不滅のあなたへが面白いと話題！漫画の魅力や感想・評価をまとめて紹介

『不滅のあなたへ』の漫画は『週刊少年マガジン』にて2016年から連載が開始されました。作者は『聲の形(こえのかたち)』で知られる女性漫画家・大今良時で、彼女にとっては2作目となる長期連載漫画となっています。2022年8月現在単行本は17巻までが刊行されており、物語は第一部となる『前世編』から第二部である『現世編』へと移り変わりました。

漫画版を原作としたアニメ版『不滅のあなたへ』は2021年4月から全20話が放送されました。元々の放送予定は2020年10月でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって制作スケジュールに影響が生じた事から変更を余儀なくされています。アニメ版『不滅のあなたへ』の全20話では原作漫画の『ジャナンダ島編』までを描いており、続きとなる第2シリーズは2022年秋から放送予定です。

ここからは『不滅のあなたへ』の漫画の面白い魅力をご紹介です。2022年2月時点で累計発行部数が300万部を突破している事から人気作品である事は紛れもない事実となっていますが、いったい『不滅のあなたへ』の面白さとはいったい何なのでしょうか？主人公をはじめとする個性的すぎる登場人物達やストーリー構成の他、様々な理由があるようなので、『不滅のあなたへ』の大ファンの方もそうでない方もぜひチェックしてみて下さい！

『不滅のあなたへ』の最大の魅力と言っても過言では無いのが不死身の主人公・フシです。フシという名前は作中の序盤で出会う少女に付けてもらったもので、当初は名前の無い存在でした。フシは謎の存在である観察者によって地上へと投げ込まれ、彼に当初は球(キュウ)と呼ばれていました。球という呼び名の通り見た目は丸い存在で、刺激を受けた存在の姿を記憶して模倣する能力を持っています。

言葉はおろか意識すらない球は、まずは石に姿を変えたのちにコケになり、その後に自分の上で命尽きたレッシオオカミへと姿を変えていきました。それによって意識を獲得したその存在はレッシオオカミの飼い主であるとある少年の元へと辿り着き、一緒に暮らし始めます。雪国で1人で暮らしているその少年には豊かな大地に行きたいという夢がありましたが、夢半ばで力尽きて亡くなってしまいます。

その存在はそれによって少年の姿を獲得した事で初めて人間の姿になりましたが、当初は言葉や文字が分からない為にただ刺激を求めて歩き続けるだけでした。やがてその存在はとある少女に出会ってフシという名前を与えられ、人の死を目の当たりにした事で『怒り』『悲しみ』といった感情も芽生え始めてきます。その後に言葉や文字を教えてもらえる人物にも出会い、カタコトではありますが少しずつ話せるようにもなっていきます。

やがては流暢に話せるようになって自我も獲得していったフシは、出会ってきた人物が良い人物だった事もあって平和を求める優しい性格となっていきました。初めはただの球だった主人公が人と出会って成長していく姿を見続けていくというところが『不滅のあなたへ』が面白い理由の1つです。まるで自分の子供の成長を見ているようで、成長過程では思わず涙を流してしまうという読者も多くいます。

個性的なキャラは主人公であるフシだけではありません。フシは様々な人々と出会って成長していきますが、その出会った人々すべてが個性的で魅力的です。第1話から登場しているフシを地上へと投げ入れた観察者はかなりの重要キャラで度々フシの前に現れてはアドバイスを送っています。しかし、抽象的に話す事から目的がはっきりせず、登場人物だけでなく読者にとっても謎の人物となっています。

その他にも大人になる事を夢見ている少女・マーチや、犯罪者を隔離しているジャナンダ島に住むトナリなどをはじめ、個性的なキャラが非常に多く語り尽くせないほどです。しかしその中でも外せないのが大人気キャラであるグーグーの存在でしょう。『不滅のあなたへ』は『タクナハ編』が読者から大人気を誇り、感動シーンも多数存在している為おススメですが、グーグーはそこで中心人物となった人間らしさ溢れる愛すべきキャラです。

