【アンダーニンジャ】九郎の正体はクローン？死亡シーンと生きてる可能性を考察

奇想天外なストーリー展開が魅力と人気の漫画「アンダーニンジャ」。主人公の雲隠九郎をググると「クローン」とか「死亡」、そして「生きてる」など謎のキーワードがたくさん出てきます。そこで、この記事では主人公・九郎の正体に迫るべく謎の解明を進めていきますが、その前にまずはアンダーニンジャの作品情報をお届けします。

「アンダーニンジャ」は、花沢健吾による日本の漫画で、今もなお秘密裏に活動を続けているという忍者の世界が描かれています。2018年講談社の青年向け漫画雑誌「週刊ヤングマガジン」34号に掲載され、現在も同誌にて連載中です。

また、漫画雑誌での連載と並行して、ヤンマガKCスペシャルより単行本が出版され、2022年9月現在、既刊8巻となっています。さらに、2021年9月にはテレビアニメ制作が発表されました。2023年放送予定となっていますが、声優のキャスティング・放送局など詳しいことは未定のようです。

第2次大戦後、連合国軍GHQにより解体を余儀なくされた忍者組織。その後、組織は地下に潜伏し20万人ともいわれる忍者たちは密かに活動を続けていました。しかし末端の忍者たちには仕事もなく日々の生活費にも事欠く有様。そんなニート同然の生活を送る最下層忍者の1人に、雲隠一族末裔の少年・雲隠九郎がいました。ある日のこと、上層部より指令を受けた九郎は、最新の装置を携え指示された高校への潜入を試みます。

ここからは、本記事のメインテーマであるアンダーニンジャの主人公・雲隠九郎の話題に移っていきます。最初は九郎のプロフィールからになります。

本作の主人公・雲隠九郎は、由緒正しい忍者の家系である雲隠一族の末裔で一人っ子。年齢は17歳で下忍（ノンキャリ）と呼ばれる下級忍者です。仕事がなくボロアパートで食べるものにも事欠くニート同然の生活水準でしたが、下忍という身分から組織に文句を言うこともできず、悶々とした日々を送っていました。

パッとしない見た目に反して、九郎の忍者としての身体能力は極めて高く、日本の特殊部隊隊員の腕を一瞬でへし折ったり、ロシアの特殊部隊メンバーを容易く確保するなどの武勇伝が残されています。作中では、雲隠一族の中でも最強との誉れの高いＮｏ７虹郎の忍術の継承者とされています。下忍（ノンキャリ）ですが、九郎の忍者としての腕前は決して侮れないレベルと考えられます。

また、忍術以外の面でも九郎は特異な才能を発揮しています。それは口八丁を武器にまことしやかに嘘をつくこと。忍者組織の副隊長・加藤から潜入を命じられた講談高校の教頭を手の上で転がしてみせたり、はったりを利かせて敵を丸め込んだりします。

ここからは、アンダーニンジャの主人公・雲隠九郎の謎の1つ、クローン説について考察していきます。どのような理由で九郎の正体がクローンであると言われるようになったのでしょうか？

実は、現時点で九郎がクローン人間であるというという確証は得られていません。ただし、アンダーニンジャ作中で九郎の正体・クローン説を示唆するような描写がいくつか登場しています。その1つが第34話に出てくる描写です。女性忍者、いわゆる「くのいち」の鈴木が九郎を目撃して一言つぶやくシーンです。彼女は、九郎が雲隠一族最強とされる雲隠虹郎の全忍術の継承者でクローンだと独り言を言いました。

また、アンダーニンジャでは15人もの雲隠兄弟たちが登場します。彼らは、皆見た目がそっくりでまるでクローン人間のようなのです。こうしたことも影響して九郎のクローン人間説が広まったのかも知れません。

また、アンダーニンジャの忍者の世界における医学の進歩には目を見張るものがあり、脳移植など現代医学では不可能な手術も成功させています。クローン人間作成には倫理的な課題が大きいのでしょうが、技術面だけをとらえるのであればアンダーニンジャの世界ではクローン人間作成も不可能ではないと考えられます。

