【サマータイムレンダ】朱鷺子の正体は影使い？好きな人は幼なじみの小舟澪？　

漫画「サマータイムレンダ」に登場する主人公・網代慎平の親友・菱形窓の妹・朱鷺子（ときこ）がかわいいとSNSでは評判となっているようです。この記事では、そんな菱形朱鷺子の正体や気になる好きな人について考察していきますが、まずはサマータイムレンダの作品情報からお届けします。

サマータイムレンダは、田中靖規による日本のSFサスペンス漫画です。集英社のウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて2017年10月より2021年2月まで全139話が配信され、その後単行本がジャンプ・コミックスより単行本全13巻が刊行されました。また、サマータイムレンダ連載終了後には、本編のその後を描いたスピンオフ作品「サマータイムレンダ2026 未然事故物件」が少年ジャンプ+にて掲載されています。

サマータイムレンダのメディアミックス展開としては、テレビアニメが制作されたほか、実写版ドラマ化やコンシューマゲーム化の企画が発表されました。このうちテレビアニメは、TOKYO MXほかにて2022年4月15日より全25話の予定で放送されています。

故郷の日都ヶ島を離れ東京で暮らす網代慎平。幼馴染・小舟潮の突然の訃報を受け、2年ぶりに故郷の地に戻ります。当初は海難事故で亡くなったとされていた潮でしたが、その後不可解な事実が浮上し事件に巻き込まれた可能性が出てきます。慎平の脳裏には、「影を見た者は死ぬ」という島に伝わる言い伝えがよぎります。そんな中、島民一家が忽然と姿を消し、事件は思わぬ新展開を迎えます。

ここからは、メインテーマであるサマータイムレンダの朱鷺子の正体などの話題に移っていきます。まずは彼女のプロフィールから紹介します。

朱鷺子は、フルネームを菱形朱鷺子（ひしがた・ときこ）といい、和歌山県和歌山市日都町生まれの16歳、高校1年生です。誕生日は6月25日で、身長150cm、体重46kgとやや小柄な体型をしています。

前述のとおり、朱鷺子はサマータイムレンダの主人公・慎平の親友・菱形窓の妹です。頭脳明晰な上に着物の着付けができるなどの才媛で、成績は学年でもトップを誇ります。反面、体が弱くスポーツは苦手で、皆で海水浴に出かけても浜で1人勉強をする始末です。幼馴染で仲良しの小舟澪（こふね・みお）とは同じ高校に通う同級生。彼女はいつも澪のことを気にかけていました。

楚々としたイメージのかわいい朱鷺子。普段はおとなしい性格をしているのですが、周囲も驚くほどの強気な性格を示すことがあります。特に困難に直面した時の朱鷺子は性格が豹変。眼光は鋭くなり、怖いものなしの勇猛さを発揮します。そんな朱鷺子の強気な性格が現れるのは、慎平の4回目のループまでのシーンでのことです。

兄である窓に向かって発した怒鳴り声が強烈です。「お前がそんなんだから私が代わりにやっとんじゃ！」。それまでのかわいい朱鷺子からは考えられない攻撃的なセリフです。その後、朱鷺子は正体を現し、ある儀式を計画します。その儀式とは、影となった母親と一緒に暮らすために村人を大量に殺害するという恐ろしいものでした。

見かけによらず強気な性格をしているかわいい朱鷺子ですが、ループ4週目まで正体は慎平の敵でした。影と関係の深い家系に生まれた朱鷺子は、日都ヶ島の住民を殺害しようとする影の儀式に積極的に協力します。

ループ3週目で慎平は日都神社で朱鷺子と再会します。神社では復活の儀式のため多くの島民が殺されていました。住民の無惨な死を目の当たりにした朱鷺子は、「こんなことのために手を汚してきたわけじゃない」とつぶやきます。このことから朱鷺子が復活の儀式に関係している事が判明します。さらに、ハイネに生贄を与える役割を担っていたことや、慎平の幼馴染・潮の遺体をハイネのところに運んでいたことも明かされます。

ところで、朱鷺子はなぜ影にここまで惜しみなく協力するのでしょうか？ここまで何度か話題に出てきましたが、それには彼女の母親が絡んでいます。4週目で朱鷺子は母親について次のように語っています。朱鷺子の母親は病気によりすでに死亡しており、現在一緒に暮らしている母親は影の入れ替わりだと。