『不滅のあなたへ』はかっこいいアクションシーンも魅力の1つです。敵は主に謎の存在であるノッカーで、人間を超越した存在である事から戦闘シーンは非常に緊張感のあるバトルとなります。序盤はフシの前にしか現れる事の無かったノッカーですが次第にどこにでも出現するようになっていき、普通の人間達も平和を守る為に戦っていきます。ノッカーは姿を変えて様々な手法で攻めてくる為、毎回違った戦闘となり読者を飽きさせません。

何度もフシの前に現れるノッカーは目的が謎です。観察者によると観察者の目的を阻止しようとしている存在だと語られていましたが、観察者の目的もかなり謎なので、謎が謎を呼んでいるという状態でした。ノッカーの目的が謎である理由は言葉を話せない事から意思疎通が出来ないからです。ノッカー同士はテレパシーのようなもので意思疎通をしており、同じ目的を持ってフシの前に現れている事が分かっています。

フシは不死身の存在である事から無敵にも思えますが、ノッカーはフシが今まで獲得した姿と共に記憶を奪う能力を持っており、もしもフシが完全敗北してしまうと元の球に戻ってしまいます。謎の生物である事から読者からしてもかなり怖い存在で、どんな目的を持っているのかを考えながら『不滅のあなたへ』を読み進めると漫画をさらに面白く読み進める事が出来るはずです。

『不滅のあなたへ』は人間ではない存在であるフシを主人公としていますが、人間の愛おしさを感じさせてくれる漫画作品です。不死身であるフシは死ぬ事は無く、彼の周囲では大切な人が次々と死んでいきます。この死という事に衝撃を覚えたフシは、不死身の存在でありながらも誰よりも命を大切にするようになっていきました。『不滅のあなたへ』はフシが大切な人を想い、大切な人もフシの事を想うという感動的なストーリーです。

観察者によって地上へと投げ込まれたそれはただの球でした。球は石からコケへと姿を変えたのち、レッシオオカミの姿を獲得した事で初めて意識を持ちます。レッシオオカミとなったその存在は雪国で1人で暮らす少年の元に行き着き、一緒に暮らし始めました。少年には豊かな大地で多くの経験をしたいという夢がありましたが、その旅の途中で負った怪我が祟って亡くなってしまいます。

その存在は少年の姿となって新たな刺激を求めて歩き出し、やがてニナンナに辿り着きます。ニナンナに住む少女・マーチは大人になる事を夢見ていましたが、昔からの風習であるオニグマへの生贄に選ばれてしまいます。マーチと家族のような関係であるパロナの活躍でマーチは生贄の祭壇に行く途中で逃げ出す事に成功しました。そんな中、その存在とマーチは初めて出会います。

マーチは何も出来ないその存在に果物をあげ、『フシ』という名前も付けてあげます。さらにマーチは欲望のままに果物を貪るフシに対して『ありがとう』という言葉も教えました。そんな中、マーチは自分を生贄の祭壇に連れていく役目を担ったハヤセとその部下達に見つかってしまい、幼いながらも死ぬ覚悟をするのでした。パロナは祭壇で眠るマーチを助けようとしますが、そこに伝説だと思われていたオニグマが姿を現します。

絶体絶命のパロナとマーチの前にフシが現れ、レッシオオカミの姿となってオニグマに立ち向かいました。オニグマの力は脅威でしたが、不死身のフシは何度も身体を再生し、最後には勝利となります。マーチがそんなフシに果物をあげると、フシはレッシオオカミの姿で『ありがとう』と言うのでした。

ハヤセの提案でヤノメで暮らす事にしたマーチとパロナと共にフシも向かいます。ヤノメは豊かな国で、見た事も無い食べ物もいっぱいです。ハヤセにもてなされた一行は一晩楽しみますが、実はハヤセの罠で、全員気が付くと牢屋に閉じ込められていました。ハヤセはフシの身体を研究しようと考え、パロナは掃除係、マーチはオニグマの傷を手当てする係となります。しかしオニグマはマーチの必死の介護もむなしく死んでしまうのでした。

