【ゴールデンカムイ】ウェンカムイとは何?テイネポクナモシリの意味も解説

こちらの記事では『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話のタイトルとしても使用されている用語"ウェンカムイ"とはどういう意味なのかについてご紹介しています。『ゴールデンカムイ』に登場したアイヌの言葉"ウェンカムイ"の意味やヒグマとの関係を知りたい人はこちらの記事に目を通してみてください。またウェンカムイが死後に行くとされている"テイネポクナモシリ"についてもご紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。

【ゴールデンカムイ】ウェンカムイとは何?テイネポクナモシリの意味も解説のイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイとは?
  2. ゴールデンカムイのウェンカムイとは何?
  3. ゴールデンカムイのウェンカムイが送られるテイネポクナモシリの意味
  4. ゴールデンカムイのウェンカムイに囚われた人や襲われた人
  5. ゴールデンカムイのウェンカムイに関する感想や評価
  6. ゴールデンカムイのウェンカムイまとめ

ゴールデンカムイとは?

ゴールデンカムイの概要

  • 作者:野田サトル
  • 出版社:集英社
  • 掲載誌:週刊ヤングジャンプ
  • レーベル:ヤングジャンプ・コミックス
  • 発刊期間:2014年8月21日~2022年4月28日
  • 巻数:全31巻
  • アニメ放送期間:2018年4月9日~放送中(2022年10月現在)
  • アニメ話数:各12話(1期~3期)
  • アニメOP主題歌:MAN WITH A MISSION「Winding Road」ほか
  • アニメED主題歌:THE SIXTH LIE「Hibana」ほか

『ゴールデンカムイ』は週刊ヤングジャンプにて2014年~2022年までに連載されたアイヌの文化と金塊をめぐる物語を描いたサバイバルバトル漫画で、明治末期の北海道・樺太を舞台とした作品です。『ゴールデンカムイ』の作者は漫画家・野田サトル先生で、2022年9月時点でのシリーズ累計発行部数は2300万部を記録する人気を見せています。

『ゴールデンカムイ』は週刊ヤングジャンプにて2014年~2022年までに連載されたアイヌの文化と金塊をめぐる物語を描いたサバイバルバトル漫画で、明治末期の北海道・樺太を舞台とした作品です。『ゴールデンカムイ』の作者は漫画家・野田サトル先生で、2022年9月時点でのシリーズ累計発行部数は2300万部を記録する人気を見せています。

2016年には「友達に勧めたくなる漫画」をコンセプトにしたマンガ大賞を受賞し、2018年には第22回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しており、社会的にも注目度の高い作品として話題となりました。2018年からはテレビアニメ放送が開始され、2022年10月現在までに第4期まで制作されています。

ゴールデンカムイのあらすじ

日露戦争が終結した1907年。元陸軍に所属していた杉元佐一は幼なじみの目を治すため、砂金を採って治療費を稼ごうと思っていました。ある日、アイヌが隠した金塊の噂を耳にした杉元。杉元は金塊強盗に父を殺されたというアイヌの少女・アシㇼパと出会い、彼女の父の仇を討つことを条件に、金塊が見つかった暁には幼なじみの治療費を分けてもらうという約束をとりつけ一緒に行動することになります。

TVアニメ「ゴールデンカムイ」公式サイト

ゴールデンカムイのウェンカムイとは何?

考察①ウェンカムイは第一話のタイトル

『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"の意味とは何なのかについての解説1つ目。アニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"とはどういう意味なのかについての解説1つ目は「ウェンカムイは第一話のタイトル」。『ゴールデンカムイ』の物語に登場する用語"ウェンカムイ"。

この"ウェンカムイ"は『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話のタイトルにもなっている言葉。その意味は「悪い神」という意味としてアイヌの人々の間で使われている言葉となっています。『ゴールデンカムイ』のストーリーの中では人を襲って食べたヒグマのことを指す意味の言葉として登場しています。

現実の世界でもそうであるように、ヒグマは一度人間を襲ってその味を覚えてしまうと、人間を食べ物と認識して何度も襲うようになります。そういったヒグマの習性をアイヌの人々は「悪い神に堕ちた」としてウェンカムイと呼ぶようになります。

『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ言葉の中にはウェンカムイと対の意味になる"ピリカカムイ"という言葉も存在します。この"ピリカカムイ"の言葉の意味や"カムイ"の意味は次の『カムイの意味』の項目でご紹介します。

