【リメンバー・ミー】ヘクターの正体と死因は?デラクルスとの関係もネタバレ

観る者に感動の涙を誘うと話題の映画「リメンバー・ミー」。2017年公開のディズニー&ピクサーによるコンピュータ・アニメ作品です。この作品で主人公ミゲルとともに活躍するもう1人の主役ヘクター。死者の国の最下層で寂しく暮らす彼は、一体なぜ死亡してしまったのでしょうか?この記事ではアニメ「リメンバー・ミー」のかっこいいヘクターに焦点を当て、彼の正体や謎に満ちた死因、そしてミゲルが憧れるミュージシャン・デラクルスとの関係について考察していきます。

【リメンバー・ミー】ヘクターの正体と死因は?デラクルスとの関係もネタバレのイメージ

目次

  1. リメンバー・ミーのヘクターがかっこいい
  2. リメンバー・ミーのヘクターの正体・死因やデラクルスとの関係
  3. リメンバー・ミーのヘクターが消えそうになった理由や消えない理由
  4. リメンバー・ミーのヘクターの歩き方がおかしい理由はなぜ?
  5. リメンバー・ミーのヘクターの声優キャスト
  6. リメンバー・ミーのヘクターに関する感想や評価
  7. リメンバー・ミーのヘクターまとめ

リメンバー・ミーのヘクターがかっこいい

リメンバー・ミーの作品情報

観客を泣かせる映画として話題になったディズニー&ピクサー映画「リメンバー・ミー」。物語のカギを握るのが今回特集するヘクターという人物です。これからヘクターのかっこいい魅力や正体などを考察していきますが、その前にまずはリメンバー・ミーの作品情報からお届けします。

リメンバー・ミーの概要

リメンバー・ミーは、アメリカのアニメ制作会社ピクサー・アニメーション・スタジオ制作によるアメリカ合衆国のコンピュータアニメ映画です。ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズの配給により、全米では2017年11月22日に、また日本では2018年3月16日に公開されました。

リメンバー・ミーと同時上映された作品は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の短編アニメ「アナと雪の女王/家族の思い出」。こちらは2013年公開の「アナと雪の女王」のスピンオフ作品になります。

アメリカ合衆国はもとより世界各地で公開されるとたちまち感動の嵐を呼び、第45回アニー賞において最多13部門にノミネートされ11部門で受賞を果たしました。ほかにも、第75回ゴールデングローブ賞のアニメ映画賞、そして第90回アカデミー賞では、長編アニメ映画賞と主題歌賞の2部門でオスカーの栄誉に輝きました。

リメンバー・ミーのあらすじ

メキシコの田舎町サンタ・セシリアに住むリヴィエラ家。ある日一家の主の夫が音楽家になるため家を出て行ってしまいます。後に残された妻ママ・イメルダは制靴業を営み女手一つで娘のママ・ココを育て上げます。一家に不幸をもたらした音楽を憎むイメルダは「音楽禁止の掟」を作り家訓として代々引き継がせることに。時は流れ、ママ・ココのひ孫のミゲルはミュージシャンを目指すのですが家の掟が障害となっていました。

ヘクターのプロフィール

ヘクターの正体を明かす前にまずは彼のプロフィールを紹介します。ヘクターは、死者の国に住む骸骨で生者の国に戻れない死者たちと暮らしています。亡くなったのはまだ21歳の時。死因については後で詳しく解説します。本作リメンバー・ミーでは、もう1人の主人公としてミゲルと共に活躍します。

主人公ミゲルとの出会いは、彼がデラクルスを探して死者の国に迷い込んだ時のこと。右も左もわからないミゲルのため、ヘクターはかっこいいところを見せ一肌脱いで助けます。ただし、助ける代わりに祭壇に自分の写真を飾るよう求めることは忘れません。

生前のヘクターには妻と娘がいましたが、作詞作曲など音楽活動に専心するため家族から離れて暮らすようになります。このとき一緒に音楽活動をしていた仲間が、ミゲル憧れのミュージシャン、エルネスト・デラクルスだったのです。

