【鬼滅の刃】珠世の死亡シーンと最後は?鬼舞辻無惨との関係や転生しない理由も考察

『鬼滅の刃』に登場する珠世の死亡シーンと最後は?鬼舞辻無惨との関係や転生しない理由も考察していきます。鬼でありながら鬼舞辻無惨に敵対する存在である珠世は美人である事や穏やかな雰囲気もあって人気キャラです。最後の戦いで残念ながら命を落としてしまいましたが、その死亡シーンは今までの無惨への恨みを感じられるもので、珠世が初めて見せる表情が印象的なものとなっています。

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目次

  1. 珠世とは?
  2. 珠世の最後の死亡シーンや転生しない理由
  3. 珠世の過去や鬼舞辻無惨との関係
  4. 珠世と胡蝶しのぶの関係や開発した薬
  5. 珠世の名言や名セリフ
  6. 珠世の声優
  7. 珠世に関する感想や評価
  8. 珠世の死亡シーンまとめ

珠世とは?

ここでは『鬼滅の刃』の珠世がどんなキャラなのかをご紹介です。珠世のプロフィールや性格、鬼としての能力である血鬼術などの基本情報を解説していきますので、彼女について詳しくなれるないようとなっております。後述の珠世の最後の死亡シーンについてのネタバレを見る前に、ぜひチェックしてみてください!また、『鬼滅の刃』の作品概要やあらすじも簡単に紹介していきます。

鬼滅の刃の作品情報

鬼滅の刃の概要

『鬼滅の刃』は鬼になった妹を人間に戻す為に心優しい少年が鬼と戦っていくという和風の剣戟奇譚(けんげききたん)です。作者は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)で、2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されました。単行本は全23巻となっており、累計発行部数は2021年2月時点で1億5000万部を突破するほどの圧倒的な人気を誇り、社会現象にまでなっています。アニメやゲームなどのメディアミックス作品も人気です。

鬼滅の刃のあらすじ

鬼の大将である鬼舞辻無惨によって鬼にされてしまった妹の禰豆子を人間に戻す為、炭焼きの仕事をしていた竈門炭治郎は鬼殺隊の剣士である冨岡義勇の導きもあって自らも鬼殺隊となる為に修行を始めます。修行は過酷を極めましたが禰豆子を想う強い気持ちと持ち前の真面目さで努力を重ね、選別試験を経て無事に鬼殺隊に入隊となりました。宿敵・鬼舞辻無惨の姿は鬼殺隊で誰も見た事がありませんでしたが炭治郎はその姿を目撃します。

珠世のプロフィール

珠世は400年以上生きている女性の鬼です。肉体年齢は19歳で、普段は医師として人の命を救いながら生活しています。身長150センチ、体重40キロ、趣味は読書と花の手入れです。炭治郎が鬼殺隊としての任務の際に浅草に訪れた時に愈史郎と共に初登場を果たしました。鬼となった者は人食いでしか飢餓を満たす事が出来ず、無惨に意思を把握されて読み取られるという呪いにかかりますが、珠世はこれを自力で解除しています。

珠世の食事は人間の少量の血だけで済むようになっている他、呪いの解除に成功してからは紅茶を飲む事も出来るようになったという事です。これによって無惨は珠世を逃れ者として危険視しており、部下の多くの鬼に捕縛もしくは排除を優先事項として命令しています。しかしその一方で、鬼殺隊の現当主である産屋敷耀哉からは鬼でありながら無惨に敵対する者として認識されていた事から討伐対象とはされていませんでした。

ただし、珠世は全ての鬼を討伐するという目的をもった鬼殺隊を無惨と同様に警戒して過ごしていました。食人をしない珠世ですが、鬼としての超人的な能力は持ち合わせており、日輪刀や日光以外は不死の存在です。また、頭部を破壊されてもすぐに治癒するという超再生能力も持っています。長年食人を絶っている事から戦闘力は低下しているようですが、それでも常人を遥かに凌駕した強さを誇ります。