考察②カムイの意味

『ゴールデンカムイ』アニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"の意味とは何なのかについての解説2つ目。アニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"とはどういう意味なのかについての解説2つ目は「カムイの意味」です。上記の『ウェンカムイは第一話のタイトル』でもご紹介したように、ウェンカムイの対となる言葉として"ピリカカムイ"というものがあります。

ピリカカムイとは人間と共存する「良い神(ヒグマ)」のことを指して使われる言葉です。ウェンカムイやピリカカムイの名称についている"カムイ"とは「神のような高位な存在」という意味で、アイヌの人々の間ではヒグマをはじめとする様々な動植物たちは神の世界から人間の世界にやってきた存在なのだと言い伝えています。そんな自然の生き物たちを人間の世界で共存する尊い存在として"カムイ"と呼んでいるようです。

『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話に登場したヒグマは人を食べていないためウェンカムイにはなりませんでしたが、人間界で共存する存在であるはずの人間に危害を加えてしまったヒグマは悪い神"ウェンカムイ"に堕ちてしまったとして駆除されてしまいます。

もしヒグマが人間を食べてウェンカムイになってしまった場合、ヒグマがその後どうなるのかについては『ゴールデンカムイのウェンカムイが送られるテイネポクナモシリの意味』の項目でご紹介しているので、そちらもチェックしてみてください。

考察③ウェンカムイは人を襲って食べたヒグマ?

『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"の意味とは何なのかについての解説3つ目。アニメ第一話タイトルとしても使用されている言葉"ウェンカムイ"とはどういう意味なのかについての解説3つ目は「ウェンカムイは人を襲って食べたヒグマ?」です。

『考察①ウェンカムイは第一話のタイトル』の項目でも触れているように、ウェンカムイとは人間を食べたカムイ(自然の生き物)が悪に堕ちたとされる時に使われる総称として使われています。『ゴールデンカムイ』ではヒグマが人間を襲って食べたことからウェンカムイと呼ばれています。また、このウェンカムイと呼ばれるようになった生き物たちは"テイネポクナモシリ"という地獄に堕ちるとされています。

次の『ゴールデンカムイのウェンカムイが送られるテイネポクナモシリの意味』の項目では『考察①ウェンカムイはテイネポクナモシリに送られる?』『考察②テイネポクナモシリとの意味は地獄?』の2項目に分けてテイネポクナモシリに堕ちたウェンカムイがどうなるのかを解説していきます。

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ゴールデンカムイのウェンカムイが送られるテイネポクナモシリの意味

考察①ウェンカムイはテイネポクナモシリに送られる?

『ゴールデンカムイのウェンカムイとは何?』の項目では『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話のタイトルにもなっている"ウェンカムイ"についてご紹介してきました。次にこちらからはウェンカムイが行き着く場所とされている"テイネポクナモシリ"についてご紹介していきます。

このテイネポクナモシリとは人を襲って食べた悪い神"ウェンカムイ"が最後に行き着く地獄とされています。カムイと呼ばれる自然の生き物たちは、人間に狩られた後その毛皮や肉を人間の生きるための恵みとして余すとこなく利用されます。

そしてカムイたちは人々の感謝と共にカムイの世界に戻ることとなりますが、人を殺して食べてしまったウェンカムイは殺された後、毛皮や肉さえも人間たちに見向きされることなく処分されます。人間からの感謝を受けられなかったウェンカムイは神の世界に戻ることができません。そのため、ウェンカムイの魂は死後、神の世界ではなく"テイネポクナモシリ"という場所に行くしかなくなります。

考察②テイネポクナモシリとの意味は地獄?