その後ヘクターは、デラクルスとともに旅から旅への生活をするようになります。やがて娘に会いたいという気持ちを抑えることができなくなったヘクターは、突然帰郷を思い立ちます。しかし、ヘクターの才能を利用しようとしていたデラクルスの妨害により、その希望は叶えられませんでした。

作品情報|リメンバー・ミー|ディズニー公式

リメンバー・ミーのヘクターの正体・死因やデラクルスとの関係

ここではリメンバー・ミーのかっこいいヘクターの正体や死因、そしてデラクルスとの関係について考察します。まずヘクターの正体ですが、彼の正体はミゲルの曾祖父のそのまた父親、つまりひいひいおじいさんだったのです。ヘクターの正体を言い換えると、ママ・イメルダの夫であり、ママ・ココの父親に当たります。音楽のために家族を捨て、イメルダ家に「音楽禁止の掟」が制定されるきっかけを作った人物でもあります。

郷土が生んだ伝説のミュージシャン・デラクルスをひいひいおじいさんだと思い込んでいたミゲルは、彼を探して死者の国にやってきます。そこで、デラクルス探しを手伝うことになるのが誰あろうヘクター。皮肉にも正体はミゲルの探していたひいひいおじいさんでした。

考察①ヘクターの死因はチョリソー?

正体が判明したヘクター。死者の国にそびえ立つタワーの一番下の階に住んでいます。そこは生者の世界では忘却の彼方に追いやられた人々が暮らす空間です。そんなヘクターの死因は何だったのでしょうか?なぜ死ぬことになったのでしょうか?

当初ヘクターの死因は、ピリ辛味のソーセージ・チョリソーによる食中毒と思われていました。死者の国でも、かっこいいヘクターが「チョリソーに当たって死んだ」とからかわれているシーンがあります。そのように思われたのには、死ぬ間際のヘクターの行動に原因があります。

なぜか彼は突然お腹を抱えて苦しみ出します。それを見た人が「チョリソーにでもあったったんじゃないのか?」と言ったので、周りの人たちもそう思い込んでしまったのです。

考察②ヘクターの本当の死因は毒殺?

チョリソーにあたった食中毒が死因と考えられていたヘクター。しかし、ヘクターの本当の死因は、音楽活動仲間のデラクルスによる毒殺でした。

家族を捨てて音楽活動にのめり込むヘクターと、共に旅を続ける音楽家のデラクルス。ヘクターは家族と離れて暮らすうちに、改めて家族の大切さに気付きます。やがて我慢できなくなったヘクターは、家族のもとに帰ろうと思い立ちます。かっこいいヘクターの才能で一儲けしようとしていたデラクルスは怒り狂います。ヘクターを毒殺したデラクルスは、彼の作った楽曲を自作として発表し不動の名声を得たのです。

考察③ヘクターとデラクルスの関係

最後に、本作リメンバー・ミーにおいてとても重要なテーマの1つである、ヘクターとデラクルスの関係をまとめてみます。

もともと2人は音楽活動を共にする仲間だったのですが、利害の対立によりデラクルスはヘクターを毒殺してしまいます。伝説的ミュージシャンとして後世に名を残すデラクルスですが、名声を高めた彼の楽曲はすべてかっこいいヘクターの作ったものでした。

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リメンバー・ミーのヘクターが消えそうになった理由や消えない理由

死者の国から消えるのはなぜ?

ここからは、リメンバー・ミーのかっこいいヘクターが消えそうになった理由や消えない理由について考察していきますが、そもそも死者が「死者の国」から消える、つまり2度目の死を迎えるのはなぜなのでしょうか?