炭治郎から禰豆子が2年以上人間を食べていないという言葉を聞いた珠世はこれを奇跡と捉え、炭治郎に協力を申し出たうえで遂に鬼を人間に戻す薬の開発を実行に移し、それからの炭治郎は倒した鬼の血液を採取するようになりました。普段は各地を転々として暮らしており、医師として人間社会に溶け込んでいますが、それでも勘付く人はいる事からその度に拠点を変えていったという事です。

珠世の性格

美しい鬼である珠世はまるでその容姿のように美しい性格をしています。人を想う気持ちで溢れており、無惨を倒すという目的以外に彼女が医師として人を助けようとしている理由にもなっています。同じように人を思いやる人を好むようで、鬼となってしまった町の住人を『人』と呼んでくれた炭治郎を気に入り、協力関係を求めていました。常に冷静な表情を崩さず、鬼と対峙した時も血鬼術を使ってあくまで冷静に対処しています。

しかし、襲ってきた鬼と炭治郎が戦った時に、愈史郎が炭治郎と禰豆子を囮にして珠世と一緒に逃げようとしたことがあり、この時はさすがの珠世もドン引きの表情をしていました。愈史郎は珠世が自分にドン引きしている事を察知し、即座に『冗談です!』と言っていたシーンは戦闘中にも関わらず思わず笑ってしまう様な名シーンです。これらの事から、珠世は人を見捨てるような事はしない女神のような性格をしている事が分かります。

珠世の血鬼術

珠世の血鬼術は自らを傷つけて血を流す事で発動する『惑血(わくち)』です。相手に自分の血の匂いを嗅がせる事で惑わせるという幻惑系の血鬼術で、血の匂いが及ぶ範囲なら無差別に影響します。風の影響などで血の匂いが拡散してしまうと効力を失うという欠点も持っていますが、珠世はこれを考慮して『惑血』を使用する為、事実上欠点にはなっていません。『惑血』によっての効果は様々で、珠世は状況で使い分けています。

まずは血の匂いを嗅いだ者に不可思議な模様を見せて身動きをとれなくするという『視覚夢幻の香(しかくむげんのこう)』があり、『鬼滅の刃』の作中で珠世が初めて見せた血鬼術でもあります。珠世はこの『視覚夢幻の香』を使って浅草で鬼になってしまった者と炭治郎をその場から救い出していました。そして『白日の魔香(はくじつのまこう)』は自白剤のようなもので、鬼に対しても効果を発揮するという強力な血鬼術です。

アニメ「鬼滅の刃」公式ポータルサイト

珠世の最後の死亡シーンや転生しない理由

ここからは珠世の最後の死亡シーンをネタバレです。鬼でありながら無惨を倒す為に鬼殺隊にも協力し続けた珠世でしたが、最後は非常に壮絶な死亡シーンとなっています。また、『鬼滅の刃』の最終話では登場人物達の子孫や転生者が登場していますが、珠世の転生者と思われる人物は登場していません。死亡してしまった味方キャラのほとんどが転生者として登場している中で、なぜ珠世だけ転生していないのでしょうか?

珠世の死亡シーンは何巻?

珠世の死亡シーンは『鬼滅の刃』の第21巻の第180話『恢復(かいふく)』にて描かれています。肉の繭の中に入って珠世が注入した鬼を人間に戻す薬の分解を終えた無惨が以前とは違って禍々しい姿で登場するところから始まり、遂に最後の戦いだと感じさせる回です。たしかにこの時に死亡してしまう珠世ですが、決して無駄死にというわけではなく、無惨を倒す事への絶大な助力となりました。

