【不滅のあなたへ】パロナは死亡する？復活する可能性や最後のシーン・セリフを考察

まずは『不滅のあなたへ』のパロナのプロフィールをご紹介です。パロナとはどんな人物なのかという基本情報が分かる内容となっている為、彼女について詳しい方もそうでない方も楽しく読み進められます。また、『不滅のあなたへ』のあらすじや作品概要も解説していきますので、ぜひご覧になってみてください！

『不滅のあなたへ』は物体の性質を記憶して模倣する事が出来る存在であるフシを中心として展開されるファンタジー漫画です。作者は『聲の形』で知られる女性漫画家の大今良時で、彼女にとっては2作目となる長期連載漫画となっています。『週刊少年マガジン』で2016年から連載が開始され、2022年8月現在単行本は17巻までが刊行されており、累計発行部数は2022年2月時点で300万部を突破しています。

観察者のとある目的の為に地上へと投げ込まれた球(キュウ)は自分が刺激を受けたものの姿を模倣する能力を持っていました。球は石からコケへと姿を変え、その後に自分の上で力尽きたレッシオオカミに姿を変えます。レッシオオカミとなったその存在はとある雪国で一人で暮らす少年の元に行き着き、一緒に豊かな大地を求めて旅に出ますが、途中で少年は力尽きます。少年の姿を獲得したその存在は新たな刺激を求めて歩き出すのでした。

パロナはニナンナに住む少女です。幼い頃に家族を亡くしている事から1人で暮らしていますが、マーチの事を可愛がっており、まるで家族のような関係となっています。姉がオニグマの生贄になって亡くなった過去がある事から、マーチがオニグマの生贄に選ばれた時には命を懸けて救おうとしていました。生贄を差し出すという古い伝統に反抗的で、オニグマの一部を持ち帰る事で伝統を断ち切ろうとしますがマーチによって止められます。

村の男達に混ざって弓矢の訓練をしていますがなかなか上達しない様で、マーチを助けるためにハヤセに矢を放った時にもシャフトの部分が頭に当たっただけでした。しかし戦闘の技術は高く、ヤノメから馬車で逃げ出す時には男である兵士達を1人で食い止めていました。

ここからは『不滅のあなたへ』のパロナが死亡するのかをネタバレです。ヤノメでの出来事の後、フシの奮闘によって無事にニナンナへと帰還したはずのパロナですが、本当に死亡したのでしょうか？また、『ジャナンダ編』にてハヤセがパロナに関する意味深なセリフを述べた為、こちらについても考察していきます。

『不滅のあなたへ』の『ジャナンダ島編』にて、フシは島長決定戦に出場しますが、試合の最中にパロナの姿へと変化します。フシが変化出来たという事はその時点でパロナは死亡しているという事になります。ニナンナで暮らしているはずのパロナがなぜ死亡してしまったのかはこの時点では分かりませんでしたが、のちにハヤセが殺したという事がハヤセ自身の口から語られました。

フシは島長決定戦の決勝にてハヤセと戦う事になり、まずパロナの姿になります。その時にハヤセは『乗り心地はどうですか？』とフシに聞き、パロナは自分からの贈り物だというセリフを言いました。この時のセリフによって、パロナはハヤセの手によって死亡したのだという事が判明します。

『不滅のあなたへ』の原作ではハヤセの口からパロナの死亡について語られたものの、その死亡シーンは描かれていませんでした。しかし、アニメ版『不滅のあなたへ』ではパロナの死亡シーンが追加されています。腕を縛られて自由を奪われた状態のパロナは最後にハヤセによって斬首された事で死亡していました。アニメオリジナルのこのシーンではパロナの斬られた首が地面に転がるところも描写されています。

ハヤセはパロナを殺した時の事をフシに語りましたが、殺す時に『お腹はかわいそうだったから首にした』というセリフを述べていました。これから殺すのですからもちろん身体のどの部分でもかわいそうではありますが、なぜハヤセはお腹ではかわいそうと考えたのでしょうか？『不滅のあなたへ』の作中でははっきりした理由について明かされていませんが、楽に死なせたかったというのが有力な説となっています。

昔の日本の切腹もそうですが、もしもお腹を斬り付けたり刺したりすると簡単に死ぬ事は出来ません。しばらく苦しんだ末に死亡するというかなりキツイ死に方である事から、ハヤセはパロナを斬首して一瞬で殺してあげようと考えたのかもしれません。

なぜハヤセがパロナを殺す時にお腹がかわいそうと感じたのかというもう1つの考察として、パロナが妊娠していたからという事も考えられます。この説も有力候補として挙げられていますが、それは『不滅のあなたへ』の『現世編』にてパロナと似た雰囲気を思わせるキャラが登場しているからです。

もしもそのキャラがパロナの子孫だとしたら、ハヤセが『お腹はかわいそうだった』というセリフは妊娠していた事から来たものだという可能性が高くなります。ちなみに、『現世編』で登場するそのキャラが子孫ではないとしたら、パロナの生まれ変わりではないかとも言われています。

ここからは『不滅のあなたへ』のパロナが死亡するまでの経緯を解説していきます。マーチの為に奮闘する優しい少女であるパロナは『不滅のあなたへ』の『ニナンナ編』から『ヤノメ編』まで大活躍して物語を盛り上げてくれました。残念ながら最後には死亡してしまうという事は分かっていますが、かわいくてかっこいいパロナの軌跡をご覧ください。

ハヤセによって捕えられてしまったパロナとマーチとフシでしたが、パロナがヤノメの兵士の服装を得て脱獄した事でピオランを含めたみんなを救い出します。馬車も手に入れてニナンナへと走り出す一行のムードは明るく、マーチも大人になりたいという自分の夢を笑顔で語っていました。しかしそんな中、馬車の手綱を握っていたパロナに向かって矢が飛んできます。