『ゴールデンカムイ』の物語で登場した用語"テイネポクナモシリ"。人を襲って食べてしまったカムイ(自然の生物)が死後に行き着く場所とされているテイネポクナモシリは「テイネ(じめじめした)」「ポクナ(下の方)」「モシリ(世界)」というアイヌの言葉の集まりとなっており、その言葉からも想像できるように、人間でいう地獄のことを指しています。

通常カムイたちは神の世界に住んでいて、使命を持って人間の世界に降りてくると言われています。そして使命を果たし人間たちに食べられることで再び神の世界に戻ることができるとされていますが、テイネポクナモシリに堕ちたカムイはその輪廻から外れてしまいます。

人間の地獄のように何百年地獄で働き続ければ再び転生出来るといったシステムがあるのかなどは不明ですが、人間と同じように道を踏み外した者に罰が与えられる場所としてアイヌの人々の間で言い伝えられているようです。

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ゴールデンカムイのウェンカムイに囚われた人や襲われた人

考察①ウェンカムイに囚われた人

『ゴールデンカムイ』の物語でウェンカムイに所縁のある人物と言えば刺青囚人の松田平太です。ウェンカムイは人を襲って食べたことで死後地獄に堕ちるとされているカムイ(自然の生物)のことですが、松田平太はこのウェンカムイを"人間に罰を与える役割を持ったカムイ"だと思い込んでいました。アイヌの人々の伝承ではウェンカムイがそういった役割を持っているとは伝えられていません。

松田平太がなぜそんな思い込みをしてしまったのかというと、その理由は彼の幼少期にあると考えられます。彼の生まれた地域ではウェンカムイは切り刻んで山にばらまき、改心するよう説教をするという言い伝えがあったそうです。幼い頃にその伝承を聞いた松田平太は、ちゃんと内容を理解できず、ただ「ウェンカムイ=怖いことが起こる」と結びつけてしまったのではないでしょうか?

そして間違えた内容を覚えたまま成長していってしまったのではないかと考えられます。松田平太はその後、採った砂金をすぐに使いきってしまう家族に愛想を尽かし、ヒグマの習性を利用して家族を殺害させています。そうして1匹のヒグマをウェンカムイにしてしまった松田平太は、自分がヒグマになってしまうという妄想を抱くようになり、実際にヒグマの毛皮を被って人間を襲うという奇行に走るようになるのでした。

考察②キムンカムイに襲われた人の意味

『ゴールデンカムイ』の物語でヒグマは"キムンカムイ(山の神)"と呼ばれています。このキムンカムイに襲われてしまった人間が若い女性の場合、その人間はキムンカムイの妻として選ばれたとされ、神の世界に連れて行かれたのだと考えられてます。

人を襲ってしまえばそのキムンカムイはウェンカムイ(悪い神)としてカムイたちの地獄"テイネポクナモシリ"に行くことになりますが、一方で襲われた場合には「神に好かれた人間」として良い意味に捉えられるようです。

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ゴールデンカムイのウェンカムイに関する感想や評価

『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話のタイトルにもなった"ウェンカムイ"。人々と共に自然の生物たちのことを"カムイ"と言いますが、ウェンカムイはそんなカムイの道を踏み外した生き物たちの総称として使われている言葉。普通は人間が獲った生き物は人間が生きるために肉を食べたり毛皮を使ったりしますが、ウェンカムイのものは使わないことがウェンカムイにとっての罰として語り継がれています。

『ゴールデンカムイ』で登場するアイヌの知識は実在のアイヌの伝承を元にしているものも多く、『ゴールデンカムイ』を読んでいる読者の中には「ゴールデンカムイを読んでいることでアイヌの知識が学べる」という感想をあげられている方もいました。

またこちらの方のツイートでは、ウェンカムイの皮を剥いでいるアシㇼパの隣で人間の皮を剥いでいる杉元の構図がシュールだというコメントが寄せられています。『ゴールデンカムイ』ではこのウェンカムイのシーンの他にもシュールな笑いが所々にちりばめられており、漫画ファンの間では「グロいけど面白い」と人気の作品となっています。

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ゴールデンカムイのウェンカムイまとめ

以上、『ゴールデンカムイ』のアニメ第一話のタイトルにもなっている"ウェンカムイ"の意味についてご紹介してきました。ウェンカムイとは人間を襲って食べたカムイ(自然の生物)の総称で、『ゴールデンカムイ』では主にヒグマがウェンカムイとして登場しています。カムイたちは人間に食べられたり毛皮などを利用され感謝されることによって神の世界に戻れるとされています。

しかし、人間に牙をむいたウェンカムイは死後の身体が人間に利用されることはなく、感謝をされることもないため神の世界に戻ることができず"テイネポクナモシリ"と呼ばれるカムイたちの地獄に堕ちるという罰が待ち受けています。『ゴールデンカムイ』は2022年10月3日からアニメ第4期が放送開始されているので、まだ見ていない人はこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?

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