そんな中、パロナは脱出計画を実行に移し、マーチとフシ、そして罪人である老婆のピオランと共に馬車に乗り込みました。しかし、追ってきたハヤセによってマーチが殺されてしまいます。マーチの死を目の当たりにしたフシはオニグマの姿となってヤノメで暴れまわったのち、パロナと共にニナンナへ帰っていきました。パロナを送り届けたフシはその後にピオランと再会して一緒に行動する事になりますが、初めてノッカーが現れます。

タクナハで兄のシンと共に暮らしているグーグーは、いつも見かけるお嬢様・リーンに想いを馳せながらその日も街で野菜を売っていました。グーグーはリーンとはぐれた犬を見つけた事がきっかけで初めて会話を果たし、高価な指輪ももらいます。グーグーはウキウキしながら家へと帰りますが、今まで貯めた金と共に兄が消えており、自分が捨てられてたのだと気付きます。

そんなある日、グーグーは花摘みしているリーンを事故から救い、代わりに自分の顔が潰れてしまいます。変わり者で知られる酒爺によって命拾いしたグーグーはそのまま酒爺の酒屋で暮らすことになりました。そしてしばらく経った頃、フシと酒爺の恋人であるピオランが酒爺の酒屋へとやって来て、一緒に暮らす事になります。グーグーとフシはまるで兄弟のように仲良くなり、一度ノッカーの襲撃もありながら4年の月日が流れていました。

平和な生活を続けていたフシは会話も流暢にこなせるようになりました。そんな中、リーンが自分の誕生日会にフシとグーグーを誘います。しかし、誕生日会にノッカーが襲撃してきた事で大混乱となり、グーグーはリーンを命がけで助けた事で死んでしまうのでした。フシはもう大切な人を失いたくないという思いから村を出ていく事を決めますが、ピオランが老い先短い人生をフシと一緒にいたいと考えてついてきてしまいます。

間違いでジャナンダ島へと連れてこられたフシとピオランは離れ離れになってしまいます。親の罪が原因でジャナンダ島で仲間達と暮らす少女・トナリは島の外に出るという夢があり、フシに島長決定戦に出る事を勧めてきました。フシに島長になってもらい、仲間達を連れだしてほしいと考えたからです。不死身である事から順調に勝ち進んでいくフシでしたが、決勝戦にて思いもよらない人物が現れるのでした。

島長決定戦の決勝でフシの対戦相手となったのはハヤセでした。ハヤセはパロナを殺害したという事を述べます。パロナの姿となったフシはハヤセと戦いますが、結局は負けてしまいます。ハヤセはトナリに島長を譲ると宣言した後にフシを屋敷へと連れていきました。そんなフシをトナリが仲間達と共に助けに来ますが、フシは自分と引き換えにトナリ達を島の外へと連れだしてほしいとハヤセに取引をしました。

そんな中、ジャナンダ島にノッカーがやってきます。島から脱出したはずのトナリや仲間達も助太刀に来た事で壮絶な戦いは人間の勝利に終わりますが、トナリの仲間の数人が死んでしまいます。トナリは残った仲間と共にジャナンダ島に残る事を決め、島から出たフシはピオランと再会します。しばらく一緒にいた2人でしたが、ピオランは認知症のような症状を発症した後に亡くなってしまうのでした。

ピオランの死後、もう大切な人を失いたくないと考えたフシは無人島で40年もの間1人でノッカーと戦い続けていました。そんなフシの元にハヤセの孫であるヒサメが現れます。ハヤセはフシを信仰する守護団を結成しており、ヒサメは9歳という年齢ながら守護団の団長を務めていました。ヒサメの言葉でフシがいない場所にもノッカーが現れるようになった事を知ったフシは島から出る決意をし、仲間を作って戦う決意をします。

守護団は6代目の継承者であるカハクの代となっており、相変わらずフシを取り巻いていました。そんな中、ウラリス王国の第一王子であるボンによってフシとカハクは捕まってしまいます。ボンの目的はフシを捕まえて王になる事でしたが、そんな事は関係ないフシはノッカーを倒す為の旅に出ようとします。ボンはそんなフシについていく事に決め、旅の途中でフシが死者を蘇生出来るという衝撃の事実を知ってしまうのでした。