影の入れ替わりである母親が今後も生きていくためには、ハイネの能力が必要となります。そのため朱鷺子は、復活の儀式に協力してハイネの体を治そうと懸命になっていました。復活の儀式では島民を皆殺しにする計画でしたが、朱鷺子は親友の澪だけは助けてほしいとハイネに懇願します。ハイネは口では了承しますが、澪を生かしておくことなどサラサラ考えていませんでした。

サマータイムレンダでループ4週目までは敵であった朱鷺子ですが、6週目になると突如味方に変わります。その間に何があったのでしょうか？

朱鷺子が自発的に人間の敵になったわけではなく、そこには深い事情があるに違いないと睨んでいた慎平。その事情が分かれば朱鷺子を救うことができると確信します。そこで影となったウシオの記憶を引き出し、朱鷺子の前に示します。

そこで朱鷺子は、ハイネたちに裏切られていること、そして澪が殺されてしまうことを知ります。澪まで生贄としてハイネに差し出そうとしていた自分を許せなかった鷺子は、涙を流して懺悔します。こうして朱鷺子は慎平たちの味方となり、影と対峙することを決心するのです。

朱鷺子の家系は、300年もの長きにわたり代々ハイネに仕えてきました。復活などの儀式を執り行うのが主な仕事ですが、そのほかにはハイネに死体を運ぶことを任務としています。

ハイネは、死体を食べ続けなければ体を維持することができません。そのため死体を運ぶ朱鷺子の任務はとりわけ重要です。ところがハイネは、そんな朱鷺子たち菱形家の人間を捨て駒の1つとしか見ていないようなのです。ハイネに忠誠を誓う朱鷺子でしたが、ハイネは最初から朱鷺子を裏切るつもりでいました。

影と関係があり重要な儀式にも関わっていかわいい朱鷺子。彼女の正体は、ギルとローズという2人の影を従える影使いだったのです。

ギルとローズは影の世界では異端児たちで、ハイネとの縁も切れて今は慎平たち人間の味方になっています。幼児のようなかわいい見た目に似合わず打撃系の攻撃を得意としています。ところが、やがてローズに最後が訪れます、虎島での戦いでひづるを助けようと突撃した際に無惨にも倒されてしまいました。

朱鷺子が幼なじみの小舟澪と仲良しで、いつも彼女のことに心を砕いていることはすでに解説した通りです。しかし澪は朱鷺子の単なる仲良しではなく、好きな人なのでは？と考えられています。ただし、澪が朱鷺子の好きな人であることが作中で明かされているわけではありません。

サマータイムレンダの序盤において、慎平が澪にとって好きな人であることを知った朱鷺子。2人の関係が前進するよう澪の背中を押してあげます。好きな人同士の恋が成就するのを暖かく見守るかわいい朱鷺子の姿が描かれていました。

ところが、その一方で慎平に思いを募らせる澪を寂しげに見つめる朱鷺子の姿がありました。2人が好きな人同士になることが素敵なことだと頭ではわかっているのに素直に喜べない朱鷺子。勢い余って澪に自分の心や体をすべて知ってほしいと告げてしまいます。

このように朱鷺子にとって澪は特別な人、好きな人なのでは？と思わせる発言や態度がたびたび飛び出すのです。澪は朱鷺子にとって親友という関係を超えた存在なのですが、好きだという気持ちを直接的な表現で伝えることはできません。かわいいと評判の朱鷺子の切ない気持ちがよく表われていると言われています。

ここからは、サマータイムレンダ・菱形朱鷺子の正体をさらに深堀するため、菱形家の内情を探っていきます。

菱形家の当主は、朱鷺子の父親である菱形青銅（ひしがた・せいどう）です。菱形家の本来の目的は、すでに述べたようにハイネの復活です。影になってしまった朱鷺子の母親を生かし続けるためにはハイネの能力が必要だったからです。窓や朱鷺子もそれを信じて疑いませんでした。

ところが、現当主の青銅には別の目的がありました。自分と窓、そして朱鷺子が皆「影」になり、妻を加えて家族4人でハイネの故郷に行き永遠の命を得ることです。朱鷺子が準備していた復活の儀式は、ハイネが故郷へ帰り永遠の生命を得ることを目的にしています。ハイネが目的を達成した時、おのずと青銅の望みも叶えられるはずでした。まさか最後の最後で裏切られるとは思ってもみなかったことでしょう。