珠世の最後の戦いと死亡シーン

珠世の最後の戦いが始まったのは『鬼滅の刃』の16巻の第138話『急転』です。無惨が産屋敷耀哉の屋敷に来襲した事で最後の戦いが始まります。珠世は血鬼術を使って無惨を動けなくしたうえで開発に成功した『鬼を人間に戻す薬』を打ち込みます。ちなみに、この時に珠世が使った血鬼術は浅草で鬼にされてしまった人間が持っていた血鬼術です。そして薬を無惨に打ち込んだ珠世は拳ごと無惨の身体に吸収されます。

人間に戻す薬を打ち込まれたという事を珠世から聞いた無惨はそれを分解するために肉の繭を作り上げ、珠世は共に中に吸収されそうになってしまいます。この時に無惨は鳴女の血鬼術によって肉の繭と鬼殺隊の隊士達を無限城へと引きずり込みました。無限城では鬼殺隊と上限の鬼達による激しい戦いが繰り広げられますが、珠世は肉の繭に吸収されながら無惨が薬を分解しようとしている事に気付き、鬼殺隊の隊士達を待ち続けます。

その後、上限の鬼との戦いを終えた鬼殺隊の隊士達がやっと無惨と珠世の元へと辿り着きますが、その時には無惨はすでに肉の繭から出ており、珠世は頭だけの状態となっていました。無惨はあっという間に鬼殺隊の多くの隊士を捕食し、それによって完全復活を果たします。無惨は頭だけになった珠世を片手で持ち上げながら話しかけ、珠世は『夫と子供を返せ』という恨みの言葉を述べた後に握り潰されて死亡するという最後となりました。

無惨は死亡した珠世の頭を掌の中で完全に握りつぶしており、かなりの壮絶な死亡シーンとなっています。この時に珠世が死亡したのだという事を悟った愈史郎は今までに無い激しい怒りを見せていました。人間に戻す薬までも分解してしまった無惨は『誰も役に立たなかった』と言いながら余裕の表情を見せます。そしてこれから無惨と鬼殺隊による最後の戦いが始まるのでした。

珠世がその後転生していない理由

『鬼滅の刃』の最終話となる205話では、主要人物達の子孫だけでなく、作中で死亡してしまった人物の転生者も多く登場しています。主な子孫としては炭治郎とカナヲの子孫である炭彦や善逸と禰豆子の子孫である善照などがおり、転生者としては悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の生まれ変わりだと思われるエプロンを着けた保育士さんなどがいます。しかし、この転生者の中に珠世の姿だけが無いのです。

なぜ珠世だけ転生出来なかったのかという考察ですが、これは珠世が鬼になった時に夫と子供を食い殺してしまった為、死んだ後はすぐに地獄に行った事が理由だと考えられます。『鬼滅の刃』の作中でも上限の鬼である妓夫太郎と堕姫が地獄に行った描写があり、地獄が存在する事は分かっていますが、珠世も地獄に行ってしまった事が転生出来なかった理由なのではないでしょうか。

また珠世は鬼になって夫と子供を食い殺してしまった事で自暴自棄になり、その後大勢の人間を殺していたという事が産屋敷邸での珠世と無惨の会話によって分かっています。罪もない人間を殺し続けるという大罪を犯してしまった事が珠世が転生出来ない大きな理由だと考えられます。ちなみに、珠世は鬼である事から子孫も残す事が出来ませんでした。無惨を倒す事に対して大きな功績を残した珠世でしたが天国へは行けなかったようです。

珠世は愈史郎の中で生き続けている?

『鬼滅の刃』の最終回では子孫や転生者が現代で生活していますが、1人だけ本編の時代から生き残っている人物がいます。それが愈史郎です。愈史郎は山本愈史郎と名乗って画家として暮らしており、『珠世』というタイトルの絵だけを描き続けています。現代に生きる鬼である愈史郎は年を取る事無く延々と珠世の絵を描いており、写真と見間違うほどの美しい出来栄えである事から世界的に評価されるまでになりました。