なぜ消えるのかを解明するには、リメンバー・ミーの世界観を理解しなければなりません。日本語でも「去る者日々に疎し」と言うように、死後年月が経過し生きている人間に忘れ去られてしまうと、リメンバー・ミーの世界では2度目の死、つまり死者の国から消えたと見なされるのです。

生きている人間に忘れられたという判定基準の1つに、祭壇に写真が飾られなくなるということがあります。祭壇に写真が飾られている死者は、死者の日に生者の国に入ることが許されます。「検問所」では祭壇の写真の有無がチェックされます。ヘクターは写真が飾られていなかったので生者の国に行くことができませんでした。

ヘクターが消えそうになった理由

ここまでリメンバー・ミーの世界で死者が死者の国から消える理由を解説してきましたが、次になぜヘクターが死者の国から消えそうになったのかについて考察してみます。

理由①ココがヘクターを忘れかけていた

実は、祭壇に写真が飾られていないことが死者の国から消える唯一の条件ではありません。写真がなくても生きている人間の記憶に残ってさえいれば死者の国から消えることはないのです。

かっこいいヘクターですが、彼は音楽のために家族を捨てた人間として一族の記録から存在を抹消されていました。彼のことを知っているのは実の娘のココだけです。ところが、肝心のココが認知症に罹り、父親の存在を忘れかけていました。そのため、ヘクターは死者の国から消えそうになっていたのです。

理由②ミゲルが写真を失くしてしまった

ヘクターの写真を祭壇に飾ると約束したミゲルでしたが、デラクルスの妨害により写真を紛失してしまったのです。ミゲルは懸命に写真を探しますが、日の出が近づき生者の国に戻らねばならなくなります。結果としてヘクターから預かった写真を祭壇に飾ることができなくなったため、ヘクターは消えそうになりました。

ヘクターが消えない理由

前項でヘクターが消えそうになった2つの理由を解説しました。それでは、逆にヘクターが完全に消滅しないのには、どのような理由が隠されているのでしょうか?

理由①ココがヘクターを思い出す

生者の国に戻ったミゲルは、ココのところに急ぎます。写真を失くしてしまった今、頼りになるのはココだけだったのです。ミゲルは一計を案じ、ココに父親との思い出の曲「リメンバー・ミー」を聴かせてあげることを思いつきます。

ヘクターが幼い娘のココに歌ってあげた「リメンバー・ミー」。この曲を聴いたココが、認知症という壁を乗り越えて父ヘクターのことを思い出したのです。まさに曲名の「リメンバー・ミー(私を思い出して)」が功を奏したと言えそうです。

理由②ココが持っていた写真

ココがヘクターの記憶を取り戻したことでヘクターは消えずにすみました。ところが、それから1年後娘のココもあの世に旅立ちます。これで生者の国にはヘクターの存在を覚えている者はいなくなりました。ところがヘクターは消えていません。これはなぜなのでしょうか?

これは、ココが持っていたヘクターの写真を他の家族が受け継ぎ、ヘクターの存在を語り継いでいったからと考えられます。一度は一族から存在を抹消されたヘクター。しかしミゲルやココの努力が実を結び、一族はヘクターの存在を受け入れ写真を祭壇に飾るようになったのです。

理由③世間の評価

もう1つ忘れてはならないのがヘクターに対する世間の評価です。ヘクターとデラクルスに関わる真実を知ることになった世間の人々は、かっこいいヘクターを伝説のミュージシャンとして讃えるようになります。こうしてヘクターの存在は、生きている人間の記憶から消えてしまう心配はなくなったのです。

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リメンバー・ミーのヘクターの歩き方がおかしい理由はなぜ?

ヘクターの歩き方がおかしい理由は骨折?

リメンバー・ミーに登場するヘクターは、常に足を引きずりながら歩いています。ここで、ヘクターの歩き方がおかしい理由を考察してみましょう。

ヘクターは体に重大な損傷を負っています。右腕と左足、そして肋骨などを骨折しているのです。特に左足は、歩くのに最も重要な大腿骨を損傷しています。そのためヘクターの歩き方はおかしかったのです。

それでは、なぜヘクターの体は骨折だらけなのでしょうか?死者の国では、生者の国の人々に忘れられた存在ほど体が弱く骨はスカスカの状態になります。逆に生者の国で忘れられていなければ、ママ・イメルダやデラクルスのように頑丈な体つきになります。