菱形家は常に日都神社の宮司・雁切真砂人（かりきり・まさひ）の雁切家と協力関係にあります。菱形家の家系をたどっていくとわかるのですが、菱形家と雁切家はもとは同じ家系だったのです。

菱形家はもともと日都ヶ島で祭祀を司る家系でした。ところが、江戸時代中期、のちに菱形医院の初代院長に就いた紙垂彦（しでひこ）以降、菱形家は医者の家系を継いでいくことになります。その時分家した雁切家は日都神社の宮司としてハイネを祀るようになりました。

菱形家は300年間にわたり死体を与えてハイネを支えてきました。情報をエネルギー源とする影ですが、ハイネは人間の風味を好みます。死体を受け取ったハイネは、スキャン能力で肉体をデータ化し食らいます。

菱形家では、これまで年4人の割合でハイネに人間を与えてきましたが、ハイネの食欲を満たすことはできませんでした。やがてハイネは極度の栄養失調に陥り、歩くこともままならないほど衰弱してしまいます。

ハイネのこうした状態が続くと、ハイネの故郷に帰って親子4人で生活するという青銅の目的にも黄信号が点灯します。そこで朱鷺子を使って復活の儀式を挙行し、ハイネの復活を図ったのです。

ここで、サマータイムレンダの朱鷺子のアニメ声優を紹介します。朱鷺子の声を演じたのは、1995年12月31日・千葉県出身の女性声優で現在はアーツビジョンに所属する河瀬茉希（かわせ・まき）です。

河瀬が声優を目指すことになったのは、高校2年生の時のこと。友人に誘われて観た朗読劇に出演していた声優に思わず「声優さんってかっこいい」と痺れてしまったそうです。高校3年生の時には、自分の環境でも通える声優養成所を探し、日本ナレーション演技研究所に入所しました。

その後は、2015年テレビアニメ「しまじろうのわお!」での声優デビューを皮切りに、2020年のテレビアニメ「くまクマ熊ベアー」で初の主演を務めるなど声優活動を本格化していきました。

次に、サマータイムレンダで朱鷺子の声女を演じた声優・河瀬茉希の主なテレビアニメでの出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• くまクマ熊ベアー（ユナ）
• ひそねとまそたん（星野絵瑠）
• ガールズ ラジオ デイズ（吉田文音）
• ゾンビランドサガ（紺野純子）
• 百錬の覇王と聖約の戦乙女（イングリット）
• メジャーセカンド（沢弥生）
• 最果てのパラディン（ウィル）
• アオアシ（一条花）
• デュエル・マスターズWIN（覚知山ボウイ）

ここまでサマータイムレンダの朱鷺子特集をお届けしてきましたが、最後に朱鷺子に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、菱形朱鷺子の三つ編みの髪型がかわいいというツイートからです。澪や兄・窓との関係も素敵で、何より強い女の子は正義なのだそうです。

続いて紹介するのは、朱鷺子の澪への思いを想像するツイートからです。朱鷺子は叶うことのない愛の行方を知っていて、澪にはただ自分と一緒にいてくれることを望んでいただけとのことです。

最後に紹介するのは、サマータイムレンダの朱鷺子が好きな点を熱弁するツイートからです。澪への対応で朱鷺子の本当の姿が見えてきたようで、そんな朱鷺子が狂おしいくらいに好きなのだそうです。

ここまで「サマータイムレンダのかわいい朱鷺子の正体は影使い？」と題して、菱形朱鷺子の正体や好きな人の話題を中心にお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

普段はおとなしい朱鷺子ですが、いざという時には周りも驚くほど強気な性格を示すことがあります。そんな朱鷺子の正体は、ギルとローズという影を従える影使いです。4周目までは敵だった朱鷺子ですが、影の裏切りに気づいた6周目からは慎平たちの味方になります。

300年間にわたりハイネに死体を与え続けてきた菱形家。その末裔である朱鷺子が影に協力する理由は、死亡して影となった母親と一緒に暮らすため。父・青銅の目的もハイネの故郷に行って一家4人で永遠に生き続けることでした。