ちなみにメディアは嫌いなようで、インタビューに来た記者に猟銃をぶっ放したという逸話もあります。愈史郎が珠世の絵を描き続けている事で、自分の中でも世間でも珠世はこの世に生き続けています。また、愈史郎は地獄で罪を償っていつか転生してくるかもしれない珠世を待ち続けているのではないかというファンによる考察もあります。愈史郎の絵によって珠世は『鬼滅の刃』の最終話に登場したという事になります。

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珠世の過去や鬼舞辻無惨との関係

壮絶な死亡シーンとなった珠世が現代に転生出来なかった理由なども考察してきましたが、ここからはそんな珠世の過去をネタバレです。浅草で炭治郎と出会った事で『鬼滅の刃』で初登場となった珠世は、それまでどのような人生を歩んでいたのでしょうか?最後の死亡シーンで珠世は無惨に対して恨みのこもった発言をしていましたが、2人の間にあった出来事が珠世の原動力となったようです。

珠世が鬼になった経緯

珠世は人間だった頃、夫と子供に恵まれていましたが、病によって余命幾許もありませんでした。そんな珠世の元に無惨が現れます。無惨は鬼になれば病も回復して生き延びる事が出来るという事を告げ、子供の成長を見届けたかった珠世はその提案を受けます。ただし、無惨は鬼になると人間を食わなければならないという事実を珠世に伝えていませんでした。鬼になった珠世は自我を失って夫と子供を食い殺してしまいます。

我に返った珠世は激しく後悔して自暴自棄になり、その後は大勢の人間を食い殺し続けました。もしも鬼になったら人間を食わなくてはならないという事を無惨が事前に伝えていれば鬼になってなどいなかったと珠世自身が発言しており、作中での珠世の性格を考えてもこれは本心だという事が分かります。鬼になってでも子供の成長が見たいと考えてしまった事は珠世にとって大きな誤算となってしまいました。

珠世は鬼舞辻無惨と行動していた?

『鬼滅の刃』の21巻にて炭治郎は遠い過去の映像を見ます。そこには無惨と珠世が仲間のように一緒にいる姿がありました。珠世はこの時点では人としての自我と無惨に対する憎悪を思い出していましたが、一緒にいた理由は呪いによって従う事を強いられていたからです。またもう1つの理由として復讐の機会をうかがっていたとも考察出来ます。ちなみに無惨の隣に置かれていた事から現在での鳴女のような立ち位置であったと考えられます。

この回想シーンは400年前のものなので、珠世の年齢は少なくとも400歳以上である事が判明します。これは上限の壱で無惨の最も古い部下である黒死牟よりも年上という事になり、珠世は無惨を除けば最も年齢を重ねた鬼という事になります。

珠世が鬼舞辻無惨の呪いから逃れられた理由

呪いの存在が珠世が無惨と一緒に行動せざるを得なかった理由となっていますが、その呪いを解除出来た理由となっているのは継国縁壱(つぎくによりいち)の存在が大きく関わっています。絶望にも悲しみにも感じ取れる表情をしていた珠世と無惨の前に、始まりの剣士であり日の呼吸の使い手である縁壱が現れます。縁壱は無惨が長い時間生きてきた中で唯一脅威に感じた存在で、自分よりも化け物だと称していました。

珠世は縁壱が繰り出す技を見ながら応援するような顔で見つめており、彼女にとって初めて期待できる瞬間でした。追い詰められた無惨は勝てないと悟り、肉体をバラバラに分けて逃げ出します。そんな無惨に珠世は激昂して罵りましたが、この時の無惨は弱体化していて呪いの力が弱まっており、珠世が呪いによって死亡する事はありませんでした。珠世はこの時、縁壱が生きている間は無惨は姿を現さないと予想します。

この後、珠世は無惨を倒す為だけに行動する事を誓い、縁壱もそれを信じた事で珠世を見逃しました。珠世はそれからは人間や動物の死骸を食べながら何とか生き延びて、人間を食べたい衝動に襲われた時も縁壱との約束を思い出して耐え抜き続けました。そして無惨が弱体化している間に今までの医師としての技術を総動員しながら研究を重ねて自分の身体を改造し、ついに呪いを解除する事に成功します。

