゴールデンカムイ』の熊岸に関する感想や評価において、登場人物にモデルがいて面白いというコメントが寄せられています。『ゴールデンカムイ』の登場人物は、キャラクターが強烈だと言われています。そして、登場人物の多くには、モデルとなった人物が存在し、熊岸長庵は熊坂長庵がモデルだと考えられています。

『ゴールデンカムイ』の熊岸に関する感想や評価において、熊岸長庵と白石とシスター宮沢のエピソードは作中でも屈指の名シーンだという感想が寄せられています。『ゴールデンカムイ』で好きなのは、贋札犯の熊岸と白石の脱獄のエピソードだというコメントが多く寄せられています。その他にも熊岸と白石、シスター宮沢のエピソードに大爆笑したという感想などが寄せられています。

『ゴールデンカムイ』の熊岸に関する感想や評価において、熊岸長庵が描いた、たった1枚の絵が白石由竹という人間を確立したというコメントが寄せられています。熊岸長庵は死亡する間際に、「本物の作品を作りたかった」「観た者の人生をガラッと変えてしまうような本物の作品を」と語りました。熊岸長庵は、自分が描いた1枚の絵が白石の人生をガラッと変えてしまったことを知らないまま死亡したのです。

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ゴールデンカムイの熊岸まとめ

まとめと書かれた黒板

いかがでしたか?『ゴールデンカムイ』の登場人物で画力の高い贋作師の熊岸長庵のプロフィールや声優についてみていきました。また熊岸長庵のモデルとなった熊坂長庵について考察し、熊岸長庵の活躍や毒矢によって死亡した最期についてもネタバレで紹介しました。脱獄王・白石の生みの親となった、熊岸長庵に注目して『ゴールデンカムイ』を一度ご覧になってはいかがでしょうか?

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