主人公・雲隠九郎の正体クローン説には、彼の名前が影響しているとも言われています。クローンにかけて九郎（くろう）という名前がつけられたのではないか？というのです。しかし、この説は作中で否定されています。

アンダーニンジャ作中に、九郎の名前の由来に関する描写が出てきます。母親は、九郎を出産後父親（夫）に「苦労を掛ける」という言葉を残して家を出ていきました。その言葉を聞いた父親は「九郎を書ける」と解釈し、「九郎」という名前で役所に出生届を提出したのです。

ここからは、アンダーニンジャの主人公・九郎の死亡シーンと生きてる可能性について検証していきます。はたして雲隠九郎は本当に死亡したのでしょうか？

アンダーニンジャ8巻に収録されている第68話「忍者の一分」で、九郎は高校の同級生・山田美月と対決します。全校一の美少女と誉れの高い山田ですが、その正体はアンダーニンジャに所属し特殊な訓練を受けた忍者だったのです。

両者の決闘の場は、ヤンキー高校の校舎屋上。息を飲む死闘が繰り広げられます。先に相手を負傷させたのは九郎。山田の鼻をそぎ落とします。しかし九郎の攻勢はそこまででした。山田は九郎の腹を搔っさばいた後、頭部に重傷を負わせ最後は刀を口の中に突き刺します。万事休すで、雲隠九郎は死亡しました。

その後、山田が九郎の遺体から頭部を切断したため、九郎の頭部は校舎の屋上から地面に落下してしまいます。見るも悲惨な死亡シーンでした。九郎は死亡したと考えて間違いないでしょう。

山田との死闘の末、無残な亡骸となった雲隠九郎。ところが、九郎が生きてるという可能性がまだ残されていると言われています。死亡したはずの九郎が生きてるとは、一体どのようなことなのでしょうか？

アンダーニンジャでは、雲隠九郎が催眠術を使うことを示唆するシーンが出てきます。それは、中忍（キャリア）で副隊長の加藤が九郎の正体を調査する過程でのことです。このことから九郎が山田に惨殺されたシーンも九郎の催眠術によるもので、九郎はまだ生きてるのでは？という可能性が浮上しているのです。

また、九郎クローン説も完全に否定されたわけではありません。仮に雲隠九郎が死亡していたとしても、彼のパーソナリティは、クローン体として生きてることもあり得ます。以上の事から、雲隠九郎がまだ生きてることや今後の展開で再登場する可能性もあると言われています。

ここからは、アンダーニンジャの主人公・雲隠九郎と関わりのあるキャラクターを紹介していきます。最初は、中忍（キャリア）で忍（NIN）の副隊長を務める加藤からです。

世を忍ぶ仮の姿は、宅配便「志能便」の配達員の加藤。アンダーニンジャ主人公・九郎の上司であり、九郎に講談高校への潜入と外国人の拘束を命じます。下忍（ノンキャリ）にもかかわらず忍研が開発した最新の忍具・摩利支天が支給されたことに疑問を抱いています。

九郎の忍者学校時代の友人・日比奇跡 (ひび・みらくる)。顔の傷を隠すかのように常にフードを被っています。忍者学校の卒業試験を控えて落雷に遭い、大やけどを負って落第しています。本人は九郎に落雷ポイントに誘いこまれたと思い込んでおり、恨みから九郎への復讐を誓います。吉田の回想シーンで、九郎を殺すと明言しています。

九郎との接点は多く、コーポ村山での外国人との戦いでは九郎に吹き矢で攻撃されたことで外国人を横取りされたと九郎への恨みを一層募らせます。一方で、九郎たちとともに講談高校へ侵入した時には、「そのパイプに気を付けろ」など的確な注意喚起で迫りくる危険から九郎を救っています。