ラストシーンでヘクターの歩き方が変わった理由

歩き方がヘンテコだったヘクターですが、ラストシーンではその歩き方が劇的に変化しています。その理由は、前項で解説したようにヘクターの写真が祭壇に飾られ、それまでデラクルス作とされていた曲がヘクターの作品だと知られるにつれて、みんなの関心がヘクターに注がれたからです。ヘクターの骨は少しずつ蘇生し、普通の歩き方ができるまでに回復していきました。

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リメンバー・ミーのヘクターの声優キャスト

藤木直人のプロフィール

ここからは、アニメ「リメンバー・ミー」でヘクターの声を演じた声優の紹介をしていきます。リメンバー・ミーの日本語版でヘクター役を担当したのは、藤木 直人(ふじき・なおひと)です。

藤木直人は、1972年7月19日生まれで千葉県佐倉市出身の俳優で、歌手・ミュージシャンとしても活躍しています。早稲田大学理工学部情報学科を卒業し、現在は芸能事務所キューブに所属する傍ら、歌手としてはポニーキャニオンと専属契約を結んでいます。

俳優や歌手を目指すきっかけとなったのは、高校2年生の時のこと。高校のコンテスト「ミスター佐倉高校」で1位に選ばれ、またギターと出会ったのもこの頃の事だと言います。

大学2年生の時、メンズノンノのモデルに応募したのをきっかけに芸能事務所にスカウトされます。大学4年生の1995年には、映画「花より男子」にて俳優デビューを飾っています。また、1999年にはシングルCD「世界の果て〜the end of the world〜」で歌手デビューを果たしました。

藤木直人の主な出演作品や演じたキャラ

次に、劇場アニメ、映画、そしてテレビドラマの中から藤木直人が出演した主な作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

【劇場アニメ】

  • 劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(オモカゲ)
【映画】
  • ナースのお仕事 ザ・ムービー(高杉健太郎)
  • g@me.(佐久間俊介)
  • Jam Films S『スーツ -suit-』(今野英雄)
  • ホタルノヒカリ(高野誠一)
  • 夏への扉 -キミのいる未来へ-(ピート)
  • 鋼の錬金術師シリーズ(ユーリ・ロックベル)

【テレビドラマ】

  • GTO(冴島龍二)
  • 喪服のランデヴー(路木悟史)
  • 高校教師(湖賀郁巳)
  • 愛し君へ(安曇俊介)
  • 夜光の階段(佐山道夫)
  • ギャルサー(北島進之助)
  • 黒鳥の湖(財前彰太)

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リメンバー・ミーのヘクターに関する感想や評価

ここまでリメンバー・ミーのヘクター特集をお届けしてきましたが、最後にヘクターに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、リメンバー・ミーの感動シーンを熱く語るツイートからです。最後にヘクターとココが手をつなぐシーンにトドメを刺されたと言います。人それぞれに心に残る感動ポイントがあるのでしょう。

続いて紹介する感想・評価は、ミゲル役の声優・石橋陽彩のコメントです。作品のキャストとしてヘクターの注目すべきシーンを挙げていました。

最後に紹介するのは、リメンバー・ミーを3度観たという方のツイートからです。ヘクターが幼いココにリメンバー・ミーを歌ってあげるなどの感動シーンを紹介していました。

リメンバー・ミーのヘクターまとめ

ここまで「リメンバー・ミーのヘクターがかっこいい!」と題して、ヘクターの正体やなぜ死亡したのか、そしてデラクルスとの関係についてネタバレ解説してきました。いかがでしたでしょうか?

ヘクターの正体は、主人公ミゲルのひいひいおじいさんであり、ママ・ココの父親でした。また、ヘクターがなぜ死亡したかということですが、彼の死因はチョリソーによる食中毒ではなくデラクルスによる毒殺でした。

デラクルスはヘクターを亡き者にした後、彼の作った楽曲を盗み不動の名声を獲得。ところが、最後はミゲルとココにより真実が暴かれます。デラクルスの名声は地に落ち、ヘクターは汚名を挽回した上で家族とも和解することができました。

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