珠世と愈史郎の出会い

珠世が愈史郎と出会った時は医者と患者という関係でした。しかし、その頃の愈史郎は不治の病に侵されており、医術では生き延びる事が出来ない状態でした。そこで珠世は愈史郎に鬼になって病気を治すという提案をします。もちろん無惨とは違って鬼になった時のデメリットを説明します。鬼になるという事はつらく苦しいという事を珠世から聞いたうえで、愈史郎は鬼になる事を選んだのです。

通常、無惨の血を分けてもらう事でしか人間が鬼になる手段が無い為、愈史郎は唯一の例外という事になります。珠世も人間を初めて鬼にする事が出来た初めての成功例となり、それ以降は一緒に生活しながら無惨を倒す為の薬を開発するようになりました。愈史郎が鬼になる事を志願した理由は詳しく明かされてはいませんが、珠世と一緒に居たいと考えた事が理由ではないかと考察されています。

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珠世と胡蝶しのぶの関係や開発した薬

鬼を人間に戻す薬を開発した珠世もすごいですが、胡蝶しのぶも鬼を殺す薬を開発した『ちょっとすごい人』です。ここではそんな2人がどんな関係なのかを解説していきます。また、珠世が長い時間をかけて開発したのは鬼を人間に戻す薬だけでなく、それらの薬が無惨の討伐に大きく貢献しました。

珠世とお館様の関係

鬼である事から同じ目的を持ちながらも鬼殺隊を避けてきた珠世ですが、ある時に産屋敷邸から鴉がやってきます。その鴉は当主であるお館様こと産屋敷耀哉からの伝言を預かっており、その伝言とは無惨を倒す為に協力してくれないかという申し出でした。その申し出を受ける事にした珠世は鬼殺隊の本拠地である産屋敷邸を訪れ、鬼殺隊と協力して無惨を倒す為の薬を開発する事になっていきます。

また、産屋敷耀哉は元々珠世の事を知っていました。知っていた理由は過去に縁壱が当時のお館様に伝えていたからで、鬼と敵対する鬼である珠世という名前は先祖代々把握していたという事です。

珠世と胡蝶しのぶの関係

産屋敷耀哉の誘いで珠世は愈史郎と共に産屋敷邸へとやってきて、胡蝶しのぶと共に共同で薬を開発する事になります。しかし、胡蝶しのぶは珠世を初めて見た時に鬼に対する憎悪を感じてしまいます。それを察知した愈史郎は胡蝶しのぶに対して強烈な殺意を向け、それを感じた胡蝶しのぶも矛先を愈史郎に変えた事でひと悶着起きそうになったという事です。

そんな事がありながらも珠世と胡蝶しのぶは薬の開発を進め、4つの効果を持つ薬を開発する事に成功します。この薬によって最終決戦では無惨を弱体化される事に成功しており、勝利に貢献しました。最初は珠世をよく思っていなかった胡蝶しのぶですが、共同開発したのちに『あの人は本当にすごい人』だと尊敬するようになり、また鬼である珠世を『人』と称していました。珠世の技術と人間性が伝わる言葉です。

珠世が開発した薬の効果

薬の効果①鬼を人間に戻す

珠世が開発した薬には4つの効果があり、そのメインとなっているのが『鬼を人間に戻す薬』です。この薬が分解される事で後述の3つの効果が現れる事になっています。つまり、無惨に使った際はこの薬はカモフラージュで、分解される事が前提で組み込まれました。珠世が無惨に打ち込んだ際にわざわざ『鬼を人間に戻す薬』だと言った理由も無惨に分解させるためで、無惨はまんまと罠にはまったという事になります。