その後、フシを異教とするベネット教によってフシとボンは捕まってしまいます。ボンは付き人であるアイリスと共に檻に入れられ、フシは穴の中に閉じ込められたうえに溶かした鉄を流し込まれて固められてしまうのでした。

フシは鉄の牢を熱で溶かして脱出し、ボンを救い出そうとします。しかし、ボンは1人で罪を被って処刑される事になってしまいます。死んだと思われたボンでしたが、フシの能力によって死を偽装した事で生き延びる事に成功しました。そんな中、カハクの左腕に入っているノッカーが文字を書き始めます。ここでノッカーの目的が人間の肉体に閉じ込められているファイ(魂)を解放する事である事が初めて分かりました。

そして、ノッカーの次の襲撃場所がベネット教本山である事も分かり、フシは仲間達と共に戦いを挑んで勝利しました。しかし、フシは獲得していた5体分の姿と記憶を失ってしまい、かなりの痛手となってしまいます。そして次の襲撃場所である大陸一の大都市・レンリルを守る為、フシとボンとカハクは準備を進めていくのでした。

フシは大きな戦いに備えて修行を開始し、自分を3キロ先まで広げられるようになりました。フシは見世物小屋で助けた土器人の少女・エコと共に暮らしており、そこにボンとカハクも合流します。レンリルに向かった一行は王女に協力を求めますが、なかなか信頼を勝ち取る事が出来ません。しかし、新たな仲間であるカイ・ハイロ・メサールと共に、少しずつ住民からの信頼を得ていくのでした。

いよいよノッカーがレンリルを襲撃してきました。フシの活躍で街の大部分は守られていましたが、フシへの負担は大きく、兵士や住民達も戦いを余儀なくされます。カイ・ハイロ・メサールはフシの能力によって何度も蘇りながら戦い続けます。そんな中、カハクの左腕のノッカーが暴走を始めてフシに襲い掛かってきました。フシは絶体絶命となってしまいますが、そこに現れたのは生き返ったマーチでした。

カハクの左腕のノッカーによって全てを奪われたフシは球に戻ってしまいます。フシを助ける為にボンがとった行動は自らの死です。それによってボンを獲得したフシは霊となったかつての仲間達の姿を見た事で全てを思い出します。フシは仲間達を蘇らせ、もはや不滅の軍団となった事でノッカーとの戦いに勝利しました。フシは世界中に自分を張り巡らせる事でノッカーを殲滅し、1つの時代が幕を下ろしたのでした。

『不滅のあなたへ』は13巻から『現世編』に突入です。レンリルでの戦いから500年もの時が流れており、フシがずっと求めていた平和な世界がそこにはありました。かつての仲間達をそれぞれの出身地で復活させたフシはまずマーチを迎えに行きます。しかし、マーチは受け入れてくれた家族と幸せそうに暮らしており、それに動揺したフシは魚の姿になって逃げだしてしまうのでした。

フシはその後に学生であるユーキによって釣り上げられた事がきっかけでユーキの家で暮らす事になります。その後も生き返った仲間が次々と集結し、全員でユーキの家で暮らし始めました。みんな慣れないながらも現世での生活に溶け込んでいきます。

現世にはハヤセの子孫であるミズハがおり、普通に学生生活を送っていました。しかし、ミズハはずっと左腕に違和感を感じており、意識を乗っ取られて自分の母親を刺し殺してしまいます。行き場所が無くなったミズハはフシを誘って神社で一晩過ごす事にしました。しかし、その後にミズハが家に帰ると、なんと死んだはずの母が生き返っており、以前とは違った穏やかで優しい性格となっていたのです。

なんと現世にもノッカーが存在していたという衝撃の事実が発覚します。ノッカーは小さくなって人間の身体に寄生し、共存していくという新たな目的を持っていました。そして1人の少年が現れます。その少年の正体は観察者で、人間はノッカーとの戦いに負けたという事をフシに告げるのでした。