雲隠九郎や日比奇跡らと共に指令を受け講談高校に潜入した蜂谷紫音（はちや・しおん）。優しく柔らかい雰囲気を漂わせた女性で、常にウェストポーチとレーザーポインターを発するクマのぬいぐるみを携行しています。

九郎とは他の人間にわからないよう忍語でコミュニケーションを取ります。こうしたことから九郎とはただならぬ関係にあるのでは？との憶測も流れているようです。また、第二種房中術（色仕掛け）の技術者で、九郎が忍者集団厚生労働省援護工作ニ課（エンコー）の女子高校生を倒した際には、すぐさま保健室に連れ込んでいます。

次に紹介する大野は、これまでのキャラとは異なり九郎が所属する忍（NIN）のメンバーではありません。九郎が住んでいるアパートの住人です。九郎とは隣同士の関係で、部屋は押入れの薄い壁1枚で隔てられています。

部屋の行き来は自由自在のため、冷蔵庫の大切なビールを九郎に飲まれてしまうことが多く、ぶつぶつ小言を言っています。また、九郎は装備の電池が切れると、大野の隠し持っている大人のおもちゃ「奥さん強力マン力号」の電池を勝手に使っているようです。

金髪の美少女の野口。アンダーニンジャには九郎が講談高校の編入試験を受けた時に登場し、その際補習を受けています。かつてはクラスのカーストで上位に入っていたのですが、ある事件をきっかけに不登校となっていました。ところが九郎の編入のタイミングで再び学校に通うことになります。九郎が水遁の術でお漏らしをしてしまった時には、率先して床掃除を申し出るなど世話好きな一面を垣間見せていました。

九郎や日比奇跡、そして蜂谷紫音と共に講談高校に潜入した女性忍者の鈴木。歴史小説家・吉田昭和の担当編集者という表の顔を持っています。LINEグループ「9-1(くノ一)」より指令を受けて活動を開始。九郎が着用している摩利支天のようにステルス性能を持つシャツを着ています。作中での活躍としては、瑛太のドローンを駆使してミラクルと外国人の戦闘の妨害工作を成功させました。

講談高校の生徒で、小説家・吉田昭和と同じくコーポ村山に住んでいます。かねてより川戸に興味があるようで、彼女の部屋の盗撮常習犯です。下着を盗もうと川戸のアパートを訪ねた時、待ち伏せしていた九郎の高圧電流攻撃に遭い失神してしまいました。

意識を取り戻した瑛太は、九郎にある取引を持ち掛けられます。その取引とは、下着泥棒の記録の削除と川戸の音声データをあげる代わりに変態外国人を捜せというものでした。いじめなどもあり不登校になっていた瑛太ですが、九郎から身の安全を保証すると確約されたこともあり、意を決して高校に再度通うことにしました。

ここまで漫画「アンダーニンジャ」の九郎特集をお届けしてきましたが、最後に九郎に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、死亡した九郎は本物ではないと断言するツイートからです。九郎の正体・クローン説に依拠しているようですが、本当に死んでいたら辛いと本音を漏らしているようでした。

続いて紹介する感想・評価は、アンダーニンジャが面白かったと呟く方のツイートからです。九郎が忍者という特殊な存在であることを感じさせない作者の描き方がとてもうまいと舌を巻いているようです。謎が多いのにとても面白いとも語っていました。

最後に紹介する感想・評価は、アンダーニンジャの主人公・九郎のキャラが面白いというツイートからです。適当なことを立て板に水のように話す九郎について、本心を見せない話し方の訓練を受けているととらえているようです。

ここまで「アンダーニンジャの九郎の正体はクローン？」と題して、九郎のクローン説が浮上した理由やその九郎の死亡シーンや生きてる可能性について考察してきました。いかがでしたでしょうか？

アンダーニンジャのストーリーはゆっくりと進行していくと言われています。そのため主人公・九郎のクローン説や生死についても未だ謎のまま残されています。この記事ではあくまで可能性について論じていますので、謎の解明はアンダーニンジャの今後の展開に期待しましょう。