珠世はこの『鬼を人間に戻す薬』を3つ作っており、それぞれ無惨用・禰豆子用・浅草で鬼にされた一般市民用として作られました。炭治郎が倒した鬼の血液を茶々丸に預けて珠世に送り続けていたので、それが報われた薬でもあります。

薬の効果②老化させる

珠世が薬に組み込んだ2つ目の効果は『老化させる』というものです。これは胡蝶しのぶの案で取り入れました。この薬は1分で50年分肉体を老化させる事が出来、肉の繭から復活した無惨が白髪になっていたのはこのためです。無惨は自分が老化しているという事に最初は気付かず、肉の繭の中で薬を分解する事に力を使った事が疲労や消耗の理由だと思っていました。肉の繭から出てきた無惨は約9000年分老いていました。

薬の効果③細胞破壊

この細胞破壊の薬によって鬼としての無惨の能力は弱まり、前述の老化する薬の効果もあって無惨はどんどん弱体化していきました。最初は鬼殺隊の攻撃をものともしなかった無惨ですが、この薬の効果によって少しずつ技によるダメージを受けるようになっていきます。珠世は無惨を倒す為に無惨よりも強くなる必要はなく、無惨を弱くすればよいという考えからこの薬を開発しました。

薬の効果④分裂阻害

4つ目の効果は『分裂阻害』です。400年前に縁壱によって追い込まれた無惨が細胞を分裂させて逃げ出したところを目の前で見ていた珠世は無念を経験しており、それによってこの薬を取り入れました。つまり、この薬の効果によって無惨は最後の鬼殺隊との戦いから逃げられないという事になります。死亡した珠世は無惨に吸収されており、無惨は薬の事を聞こうとしましたが、この時に珠世は鬼のような表情で『言わない』と述べました。

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珠世の名言や名セリフ

珠世の名言①「守っていただかなくて…」

守っていただかなくても大丈夫です…鬼ですから

『鬼滅の刃』の2巻の第16話にて、珠世が炭治郎に発言した名言です。浅草に襲撃してきた朱紗丸(すさまる)と矢琶羽(やはば)と対峙した炭治郎は珠世と愈史郎を庇いながら戦っていました。そんな炭治郎に対して珠世がこのセリフを発言します。少し悲しげな表情が印象的なシーンでしたが、鬼である事から辛い事ばかりあった珠世の気持ちを考えるとその理由も分かります。

珠世の名言②「鬼となった者にも…」

鬼となった者にも人という言葉を使って下さるのですね

珠世が炭治郎に向けて発言した名言です。浅草で無惨によって一般市民が鬼にされてしまい、その人を炭治郎が守ろうとします。炭治郎はその鬼を『人』と称しており、鬼殺隊でありながら鬼を人として扱ってくれた炭治郎に対して珠世が心を許し、この名言を発言しました。炭治郎の人を思う優しさから出た珠世の名言だと言えます。鬼殺隊を警戒していた珠世ですが、このセリフを言ったのちに鬼殺隊である炭治郎に協力を申し出ます。

珠世の名言③「武運長久を…」

武運長久を祈ります

珠世が炭治郎に対して発言した名言です。禰豆子を戦いの場に連れていく事は危険だと考えた珠世が炭治郎に禰豆子を預かろうかという提案をします。しかし、炭治郎は禰豆子と共にいる事を決意し、それに対して珠世はこのセリフを発言しました。『武運長久』とは武士としての安全と成功を祈る際に言う言葉で、炭治郎の事を信頼しながら心配している珠世の気持ちが伝わります。

珠世の名言④「そんなことがわかって…」

そんなことがわかっていれば私は鬼になどならなかった!!病で死にたくないと言ったのは!! 子供が大人になるのを見届けたかったからだ…!!