30歳で無職の男性・ひろとしには血の繋がらない妹・みもりがいました。内気な性格をしているみもりに何かと世話を焼くひろとしはみもりの学校の授業参観に向かいますが、そこでみもりが飛び降り自殺をする現場を目撃します。しかし、みもりはその後に以前とは比べ物にならないほど元気な姿で現れたのです。みもりはノッカーに寄生されており、フシと戦う事になりますが、そこに正義の戦士・ひろとしが現れます。

フシは『不滅のあなたへ』の主人公です。観察者によって作られた存在で、あらゆるものから刺激を受ける事でその性質を模倣して記憶する能力を持っています。さらに不死身である事から死という概念がありません。基本的には初めて得た人間である少年の姿をしています。

マーチはニナンナに住む少女で、早く大人になりたいと考えながら家族と共に暮らしていました。古くからの風習であるオニグマの生贄に選ばれた事で夢も潰えてしまいますが、パロナとフシの活躍によって助かります。あらすじでも前述しましたが、ハヤセによって殺され、その後は幽霊としてフシの傍に居続けました。レンリルでの戦いで復活し、『現世編』では学校に通うようになります。

パロナはニナンナに住む少女で、幼い頃に家族を亡くしている事から1人暮らしをしていました。マーチとは家族のように仲が良く、マーチが生贄に選ばれた時には命がけで助けようとしていました。『ジャナンダ編』にてハヤセの口から死んだ事が語られ、以降はフシが変化した姿で登場するようになっていきます。

ピオランはオニグマへの生贄を選ぶ祈祷師として初登場しました。しかし本当は罪人で、偽物の祈祷師を演じさせられた後にヤノメの牢屋に収監されてしまいます。フシに言葉と文字を教えた人物で、その後もタクナハでフシと共に4年間生活し、家族のような関係となっていきます。最後は認知症のような症状が発症したのちに亡くなりますが、死の直前に観察者に生まれ変わってフシの傍に居たいという願いを伝えていました。

ハヤセはヤノメ人の女性で、オニグマの生贄の儀式に関わっていました。フシの能力を見た事でフシに執着するようになり、愛するようにもなります。守護団の創設者でもあり、ハヤセの意思を継ぐ者は『現世編』になっても存在しています。

観察者はフシを作った謎の存在で、その姿はフシにしか見えません。黒いローブを身に纏っており、ノッカーに関する情報などをフシに伝えて助力していました。フシが世界で有名になってきた事で観察者も知られるようになっていきました。『現世編』ではサトルという少年の姿となり、普通に子供としての生活を送っています。

グーグーはタクナハに住んでいる少年で、想いを寄せているリーンを助けた事で顔が潰れ、以降は仮面を被って生活するようになりました。フシと兄弟のような関係となり、4年間一緒に暮らしていましたが、リーンの誕生日会でノッカーに襲われて絶命し、以降は幽霊となってフシの傍に居続けました。『現世編』ではフシと共にユーキの家で暮らすようになり、学校にも通います。

『不滅のあなたへ』の主人公であるフシの声を担当した声優は川島零士です。2017年から声優としての活動を開始し、『不滅のあなたへ』のフシ役は初主演作品となりました。声優になろうとしたきっかけとなった作品は『ファイナルファンタジーX』だったという事です。

マーチの声を担当した声優は引坂理絵です。小学生の時に見ていたアニメ『犬夜叉』に憧れたきっかけで声優を志すようになり、2016年にデビューを果たしました。趣味と特技はイラストとオリジナルダンスだという事です。

パロナの声を担当した声優は内田彩です。中学生の時に友達の家にあった漫画『最遊記』を読んで熱中し、アニメ版での担当声優のファンクラブ会に行って感銘を受け、その後に声優雑誌を見た事で自らも志すようになっていきました。2008年に声優デビューを果たし、初めての出演作品は『おでんくん』の女の子役だったという事です。