マーチが馬車の中で自分の夢を語る中、パロナはハヤセをはじめとするヤノメの追手と交戦します。パロナは最初、マーチを怖がらせないようにと追手が来ている事を誰にも言わず、1人で戦っていました。その後、馬車の手綱をピオランに任せたパロナは追手を蹴散らしていきますが、ハヤセの放った矢がパロナに向かって飛んできます。

ハヤセの放った矢がパロナに向かって飛んできており、マーチは自分も役に立ちたいと考えた事でパロナを庇い、自分に矢が直撃してしまいます。パロナはすぐにマーチに応急処置を施し、安心させようと何度も声がけしますが、当たり所がかなり悪かった事からマーチは最後には死亡してしまいました。

マーチが死亡する最後まで一部始終を見ていたフシはオニグマ化し、ハヤセに強烈な一撃を加えます。その後、怒り狂ったオニグマの姿のフシはヤノメの街で大暴れし、兵士達はその力になすすべもありませんでした。パロナはマーチの為に怒ってくれたフシにお礼を言うと、自分の首を刺して自害しようとします。この時にマーチは幽霊になっており、それを必死に止めようとしましたが声は届きません。

折れた刀がパロナの首を貫こうとした時、それを止めたのはフシでした。フシは怒ったような表情を浮かべており、パロナに死んではいけないと伝えているようで、パロナもそれを受け入れます。この時はフシが初めて自分で決めて行動を起こしたシーンとなりました。

もはやヤノメの兵士達が追ってくる事も無く、パロナはオニグマとなったフシの背中に乗ってニナンナまで帰りました。みんな半年間もの間帰ってこなかったパロナを心配しており、何があったのかと聞きます。パロナは『何も出来なかった』というセリフを述べ、マーチの手紙をマーチの両親に渡します。パロナはマーチの為に頑張ってくれていたのだと分かったマーチの両親は何度もパロナにお礼を言いました。

そのシーンを見届けたフシはオニグマの姿からレッシオオカミの姿になり、その場を後にしました。その後にフシはピオランと再会し、言葉や文字を教えてもらいながらタクナハへと向かうのです。

フシがニナンナを後にすると、ハヤセが弓矢でフシを狙うシーンがあります。そんなハヤセにパロナが矢を放ち、その矢がハヤセの手に当たった事でフシは攻撃される事がありませんでした。パロナの見事な腕前に村人も『当たったぞ！』と褒め称えていましたが、パロナは『外した…外したんだ！』というセリフを発言します。このセリフはどういう意味であるのかを『不滅のあなたへ』のファンは考察しています。

最も有力であるとされているのは、パロナは本当はハヤセの頭を狙っていたという説です。マーチの仇であるハヤセを殺したかったパロナでしたが、残念ながら矢を外してしまい、悔しそうな表情を浮かべてのだという考察となっています。このシーンでは確かにパロナはハヤセの頭を狙っており、今までのパロナの弓矢の腕前から察するにかなり可能性の高い考察だと言えます。

『不滅のあなたへ』の作中で、序盤は不可能だと思われていましたが、のちにフシは人間を復活させる事が出来るという事が判明します。しかし、復活させる為にはいくつかの条件があります。復活させる為には死亡してしまった人物が生存中にフシと会っている事と、復活させたい人物のファイ(魂)がこの世に留まっている事が条件です。この条件を満たしたうえでフシが複製の身体を作り出す事で復活が可能となります。

復活の条件は前述しましたが、この条件からするとパロナの復活は不可能となります。なぜならパロナのファイはこの世に残っていないからです。その為、『不滅のあなたへ』の『現世編』になっても、フシはパロナの姿に何度も変化しています。人気キャラであったパロナの復活は何度もファンが願っていましたが、残念ながら復活の可能性は限りなく低いと考えていいでしょう。

アニメ版『不滅のあなたへ』でパロナの声を担当した声優は内田彩です。群馬県出身で1986年7月23日生まれの2022年8月現在36歳で、身長156センチ、血液型O型、事務所は『アクロスエンタテインメント』に所属しています。2008年にアニメ『おでんくん』に女の子役で出演した事で声優デビューを果たしました。

内田彩は『ラブライブ！』の南ことりの担当声優として有名です。内田彩はアニメで南ことりの声を演じていると同時に『μ's』として歌手活動も行っています。また、南ことりを演じる際に参考にしたのは『AKB48』の小嶋陽菜だという事でした。

『不滅のあなたへ』のパロナが死亡した事がキツイというファンの感想があります。ハヤセのセリフによって最後には死亡してしまった事が分かり、アニメ版では死亡する瞬間のシーンもあった事から悲しむファンは非常に多くいます。

『不滅のあなたへ』のパロナがかわいいというファンの感想があります。残念ながら最後には死亡してしまったパロナですが、作中では戦闘シーンなどでフシが何度もパロナの姿に変化しており、フシの中で生き続けている事が分かります。

アニメ版『不滅のあなたへ』ではパロナの最後のシーンが細かく描かれていましたが、これを見た視聴者が心的ダメージを受けたという感想を述べています。パロナの最後は首を斬り落とされるというもので、ファンにとっては傷つく最後となりました。

『不滅のあなたへ』の死亡についてまとめてきましたが、ヤナンナで平和に暮らしていると思われていましたが、ハヤセの手によって死亡していた事が分かりました。復活する可能性も低い事が分かったパロナは、これからもフシが変化した姿を何度も見せてくれるでしょう。