珠世が無惨に対して発言した名言です。産屋敷邸にて珠世が無惨に薬を打ち込んだ後、2人の会話が始まります。無惨は珠世が夫と子供を食い殺した事を言い、このシーンで珠世の新たな過去が明らかになりました。これはそんな無惨に対して珠世が涙を流して発言した名言で、悲しみと怒りを感じられます。鬼になってしまった事でずっと家族への罪悪感を抱えて生きていた珠世の気持ちが伝わる名シーンでの名言です。

珠世の名言⑤「お前を殺す為にお前より…」

お前を殺す為にお前より強くなる必要はない お前を弱くすればいいだけの話

珠世が無惨に対して言い放った名言です。無惨は最後に珠世の頭を握り潰して絶命させましたが、その後は自分の細胞に吸収します。その後、無惨は鬼殺隊と最後の戦いとなり、だんだんと自分の身体が弱体化している事に気が付きました。薬は鬼を人間に戻す薬だけではなかったのだと気付いた無惨はこの事について珠世に問いただし、それに対して答えるシーンで珠世がこの名言を言い放ちます。

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珠世の声優

坂本真綾のプロフィール

アニメ版『鬼滅の刃』で珠世の声を担当している声優は坂本真綾です。東京都出身で1980年3月31日生まれの2022年8月現在42歳で、血液型A型、身長155センチ、事務所は『フォーチュレスト』に所属しています。8歳から子役として活動し、1993年にOVA『リトルツインズ』に出演した事で声優デビューを果たしました。声優業を主軸としながら2003年からは女優業も本格化し、舞台やドラマにも出演するようになっていきます。

坂本真綾の主な出演作品や演じたキャラ

坂本真綾の代表作の1つとして『Re:ゼロから始める異世界生活』が挙げられ、エキドナの声を担当しています。エキドナは大罪の魔女の1人で、かつて嫉妬の魔女であるサテラによって他の魔女と共に滅ぼされた事で生前の魂が墓所に封印されている状態です。主人公であるスバルの『死に戻り』を理解している数少ない人物で、あるはずの無い未来を見る事が出来るスバルに興味を抱いた事で人生を観測する契約を結ぼうとしていました。

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珠世に関する感想や評価

『鬼滅の刃』の登場キャラの中で、珠世が一番好きというファンの感想があります。美人である事ももちろんですが、穏やかに人に接しながら最後まで無惨への恨みを忘れず、薬を開発する事によって無惨を倒す事に大きく貢献したという功績も彼女が大人気となっている大きな理由です。『鬼滅の刃』には禰豆子や甘露寺蜜璃、胡蝶しのぶなどのかわいいキャラが多く登場しますが、珠世が一番好きというファンは少なくありません。

最後に見せた珠世の顔が最高だったというファンの感想があります。自分に打ち込んだ薬の詳細を聞いてきた無惨に対して珠世は『言わない』と言って今までにない表情を見せました。無惨が今までにない焦りを感じている姿を見て喜んでおり、楽しくてしょうがないと言った表情となっています。この時の最後の珠世の顔には今までの上品さは無くまさに鬼の表情となっており、無惨に対しての恨みの強さを表していました。

珠世の血鬼術が綺麗というファンの感想があります。アニメ『鬼滅の刃』では8話にて珠世の血鬼術を見る事が出来ますが、非常に色彩豊かで美しすぎるとファンの間で話題になりました。作中では禰豆子の『爆血(ばっけつ)』など攻撃用の血鬼術が多い中で珠世の血鬼術は幻術系で、ファンの間では最も美しい血鬼術なのではないかとも言われています。美しい容姿と心を持つ珠世にふさわしいと言える血鬼術です。

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珠世の死亡シーンまとめ

『鬼滅の刃』に登場する珠世の死亡シーンについてまとめてきましたが、無惨によって頭を握り潰されるという壮絶な最後だったという事が分かりました。しかし、4つの効果を持つ薬を開発した事によって無惨討伐に最も貢献した人物と言っても過言ではありません。原作漫画は連載終了した『鬼滅の刃』ですが、アニメ作品によって珠世はまだまだ活躍してくれるでしょう。

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