ピオランの声を担当した声優は愛河里花子です。元々は子役として活動しており、ドラマを中心に出演していました。アニメ声優としてのデビュー作は『三丁目の夕日』の三郎役です。現在は声優業を中心としながら舞台女優としても活動しています。

ハヤセの声を担当した声優は斎賀みつきです。女性声優でありながら男性のように声が低く、演じるキャラも女性よりも男性を演じる事が多い事が特徴となっています。代表作に『魔入りました!入間くん』のオペラ役などがあります。

観察者の声を担当した声優は津田健次郎です。元々は舞台俳優として活動していましたが、オーディションの話をもらった事で1995年にアニメ『H2』の野田敦役で声優デビューを果たしました。

少年時代のグーグーの声を担当した声優は白石涼子です。ハスキーボイスが特徴で、本人は『自分らしさ』と語っていました。ハイティーンの少年から成人女性まで演じ分ける幅広い演技力が特徴です。

アニメ版『不滅のあなたへ』のOP主題歌は宇多田ヒカルによる『PINK BLOOD』です。宇多田ヒカルはテレビアニメの主題歌を歌うのは本作が初となり、オファーをもらってから『不滅のあなたへ』の漫画を読んで面白いと感じた事が引き受けた理由だと語っています。

アニメ版『不滅のあなたへ』のED主題歌は『Mediator』です。作曲・編曲を務めたのは音楽プロデューサーであり作曲家・編曲家でもある浜渦正志(はまうずまさし)となっています。

『不滅のあなたへ』の『現世編』がつまらないという読者の感想・評価があります。『現世編』がつまらないという感想・評価は非常に多く、『前世編』とは全く違う作品になってしまったと残念がる読者の感想・評価があとを絶ちません。『現世編』がつまらないという感想や評価が多い理由は『前世編』が面白すぎるという高い評価を得ていた事も関係しています。もちろん、つまらないという評価に反して面白いという評価もあります。

『不滅のあなたへ』の原作漫画を読んでつまらないと感じたが、アニメ版を見た事で面白いと感じたというファンの感想・評価があります。漫画がつまらないと感じる方や、アニメ版の方がつまらないと感じる方もいるようです。漫画版は非常に細かく心理的描写をしている事からスラスラ読み進める事が難しく、つまらないという感想・評価を述べる読者が多くなってしまっています。

逆にアニメ版は映像美やド迫力なバトルなどが素晴らしく、原作漫画がつまらないという感想・評価を述べたファンの方も面白いと感じる事もあるようです。アニメ版につまらないという感想・評価を述べた方に多い理由としては原作漫画の場面を度々はしょっている事が原因となっています。

高い評価を得ている『不滅のあなたへ』を実際に見てみたらつまらないわけではないがよく分からなかったという読者の感想・評価があります。人気作品でありながらつまらないという評価も受けてしまう『不滅のあなたへ』ですが、理由として話が少し難しいという事が原因として挙げられます。

例えば味方側であるはずの観察者の目的もはっきりとしない事も難しいという感想・評価を受けてしまう理由の1つです。また、ノッカーの目的も当初謎だった事から読んでいて難しくなり、結局はつまらないという感想・評価を述べる読者が続出してしまいました。

『不滅のあなたへ』はつまらないわけではないが見ていて苦しいという読者の感想があります。つまらないわけではないが苦しいという感想もかなり多く、評価を下げる結果となってしまっています。つまらないわけではないが苦しいという感想を述べられる理由としては読者が感情移入までした良いキャラが次々と死んでしまうところで、少し嫌な気持ちになってしまうという事です。

もちろんフシは不死身の存在で何百年も生きている事から周囲の人間が死んでしまう事は仕方のない事ですが、好きなキャラが死んでしまう事はやはり気持ちの良いものではありません。つまらないわけではないが苦しいという感想が多いのはこのような理由です。

『不滅のあなたへ』の面白い魅力をあらすじをネタバレしながら紹介してきましたが、個性的なキャラや感動的なストーリーが人気の理由となっている事が分かりました。つまらないという読者の感想もありますが、好きな人は涙を流しながら見る素敵な作品です。